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錦織のメンタルとフェデラーのメンタル 勝利は誰の手中に BNPパリバ・オープン2017QF

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相性が悪いといった問題だけではないと思われます。 錦織は2016年シーズンに引き続きシリーズ最初のマスターズ大会でベスト8に進出しました。これは最低限の結果であり、素晴らしい結果と受け止めるべきでしょう。評価されるべき結果です。しかし、期待と錦織の要求はそこにはないということです。

サーフェイの相性が悪いとは、強みを消し、弱みを浮き彫りにすることだと思います。錦織の強みはスピードと切れとコンビネーションにあると思います。このコートは錦織のフォアハンドの切れを吸収してしまいます。ネットプレーは弾み決定打を許さないどころかパッシングウイナーを決められたりします。球は高く弾み錦織は高い打点を強いられます。しかし、これは大会前から分かっていることです。初戦のエバンズ戦は課題を克服した上々の立ち上がりを見せました。第2セットはウイナー数を14としました。ミュラー戦は課題の1st確率を第1セット95%と驚異的な数字を叩き出しました。しかし・・・

フェデラーはこのサーフェイとの相性は悪いと言われません。早いサーフェイを得意とするフェデラーが何故に上手く戦えるのかと不思議です。ネットプレーを決めてきます。角度をつけています。弾んでも拾えないところにコントロールしてきます。錦織もネットを取りにいきますが、その瞬間に違うと思ってしまいます。どこか無理があるように見えます。フェデラーには勝つためのイメージがあるように思えます。そして、そのイメージするプレーを「ブレ」ずに確実に遂行していきます。錦織陣営も勝つためのイメージを抱いて調整してきたはずです。しかし、錦織のプレーには徐々に「ブレ」が生じてきます。遅いサーフェイに重要なのは深さです。この大原則をフェデラーを徹底して遂行します。ナダル戦、フェデラーは一方的な攻撃的な展開を見せていたように思いますが、フェデラーのショットは深いということです。どのようなポイントからでもウイナーを決めてくるかと言うとそうでもありません。浅い球を見逃さないのです。打てない球は繋ぎます。極力深く返します。そして、相手のテニスをさせないのです。ここにあるのがメンタルの強さです。

錦織の振り切るフォアハンドは浅く入り、遅いサーフェイでは打ちごろの球質に変化します。これはクレー2大会で証明され、以前のオープンスタンスに戻しました。狙いはコースを丁寧に深くコントロールすることにあったはずでした。ソックに対して深くコントロールすればミスをしていましたが、リスクを取ったショットにミスがでました。高い打点でのバックアウト、ここは繋ぐべきところだったかもしれません。課題のバックハンドのミス、攻撃的なサイドアウトも目立ちました。UEを出さずにウイナー数を増やす、そうでなければ我慢のミス誘発戦略であるはずが半端に噛み合わなかったイメージです。ミスを恐れて攻撃的なコンビネーションテニスも展開できませんでした。決して勝てない試合ではありませんでした。ヤング戦を終え自身のテニスに自信を持てないように、湧きでる闘志を感じ取れないように思えました。マイアミ後にクレイシーズンに突入しますが心配です。クレイ2大会を通じてこのIWでコースを丁寧に冷静に深くコントロールするテニスに期待していましたが、そんなに簡単にはいきませんでした。最大の課題はメンタルとしておきます。次はマイアミです。サーフェイは早くはありませんがIWほど弾みません。錦織の得意とする大会です。また、振り切るフォアハンドで勝負をかけるてくると予想します。勝つためのイメージを描き、その為の戦略をブレずに遂行する。丁寧に冷静にアグレッシブに勝利を信じて闘い抜く。そのための強いメンタルを発揮できるか、静かに見守りたいと思います。まだまだですよ。

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この記事へのコメントコメント一覧

錦織のメンタルとフェデラーのメンタル 勝利は誰の手中に BNPパリバ・オープン2017QF

advantageさん

コメント、ありがとうございます。
フェデラーが勝者のメンタルを持っているとしても、ギリギリのコースを狙ったサーブやストロークがことごとく入る訳ではありません。深い球等においては返して深い繋ぎのショットとします。何度となく記事にさせて頂いているのように錦織のフォアハンドはあらゆる工夫をしています。それでもソックの弾む球には対応できなかったということでしょう。錦織の試合後にコメントしていように試合中に試行錯誤すればどうにかなったと言うように、タラレバではありますが、冷静さがあればどうにかなったかもしれません。戦力には攻撃、戦力、守備力、メンタル、フィジカルの主な要素で分析されるようです。メンタルは大きな要素であるのは間違いないと思います、しかし、メンタルと一言で言っても多種多様です。ご指摘の通りメンタルが全てでないのも間違いありません。錦織はマイアミに向け改めてテニスを見直して立ち向かっていくでしょう。期待しましょう。

錦織のメンタルとフェデラーのメンタル 勝利は誰の手中に BNPパリバ・オープン2017QF

tomyさん

コメント、ありがとうございます。
錦織のフォアハンドは突然崩れた訳ではありません。何度となく記事にさせて頂いていますが、錦織は振り切るフォアハンドを武器としました。しかし、クレー2大会でこの振り切るフォアハンドが浅く入り相手のとって驚異ではなくなりました。そして、錦織は決めてのショットを失い、以前のオープンスタンスとし、コースを攻めるスタイルとしました。この試合ではフォアハンドの逆クロスを頼りにしていたようです。しかし、ソックの弾む球を強打しロングする場面が多かったようです。フェデラーとは言うと、深い球等は丁寧に深くコントロールし繋ぎの選択をします。攻める場面では隙を見せずにウイナーを決めてきます。この選択、冷静さが錦織にはなかったのではないかと思います。全米マレー戦での勝因の一つが冷静、自制、繋ぐ場面では繋ぐ、松岡修造氏の言うところのジワリジワリです。この大会ではサーフェイスが違いますので一概には言えませんが、我慢、辛抱、冷静なメンタルが求められたのではないでしょうか。ご指摘の通りメンタルが全てではありませんが、勝てない試合ではなかったことは間違いないと思います。

錦織のメンタルとフェデラーのメンタル 勝利は誰の手中に BNPパリバ・オープン2017QF

paichanさん

コメント、ありがとうございます。
錦織は全力を尽くしたのだと思います。しかし、自身のテニスに自信を持てなかったのではないかと思います。決めのショットを見失った結果、サイドアウト等のミスが増加したのだと思います。我慢の辛抱のメンタルが必要ではなかったかと、繋ぐ深いプレイスメントの選択が必要ではなかったかと思います。全米マレー戦では自制した粘りがありました。フェデラーは繋ぐところは深く繋いでいます。ご指摘の通り勝てない試合ではなかったと思います。しかし、全体を通して良い面もありました。ファンとして強いメンタルで応援したいと思います。

錦織のメンタルとフェデラーのメンタル 勝利は誰の手中に BNPパリバ・オープン2017QF

本当にメンタルが原因なんでしょうか?
メンタルが強ければギリギリのコースを狙ったサーブやストロークがことごとく入るのでしょうか?
ヤフコメでもそうですが負けるとすぐメンタルが云々と鬼の首を取ったように書き込む人が多すぎる。
相手もあることだし、コートコンディション、ボールの特性など様々な要素が勝敗に絡んでくるのであって、勝因敗因が全てメンタルに求められるほどテニスは単純なスポーツではないと思うんですよね。

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