2007年09月06日

選手の体調管理

スペインリーグの強豪セビージャの左サイドバック、アントニオ・ブエルタ(22歳)が、試合中に意識を失い、その後心室性不整脈により、28日帰らぬ人となった。(記事)

私はブエルタという選手を知らなかったが、記事によると、才能溢れる22歳のプレーヤーで、近頃セビージャが見せた大活躍(2006年、07年にはUEFAカップで2連覇を果たし、昨シーズンは加えて欧州スーパーカップと国王杯との3冠を成し遂げた)に大きく貢献していた。

ブエルタのように試合中に意識を失い、最悪の場合そのまま死に至るというケースを時折ニュースで目にする。ニュースで出ていないプロフェッショナルからアマチュアレベルまですべてのケースを含めたら、そのような事故は数多く発生しているのではなかろうか。

プロとして一線で活躍する選手達は、もちろん毎日体をいじめ続け、想像もできないような激しいプレーを試合で行なっているため、様々な怪我や上述のような事故に見舞われるケースも多い。しかしながら、プロではなくアマチュアで、さらに試合ではなく練習中でさえも、同じようなケースが発生する可能性は決して低いものではなく、そのための自己による体調管理や、指導者による選手の体調へのケアは、フットボールにおいて絶対に欠かしてはいけない重要な要素の一つである。

例えば私が携わっているISA・LJJフットボールスクール。私が直接担当しているのは5歳~6歳で、テクニックや戦術がどうのとかいうレベルではなく、いかに楽しく走り回ってボールをたくさん触るか、に重点が置かれる年代。実際ルールをよく理解していない子供達も多く、自分が何をすればよいのかすらよくわからず、ただひたすら一生懸命ボールを追いかけているのがほほえましいほどの年代とも言えるだろう。

私がその年代の子供達に実際にコーチを行なう上で最も重点が置いているのが、やはり彼らの体調管理。これは子供達全般に見られることかもしれないが、彼らは自分の体の状況や限界を把握していないようで、走りたければ走りたいだけ走るし、ボールがあれば人との接触などを恐れずにただ突っ込んでいく。逆に、飽きたら勝手に休みだし、ちょっとした接触でもとんでもない大怪我と勘違いをしショックをうけてしまう。つまりは我々が思うところ以上のピュアなところで生きているわけで、それが子供ということで全く問題ないのだが、指導している側としては、そこが彼らの体調管理を難しくしていると思う。

実際、練習中に他の選手との接触で泣き出す子供達も多く、その度様態をチェックするが大抵の場合全く問題はない。「平気か!?」と思うような衝突でも、案外平気だったりする。我々すら警戒してしまうような暑さの中でも、汗を噴出しながら元気に走り回っている子供達も多い。だからといって(というよりはだからこそ)、指導する側は決して油断してはならず、彼らの体からの小さな警告すら見逃してはいけないと、私は考える。しぐさ、表情、行動、いつもとの比較、など指標となる要素はたくさん存在する。それらを常に油断することなく観察し、万が一異変が起こっている場合には迅速かつ適切な対応をとらなければならない。彼ら自信の口からその警告が送られてくる可能性は相当低いと考え、こちらは万全の体制をとり続けなくてはならないのだ。


そういう面では、プロも子供達も変わらないのかもしれない。


ISA
http://www.maedagakuen.barnet.sch.uk/isa/

上述関連記事
「ブエルタの死がもたらした警鐘」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0708/spain/column/200709/at00014544.html


posted by janbomasa |01:25 | フットボールのお仕事 | コメント(0) | トラックバック(0)
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