2009年02月14日

日本代表監督の「国際経験」と「日本経験」

 日本代表の監督を誰にするか?という議論をしていた場合、よく見かける言葉があります。
「国際経験」
これは読んで字の如く、世界における経験がどれくらいあるか、というものでしょう。
・最先端のフットボールをどれだけ熟知しているのか?
・どれだけ海外にコネクションを持っているのか?
・海外の代表をどれだけ知っているか?
とかだと思ってます。
(足りない点があれば教えていただければ嬉しいです。)
「国際経験」があるということが理由になり、欧州の監督の名前がよく挙げられています。

 でも、待って下さい。
外の情報をたくさん持っていることは非常に安心できます。
しかし内の情報をあまり持っていない人に、果たして任せられるのでしょうか?


 日本という国は、少々特殊な国だと思っています。
「本質よりも枝葉にこだわる国民性」
というのが持論です。

 例えば、コピー機。
紙詰まりを直すためにコピー機の中を見ていたときに、海外生活が長い会社の同僚がふと漏らした一言なのですが、
「こんな複雑な構造を作るのは日本だけ。アメリカだったら、とにかく紙が出ればいいという感じで、紙の出方までイチイチ気にしない」
だそうです。
確かにそういったことはあるかもしれない。
電化製品にしても、あれやこれやの機能満載。
言われなければ気が付かない部分って、かなりありますよね。

 違う例で言えば、TVゲーム。
海外のゲームというのをまったくやらないのですが、何でも、「インターフェイス画面」が日本のゲームはすごく分かり易いとか。
これを教えてくれた友人は、
「そんな些細な部分はどうでもいいから、もっと中身を面白くしろ!!」
と怒っていましたが。

 身近に感じていた例を挙げただけですが、これは家電やゲームだけでなく、他の様々な分野にも言えるのではないか、と思っています。
当然、それは日本サッカーにも当てはまるでしょう。

 先日のスパサカを見ていましたら、中澤選手が面白いことを言っていました。
「日本の選手は真面目。練習でやったことを全部出そうとし過ぎる」
だとかなんとか。
それに続いて、
「それ以外の感性(閃き?)の方が大事なのに、真面目さが仇になってる」
・・・この部分はうろ覚えなんでニュアンスとして、こんなこと言っていたかな~という感じです。

 中澤選手の言葉の中にも、
「本質よりも枝葉にこだわる国民性」
が見え隠れします。
「最善の手段という本質よりも、練習でやったことという枝葉を選手達が優先している」
のではないかと。

 これはもちろん、悪い部分ではあります。
日本人選手の状況判断能力を育てない原因です。
しかし、規律を守るという良い点でもあります。
「本質よりも枝葉にこだわる国民性」
とは、大きなデメリットと大きなメリットを兼ね備えているということです。

 で、話を始めの方に戻します。
この国民性を理解していない、海外の監督が日本代表監督に就任した際、日本人の国民性を上手く扱えるか?という疑問がどうしても残ります。

 シュートよりもパスを選択する日本人
リスクよりもポゼッションを志向する日本人
個の仕掛けよりも数的優位を作ろうとする日本人
個人の閃きよりも規律を重んじる日本人
ブログ内の些細な誤字脱字を速攻指摘してくる日本人(笑)
(↑些細な冗談なんで怒らないで下さい)

 当然、上記に当てはまらない思考の選手もいるでしょう。
でも、サッカーは11人のスポーツ。
多数派の考えが、そのままピッチに絵として表現されます。



 また少し話題が逸れるので・・・

 過去、様々な監督が「国内経験」の不足から失敗してきました。
その中には、日本に長く携わった方も、さらには日本人もいました。
「決めたことはこなす」という国民性への理解を少し置き忘れてしまった、ジーコさん。
「速攻」という「海外の最先端」に目を向けすぎて日本人の国民性を見失って失敗した、山本さん。
などなど。

 反対に、「約束事」をとことん詰め込んで、成功を収めたトルシエさんという例もあります。
しかし今の日本代表にこの方のやり方はもう合わないでしょう。
昔に比べ、選手もサポーターも「世界」を見過ぎています。
トルシエさんが駄目だっていうのではなく、トルシエさんがやった手法と同じでは駄目だろうということです。

 オシムさんという方は、「考えることも約束事に取り入れた」というような感じで、成功を収めました。
これはオシムさんの教育者としての資質があったことで、成功したのでしょう。

 無駄話終了。



 ・・・段々、話がまとまらなくなってきてしまいましたが・・・。
要は、日本という世界からみて少々特殊な空間において、その空間の理解は不可欠であろうと。
「日本経験」なき監督は、例え世界的名将であれ、成功するのは難しいのではないか?というのが結論です。
結論が大した内容でなくて、申し訳ないです(泣)

 でも、「日本経験」について何か感じていただいて、
「俺はこいつに日本代表監督をやって欲しい!!」
というアイデアの足しになれば嬉しいです。

posted by ittyo1 |18:11 | 日本代表 | コメント(4) | トラックバック(0)
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日本代表監督の「国際経験」と「日本経験」

コメント投稿者ID :

少し話はずれるかもしれませんが、
ドイツWCの時、中田ヒデは、強烈なリーダーシップを発揮しながらも、どこか空回りしていましたよね。
それは、「遠慮なく意見を戦わす」という世界のスタンダードを、無理やり日本代表に当てはめようとしたからだと思ってます。
ヒデの(そしてジーコの)失敗は、管理人さんのおっしゃるとおり「日本代表の選手は日本人的価値観のなかで育てられた日本人である」という事実を軽視しすぎたところにあるのかもしれません。
「世界で通用するためにはネコもワンと鳴かなければならない」といっても、やはり、それは難しいんだと思います。

ところで、「最後は閃き」と、よく聞きますが、
それってホントなんですかね。練習どおりのことを完璧に90分できれば、
案外、点って入るんじゃないかと思うんですよね。

posted by ニートーリエ | 2009-02-16 21:06

日本代表監督の「国際経験」と「日本経験」

コメント投稿者ID :

>ニートーリエさん
 コメントありがとうございます。

 私個人的には中田選手が大好きであり、
「歯に衣を着せぬ物言い」
が大好きでした。
そして、彼が受け入れなれなかった理由がイマイチよくわからなかったのですが・・・ニートーリエさんの言葉で、ようやくはっきりしました。
そうですね、ジーコさんの失敗と同じようなものですね。
日本人という民族であることのメリットとデメリットは、偉そうに上で書いてますが、私が思っている以上に大きいのでしょうね。


 「閃き」
という言葉の言い方を変えるならば、
「相手の逆を突く」
だと思います。
練習では様々な形をやりますが、逆を突けるのは相手があって初めてできることです。
そして、逆を突いて初めてビッグチャンスが生まれると。

 練習どおりをやり続けて相手の逆を突けることもあるでしょうが、それは狙ってのものではなく、たまたまです。
だって、突こうとして突いたものではないから。
相手の動き、仕草などから予測をして感じて、
「狙って相手の逆を突く」
というのが出来ると。
だから、その場での「閃き」は大切だと思います。

 これはあくまでも、私がテニスをやっていた経験をもとに考えたものです。
サッカーでも当てはまるかどうかはわかりません。
ニートーリエさんの何かの参考になれば嬉しいです。

posted by 管理人 | 2009-02-16 22:19

日本代表監督の「国際経験」と「日本経験」

コメント投稿者ID :

日本人をひとまとめにする考えがおかしい。

posted by NOBI | 2009-02-17 18:45

日本代表監督の「国際経験」と「日本経験」

コメント投稿者ID :

>NOBIさん
 コメントありがとうございます。

 日本人をひとまとめはおかしいでしょうか?
「人はそれぞれ違うのだから、一概には言えない」
ということでしょうか?

 それはそれで正しい考えだと思います。
そうした視点で物事を見て、考えるのは決して忘れてはいけないことです。

 でも、別の視点で見るというのも大切です。
全体論とでも言うのでしょうかね?
日本人が多く持っている要素というのはあります。
もしくは、持っている人もいるし持っていない人もいるが、日本人全体から見れば持っている人が多い要素でしょうか。
それはエントリーで書いたとおりです。
これは個々の人で見たときにはあまり役に立たないかもしれませんが、全体の傾向、集団の傾向として見た場合には参考にはなります。
行動の予測や、起こるであろう可能性の予測につながります。
ですから、参考データとして見れば、全体論も決しておかしいものではありません。


 NOBIさんはエントリー内容には触れて下さりませんでしたが、内容に当てはめて考えます。

 海外から監督が来たとします。
その監督は日本人の民族的特徴を深く知っていました。
そのため、
「日本人の傾向から考えて、こういう事態が起こるかもしれない」
という予測が立てられました。
そしてその予測に基づき、対策をいくつも考えておきました。
あるとき、予想もしない事態が起こりました。
「これは考えてもいなかった、どうしよう」
監督は困り果ててしまいました。
しかし、選手たちのそれぞれの個性・特性と、日本人の民族的特徴をもう一度考え、データを洗い出し整理したところ、なんとか対処することができました。
「これでまたこのクラブは成長できた」
監督は自信を深め、さらなるステップアップを目指します。

 これは単なるたとえ話です。
でもこの中には、NOBIさんの意見であろう個々を見つめる考えと、私の考えの全体を見る考え、両方が出ています。
そして、その両方があって成功したと。
もしこのたとえ話の中で、全体を見る考え、上で言うと「日本経験」から判断した民族的特徴を監督が持たなかったら?
果たして最善の策が取れたでしょうか?

 私は、双方の視点があって初めて物事が成功すると思っています。
だからこそ、「日本経験」が大切であり、日本人の民族的特徴を知らない監督は不安だと言っています。
私はこうした考えですが、答えになりましたでしょうか?

posted by 管理人 | 2009-02-17 19:52

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