2009年11月20日
初日終了報告を代々木第一体育館から
☆*:;;;;;;:*☆* 種目別選手権予選ニュース *☆*:;;;;;:*☆ 予選結果はこちら ゆか ◆新星現る! 世界王者・内村航平選手、ゆか職人・沖口誠選手を抑え予選1位通過を 果たしたのは、なんと高校生の菊池収祐選手(関西高校)!!! フィニッシュにひねり系の技を持ってくる選手の多い中、「後方伸身2回 宙返り(通称:伸身のダブル)」という空間を大きく活用したダイナミックな 演技で観客を魅了。 本日最も会場が沸いた瞬間でした。 「早く『男子体操オフィシャルブログ』に載せてもらえるような選手が でてくればいいんですけど」と語っていた関西高校藤原監督ですが、 早くもそれが実現することになりました。 ジュニア枠(高校生以下)から予選通過者が出ただけでなく、 「あの内村、沖口を上回る得点をたたき出した!」 ということで、報道陣も大騒ぎ、急遽記者会見が開かれました。 決勝には予選の得点は生かされませんが、22日決勝は、輝き始めた 体操界の新星にぜひご注目ください。 ◆決勝はG難度を 「菊池くんに抜かれたのは正直びっくりした?」 との私の問いに、 「今日は出来が悪かったですからね。予選ですし。」 と、明るく答えた内村選手。 これには、わけがあります。 今大会、内村選手は床の演技構成を大幅に変更してきました。 さらに・・・ 予選用、決勝用、2パターンの準備をしてきています。 当然、決勝用のほうがDスコアの高い構成です。 内村航平という選手は非常にプロ意識が高く、ある一定以上の完成度 に達した技以外、お客様の前で披露はしません。 つまり決勝用は冒険的に一か八かで演技するのではなく、不安やためらい を持たないまで練習を重ねてきた内容であるということです。 「予選用」で「出来が悪かった」のですから、内村選手に焦りはありません。 冒頭の会話には、こんな理由が隠されているのです。 決勝では、演技のはじめに「リ・ジョンソン」というG難度の大技を予定 しています。 (予選用は「ルドルフ」) 世界王者・進化系の初お目見えのゆかの演技・・・これは絶対見逃せ ませんよね! 種目別決勝は、22日(日)。 ぜひ会場に足を運んでいただき、選手の息づかいが感じられる同じ空気の中で この決勝用の演技をご覧ください!!! あん馬 ◆ハイレベルな戦いは落下が命取り 大会のお知らせでご案内したとおり、予選といっても各大会を勝ち抜いて きた現在の一流選手のみが集う大会です。 落下(=1.0点の減点)は、すなわち予選落ちを意味します。 かといって、簡単な技でまとめて通過できるほど甘いものでもありません。 リスクある難しい演技構成により、実力者が続々と落下していきました。 ◆決勝はEスコア勝負か 予選通過者を見てみると、Dスコア6.6以上がほとんど。 難度に差がない以上、Eスコア(できばえ)勝負となるでしょう。 落下したにもかかわらず決勝に駒を進めたのは、亀山耕平選手(仙台大学) だた一人。 7点台(7.0)の演技構成が、落下の1点減点があってもトータルスコアを 支える結果となりました。 当然、ミスなく演技をすれば、優勝候補筆頭です。 また、あん馬の得意な青山人士選手(KONAMI)も難度をさらに上げて 決勝に挑む可能性があります。 つり輪 ◆ケガを感じさせない山室選手の演技 予選トップ通過は、山室光史選手(日本体育大学)。 実力からいえば驚くことではないのですが、開放脱臼により、数日前まで まったく練習できない状況でした。 今日もまだ、右手の人差し指は完全に曲がりません。 「まだね、グーができないんですよ」 笑いながら話す横顔に、これまでの並外れた練習量と強いハートを 見た気がしました。 ◆高校生が決勝進出 山室選手はじめ予選上位通過者は、本来の実力どおり。 その中で目を引いたのは、高校生の澤田和哉選手(大宮東体操クラブ)。 年上選手たちとのDスコアの差を完成度でカバーし、見事6位通過で 決勝進出を決めました。 ゆかに続きつり輪でも高校生が快挙達成です。 跳馬 ◆大技ラッシュ まず会場を沸かせたのは、1班で登場のKONAMIの関口栄一選手。 関口選手の代名詞「ヨー2」で技ありの跳躍、着地までぴたりと決めて 圧巻の演技でした。 続く2班は、内村航平選手からの演技。 得意の「シューヘルト」(内村選手がよく行う跳び方です)で完成度の 高さを見せ、迎えた注目の2本目、「ローチェ」。 着地と同時に、勢い余って前方宙返り。(見た目はきれいですが、1.0点 の減点です) 「まぁ、あんなものです」 と笑いながら振り返りましたが、種目別選手権という貴重な舞台に出場し、 世界王者には十分大きな収穫があったことでしょう。 内村選手の珍しい前方系の跳躍を見られただけで、お客様も大喜び でした。 続く小林研也選手(KONAMI)、山室光史選手もうまくまとめ、決勝に つながる跳躍でした。 予選トップは田頭剛選手(順天堂大学)。 「ロペス」「ヨー2」の大技を決めて跳馬での秀でた力を存分に発揮しました。 なお、ここでも関西高校の菊池選手が決勝進出を果たしましたが、 見栄えがし完成度も高い他選手の「ロペス」の中で、どこまで上位に 食い込んでくるかがみどころですね。 ◆2本ともまとめるのがカギ 種目別選手権では、2本の異なる跳躍が必要となります。 決勝進出者に、技として引けをとる選手はいません。 2本ともうまく着地までまとめた選手が優位に立つことでしょう。 一瞬×2本の勝負です。 平行棒 ◆ここでも内村選手が演技構成変更 平行棒に定評のある中瀬卓也選手(徳洲会体操クラブ)が丁寧な演技を 披露。 魅せる演技の馬場亮輔選手、小林研也選手(ともにKONAMI)は着地 まで止め、順調に決勝へ。 世界体操銅メダルの田中和仁選手(徳洲会体操クラブ)はその美しさを 余すところなく発揮、9.300という最高Eスコアをマークしました。 圧巻は内村航平選手。 大技「チッペルト」を組み込んだ新しい演技構成、着地まで決める完成度 の高さで堂々の1位通過を果たしました。 ◆Eスコア勝負へ 田中和仁選手が決勝で構成を変えてDスコアを上げ(予選は6.4)、 積極的に優勝を狙ってくるのか、美しさでEスコアをさらに追求してくる のかが注目です。 また、決勝進出者8名のうち、なんと5名がDスコア6.9以上の構成。 決勝は、落下は当然命取り、ぐらつきや着地の乱れで順位が決まると いっても過言ではないでしょう。 きれいに演技したらメダルの可能性あり、というようにご覧いただけば、 体操をご存じない方でも見やすいかと思います。 鉄棒 ◆Dスコアとリスクのはざまで華を咲かせる 男子体操競技の華。 全日本選手権出場レベルですから、当たり前のように離れ技が繰り出され、 大変に見ごたえのある予選会でした。(落下も派手で息をのんでしまいます) 予選1位通過は植松鉱治選手(KONAMI)、2位は水鳥寿思選手(徳洲会 体操クラブ)。 この2選手はDスコアがとびぬけて高いので、優勝候補筆頭です。 新たにコスミックを入れ、着地まで完璧に決めた内村選手が3位通過、 肩の故障により技を少なくしたにもかかわらず抜群の安定性を見せた 関口選手が4位通過でした。 ◆中瀬選手v.s.沖口選手!? 落下がありながらも予選通過を果たしたのは、中瀬卓也選手ひとり。 植松選手に次ぐ高いDスコアを誇り、それが落下をもはねのける原動力 となりました。(ミスがなければ決勝では当然優勝候補の一角です) ちなみに中瀬選手は、本日の鉄棒の最終演技者。 中瀬選手を残して予選通過ギリギリラインに位置していたのは、沖口誠選手 でした。 試合後、楽しそうに会話している2選手の姿がありました。 鉄棒の話題でひとしきり盛り上がると、中瀬選手がひとこと。 「あ、でも明日はお前は敵だからな。話してやらん。」 笑顔のまま、話題は明日の団体戦へ。 「え~っ!でも、そういうこと言って話しかけてくるの、卓さんでしょう。」 また笑う二人。 日本体育大学出身の先輩後輩であり、北京オリンピックをともに戦った 中瀬選手と沖口選手の仲のよさ、絆の強さを垣間見ることができました。 ~種目別決勝のゆくえ~ 各種目予選を通過したほとんどの選手は、まず明日の団体戦に出場 します。 明日の調子や試合中のケガの有無などを見ていれば、あさってのゆくえ もかなり占いやすいでしょう。 ※なお、予選9位・10位選手は「リザーブ」登録となり、8位以上の選手に 棄権があった場合、決勝出場となります。
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posted by 火織 |17:49 |
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