2009年10月28日

「これでいいや」で劣化する原石

 U-17代表の試合を見ました。
選手のスキルは素晴らしい。
連動性やプレーの正確さ、冷静さなども評価します。

 でもどうでしょう?
自分が取られたボールを追わない。
バランスに縛られてアタックに行かずにスペースを使われる。
予測を優先し足を止める。

 才能や体格といったもの以上に、意識の差が彼らのプレーの質を激しく劣化させているように感じます。
DFのヘディングがそのまま相手へのパスとなり、得点されたシーンは、もう、ある程度仕方がない場面だと思います。
ああいった場面で、しっかりと身体を入れ、せめて外にヘディングするようになる、というのが今後の課題といった感じでしょうか。
あとの失点シーンはすべて、意識の問題。
「これで大丈夫だろう」という予測で一歩も二歩も動き出しが遅れてしまってのもの。
失点場面以外でもありとあらゆる場面でその、予測によって足が止まっていることがありました。
このままでは、彼らは絶対、生き残っていけない。
世界云々の前に、Jの舞台ですらも。

 何故、岡崎選手があれほど活躍できる選手なのでしょうか?
あらゆる可能性を想定して、その一瞬に全力をかけているからだと思います。
10達成できなくとも、せめて2、3はもぎ取ってやる!
これが次のチャンスへとつながります。
U-17代表のメンバーは、10達成できなければ諦めていました。
これでは、彼らの将来が心配でなりません。

 だいぶ前のエントリーで、宇佐美選手の意識を指摘したことがありました。
その時から時間は経ちますが・・・意識の改善はないようです。
いくらドリブルが上手くともパスが上手くとも、最終的には戦えない選手は使われない。
フットボールのありとあらゆる場所で見られていることです。

 何故、ルーニー選手があれほど結果を出せるのか、C・ロナウド選手が活躍できるのか、メッシ選手が優れているのか。
彼らの煌いているシーンだけを見るのではなく、泥臭くボールに執着しているシーンこそを、もっと見て欲しいなと思います。


 ・・・愚痴が長くなってしまいました。
なんでしょう、才能という意味では素晴らしいんですが、調子ノリ世代と言われている選手達に比べて、底が浅くなってしまっている気がしてなりません。
勝ち負けの問題じゃなくて、意識が心配でならない。
これからその辺が変わっていってもらいたいです・・・。
かつての埋もれていった才能たちのことを考えると、今の世代もそうならないか、本気で心配になってきます。

posted by ittyo1 |02:35 | 日本代表 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2009年10月27日

Jリーグクラブのスタイルについて考える

1、浦和レッズはどこへ行きたいのか?
 フィンケ監督の解任が噂されています。
私は正直、何故解任という話がでるのかわかりません。
「世代交代」「パスサッカーへの変化」ができるかどうか。
この2点がフィンケ監督の評価基準だったハズですよね?
内容も結果も出ない去年と同じ轍を踏まないための、雌伏の期間だったハズですよね?
なのに何故、今、解任という話がでているのか本当にわかりません。

2、日本人は結果がすべて?
 以前のエントリーの中で、「結果を重視し過ぎる日本人」ということをちょっと書きました。
これはオシムさんやペドロビッチ監督の言葉です。
私はこの言葉に否定的なのですが、フィンケ監督の解任話を聞くと、「日本人はなんて結果に捉われる民族なんだ」と思ってしまいます。
だって、そうじゃないですか。
天皇杯で格下に負けたことなんて、プライドに傷がつく以外、ほとんどデメリットがないじゃないですか。
監督が変わって、若手を起用しなくなって、今までの実績ある選手を起用して、今までのサッカーをして、それでACLに出れたところで、勝ち残れるほど甘いトーナメントじゃないですよね。
それなのに、目先の勝利や結果に捉われて、一番大切なハズの変革に目を向けられないならば、そこには衰退しかないと思いませんか?

 これは犬飼さんに対してもっとも言いたい言葉です。
浦和レッズサポの方ほど、私なんかよりもよっぽど危機感も変革の必要性を感じていらっしゃると思います。
だからこそ、サポーターの方からフィンケ監督解任という言葉をあまり聴かない。
なのに、犬飼さんは現状の浦和レッズに対して「狂っている」とまでおっしゃられた。
サポーターの名を己の主張のために勝手に使ったうえで。

 もちろん、経営面を考えてのコメントだということはわかっています。
観客が減ったというのは事実です。
勝てなければお客さんが来ない、という意味でおっしゃっており、その理屈はよくわかります。

 なのですが、ここも前提がおかしいかと私は思っています。
「勝てなければ来ないというサポーターの心理をつくってきたのは浦和レッズ自身である」と言えます。
フィジカル的に優れた助っ人FWを配置し、守備は多くの人数を割き、守備的なカウンターサッカーで現実的な結果を求めてきた。
カウンターの美しさというものはありますが、ピッチに絵を描くようなイマジネーションに溢れたフットボールではなく、勝利という美酒以外サポーターに与えてこなかった。
こうした中で、サポーターが勝利の美酒を求めるのは当然です。
これ自体、何一つ悪い考えではありません。
ただし勝利という美酒が与えられなければサポーターの心は離れていってしまいますが。

 世界経済の悪化により経営が苦しくなり、中東のオイルマネーにより個に優れた選手を引き抜かれるという状況の中、このスタイルを持続することが難しくなっている今、選手全体の質を少しずつ高めて攻守共に組織的に戦うサッカーへと変貌せざるを得ない。
「常勝」を目指すが故のスタイルの変換でしょう。
浦和レッズのフロントがこうした決断をしたことは、私は正しいと思っています。

 ですから、そのためには「待たなければ」いけない。
結果を出しながら変革も、なんて考えは実力が拮抗しているJリーグの中では甘い考えであり、他のクラブからすれば「舐めるな」という想いでしょう。

 ここでようやく犬飼さんの経営面を考えれているらしいコメントに戻ります。
どうでしょうか?
以上のような私の考えから考えると、結果が出ていないことに「狂っている」と発言された犬飼さんの方がよほど目先の問題に捉われているように思われませんでしょうか?
ですから私は、絶対にフィンケ監督に時間と自由を与えるべきだと思います。
もちろん、責任も負わなければいけませんが、その責任は「土台を築けるかどうか」の一点に絞るべきだと思います。
J2降格は拙いでしょうから、そこだけは死守ですけどね。


3、Jリーグにビッグクラブは必要なのか?
 よく、「浦和レッズはビッグクラブにならなければいけない、それが日本サッカーの発展に必要だ」という意見を目にします。
果たして、本当にそうでしょうか?
ビッグクラブが生まれるメリットは、
①ACLに勝ち残り、クラブWCで海外の強豪国と試合ができる
②海外の有名選手を獲得し、リーグのレベルを上げられる
が主でしょうか。

 でも待って下さい。
ACLの1試合で得られる経験値は素晴らしいでしょうが、そのためにビッグクラブが必要でしょうか?
中東のマネーに太刀打ちできない中で、有名選手どころか良い選手ですら引き抜かれる状況であり、ビッグクラブがあったところで果たしてそれほど素晴らしい選手達を獲得できるのでしょうか?
私はビッグクラブが生まれることに対して、否定はしません。
ですが、それをあえてつくる必要も感じていません。

 いきなり放映料の分配金の話にまで飛んでしまいますが(一つの例として挙げやすいので)、この点に関しても全クラブ平等主義を取っています。
以前は「好きなクラブが消滅したら嫌だろうから~」というのが理由でしたが、今は違います。
もっと全体の底上げのためには、各クラブがお金を持つべきだと思い、平等主義を唱えます。

 例えば、ジュビロ磐田はユースチームを統合しました。
ユースからトップチームへの引き上げを基本的にしない、という話です。
J1のクラブですら、そうなんです。
J2やJFL、地域リーグにおいて、選手を育成する余裕は正直ないでしょう。

 ですから、資金をもっと平等に各クラブに流したい。
その資金を元に、ユース及びサテライトの試合数を増やしたい。
これが平等主義の理由です。
ビッグクラブ一つあったところで、下のカテゴリーの試合数は増えません。
そのクラブのトップチームの発展に使われるだけです。

 ビッグクラブと叫ぶ前に、ユース・サテライトと叫びたい。
そこの方がよほど、日本サッカーの発展に繋がると思いませんか?



 余談ですが・・・これだけ中東のオイルマネーに助っ人選手を取られてしまう現状です。
このことを嘆くよりも、逆にJリーグの意識を変えるよい機会なのではないか、と思いたい。
2~3人の助っ人選手だのみと言われるJリーグを、日本人選手が助っ人選手のように得点の責任を任されるリーグにしたい。
そのチャンスだと思いますし、そのためにも、下のカテゴリーをもっと大切にしていかなければならないと思います。

 そしてそうした下のカテゴリーの試合数が整備されれば、平等主義はなくなってもいいと思います。
第一優先が、試合数の確保。
その次に、トップチームにおける激しい競争。
ではないでしょうか?




4、スタイルを貫くことは素晴らしい?
 私は素晴らしいと思います。
サンフレッチェ広島対川崎フロンターレの試合を観戦してきました。
試合結果は、7-0で川崎フロンターレの圧勝でしたが、サンフレッチェ広島のスタイルの貫き方に、私は感動しました。

 サンフレッチェ広島は決して信じたスタイルを捨てませんでした。
悪い例で言えば、ジュビロ磐田なんかは、失点を重ね相手に押し込まれれば、「恐れ」からロングボールを多用します。
サンフレッチェ広島は、Gkのパスミスで失点した後も、相手がプレスをかけてこようともGKから後ろで細かく繋ぎ、スペースと時間を作って攻めようとし続けました。

 この試合だけを見れば、安易なパス回しで失点を重ねた、という見方しかできないでしょう。
でも、1-0も7-0もリーグ戦の中では大した意味はもたない。
得失点差で優勝が決まることなど、滅多にありません。
7-0で負けようともスタイルを崩さないサンフレッチェ広島は、長いリーグ戦で考えれば、ブレることなく己を信じて戦える証であり、安定感の証でもあります。

 チームにおいてもっとも悪い状況は、「恐れ」を感じてしまっている状況だと思います。
「恐れ」があると、何もできない。
去年のジュビロ磐田が良い(私からすれば悪い?)例でしょうか。
サンフレッチェ広島は、スタイルを貫くことで、この「恐れ」に打ち勝っている。
試合では負けても、スタイルを貫き続けられるということは「恐れ」に勝っているということであり、急失速はしないでしょう。
・・・ここが浦和レッズが欲しているところのハズでは?

 そして、圧勝した川崎フロンターレ。
点差があるとダラッとしてしまうことが多いJリーグですが、川崎フロンターレは最後まで押しつぶす意識がチームにはある。
これも、攻撃的でスピードとコンビネーションで相手を崩す川崎フロンターレのスタイルならではですよね。
川崎フロンターレほど、圧勝の多いクラブも他にはなかなかない。
このスタイルが勝ちきる強さをもたらしていると思います。


 ここまでダラダラと書いてきました。
スタイルを貫くのに障害が多く道をふらふらしているクラブと、スタイルを築き上げサポーターに喜びと結果を与えているクラブの対比を書いたつもりです。
浦和レッズに関して言えば、私はもっと強くなってもらいたい。
大型補強もいいですが、それだけでやっていける状況でもなくなっています。
お金勝負では到底勝てない相手がいますから。
だからこそ、フィンケ監督を信じて、もっと強固なスタイルを築き上げて欲しいと思います。
そのスタイルと浦和レッズの資金が融合したときに初めて、日本サッカーの代表ともいえるビッグクラブが生まれ、そのビッグクラブであれば、日本サッカーの発展へと先駆を切ってくれる存在になれる、と思います。

posted by ittyo1 |16:15 | Jリーグ | コメント(18) | トラックバック(0)
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2009年10月19日

中村俊輔という個を生かす組織

 日本代表という組織の中で、中村俊輔選手をどう生かすべきか
これについて今回は考えてみたいと思います。

 前提条件と言ってしまうとおかしいですが・・・私、管理人が中村俊輔選手をどう捉えているか、以下に簡単に書きます。
1、正確な技術・視野の広さなどからゲームを作る能力がある。
2、キープやバックパスから時間を作る能力がある。
3、守攻(あえて逆)において運動量が豊富
4、人を使うプレーを優先(SBの上がりなどで)
5、常にバランスを考え無理はしない

 こんな感じで捉えています。
評価できるのは、1と2でしょうか。
反対に、3と4と5の点において、私の評価は下がっています。

 特に3の運動量が多いというのは、攻撃時に味方のスペースを消してしまっているのが問題だと思っています。
1とも絡むのであれですが、
中村俊輔選手がボールを受けに下がる
下がることによって、中盤の底が3人に
中盤の底が3人になり、近すぎる関係から相手2枚で3人を封じられてしまうため、数的優位にならない
3人というのが例え上手く使えたとしても、前線の人数が足りていないために、有効な攻撃にならないor他の選手に多くの運動量を求めてしまう
というのが散見されるかと。
ボールは回れどアタッキングサードを崩せない状況の大きな原因がこれだと思っています。
中村俊輔選手が相手を引き連れてきてくれればまだ、いいのですが、マークを受け渡したり中を固めたりするなど、実際には有効的に引き連れてきていないですよね。

 ただ、この中村俊輔選手の動きが日本代表のボール回しの潤滑油になっているのも確かです。
いるといないではかなり違う。
本田圭佑選手も同じことをやろうとしていましたが、この点においては、圧倒的に中村俊輔選手に軍配が上がります。
強豪国相手に滅多打ちされないためにも、このボール回しは必要かな?と私の中で意識が多少変化しています。

 後ろからの的確な配球でゲームの組み立てはしたい。
でも、前線に厚みを持たせられないのも、走りすぎでスペースを消して他の選手の良さを潰すのも避けたい。
じゃあ、どうすればいいか?
方法は二つ。
まずは、非現実的な方から。

 1、今の最終ラインと中村俊輔選手を起用しない
要は、組み立てができるDFを起用して、ゲームメイクを最終ラインがすればいいんです。
長短のパスが正確かつ判断が良いDF。
バルサでいえば、ピケ選手のような存在。
Jリーグで言えば・・・ストヤノフ選手やブルーノ選手などでしょうか。
・・・助っ人選手は駄目ですね。
じゃあ、誰か。
いますよ、キング中島が!!
サンフレッチェ広島の選手なのに、ジェフ千葉色なのはご愛嬌。
そしてもう一人、今野選手もFCで後ろからの組み立てを頑張ってますね。
横浜F・マリノスの松田選手を最終ラインに戻すってのも手かも。
お家芸から、ガンバ大阪の山口選手とかも可能性アリですかね。
右サイドに内田選手を起用し、左サイドには名古屋グランパスの阿部選手なんか起用すれば、最終ライン全体で配球可能になりませんかね?
・・・はい、非現実的ですね。
守備時のことを考えていません。
今から連携も、経験も積み上げていくのはかなり厳しい。
なのでこれは単なる妄想ですね。

 2、CBとボランチがどんどん上がる
こちらが一応、本命。
リスクをとります。。
中村俊輔選手が下がるならば、他の誰かが上がればいいという考え方です。
これは実際、この前の3試合のときに多く見られたものです。
中澤選手も闘莉王選手も積極的に上がっていました。
遠藤選手や長谷部選手も、下がれば上がるというのが出来ていたと思います。
ですのでこの考えは、今までの路線をもっと積極的に!!というものにしか過ぎません。
中村俊輔選手が下がり、ボランチとCBの中間くらいに位置すれば、遠藤選手やSBは高めの位置を取り、CBはサイドに開きながら少し前へ。
長谷部選手がフォローに行きつつ、1ボランチ状態に。
2バックに中村俊輔選手がリベロのようになりつつ、長谷部選手の1ボランチでその前に遠藤選手と中村憲剛選手、そしてSBが開き気味に上がりFWはスペースを空けるために少しだけ下がり気味に位置する。
非常にコンパクトで後ろが手薄という怖い状況ですが、中村俊輔選手がイージーミスさえしなければ、パスコースは多く、その能力を生かせます。
人の使うスペースを奪っておらずに、しかも自由にパスを出せる状態であれば、中村俊輔選手の能力であれば他の選手の長所を引き出してやることができるはずです。
生きて生かす
組織の理想がこの考えであるならば、上のような状況(ここまで極端でなくていいですが)にするためのリスクを冒すべきだと思います。
ですから、CBとボランチは今よりもさらに、そして効果的に上がるべきではないでしょうか?
それが中村俊輔選手の良さを引き出しつつ、他の選手の良さも出す方法であると考えます。

 ちなみに、もし可能であれば、槙野選手をCBとして起用してもらいたい。
高さや強さ、経験に不安はありますが、上がるCBであればこの選手でしょう。




 中村俊輔選手と本田圭佑選手の共存は可能か!?
私はかなりの確率で可能だと思っています。
・・・性格は考慮してませんので、そこで衝突があるなんてことがあれば話は別ですが。
それは何故か?
理由は簡単です。
中村俊輔選手はボールが欲しい選手
本田圭佑選手はスペースが欲しい選手
だからです。

 中村俊輔選手は下がって組み立てようとする。
すると前線の人数が減るため、必然的にスペースが生まれる。
そこを本田圭佑選手が利用する。

 もう少し両選手の意思の疎通と、周りの選手の協力(中村俊輔選手が下がったときに、遠藤選手が本田圭佑選手のスペースを生かすように逆サイドにポジションを取るなど)があれば、プレースタイルとしては噛み合うのではないでしょうか。
上の例では遠藤選手と書きましたが、遅攻の中村俊輔選手とは違う色を出し自身も前へと飛び出して得点する能力も高い速攻の中村憲剛選手をボランチとして起用し、長谷部選手と共に中盤の4人を組むのがバランス的にはいいのかな?と思います。

 本田圭佑選手のスペースを上手く使った(サイドに張ったり相手の最終ラインとボランチの間を突いたりするポジショニング)仕掛けは、中村憲剛選手や長谷部選手にも大きなスペースと、そして下がった中村俊輔選手に戻る時間を与えるので、彼らの良さが引き出し合い、共鳴することが期待できます。
・・・守備に関してはまたも考えが薄いですが。


 という感じで終わりです。
中村俊輔選手に関してもっと言いたいことはあるのですが、上のように後ろの選手の上がりや本田圭佑選手との共存ができてくるようになれば、解決するものだと思うので多くは触れません。
頭の良い中村俊輔選手のことです。
他の選手が長所を出して相手の注意を引き付けたら、相手の隙を突いてもっとクロスを積極的に入れたり、シュートを遠目からでも打ったり、ペナの中に入っていったりしてくれるでしょう。
後ろで受けて捌く仕事の負担が軽くなったら、全力疾走でボールを受けるプレーも増えてくるでしょう。
今はまだ、バランスを気にしているのだ!・・・と思っておきます。

 もっと中村俊輔選手自身が生きて、周りも生かすプレーが増えてくることが、日本が本当に組織で戦う!ということなのでしょうね・・・という感じで、無理やり前回のテーマと繋げて終わります(笑

posted by ittyo1 |16:12 | 日本代表 | コメント(15) | トラックバック(0)
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2009年10月18日

組織で生かすべき個

 「組織的ないいチームだったが、良いと思った選手はいない」
ずいぶんと前のことですが、仙台カップ国際ユースサッカー大会における、ブラジル選手の日本代表評の言葉です。
こんなこと言われて悔しいですね。
でもこれは真実でしょう。
そして更に言えば、ユースだけでなく、フル代表も含めてそういう評価をされることが多い。
規律と運動量以外に評価が聞こえてこないのは悲しいですよね。

 では何故、こういう言葉ばかり言われてしまうのか?
これが日本人の限界なのか?
・・・この答えのヒントがサンフレッチェ広島ペドロビッチ監督のインタビューの中にありました。


日本人は結果を重視する
 そうなのかな?と思っていますが、Numberという雑誌の中でオシムさんも同じことを言われていたことを考えると、そうなのかもしれません。
「結果を重視することが、負けるということに対する「恐れ」になっている。
恐れが、相手の良さを消す破壊のサッカーになっている。」

 これがペドロビッチ監督のおっしゃることですが、ここまで説明されると納得します。

 実際、ジュビロ磐田もそうです。
クラブの方針としては、原点回帰だの華麗なパスサッカーの復活だと言っておりますが、多くの試合内容は、ベタ引きで完全に前線の選手の個人能力頼み。
スペースを消すために多くの選手が自陣に引きこもり、ボールを取っても遠くへ蹴りだすだけ。
その守備も下手にアタックにいかずに、でも数的優位だけは確保するポジショニング。
横や逆サイドに振られれば、全力疾走でまた数的優位。
そして攻撃は、前田選手とイ・グノ選手二人だけに任せる。
・・・まあ、それで勝っちゃっていたのも問題なんですが。
それでも前節の鹿島アントラーズ戦は引き分けでしたが、破壊のサッカーではなかったので、かなり評価しています。

 相手の良さを消そうとすることは決して悪いとは思いません。
ですがそれだけになり、助っ人選手の個人能力頼みになってしまったり、ゴール前に人数をかけられなかったり、選手がパターン化された攻撃に当てはめられてしまったり、では最悪と言えます。
もっと自分たちのやりたいことを、自分たちの良さを出すサッカーを表現しなければ、先はないでしょう。

 じゃあ、自分たちの良さを出すサッカーってなんなのか?
それは、リスクを冒すことともっと選手の長所を噛み合わせること。

 リスクはもっと冒せます。
大事なのは、どのリスクを選ぶか。
そこですよね。

 選手の長所をもっと噛み合わせることはできます。
ペドロビッチ選手のインタビューの中で、
「優れたプレーをしていたから、人々は選手も優れていると思った。
しかし、京都へ移籍した佐藤勇人はかつてほど輝いてはいません。
川崎に移籍した山岸も試合に出られないこともあった。
水本もそう。
彼らは優れた『チーム』の中にいたから、より素晴らしく見えていたのです。
広島の選手たちも、いま他チームへ行って輝けるかというと、私は疑問を持っています。」
とおっしゃられている。
個性を混ぜ合わせていかなければいけない。
では、それをどうするか?
どれを混ぜるという選択やどう混ぜるという選択をするのか。
そこが大事ですよね。


 次回はもっと具体的に組織で生きるべき個について書いていきます。
日本代表において、中村俊輔選手をどう、生かしていくべきかについて書く予定です。
代表戦3試合を見て感じたものが中心になります。
中村俊輔選手の評価が低い私が書く内容なので、正しい保障は一切ありませんが(笑



 今回引用したサンフレッチェ広島ペドロビッチ監督のインタビューは、
サッカー批評 44号 サッカー監督の取り扱い説明書~なぜ監督のクビはすぐに飛ぶのか?~
に記載されていた内容です。
他にも、西野監督のインタビューや監督に関する様々な内容がありますので、興味のある方はご購入されて一読をされてみて下さい。
・・・別に関係者じゃないんですが、良かったものは勧めたがる性質の人間なもので(笑

posted by ittyo1 |22:32 | 日本代表 | コメント(4) | トラックバック(0)
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