2007年12月18日

戦術と戦略

 サッカーを観ていると、よく戦術という言葉を聞きます。
ブログなどでもよく、戦術について意見が交わされています。
その意見を見ているうちに、「おや?」っと思うようになりました。
人によって「戦術」という言葉の使い方が違っている気がしたのです。

wikipediaによれば、
「戦術(せんじゅつ Tactics)とは、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である。[1]そこから派生して言葉としては競技や経済・経営、討論・交渉などの競争における戦い方をも意味するようになる。」

戦術の上位として戦略というものがあります。
wikipedeiaによれば、
「戦略(せんりゃく Strategy)とは一般的には長期的視野、複合思考で特定の目標を達成するために力や資源を総合的に運用する技術・科学である。」
とされ、戦略と戦術の違いは
「戦略は戦闘部隊が優位に戦えるように全体を指導する術策であり、[32]戦術は戦場において実際に敵に勝利するために戦闘部隊を指揮統制する術策である。」

これをサッカーに直すならば、
戦術は「局地戦における勝利を目指すもの」であり、
戦略は「試合における勝利を目指すもの」ではないでしょうか。
(戦術は多岐に渡りますが、戦略は「点を入れる」「点を入れさせない」の2つに大別できると考えてます)

元の言葉の意味だけを考えるならば、戦術と戦略はこのようになります。
私がこのように分けて考えているので、どうしても他の方の意見を読んでいると「これは戦術のことを言っているのかな?戦略のことを言っているのかな?」と迷ってしまうのです。
それが人によって戦術の使い方が違うと感じる理由です。


ここまでだらだらとサッカーにおける戦術と戦略について書いていたのですが、一応意味があっての前置きです。
長くなってすみませんでした(泣)

戦術とは上にも書きましたが、局地戦における勝利です。
ボールを持っている選手が如何にサイドを突破してクロスを上げるか、
どのように相手のマークを外してフリーな選手にパスを通すか、
局地戦の勝利とはそういうものだと思っています。
ですからここには、「どうやって点を取るか」が含まれているようで含まれていません。
含まれていないとは、少し極端な言い方なのですが、「どうやって点を取るか」というテーマは戦略のものだと思います。
(極端過ぎたので、少し補足をします。
例えば、ゴール前でどういうポジショニングでどうやってシュートを打つかというのは点の入れ方ではあるのですが、ここで言う「どうやって点を取るか」は「どのタイミングでクロスを入れるか」、「どうやってクロスを入れる状況をつくるか」、「ボールをどうやって取るか」といったすべての流れを統一して一つの結果に持っていく方法を言っています。)

「日本人のFWは点を取れない」ですとか「日本代表の得点力不足」の問題、更にはクラブW杯で浦和レッズが見せた後方からの繋ぎの拙さなどの問題は、日本の戦略不足によるものではないでしょうか?

この戦略不足というのを、サッカーにおいてよく聞く言葉に言い表すならば、「ピッチ上に絵を描く」ことが出来ていないということだと思います。
戦術一つ一つではそれなりのレベルにあったとしても、それを繋いで一つのものにするものがない。
ブラジルやスペインの人は始めて一緒にサッカーをやる人とでも(実力差に関らず)、その国の特徴を出してプレーできるといいますが、日本人は果たしてどうでしょうか?


すみません、気力が続かなかったために途中で冗長になってしまいましたが、今回の結論とすれば戦略を持った選手やサポーターが増えていくことが日本の成長になるのかなと考えます。
(完璧に抜く事に徹しすぎて、綺麗に抜いたとしてもその時には入れるタイミングを逸しているなどがJリーグを見ていても少なくないので、選手も戦略不足に含めました。)
そのためにはまず、戦術と戦略の違いを明確にしなければ、いつまでも局地戦の戦いにばかり議論がいってしまうと思います。(特にマスコミにおいて)

戦術と戦略という言葉を使っているのには理由があります。
戦術と戦術の組み合わせで結果が生まれているという考え方をされている方が多いような気がしています。
私は逆で、結果があって過程が派生しているという考え方です。
戦略があって戦術があるという意味を強調したかったのでこの言葉を使っていました。


正直私自身も全然わかってないのですが、「じゃあ、そのためにはどうすんだよ」というのを次に考えて書いてみたいと思います。
(似たような考えの方がいらっしゃいましたら、コメント欄にヒントや意見を残していって下さると次に書くのが楽になるので、すごい嬉しいです。)

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posted by ittyo1 |20:01 | コメント(14) | トラックバック(0)
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2007年12月15日

J2に落ちる危機

 違う内容を書こうと思っていたのですが、今日の天皇杯を見ていてどうしてもジュビロ磐田の事を書きたくなりました。

サンフレッチェ広島との天皇杯5回戦。

サンフレッチェ広島の出来が素晴らしく、川口選手の試合後のコメント通りシーズン中のこの戦いが出来ていれば間違いなく残留してました。

それだけでなく、上位争いも出来ていたでしょう。

攻撃における個々の技術や判断が素晴らしく、ジュビロ磐田のプレスを軽々とかわしていました。
守備においてもパスコースを見事に消していたため、ジュビロ磐田の攻撃はなにも出来ずにパスをだらだらと回すか、逆に急ぎすぎた縦へのパスをカットされるかのどちらかでした。

特にこの試合ではストヤノフ選手が素晴らしく、前田遼一選手が何も出来ませんでした。

ジェフ千葉の頃からストヤノフ選手は「Jリーグで1、2を争うDF」だと思っていたのですがそのことを改めて思い知らされました。

攻守に優れたストヤノフ選手がサンフレッチェ広島にもっと早く来ていれば・・・J2に落ちることはなかったかもしれません。
(本音を言えばジュビロ磐田に来て欲しかったですが)


さて、サンフレッチェ広島の素晴らしさを書いてきましたが、我らがジュビロ磐田はどうだったでしょうか?

気持ちが入ってない・・・とまでは思いませんが、どこか迷いながら(何か別のことに頭を支配されながら)プレーしていたように見えました。

パス一つにしても、ただ出すだけ。
受け手のことを考える余裕がない。

サンフレッチェ広島の素早い寄せがあったことを差し引いても、自分勝手かつ責任放棄と思えるパスが多すぎるように感じました。
(「その選手に出してもパスコースもなにもないだろう」というパスが多く、どうしようもなくただ前へ大きく蹴るだけか、相手の網に引っ掛かりボールを奪われるというシーンが多かったです)

チームの内部が上手くいってないのでしょうか?
「中山魂」で一体感のあったチームがどこかバラバラな感じがして仕方ありません。

田中誠選手の試合後のコメントに、「今季は良い時と悪い時の差がはっきりしいて、悪い時を減らさないといけない」とありましたが、こういったコメントは降格するチームが必ず言ってきたコメントです。

そして次に来るコメントが、「内容は悪くないんだけど得点が入らない」です。
ここまで来てしまえば、J2降格は目の前です。

現在のジュビロ磐田は黄色信号が点滅している状態です。
真剣にJ2に落ちる危機を感じなければいけないと思います。


前田遼一選手が怪我で長期間抜けることは来シーズンもきっとやってきます。
(ここ数シーズンを考えると、そこを考えないわけにはいきません)

今季はカレン選手が抜けた穴を必死にカバーしてくれました。
もし来季、前田遼一選手がいない間、カレン選手のようなラッキーボーイ的な存在がいなかったら?

高齢化が進む後ろの選手がパフォーマンスを落としてきているとしたら?

良い補強(特に海外のプレーヤー)が出来なかったとしたら?

主力選手に怪我というアクシデントが重なったとしたら?
(今日の試合で怪我をした成岡選手は大丈夫でしょうか・・・)


J2から上がってきたチームが健闘する傾向がここのところ続いています。
来季もこの傾向が続くとすれば、J2に落ちそうなチームの目星はだいたい付いてきます。
その中で、生き残るポイントは失点がいかに少ないかにかかってきますから、そうすると4チームに絞られてきます。
(大宮アルディージャみたいなチームは降格しそうでしないと思っているので、4チームから外して考えています。)
ジュビロ磐田はその4チームに含まれます。

危機感は募れど希望は少なしという感じです。


しかし、こういったJ2降格の危機を抱えながらも(矛盾する考えですが)先も考えていかなければ毎年中位のチームで終わってしまいます。
先とはもちろん、若手の育成です。

幸いなことにジュビロ磐田には才能ある若手がいます
上田選手や犬塚選手、加賀選手に山本選手、山崎選手と船谷選手。
スタメン、ベンチを含めて今日の試合にこれだけいました。
来季はこれらの若手を、終盤までにいかに計算できる選手にするかが大切になると思います。

そのことがJ1残留とこれから先の二点を達成する鍵になるのではないのでしょうか?

若手は使って欲しいのですが、ただ若手を使うだけでは駄目で、名波選手や中山選手のプレーする姿を見せるというのも、若手の成長には欠かせないものだと思います。

名波選手と上田選手を中盤の底において中盤の安定を図ると共に、上田選手の控えとして船谷選手を積極的に起用し、名波選手の控えとしては犬塚選手を使うことで上田選手に名波選手の役割を経験させる。
(1試合においては、名波選手か上田選手のどちらかのみの交代にして欲しいです。名波選手が上田選手の成長のお手本になってくれることを期待しています。)

大井選手と加賀選手が積極性を持ってプレーできるように、統率力がありカバーの上手い田中選手と組ませて成長を促す。
4バックも考えるとすれば、左を村井選手を主として控えに犬塚選手か上田選手を、右を加賀選手を主といて控えに犬塚選手を、中央には田中選手と大井選手を主として控えに鈴木選手をという形でやって欲しいです。
(はじめのうちは結果が出ずに苦しみそうですが)

前の方は現状維持、もしくはカレン選手の起用をもっと積極的にして欲しいです。
前は比較的若い選手が多いので、山崎選手などはあまり出場機会はないかな~と・・・。
その他としては、西選手よりは成岡選手や太田選手を多く起用して欲しいのですが、どうしてもチームとして西選手の方がフィットするので、難しいですかね。


例え序盤に結果が出なくても、監督やコーチを含め、フロントには我慢強く使って欲しいです。
その場しのぎでやり方をころころと変える事が一番悪い結果につながりやすいのですから。

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posted by ittyo1 |21:10 | コメント(7) | トラックバック(1)
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2007年12月09日

思い出に残る・・・

 クラブW杯や入れ替え戦、天皇杯もあるのに何故か漫画の話です(笑)

サッカー漫画と言えば、何を思い浮かべるでしょうか?

「キャプテン翼」が最もメジャーで人気があると思います。

ですが、私にとって思い出に残る漫画と言えば、「俺たちのフィールド」です。

特に後半のW杯の予選の場面が感動もので泣けてきます・・・。

アジアでの戦いの難しさを上手く表現した、良い漫画だと思います。

「俺たちのフィールド」を読むたびに、「アジアで戦う難しさを忘れちゃいけないよな」と反省させられます。

みなさんはどういった漫画に感動させられたでしょうか?

「この漫画は面白い」といったコメントを残して下さると嬉しいです。

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posted by ittyo1 |17:00 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2007年12月04日

どこかに散らばるサッカーのヒント

 野球の話ですが、星野JAPAN北京オリンピック出場おめでとうございます。
台湾戦を観ていると、サッカーのヒントになるのではと思うシーンがいくつもありました。


あるブログの中で、日本人の戦術理解不足を指摘している内容を書かれているものがあります。
そのブログは非常に興味深く、いつも読みながら様々なことを学ばせていただいているのですが、主張されている内容の中には「小さい時から戦術を教えた方が良い」というものがあります。
台湾戦を観ている中で、その言葉の意味を強く感じました。
日本の野球選手は一人一人が野球を本当に良く知っているのです。

例えば宮本選手の走塁。
フィルダースチョイスになったため直接的な影響はありませんでしたが、もし宮本選手がアウトになっていたらあのゲッツー崩しの走塁は勝負を左右する走塁になっていたかもしれません。
どんなことが起こっても、しっかりとしたリスク管理ができている場面の象徴だと思います。

例えば大村選手のスクイズ。
あの状況でスクイズを成功させたことも素晴らしいですが、何よりも素晴らしいのは「もしかしたらスクイズがあるかもしれない」という予測です。
解説の古田さんも驚かれていましたが、あの状況あのカウントで誰がスクイズを予想できたでしょうか?
予想できた方は野球に非常に詳しく野球センスのある方か、はたまた野球に関してド素人の方のどちらかだと思います。
私みたいに中途半端に野球を観ていて知っている人ならば、凝り固まった固定観念であの場面のスクイズなど考えられません。(野球に非常に詳しく野球センスの塊の古田さんでも予想外だったですが)

例えば新井選手の先制タイムリーヒット前の審判への態度。
デッドボールでもおかしくない状況で、審判に文句を言うでもなくすぐに切り替えて次に備える。
「審判に逆らっても何も変わらない」というのと、「今は文句を言う場面ではない」というのをしっかりと理解できていたのでしょう。
素晴らしい精神力と状況判断だと思います。

そして投手陣。
大事な場面での集中した強気の投球。
きわどいコースにしっかりと投げ込んでいました。
自信の強さと共に、「ここで勝負に行かないとやられる」という野球の流れを良く知っていたからの投球なのではないでしょうか。

更には打撃陣。
ひたすら基本に忠実に、共通の目的(つなぐ)を持って責任を果たしていました。
ヒットの場面だけでなく、アウトになったシーンでもよく粘り、しっかりとボールを見ることが徹底されていました。
グランドを考えて強いゴロを打つことを徹底していたことも素晴らしかったです。
点を取るためには、何が一番効率的で確率が高いかをチーム全体がわかっていたのではないでしょうか。


上記の事は、子供の頃から戦術をしっかりと学んできたことが一つの要因だと思います。

どのプレーも派手なものではなく、地道な練習と深い野球の知識から生まれているものです。

一時、少年野球にバントをさせることに批判がありました。
その時は私もバントをさせることに反対でした。
ですが今になってみると、子供の頃からチーム戦術に沿った戦い方をしていることが現在につながるため、大切なのだなと考えを改めさせられました。


日本の野球選手は大事な場面でしっかりと結果を残します。
流れを自分達でつくることも嫌な流れを断ち切ることもできます。
野球が単純なパワーやスピード、更に言えば技術だけでないことを教えてくれます。


では、日本のサッカーはどうでしょうか?
日本のエースや4番が結果を残せているのに対して、日本のFWは何故あれ程シュートを外すのでしょうか?
守備では嫌な流れを断ち切れずに失点してしまうのでしょうか?

こうしたことを「野球とサッカーは違う」と決め付けて、考えないのはもったいないと思います。

野球の中から、日本人の特性や特徴を見出せることも少なくないはずです。

「戦術を学べばすべてが解決する」とは思いませんし、「野球のやり方がすべて正しい」とは思いません。

ですが、野球選手にできてサッカー選手にできないことはないです。

サッカー選手も大事な場面でしっかりと結果を残す資質があるはずです。

フィジカルの差や技術の差を越えて新しいものを見つけてくれる可能性があるはずです。

日本だけの野球があるように、日本だけのサッカーを野球やその他のスポーツなどから見つけて行ければと思います。


・・・偉そうな事を言いながら具体的なものが何もなくて申し訳ありません。
「他のスポーツのこういったことがサッカーにも応用できるのではないか」といった意見をお持ちの方がいましたら、教えて頂けると非常に嬉しいです。

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posted by ittyo1 |22:54 | コメント(13) | トラックバック(0)
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2007年12月02日

大きな大きな優勝の価値

 鹿島アントラーズの優勝おめでとうございます!!
諸事情で試合が観られなかったのと、スーパーサッカーが見られなかったのが非常に悔しいですが・・・。
選手の喜びのコメントが聞きたかった・・・。

この優勝は本当に大きな価値があると思います。
10冠という称号。
Jリーグ開幕から常に成績を残し続けている安定感にクラブとしての伝統を感じます。
10冠までの道のりの途中では、独立などもあり、紆余曲折ありましたが「勝負強い」という伝統は今も昔もかわっていません。
本当に素晴らしいの一言しか出ません。
しかも今のチームは、まだ成長の余地が多分にあるように感じます。
若いチームなので、モチベーションの如何によっては来年躓く可能性は否定できませんが、もしクラブ全体で良い目標を立てて来期望むことができれば、今年以上の素晴らしいシーズンになるかもしれません。

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posted by ittyo1 |21:14 | コメント(6) | トラックバック(0)
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