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第70回全日本新体操選手権大会(男子レポート)

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第70回全日本選手権大会は10月27日(金)~29日(日)の3日間、千葉ポートアリーナで開催、個人38名、団体16チームで日本一を競った。

<個人総合> 3種目を終えた時点で東日本インカレ覇者の永井直也選手(青森大学)、西日本インカレ覇者の小川晃平選手(花園大学)、前年度全日本覇者の臼井優華選手(大垣共立銀行OKB体操クラブ)が0.15点の僅差で競い合う近年稀にみる好勝負、最後まで誰が勝つかわからない展開で最終種目を迎えた。3名それぞれが違う個性を持った選手でジュニア時代からのライバル。最後に勝負を制したのは、研ぎ澄まされた演技をミスなく演じきった永井直也選手。初めて全日本のタイトルを手にした。

優勝した永井選手は、しなやかで美しい動きと独創的な構成内容で、熱烈なファンが多い選手である。しかしながら、今まではその個性が新体操の枠に収まりきらず、得点が伸びず勝ちきれずにいた。ところが今大会の永井選手は、自らの魅力を新体操としての演技の中にしっかりと詰め込み、見るものすべてを圧倒する表現力豊かな演技を披露した。身体の先まで神経の行き届いた運動や可動域の広さ、独特でありながら繊細な手具操作、美しさを極限まで追い求めた演技内容はチャンピオンにふさわしい内容であった。

準優勝の臼井選手は、持ち前の手具操作の巧みさ、運動量の多さ、タンブリングの高さを武器に最後まで優勝争いを演じた。特にロープの演技では、すべての手具操作をスピード感たっぷりで緩みなく行い、転回中にも複雑な操作を織り込む内容は秀逸であった。

3位に輝いたのは初日を4位で折り返した安藤梨友選手(青森大学)。手具操作とタンブリングが強みという印象の選手であったが、大学生になり徒手に磨きがかかり、運動と操作の組み合わせのレベルが非常に高くなってきた。どの種目にもオリジナリティーあふれた技が組み込まれており今後が楽しみである。

4位の小川選手は最終種目のクラブで惜しくも落下ミスをしてしまい、優勝戦線から離脱したものの、タンブリングのスピードと高さ、動きの美しさと緩急のつけ方は、まさにトップ選手そのものであった

5位は福永将司選手(国士舘大学)。豊富な運動量とスピード感あふれる演技で伸び盛りの選手である。6位は堀考輔選手(同志社大学)美しい動きと難度の高い投げ技を持ち味に大学1年生ながら入賞を果たした。

<個人種目別> 種目別選手権では小川選手がスティックとロープで持ち味のキレのある美しい動きを存分に発揮し優勝。またリングとクラブでは迫力満点の演技で臼井選手が優勝するなど、総合選手権での悔しさを晴らす結果となった。

<団体選手権> 8月の全日本学生選手権で大接戦を制した青森大学と最後まで追い詰めた国士舘大学の一騎打ちという予想で始まった団体選手権であったが、予選で国士舘大学に大きなミスが出たこともあり、結果的には青森大学の圧勝、4連覇という結果になった。 優勝した青森大学は難易度の高い組体操もさることながら、複雑な運動をしながらの隊形移動や空間の使い方のうまさが印象に残る演技内容で、決勝では19.200という高得点をたたき出した。ただこの高得点は単なる演技内容によるものではなく、男子新体操の基本となる徒手運動を極限まで追い求めたトレーニングの賜物であると感じられた。 予選のミスで5位からスタートした国士舘大学、決勝では一糸乱れぬ演技を発揮、地力の違いを見せつけ2位まで順位を挽回した。ここ数年リズミカルで華やかな演技構成を売りにしていたチームであるが、リズミカルさゆえに軽めの体操がウィークポイントとも言われていた。ところが今大会ではイメージを一新、重厚感あふれる内容で、特に徒手へのこだわりを感じさせる演技が好印象であった。 3位には予選決勝ともに安定した演技を披露した福岡大学。今までは難易度の高い技に挑戦しながらも、減点に泣くことが多かったこのチーム。今大会では団体同時性が感じられるまとまった演技で15年ぶりにメダルを獲得した。 4位には青森山田高校。隊形移動や転回系の組み合わせで随所に工夫がみられる高校生チームが入賞。5位の花園大学はスピード感ある同時性と組体操の高さが印象的。6位の神埼清明高校は柔軟性と力強さがうまく組み合わされた見事な内容であった。

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