2009年02月19日

【極論】みんなでJリーグを良くするために

  昨シーズンのJリーグにおいて、あなたは何が一番嬉しかったですか?
私は、
「ジュビロ奇跡の残留!」
と言いたいところですが、
「山形と水戸のエール交換」
が正直、一番嬉しかった・・・。


 「山形と水戸のエール交換」
の動画を見ますと、泣けてきます。
Jリーグって、ほんと素晴らしいリーグだなぁ~と実感します。
あの日、あの時の山形と水戸のサポーターの方々は、間違いなく世界一のサポーターだったでしょう。
世界中に様々なクラブがあります。
バルサ、マンU、レアル、ミラノ・・・そしてそのぶんだけサポーターがいます。
フットボールの文化が深かったり、知識が洗練されていたり、長年ずっと見続けたり・・・海外にも素晴らしいサポーターの方々は数多くいらっしゃいますが、このときの山形と水戸サポーターよりも素晴らしいサポーターはいません。
知識・経験・歴史・伝統・実力などといったものよりも、サポーター同士がお互いを思いやり、大切にしている姿の方が何万倍も価値があります。

 山形や水戸のサポーター方だけではありません。
ジュビロサポだって素晴らしいんです。
去年、もっとも厳しかった入れ替え戦。
その死闘の後、ジュビロは仙台に感謝するように「仙台コール」を送り続けました。
いや、ジュビロサポだけを褒めるわけにはいかないでしょう。
きっかけを作ってくれたのは、ジュビロの選手達に惜しみない拍手をくれた、仙台サポーターの方々達なのですから。
J1昇格という夢破れ、嘆き悲しんでいる中であっても、ああやって他者を気遣える優しさ。
ベガルタ仙台のサポーターの方々に、サポーターとしても人としても素晴らしさを感じましたし、「ベガルタ仙台のサポーターである」という誇り高さを見ました。
サポーターの方のそうした姿が、またクラブの価値を高めるのでしょう。

 これは小耳に挟んだ話なので、本当かどうかはわかりませんが・・・。
ACL浦和レッズ対ガンバ大阪の試合において、試合後、負けた浦和レッズのサポーターが
「優勝しろよ!」
と声をかけたそうです。
コールとしてなのか、サポーターの一人が発した言葉なのかはわかりません。
ですが、もしこれが本当であるならば、浦和レッズのサポーターだって素晴らしい。
何かとサポーターが問題視される浦和レッズですが、素晴らしいサポーターだっている。
この言葉を発した方、一人か複数かはわかりませんが、その方の思いやりある言葉は、クラブの価値を高めます。


 こっからが本題。
上記とはまったく正反対の事件も多発しました。
ゼロックスから始まり、鹿島対柏戦などなど・・・。
一部のサポーターの行為によって、クラブも、その他の素晴らしいサポーターの方々も、すべて被害を受けています。
今まで築いてきた素晴らしいものを、壊しています。
これは本当に許せない。

 さて、こういった問題が起こったとき、いつも議論が平行線を辿ります。
「誰がそいつらを止めるのか!?」
という点で、です。

 クラブなのか?
運営なのか?
勇気あるサポーターなのか?
どれも一理あるものの、決定的な有効打にはなっていません。
そして、誰かに後処理を押し付けあっている状況では、いつまで経っても「一部のサポーターの行為」はなくならないでしょう。


 そこで、【極論】です。
みんなでJリーグを良くしてみませんか?
簡潔に言ってしまえば、
「試合を止めてしまいましょう」

 問題が起こった際、運営にすぐ知らせます。
そして、問題が起こっていることを審判に知らせます。
問題が起こったことを知った審判は、すぐさま試合を一時中断。
両チームのキャプテンを呼びます。
両チームのキャプテンは肩を並べ、マイクを手に取りながらこう言います。
「私たちは戦っています。しかし、憎しみで戦っているわけではありません。サッカーは相手があってできるスポーツです。だから、相手に感謝し、敬意を持って戦っているのです。サポーターのみなさんも、是非私たちと同じ気持ちで戦ってください。」
言葉が終わったら、両チームのサポーターは惜しみなく拍手をしましょう。
そして、お互いにコールで称え合いましょう。
・・・問題を起こしているサポーターが惨めになるくらい、爽やかに温かく。
暴動の鎮火、サポーターの安全が確認を取れたら試合を再開します。
そのときはまた、両チームのサポーターは拍手で、平和で幸せなフットボールが返ってきたことを喜び合いましょう。

 【極論】ではありますが、サポーターの問題に対する私のアイデアです。
誰かに責任を押し付けあうのではない。
選手も、サポーターも、運営も、等しくその責を負い、Jリーグを良くするために手を取り合うのです。

 試合が止まることに不満を感じられる方もいるでしょう。
「一部の奴らのせいで、何故みんなが犠牲にならなくてはいけないのか!?」
「サポーターの問題であって、選手が犠牲になるのはおかしい」
などなど。

 でも、いつ何時誰が巻き込まれるかわからない。
「関係ない」といっていたあなただって、巻き込まれるかもしれない。
それはいやでしょう。
そうでなくとも、他の方が悲しい思いをされているのを見てみぬフリなど許されるのでしょうか?
「無視はいじめに加担しているのと同じ」
であり、「私はやってないから関係ない」と言っているサポーターは、暴徒化しているサポーターと同じレベルです。
暴徒化しているサポーターを「卑劣」とするならば、無関係と決めきっているサポーターは「卑怯」でしょう。
そんな思いのサポーターばかりでは、いつまで経っても、「誰かがどこかで悲しんでいるスタジアム」であり、「平和で楽しいスタジアム」にはなりません。

 そして、選手だって同じです。
選手達は、プロサッカー選手です。
プロの定義は人によって違いますが・・・私は、「その職で暮らしていけるかどうか」だと思ってます。
サポーターの暴徒化は、スタジアムの安全を妨げ、集客率を下げます。
クラブの利益が下がるのですから、「その職で暮らしていけるかどうか」というプロの定義に繋がります。
だからこそ、選手も暴徒を止めるために、責を追うべきだと考えます。

 違う観点から、プロの定義も見てみます。
もう一つの定義として、「どれだけお客さんを喜ばせれるか?」というのもあると思ってます。
フットボールというエンターテイメントを生業としているわけですから、プロとしてお客さんを喜ばせることが定義の一つでしょう。

 問題が起こり、サポーターが試合を見るどころではなくなってしまったらどうか。
喜ばせる環境ではなくなっているのですから、プロとして、その環境を正常な状態に戻すべきではないでしょうか?
それもプロの仕事の一つではないか、と思います。


 何度も同じ発言になりますが、これはあくまで【極論】です。
上記の内容をそのままやったところで上手くいく保障もなければ、この案に選手もサポーターが参加してくれる保障もない。
ですが、
・試合を中断してまでも、悪行は許さないという強い姿勢
・全体で責を負い、全体で問題を解決することの必要性
の2つのポイントがなければ、昨シーズンの悲しい出来事はこれからも続くでしょう。
それだけは避けなければならない。
日本のサッカーのためにも。


 最後に、入れ替え戦第2戦、仙台対磐田戦終了後に倉敷さんがおっしゃった言葉を書いて、今回のエントリーは終了します。


 「今、映ったのはですね、ジュビロの選手に対して、ベガルタのサポーターたちが拍手をしているという絵であります。
非常に感動的な~・・・。
あ~、ジュビロサポーターから、ベガルタ仙台コールです。
日本のサッカーはいいですね。
ギスギスしたリーグは世界にもあります。
だけど、自分たちのJリーグっていうものは・・・これでいいんじゃないかなっと思います。
誰もが来て楽しい、ファミリーで来て楽しい、子供たちと一緒に来られる、Jリーグ。
もちろん、1戦1戦はタフな真剣勝負だと思うし、そういうとこから世界を目指してくってのが僕らの国のサッカーだと思いますが。
だけど、Jリーグの中で、片っ方が勝ち、片っ方が敗れるということがあったとしても、全力を尽くして戦った後に、こういうような心を通わせる光景がある、というスタジアムをいつも期待したいと思います。」


posted by ittyo1 |22:31 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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【極論】みんなでJリーグを良くするために

コメント投稿者ID :

サポーターの行為によって現在進行中のゲームに影響を与えるようなルールを作ると、それを悪用する輩が現れるのではないでしょうか?
相手チャンスを止めようとしたり、相手サポーターのフリをして妨害したり、八百長が絡んできたり・・・
アウトオブプレーになってから、ちょっと中断してアナウンスというのならまだ有りかもしれませんが。

posted by たぶんダメ | 2009-02-20 11:38

【極論】みんなでJリーグを良くするために

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極論の理想でもこういった見解は読んでいて気持ちいいですね。
エスパルスも反則ポイントゼロだったことが嬉しかったです。

明日のプレシーズンマッチは楽しみですね。
日本平で会いましょう!

posted by エスパサポです | 2009-02-20 14:55

【極論】みんなでJリーグを良くするために

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観客の観戦態度がリーグ・チームに及ぼす影響って大きいでしょうね。
昨今、英プレミアリーグの元気が良いのは単に経済的な理由以外に観戦態度が他のリーグとは少し質が違うということなんじゃないかと思ったりします。

話を変えますが、先日ラグビーの日本選手権で早稲田大学×サントリーの試合をみました。
サントリーの監督が早稲田の卒業生・前監督ということもあったのでしょうが、試合の内容にしても試合後のインタビューもとてもスポーツマンシップに溢れた見ていて気持ちの良いものでした。サッカーもラグビーのように“ノーサイド”精神をとりいれてほしいなぁと思いました。

posted by ばっは | 2009-02-20 15:54

【極論】みんなでJリーグを良くするために

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 みなさんコメントありがとうございます。

>たぶんダメさん
 サポーターが悪用ですか。
確かに、それはあるかもしれません。
そう考えますと、なんらかの処分も同時に行う必要があるでしょうね。
警備員が問題を起こしたサポーターを捕まえるまで、試合を中断といった形でしょうか。

 相手サポーターのフリは意味ないでしょう。
この案では、「どちらのクラブが悪い」といった価値観で評価せずに、あくまでも「サポーター個人を全体で止める」というのが大切だというものですから。
両方のサポーターや選手、運営全体で、問題と戦うというのが主旨です。

 アウトオブプレーになってから中断するのでもいいですし、妥協案として、おっしゃる通りアナウンスで注意を促すことから始めるのもいいですね。


>エスパサポさん
 ありがとうございます(笑)
反則ポイントゼロは素晴らしいですね!!
サポーターとしても、誇りでしょう。

 私は地元のサポではないんで・・・見れないのが非常に残念です。
是非、両クラブの選手達の雄姿を、管理人のぶんも見て、楽しんで下さい。
・・・このコメントのときには終わってますけどね。


>ばっはさん
 プレミアの良さは、観客ですか。
確かに、ピッチにあれだけ近い席なのに、問題が起きたという話はあまり聞かないですね。
観客の質も高いのでしょうね。

 ラグビーはわからないのですが・・・「ノーサイドの精神」の話は、確かに素晴らしいです。
スポーツマンシップという言葉が最近あまり聞かれないですが、プロがスポーツマンのトップにいる存在である以上、その心はサッカー選手であれ、ラガーマンであれ、どの競技のプロであれ、大切にして欲しいです。

posted by 管理人 | 2009-02-21 21:36

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