2010年06月21日

【倒立の基本を学ぼうNO.6】私の苦手だったしんぴ倒立

トレーニング方法もその指導者の競技経験、指導経験によって様々なやり方が
あります。ここではあくまでもこんなやり方もありますよという事でご紹介します。
今回は「しんぴ倒立」のトレーニング方法についてご紹介していきます。

私は昔から「しんぴ倒立」は苦手でした。できる人はすぐにできてしまうのです。
「肩の上に腰をのせましょう」と言われてもなかなかできなかった記憶があります。
今も苦手ですが。また「しんぴ倒立」ができるようになると男子でも女子でも
各種目で非常に都合がよく技のバリエーションが増えるのです。つまり覚えて
損はない技となります。

でも今回「しんぴ倒立」をご紹介するにあたり、ではいったい「しんぴ」って
どのような漢字で書くのだろうと疑問にからされました。そこで、体操関係者に
聞いたり、インターネットで検索してみると、「伸臂」と「伸肘」の2種類の漢字が
使われているようなのです。以前は前者を使用していたようですが、最近では
後者を使用する機会が多いようです。
前者の「臂」は音読みで「ひ」、訓読みで「ひじ」と読み、後者の「肘」は音読みで
「チュウ」、訓読みで「ひじ」と読み、「ぴ」とは読みません。昔使用していた
「ひじをのばす」いわゆる「伸臂」という漢字が「伸肘」へと変化してきたのでしょう
か?不明です。
 
さて、それでは実践です。みなさんのトレーニング施設、あるいは自宅にバランス
ボールはありますか?

写真1
写真1


こんな感じで足をのせます

写真2
写真2
 

手は一切移動せずに、ボールを少しずつ体の方によせてきます
(肩を前に出さないように注意しましょう)

写真3
写真3 


下のような姿勢になったら足をボールから離していきます
(この状態ですでに腰がのっている状態に近づきます)

写真4
写真4


ボールから足が離れたら閉脚、開脚どちらでもかまいませんので
足を上げていきます。

写真5
写真5 


3秒くらい止めるつもりで静止してください。

写真6
写真6


ボールの大きさですが自分の体型にあったものでないとやりにくいと思います。
(大人でも55cm以下のボールがよいでしょう)

また、実施の際、次のことに注意します。
①写真4では肩をロックし一切出さないようにする。(肩の柔軟性に欠ける人は
難しいかもしれません)
②肘、膝、足首、つま先は必ず伸ばす

写真7
写真7
最初はうまくいきませんので、コツがつかめるまで、補助をつけてもらうことが
必要です。一方の手で肩が出ないよう押さえてもらい、もう一方の手でふとももの
後ろを押してもらいます。そしてゆっくりと体を折りたたむように上げていきます。
つまり写真7の形を補助者にしっかりつくってもらうことが大切です。経験上、
正しい形にするためにもいかに補助者が手をさしのばすかがポイントになると
思います。



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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |06:03 | トレーニング方法 |
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2010年04月29日

百聞は一見に如かず

→全日本選手権についてはこちら

倒立の基本シリーズもまだいくつか残していますが、ここでちょっとコーヒー
ブレイクです。

私は多くの体操関係者と出会う機会があるのですが、昨年ある海外の大会で
日本の方に大変お世話になりました。その方の父親は「本物を見させる」という
考え方から、体操をやりたい息子に多くの大会見学やら強い学校を見学する
など働きかけたそうです。最終的にはその方は努力の成果、日本の第一線で
活躍できるようになったのです。「本物をみる」子どもにとっては何よりの勉強
だったことでしょう。

さて、みなさん5月8日(土)、9日(日)の2日間にわたって東京代々木体育館
で全日本体操競技大会が開催され個人総合日本一が決まります。またジュニア
男子ではシンガポールで8月に開催される第1回ユースオリンピックゲームズの
予選もあります(時程はご案内の記事をご覧ください)。ぜひ、会場に足を運ん
でいただき、日本の頂点、いや世界の頂点に立とうとする選手の熱戦、そして
周りで支える審判、コーチ、スタッフの思いを一緒に感じていただければと思い
ます。「本物を見させる」あるいは「本物を見る」これこそが選手にとっていや
コーチにとって練習以上の一番の勉強になるかもしれませんね。

ところで体操をしているみなさん、コーチあるいは先輩から多くの技術指導を
受けていると思います。
「ここはこうした方がいいよ」と言われて・・・「はい」、また友達には「こうやるの
だよ」と見本を見せられ、自分でもやってみるがなかなかできないし1年かけ
ても解決できない。そうこうしているうちに自分に自身がなくなってしまい体操が
嫌いになってしまう。こんなことありませんでしたか?

そんな時、ちょっとお手持ちのものを活用すれば効率よく解決できるかもしれ
ません。

それはデジタルカメラことデジカメです。最近では多くの方が持つようになり
ました。動画機能もついており、撮影後、再生し停止するとコマ送りで技の確認
が何回でもできるのです(機種によって使い方は異なります)。準備の手間が
かからず非常に便利です。

コーチや先輩が望む理想の技術と自分の現時点での技術との違いをお互いに
映像を見て確認しあえばかなり充実した練習となることでしょう。この活用に
よりコミュニケーションが広がり体操も面白くなってきます。

何回も言われ指摘されるより、自分の技術を撮影してもらい一緒に見て確認し
修正していく。これが体操に限らずあらゆるスポーツにとって大切なことかも
しれませんね。

つまり「百聞は一見に如かず」でしょう。何回も言われるよりあるいは聞かされる
より自分で確認し見た方が効率よいという意味合いでこの言葉を取り上げました。
調べてみると

何度も聞くより、一度実際に自分の目で見る方がまさる。(広辞苑)
用例:「現地に行ってみて、はじめて様子が分かったよ」 
「百聞は一見に如かずだね」

とありました。 

あらためて海外で私がお世話になった方の父が息子に「本物を見させた」という
のは以上のようなことにつながるのではないかと感じたのです。

最初に戻りますが、是非大会を観戦しに来てください。
その際、以下の視点でみても良いのではないでしょうか?

普段疑問に思っている技術の確認、演技構成の把握、その他色々な視点で
ご覧になり解決の手がかりにするのもよいでしょう。

例えば、

①跳馬の入りの着手の技術・・・技にもよりますが、手を上から
出した方が良いか、横からか、それとも下からか?
②バク転に関して・・・首を入れた方が良いか、起こした方が良いか?
③演技構成・・・いいなと思う演技構成をメモする
④選手のウォーミングアップの内容
⑤あん馬のサークルの切り返しの位置
⑥鉄棒のコバチのあふりの技術(横から見ないとわかりづらいですね)
など

以上、「百聞は一見に如かず」。会場でお待ちしております。

→全日本選手権についてはこちら

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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |10:08 | トレーニング方法 |
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2010年04月13日

【倒立の基本を学ぼうNO.5】壁を利用して止めることと一人で止めること

みなさん、壁倒立は最高どのくらいの時間やったことがありますか?

写真ア)
写真ア

1分、2分、3分・・・30分・・・

30分以上やったことのある選手がいるのを何回か聞いたことがあります。
5分でもきついのに、それ以上耐えられるなんて頭があがりませんし、関心です。

さて、体操をやり始めの選手は倒立もなかなか様になりません。自分で
止めようとすると、反ってしまったり、歩いてしまったり、足を開いてしまったり
です。

ここで、倒立の形をつくるということを考えると壁倒立はとても大切なトレー
ニング方法になりそうです。体操開始年齢にもよりますが小学生などでは、
例えば10秒3セットなどを設定し、週単位あるいは月単位で秒数および
セット数を少しずつ増やしていくのも一つの案です。(最初から長い時間
やると、形がおろそかになったり、つらいだけで体操が嫌いになります)

ここで注意しなければならないことは、
①姿勢を崩さない(壁に体をつけてもよいので肩を出さない)
②体幹をしめる【倒立の基本を学ぼうNO.3で掲載】
③指先を真横に向けない(ゆかで静止をするときに指先を真横に向けると
  バランスをくずしやすくなるので)
④足の上げ下ろしの際バランスを崩して怪我をしないように注意(足の上げ
 方、下ろし方を教える)
⑤手首が痛くなるまでやらない  など
※肩関節の硬い人は肩が前に出てしまいまっすぐな倒立になりにくいと
  思います。また、力を使って支えてしまうので非常に疲れやすくなります。
  よって、肩の柔軟性(※)がつくまでは短めの時間で壁倒立を行った方が
  よいでしょう。

※肩の柔軟性をつける
例えば、四つんばいなり、手を前に滑らせながら肩を引き上から肩を押して
もらったり、チューブを使用して肩を返すトレーニングをしたりなど。

(写真イ)
写真イ

壁倒立が1分ほど楽にできるようになったとします。次の段階として壁を
使わずにゆかで補助なしでやってみます。実は壁で多くの時間止まることが
できても、いざ一人で止めることができるかというと案外そうでもないのです。

壁倒立は倒立の姿勢をつくる、肩を強くするなどの効果が考えられますが
あわせてゆかで静止の練習をすることも大切です。よく行われている
倒立歩行も倒立のトレーニングにはかかせないものと思いますが、同時に、
特にジュニア期にはゆかでまっすぐな、安定した倒立静止ができるように
なるというのが、あとあとの各種目の技の習得に大きく影響してくるように
思います。つまり、倒立静止に自信を持つことが大切になります。

写真ウ)
写真ウ

壁を利用してまっすぐに止められるようになってきたら、一人で止めるられ
るようにしていきたいものですね。


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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |06:25 | トレーニング方法 |
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2010年04月05日

【倒立の基本を学ぼうNO.4】まっすぐな倒立こそ気持ちいい・・・

倒立シリーズもまだまだ続きます。さて、男子の種目の中で倒立をする
あるいは経過する機会が多い種目は何だと思いますか?

「    」「    」「    」・・・

(ゆかと跳び箱と鉄棒!)

・・・そんな答えが返ってきました。この3種目を答えた人は小学生と中学生の
男子かな?
男子小中学生はゆかの規定で倒立があるし、自由演技でも倒立静止を
入れなければなりません。また、跳び箱は前転とびで倒立経過、鉄棒では
車輪もありますね。

(いや、つり輪、平行棒、鉄棒じゃない!)

・・・これも正解です。高校生以上になると自由演技のみとなりますので、
ゆかでは倒立をやらなくても違う技でおきかえられますし、また、つり輪、
平行棒は倒立静止が必ず入り、鉄棒は車輪などの技があります。

(上記以外の答えを出す人もいると思いますがそれも正解でしょう。あん馬
でも倒立下り、跳馬では転回とびなどの技があります)

結論から言えば、体操競技は全種目「倒立」が使われます。つまり、
絶対に外すことのできない基本技となりますね。

さて、まっすぐな倒立をしていると見栄えがする種目と言えば、例えばつり輪、
平行棒、鉄棒が上げられます。横から見て、つり輪だったらワイヤーの間に
すっぽり体がはまっている感じがいいし、平行棒だったらバーに対して垂直、
鉄棒だったら前方車輪や逆手車輪などで支柱の延長線上に一瞬でも倒立
経過しているシーンが見られると、いいなと感じてしまいます。

さて、選手に鉄棒の上で倒立静止を逆手握りで10秒間やってもらいました。
写真アと写真イは同選手です。(倒立静止後5秒目に撮影)

例えば逆手車輪をしたとします。“パッ”と写真を見たときあなたはどちらが
好みですか? 

写真ア)
写真ア

写真イ)
写真イ
(逆手にぎりなので少々胸が落ちてみえますが)

さて、いかがでしょうか?

鉄棒の特性上、写真のように演技中に鉄棒上で意図的に静止することは
まずありません。しかしながら、鉄棒の上を「しらかばの姿勢」で倒立経過
すると、なんとなくいいなって思えてしまいませんか。

上記の選手に平行棒で倒立静止してもらいました(単棒ですが)
(静止後10秒目に撮影)

写真ウ)
写真ウ 

やはり、まっすぐな倒立は気持ちいいですね。


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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |07:40 | トレーニング方法 |
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2010年03月24日

【倒立の基本を学ぼうNO.3】上半身と下半身はちがう物体?

日本のトップ選手はこの3月、海の向こうで様々な大会に参加してい
ます。活躍が楽しみです。
また、先日、幕張メッセで開催されていたアジアジュニア体操競技選手権
大会、日本は男女とも素晴らしい活躍でした。実は今年の8月にシンガ
ポールで開催されるユースオリンピックのアジア枠の予選会でもあった
のです。結果は日本体操協会のHPをご覧下さい。この大会を見て、
アジアの広さと本当に多くの国々で体操競技が行われているなとつくづく
感じました。文化が異なるにも関わらず同じルールのもとで大会が行わ
れることにスポーツの持つ素晴らしさを感じました。そして何よりの国際
交流だと思いました。

さて、テーマに入ります。先日、職場のトレーニング室でトレーニングを
していたら同僚のサッカーの先生が、ゆかにひじをつき、下向き、左右、
上向きのしめを1分ずつ、いわゆる体操選手がよく行う「しめのトレーニング
(体操競技のトレーニングのいっかんとして行われている)」をやっていました。

実際はトレーニング室ですが、こんな感じでした。
写真ア)
しめ ゆか


「え~、サッカーでもやるのですか」と聞いたら「今、サッカーでも体幹を
鍛えるために結構やられていますよ」という返答でした。この「しめのトレー
ニング」は他のスポーツはあまりやらないのではと思っていた私にとっては
非常に驚きでした。

さて、個人的には「しめのトレーニング」は体幹を鍛えるものだと思って
いるのですが、ではその「体幹」についてわからなかったので詳しく調べ
ました。すると「胴体」と出てきます。胴体とは、ヒトを含む動物体の中心部
のうち頭・首・四肢・尾を除く部分を差す解剖学用語で、胴体は胸部と
腹部を含むそうです。また体幹部の主要な筋肉は7つの筋肉(①腹横筋、
②腹斜筋、③腹直筋、④脊柱起立筋、⑤腸腰筋、⑥僧帽筋、⑦広背筋)
からなります。つまり私たち体操選手が行っている「しめのトレーニング」
はこれらの七つの筋肉群を鍛えているということになりそうですね。
上半身と下半身を結ぶ筋肉群を鍛えれば一枚の板となり力は伝えやす
くなります。みなさんが大会等を見に行った時、力強い選手、安定している
選手がいたら、この体幹が強い選手となるかもしれません。

では、しめのトレーニングの一つの例を紹介します(私は学生時代に
このトレーニングをした記憶はあまりありません。以下は指導者となって
多くの研修会に出て学んできたものです)

事例1)
静止・・・例えば台を使用して60秒ずつ
写真イ)下向き
しめ②

(ポイント:足首を伸ばす、おしりをしめる、背中を丸めすぎない)
この写真だとちょっと背中を丸めすぎかもしれません

写真ウ)横向き(左右)
しめ③

(ポイント:腰を折らない)

写真エ)上向き
しめ④

(ポイント:反らせすぎない、おしりをしめる)


簡単そうに見えますが初めてやる人は10秒でもきついです。

写真オ)それ以外にも2人組で行う方法もあります。
しめ⑤

写真カ)バランスボールを使用した方法です。(これは本当にきついです。
ボールが動きますので気をつけてやってください)
しめ⑥

(ポイント:足首を伸ばす、おしりをしめる、背中を丸めすぎない)

事例2)
運動と静止のミックス・・・写真イ~エの動作にそれぞれ動きを加える
前後に10回そったりふくんだりし、最後に10秒静止。

備考)
○補助台がない場合は、踏み切り板を使用したり、マットとマットの間で
 行ったりしてもよいでしょう。
○一人で行ってもよいのですが、特にジュニア期は指導者の補助のもと、
 秒数、回数は少なくてもよいので姿勢にこだわりトレーニングするのが
 効果的です。経験上、補助者を付けずに前後の運動を速く、どこの
 筋肉を使っているかわからずに行うのはあまり効果が現れません。
 難しいことばかもしれませんが意識性の原則ですかね。
○継続して行いましょう

もとにもどりますがこの「しめのトレーニング」、体幹を鍛えることはわかった
のですがそれが体操にどのように影響するのか疑問に感じます。おそらく
で失礼なのですが、NO1でやったベリョースカの姿勢作りでもあったり、
また、体操は空中でまわったり、ひねったりしますので体幹が弱いと
上半身と下半身がばらばらになり、宙返りや、ひねりでの回転効率が
悪くなると感じます。それを防止するためにこのトレーニングは効果的
なのでしょう。

最後に少しだけお付き合い下さい。みなさんの今いらっしゃる場所で
「しめのトレーニングを」をやってみましょう。
おしりをしめ体幹に力を入れてください。
写真ア)
しめ ゆか

1、2、3・・・10 どうですか?
腰の上部が疲れますね。
でも毎日少しずつやっていけば慣れてきます。ぜひ継続してみて下さい。


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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |07:02 | トレーニング方法 |
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2010年02月11日

【倒立の基本を学ぼうNO.2】ワシの手のつめ

※写真を追加しました。試してみましょう!
 みなさん、こんにちは。体操競技「倒立」シリーズ第2段です。
これからちょっとした遊びをします。さて、近くにいる人と二人組になってください。
お父さん、お母さんとでもいいですよ。
①ジャンケンをします
じゃんけん

②負けた人は勝った人の1m前くらいに背中を向けて立ってください。そして万歳をします
前に立つ

③勝った人は10秒間、負けた人の後ろからくすぐって(コチョコチョして)下さい
④負けた人は絶対に動かないでください

「よ~い、はじめ!」
こちょこちょ

そこの君、動いているよ。がまん、がまん。
もう一度じゃんけんをしましょう。そして同じようにコチョコチョですよ。
寒い日には一瞬で暖まります。是非お試しを。

「あ、ちょっと待って・・・」
「課題を間違えてしまいました。ごめんなさい(笑)訂正します。」

取り直しですね。
①ジャンケンをします
②負けた人は勝った人の1m前くらいに背中を向けて立ってください。
そして今度は気をつけです。
③勝った人は負けた人の背中を写真のように軽く押します。
押す

④負けた人はからだを棒にして押されても絶対に動かないでください


3回くらいやったら、交代しましょう。

さて、質問です。
「背中をおされた人は動かないようにするためにどうしましたか?」
「    」、「    」、「    」・・・
そうですね。
みなさんは動かないようにするために、以下の点を無意識のうちにやっていませんでしたか?

「足先の指を立てて力を入れた」「おしりをキュットしめた」「腹筋に力を入れた」「歯をくいしばった」などなど。

前回お話ししたように、万歳をした直立姿勢を逆さにすれば「倒立」になります。
その際、「足」が「手」になるわけですから、「手」も先ほどの足同様、指をしっかりと
立て(第1関節、第2関節を立てる)、そして開くことができれば、バランスをとり
やすくなります。

指を閉じる
↑指を閉じるより
↓開いた方がいい
指を開く

初心者の人は指と指の間を閉じ、指関節を曲げない人が多く見られます。
だから安定さに欠くのです。
指を立てる。その形がワシが獲物を捕獲するときのつめのような感じに見えたので
上のようなテーマ名にしたのです。
「タカのつめ」、「猫のつめ」でもいいかもしれませんね。

次回は「NO3 上半身と下半身は違う物体?」をお送りします。お楽しみに。

序章 体操の基本って?
NO1 ベリョースカ
NO2 ワシの手のつめ
NO3 上半身と下半身は違う物体?
NO4 まっすぐな倒立こそ気持ちいい・・
NO5 壁を利用して止めることと一人で止めること


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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |07:21 | トレーニング方法 |
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2010年02月06日

【倒立の基本を学ぼうNO.1】ベリョースカ

ベリョースカ・・・
いったい何でしょう、この言葉?
体操のコーチや選手、クラシックバレエをやっている人の中には、もしか
したら聞いたことがある人いるかもしれません。

では「白樺(しらかば)のポーズ」という言葉はどうでしょう。
聞いたことがありますか。

これは、今から15年前の平成7年に日本体操協会から発行された女子
体操競技トレーニングの手引きの中でヴィクトリー・ラズモフスキーコーチ
により紹介された言葉です。その一文をご紹介します。
「ベリョースカ」、日本語では「白樺のポーズ」と呼ばれる姿勢。ベリョースカ
というのは、白樺の木のこと。ロシアでは白樺の木は「美しさのシンボル」
と言われている。白く降り積もった雪の中に、まっすぐに立つ白樺の木、
それは単に美しいだけでなく、厳しい風雪に耐えうる、たくましさをあわせ
もっている。ロシアのクラシックバレエの人たちもこの姿勢をベリョースカと
呼んでいる。

つまり「白樺のポーズ」とは、まっすぐできれいでたくましい倒立やポーズ、
あるいは宙返りや車輪など流動的な空間などで美しい姿勢が保たれて
いる状態と理解できます。
最近では「白樺のポーズ」という言葉もあまり聞かなくなりましたが、実は
体操競技においてとっても大切な言葉であり姿勢なのです。
昔高校生の大会で、ある選手が平行棒で倒立をしているときチームの仲間が
一生懸命「しらかば、しらかば」と応援していたのを思い出します。
今考えると非常になつかしく思います。

さて、前置きが長くなりました。
ここからは前回の基本の一つである「倒立」について初歩的に話をして
いきます。
美しい白樺のポーズでの倒立、理想の倒立をイメージして練習をしていく
ことが大切ですね。

ではみなさんはどの選手の倒立がいいな思いますか?

私は、アテネ・北京オリンピックのメダリスト、冨田洋之コーチが選手だった
頃の倒立が素晴らしいと思い頭から離れません。
2007年6月にNHKBSハイビジョンで放送された「アインシュタインの眼」と
いう番組で冨田コーチが特集されました。
母校の大学のフロアーの中央で倒立をする。その回り2~3mくらいでしょうか、
カメラを移動させる線路みたいなものを設置し、その倒立の姿勢をぐるっと
一回りカメラで撮影する。
どの角度から見ても一つの棒であったのです。
また倒立している真上の天井に設置したカメラから見たら一つの点になって
いました。
こんなにも美しいのかと驚き、その後も、冨田コーチのような倒立ができる
よう指導しています。

さて、まっすぐな倒立をさっそく作ってみましょう。簡単に作れるのです。
下の文章を読みながら実際にやっていきましょう。

①気を付け、前へならえ、なおれ   
体育の時間、必ずおこなっている動作ですね。
その気を付けでは、みなさんどこに意識していますか? 

おしりに力をいれていませんか。そして、かかとを付けていると思います。
そこでちょっとお腹を引っ込めてください。
なんとなくバレエでいう1番のポジションをしているようなカラダのしめに
なると思います。

次に先ほどの姿勢をくずさずに

②両腕を真上に上げ耳の横につけましょう
③上目で手と手の間をみましょう

はい、この3段階で理想の倒立のイメージができました。
あとは自分の体重を持ち上げる事のできる力持ちさんに逆さにしてもらう
だけです。
もちろん逆さになっても今の姿勢を崩してはいけませんよ。
そして足首を伸ばしてください。
私は30kgの方までは大丈夫かな?
補助をする人、腰を痛めないでくださいよ。
私はこれで腰を痛めたことがありますので。

「ちょっとまった、あがらない、あがらない」・・・こんな声が聞こえてきました。

②で両腕が真上に上がらない人がなげいているのです。

そうです。
実は肩の硬い人は両腕が真上に上がらず、少し前方に傾いてしまって
いるのです。
そのような状態で逆さにしても「白樺のポーズ」での倒立はできません。
つまり肩の硬い人は気持ちのよいまっすぐな倒立は困難になります。
よって、日々の肩関節の「柔軟」が必要になってくるのです。
それが解決したときまっすぐな倒立ができるようになると思います。

次回も基本技である「倒立」、一緒に考えていきましょう。


予告(テーマが変更する場合もあります) 
NO2 ワシの手のつめ
NO3 上半身と下半身は違う物体?
NO4 まっすぐな倒立こそ気持ちいい・・
NO5 壁を利用して止めることと一人で止めること
NO6 私が苦手だった大嫌いなしんぴ倒立
NO7 まねっこの上手な人こそ上手くなる
NO8 倒立がかかわる基本技

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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |23:13 | トレーニング方法 |
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2010年01月19日

体操の基本ってなんだろう?

今回記事を書いたのは、蓮見仁(はすみ・ひとし)さん、高校の先生です。
体操部の顧問でもあり、10年来の熱心な指導によってかなりハイレベルな
選手を育て上げています。
今回のテーマは「体操の基本」。
体操選手はもちろん、ファンの方もこれを知って観戦すると、一流選手や
その卵を見分けられるようになるでしょう。
蓮見さんを一言で表すとしたら、『ザ・体操部の顧問』です♪
実際指導している生の声を聞くことができます。
連載が楽しみですね。
                                        火織

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みなさんはどんなスポーツをしていますか?スポーツは、サッカー、野球、
水泳などなど、かぞえきれないほどの種類がありますね。

さて、みなさんにお聞きします。
「今やっているスポーツの基本は何?」
どうですか。すぐに答えられますか。なかなか難しいですよね。
例えばサッカーをやっている人は「リフティング」「ダッシュ」「パス」などと
答えるのでしょうか。どれも大切ですね。

では「体操の基本は何?」
と聞かれたら、どう答えますか。
3つ以上あげてみてください。
「    」、「    」、「    」・・・

体操は男子は6種目、女子は4種目あります。たくさんの基本をやらなければ
なりません。あれもこれもすべてが基本となりその多さについため息をついて
しまいたくなりますね。

では、質問を変えましょう。
みなさんの身の回りにいる体操選手で、上手だなと思う選手はどんなタイプ
ですか?
これも3つ以上あげてみましょう。
「    」、「    」、「    」・・・


私は多くの子どもたちに体操を教える機会があるのですが、
“体操の基本は次の3つだよ”
と、よく話をします。
それは、

「倒立」 「柔軟」 「感覚」

◎「倒立」がまっすぐでしっかりと止められる人。
◎肩、股関節などに「柔軟」性のある人。
◎ひねりや宙返りが器用にでき、空中での「感覚」のある人。
 (トランポリンの上手な人)

どうでしょう。
上手だなと思う選手には、この3つがバランスよく備わっている気がしませんか。

つまり、この3つの基本をおさえることが体操には不可欠なのです。


木を想像してください。
立派な木には立派な根が存在します。
そして、「倒立」「柔軟」「感覚」という太い根。
その回りには細かい根があり、太い根を支え合っています。


次回からは、
“太い根を作るために必要な細かい根であるトレーニング方法”
をご紹介したいと思います。
どんなに素質のある人でも、いきなり太い根はできませんからね!

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posted by 男子体操競技委員会 企画研究部 蓮見仁 |00:28 | トレーニング方法 |
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