2008年10月12日
皆様、いろいろなご意見ありがとうございます。
> プロ化議論の際、親会社はいつも「時期尚早」と繰り返します。これは、
> 選手の地位を不当に低く押さえ込んでいる現状の雇用形態が、
> 企業にとって都合がいいからにほかなりません。
わたしが取材している男子のフィールドでは、むしろ会社は
「生涯賃金を支払うよりプロ契約のほうがコストが低くてすむ」
「プロ契約歓迎」という考え方に移行しつつあるように見えます。
ただし、わたしが不思議に感じているのは、こういった議論が上るたびに、
いつも「まずは体制を…」という案が聞かれるのですが、
当事者である選手始動型の「提案」や「改革」というものが
ほとんど見られないことです。
たとえば体制が変わっても、実際にプレーする選手に
何んの意志もないのであれば、体制だけが独り歩きし、
中身が伴わない危険があるのではないかとわたしは思います。
それとも、わたしの知らない女子バレー界では、
改革の意志を掲げている選手がいるのでしょうか。
バレー界の悪い習慣として、上には逆らえないといった
古き体質がまだまだ残っています。
ですから選手から何んらかの行動を起こすのは
難しいことなのかもしれませんが、でも、自分が
100%の力を発揮できるよう環境を維持するのも「プロ」の仕事だと思います。
雇用形態の改善にしても、プロ化にしても、
ただただ決定事項に選手が従うだけでは、
今の状況とさほど変わらない気がしてなりません。
> 企業自体がもっと選手を雇用し、選手同士競わせないと
> そういう意識は生まれないのでは?と思います。
わたしは「プロ意識」とは「競争意識」によって生まれるものだと常々思っています。
野球はリトルリーグのトライアウトの時点から、
常に○か×かの評価を受け続け、ふるいにかけられています。
競技人口に差があるバレー、しかも雇用人数にも限界がある企業スポーツでは、
組織の中で競争意識を育むのが難しいのかもしれませんね。
そこで海外行きやプロ契約といった選択肢が生まれてきたのだと思います。
それと、とーこさん、こんにちは。
越川選手がボールを拾っていたのは、
後片付けのときだったとわたしは記憶していますが。
試合に出られないのに明るく振舞っていたので、
そんな彼の様子が伝わればいいなと思って書かせていただきました。
さて、皆様はどんな連休をお過ごしでしょうか?
わたしは今日、野球のCSを楽しみに、テレビ観戦しようと
夕方までに速攻で帰宅したところ
ナイターじゃなくてデーゲームだった!という失態を犯しました。
明日以降はスケジュールをしっかりチェックしなければ。
ではまた。
posted by 市川忍 |00:19 |
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2008年10月07日
皆様、こんにちは。
いつも、たくさんのコメントありがとうございます。
Vリーグ開幕まで、いよいよ30日を切りました。
日曜日には大阪の3チームが出場するイベント、
「TOWERS2008」を見に行ったのですが
オリンピック以来、初めてバレーの試合を見たことで、
やっとわたしも戦闘モードに入りました。
さて、今回はイシダさんに以前、書きこんでいただいたコメントを読んで、
ずっと前から考え、いつかは
ちゃんと書き残したいと思っていたことを記しておこうと思い立ちました。
バレーのプロ化についてです。
プロ化は必要か、否かというのはここ数年、
バレー界でずっと繰り返されてきた議論です。
こうして常に「プロ化か否か」の話題がのぼるのは、
プロ化することによって選手に「ハングリー精神」が芽生え、
それが日本のバレーの底上げにつながると考える人が多いからでしょう。
わたしがバレー選手に数多くのインタビューをさせていただいてきた中で、
頻繁に選手の口から聞かれる単語がありました。
「プロ意識」という言葉です。
皆さんも何度か記事で読まれたことがあるのではないでしょうか。
ただし、バレーと同じくらいの年月、プロ野球の取材もしてきましたが
彼らの口から「プロ意識」という単語を聞いたことが、
わたしは今まで一度もありませんでした。
そこで「プロ意識」とは何かという疑問が、いつも頭の片隅にありました。
考えているうちに気づいたのは
おそらくプロ野球選手にとって「プロ意識」とは、
「意識せずとも備わっているもの」で、逆にバレー選手にしてみれば
「意識しないと保てないもの」なのではないかと感じるようになりました。
その違いが彼らのコメントに表れているのではないかと思えたのです。
数年前まではわたしも「プロ化」が日本バレー強化への
最短距離だと考えていました。
ただ、最近は少し考え方が変わってきています。
取材でさまざまな選手と接している中で、雇用形態は母体企業の社員でも
精神はプロとなんら変わりない選手をたくさん目にしてきました。
サントリーの荻野正二選手などは、まさにその代表だと思います。
皆さんご存知のように彼のバレーへの執念はプロ並み、いえ、プロ以上です。
わたしが数多く接するチャンスのあるプロ野球選手と比べても、
全く引けをとりません。彼ほどひとつの勝敗、
レギュラーをとることに執着心を持っている選手はなかなかいないと思います。
と考えると、重要なのは雇用形態ではなく、
個々の選手の「精神」なのではないかと感じます。
その「意地」といいますか「負けん気」というものがどうしたら育つのか。
プロ化なのか、海外行きなのか、わたしの中でも明確な答えが出ていません。
ただし、ひとつわかったのは、向上心のある選手というのは、どんな環境下でも
自分がうまくなるためには何が必要かと常に考えているということです。
海外リーグへの挑戦が自分のためだと思えば、
思い切って日本を飛び出すでしょうし、
それがプロ契約なら、契約を求めて会社に掛け合うでしょう。
逆に、ひとつのチームにこだわり、あえて自分で自分に試練を与えて、
乗り越えるすべを学ぼうとしている選手もいます。
そういった「うまくなるための手間」を惜しまない選手こそが、
いざという場面で頼れる「精神」を持った選手に育つのではないかと
わたしは思っています。
そういう選手が代表に増えることが、
代表チームの強化につながるのではないでしょうか。
Vリーグにプロ契約選手が増える中、今度は、
プロとそれ以外の選手の考え方の相違や、
同じチーム内にいかにして共存していくかなど、
さまざまな問題が浮上してくることと思います。
何がベストな形なのか、これからも取材を通じて、
その答えを見つけていきたいと思います。
ちなみに「TOWERS2008」はとても楽しかったです!
リハビリ中のため、試合に出られない越川選手が
「だって暇なんですもん!」と言いながら
イベントの球入れ競争で散らばった無数のカラーボールを
懸命に拾い集めていたのが印象的でした。
顔を合わせるのがオリンピック以来初なのでしょうか?
控え室前でバッタリ会った宇佐美選手と朝長選手が
ギュウギュウ抱き合っている姿も見られました。
posted by 市川忍 |00:51 |
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2008年10月02日
皆様、こんにちは。
無事、広島から戻りました。
できれば練習見学も…と取材が決まった当初は考えていたのですが
午前練習のみの日の、午後に取材を受け入れてくださったようで
取材が終わったころには、体育館には誰も残っていない状態。
ですので、インタビューの終了とともに、
担当編集さんと即、体育館を後にしました。
残念です!
宮島、厳島神社、最後の広島市民球場…
そして奥田民生のベース投げ人形(欲しかった!)等々、
さまざまなものに後ろ髪を引かれながら帰途につきました。
今度こそ、ゆっくり練習見学と、できれば観光もしたいと思います。
掲載日等は間近になりましたら、お知らせいたします。
取材で受けた印象にも、記事が出たあとにこちらで触れたいと思います。
そして、代表監督の公募が締め切られました。
ニュースによるとVプレミアリーグの監督の中からも応募があったとか。
選考委員会のかたには、ぜひ
「OQTより強い全日本を作るには」というビジョンを持って
新監督を選んでいただきたいと思います。
それにしても、選考委員会は
「数名の理事で構成された理事会」と公表されているものの
どうも、実像が浮かび上がってきません。
普段から取材をしているわたしですら、顔が浮かばないくらいですから
ファンのかたからすれば、もっと「自分たちの知らないところで
どんどん決まってしまっていく」感があるのではないでしょうか。
これからの4年間を誰に任せるのか、
そんな重大なことを決める人たちです。
HP上でもいいので、実名を公表すべきではないかと感じています。
そして、できればなぜその人物に投票したのか理由も知りたいものです。
選ぶ人がどんなバレー観を持っているのか
いったいどんな人が、どんな理由で監督を選んでいるのか
会長だけではなく、JVA理事一人一人の考え方を
ファンにアピールする、よいチャンスだとわたしは思うのですが。
わたしは営業の失敗(!)にもくじけず
この件を記事にできる機会をうかがいたいと思っています。
posted by 市川忍 |00:57 |
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2008年09月29日
皆様、こんにちは。
すっかり涼しくなりましたね。
更新の際、毎回のように「暑い」とこぼしていた時期が
なんだか懐かしい気がします。
Vリーグ開幕まで1か月になりましたが、今日は最初にちょっと野球の話題を。
埼玉西武ライオンズがパ・リーグ優勝を決めました。
チームは連敗中、2位のオリックスが敗れたために優勝が決定しましたが
優勝は優勝、やはり選手の涙を見ると感慨深いものがありました。
のびのび野球と形容された今シーズンのライオンズですが
破壊力を誇った豪快な打線を武器に、優勝を手にした一方で
これまでライオンズの黄金期を支えてきた選手の引退も発表されました。
高木浩之選手です。
もともとわたしは往年の、緻密な西武野球が好きだったので
(これは単なる個人的な好みの問題なので、
決して現チームを批判しているわけではありません)
その代表ともいえる、正確な野球をする高木選手の引退は、
時代の移り変わりやチームの変化を象徴しているようで
とても寂しく感じます。
何より、ほんの1週間前まではファームで、真黒に日焼けした顔で
若手選手に交じって汗を流していた高木選手の引退。
あのときはすでに決意を固めていらしたのかな、と思うと、
最後まで全力を尽くす、プロとしての姿勢を見せていただいた気がします。
本当にお疲れ様でした。
さて、来週は広島へ取材に行ってきます。
お目当ては今シーズン、新監督を迎えたJTです。
わたしが今季、最も注目しているチームでもあります。
以前、イシダさんがお寄せくださったコメントの中に
「バレーの強化にはプロ化が必要」というご意見もありました。
(そのご意見に対するお返事は次回以降に回させていただきます。
すみません)
わたし個人は、Vリーグに参加する企業や、リーグが現在、
抱えている諸事情などを踏まえると、
選手全員のプロ化は難しいと考えています。
ただし、采配だけでもプロに任せる方法は、
チームの強化には効果があるのではないかと期待しています。
それをぜひこの目で確かめてみたいと思います。
ではまた。
皆様も、朝晩の冷え込みで体調など崩されませんように。
posted by 市川忍 |00:46 |
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2008年09月21日
皆様、こんにちは。
さまざまなコメント、ありがとうございました。
学生さん、地元のチーム以外のファンの方、地元にチームのない方など、
いろいろな立場の方たちの意見を聞いて「なるほどな~」と思いました。
特に優紀さんのコメントの、学生さんのおこずかいの使い道や
「試験期間とリーグが重なる」というお話はとっても興味深かったです。
そして りんさんのご意見を受けて…。
試合会場から遠い地域に住んでいる皆様のご苦労は十分、わかります。
わたしも自分が住んでいる地域から遠い場所で試合が開催されるときは、
始発で家を出て、数時間の移動、試合観戦、また同じ時間を使って
家まで帰るという生活を経験しています。
肉体的に非常に疲れますよね?
それでも、わたしの場合は仕事ですから、
大変なのは当たり前と割り切っていますが、
好きなチームのためにこれだけのエネルギーを費やされるファンのかたには
いつも頭が下がる思いでおります。
「完全ホーム&アウェイ方式」というのは、現在、
近くにチームを持たないファンのかたにとってみれば、
自分たちの存在を無視したような意見と受け取られるかもしれません。
もちろん反論やお叱りを受けるのは承知の上です。
わたしが「完全ホーム&アウェイ方式」を推奨する理由は二つあります。
まず、日本全国すべての地区のファンのことを考えていては、
改革は一向に進まないと思うからです。
そうやって「誰もが喜ぶ案を…」と考え過ぎたため焦点が絞れず、
そのせいでVリーグは今まで、
同じ場所で足踏みを繰り返してきたとわたしは感じています。
確かにこの数年でホームゲーム方式が取り入れられたり、
ユニフォーム広告の数の規制緩和が進んだりと、
少しずつ変化は起こっていますが、
今後はもっと思い切った改革が必要だと感じています。
長い目でリーグの繁栄を考えると、開催地を分散させる現在の方法ではなく、
まずは地元で、年間何試合でも足を運んでくれる
「固定客」を獲得することが大事だとわたしは考えています。
固定客は地元の住民だけとは限りません。
たとえば、ホームゲームを見るために、
他県からその街に熱心なサポーターがやってくるようになるかもしれません。
そうなれば、観戦だけではなく宿泊もするかもしれませんし、
食事もするかもしれません。観戦者を得たチームだけではなく、
その地域の他の業種にとっても利益となり、
地区全体の活性化につながります。
「地域に根付く」というのは、クラブだけが地域から恩恵を受けるのではなく、
クラブが存在することでその地域が潤うこと、
クラブもさまざまな姿で地域に貢献することだとわたしは考えています。
お互いにメリットがあり、共栄できなければ成り立ちません。
よく地方に住むかたは「近くで試合がなくてさびしい」とおっしゃいますが、
「自分の町でVリーグが見たい」と思う県の役員やファンのかたは、
地元にチームを招致するのもひとつの策だと思います。
実際、複数のチームがある都道府県では、
もしもホーム&アウェイ方式が確立すれば
サポーターや協賛社の奪い合いになり、となると、
必然的に新たなファンの獲得のため、
ホームタウンの移転も視野に入れざるをえなくなってくるでしょう。
完全ホーム&アウェイ方式は、
ホームチームのない地域のファンを置き去りにした案ではありませんし、
「犠牲になってもらう」システムでもないとわたしは考えています。
「あるのが当たり前」「見られるのが当たり前」ではなく、
その存在の大切さを実感するチャンスで、
地域がスポーツとともに生きる、クラブとともに発展するといった
クラブの「概念」を生むきっかけではないかと考えています。
そして、もうひとつの理由。
「少数のクラブチームのためにバレー界全体が変わる必要はない」とか
「今のままでも自分の好きなチームや選手が見られるならいいじゃないか」
とお考えのかたも、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ただし男子バレーファンさんがおっしゃるように、
クラブが生き残れずにチーム数が減れば、リーグの存続にかかわります。
「バレーを生で見られない」どころか
「Vリーグが見られなくなる」恐れさえはらんでいると思います。
ホーム&アウェイ方式はリーグが生き残るための
最善策だとわたしは考えています。もちろん、さらなる検討も必要ですし、
開始できたとしても、結果を踏まえて、
何度もシステムに修正を加える必要があると思います。
「完全」とは表現しましたが、現在も取り入れられている
第二フランチャイズ制を浸透させたり、
ゆくゆくは地方で開催することも必要だと思っています。
ただし、まずはチーム数の減少を食い止め、
選手がプレーする場所を確保することが最優先だと思います。
さて、では今後のVプレミアリーグの発展のため、
チーム側、リーグを運営する側には何が必要なのか。
次の更新ではそんなことにも触れてみたいと思います。
野球のほうはセ・パともに優勝争いがヒートアップしています。
この時期になると「そろそろバレーが始まるな」という喜びと
「野球の季節が終わってしまうんだな」という寂しさでとても複雑な思いです。
ではまた。
posted by 市川忍 |03:02 |
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2008年09月14日
皆様、こんにちは。
また今回もたくさんの、魂のこもったコメントをありがとうございました。
植田監督の公式コメントがアップされたり、
清水選手と福澤選手の進路の話題も上がったりしていましたが、
これらについては、もう少し情報が集まってから
徐々に記していきたいと思います。
今日はまず、rikiさんのコメントを受けて、
いつかゆっくり記そうと考えていたVプレミアリーグの方向性、
そしてクラブチームに関して、今までわたしが取材してきた範囲で
お話できることを書きたいと思います。
ご質問にあった大分三好に関する印象や感想を述べる前に、
クラブチームについて、詳しくないかたもしらっしゃるかもしれませんので、
その実情についてお話しておきたいと思います。
一社が母体となって運営費を受け持つ「企業チーム」と違い、
堺や大分三好のようなクラブはチームを運営していくために必要な経費
(選手の人件費、遠征費用、ユニフォームなどの費用など)を
自らの力で捻出しなければいけません。
Vプレミアリーグに在籍する堺、大分三好2つの男子チームの場合、
現在、その事業収益は大きく5つにわけられると思います。
(女子は取材をしないもので、男子に限ってお話させていただきます)
① スポンサー料
② ホームゲームの入場料
③ ファンクラブの会費
④ グッズの販売収益
⑤ バレーボール教室などで得る授業料や冠大会であればその協賛料
ホーム&アウェイ方式を採用し、ホームゲームに開催地のチームが
主管となって参加しているVプレミアリーグにおいては
企業チームにも②が発生しますし、各チームとも、
サポーターの獲得に積極的に乗り出している昨今では
③~⑤における収入も見込めます。
(⑤を完全ボランティアにしているチームもありますが)
ただし、堺や大分三好のようなクラブチームは
こういった入場料収入やファンクラブの会費が直接、
チームの運営に響いています。
そこが企業チームとの大きな違いだと思います。
そんなクラブチームにとって最も必要になるのが、
まずは大口の収入を見込める①の獲得になります。
①の具体例としてはユニフォームの袖や背中に
企業名や商品名を入れることで得る収入になりますが、
ただし不況が続く近年、そういった広告費をポンと出してくれる
スポンサーは、そう簡単に見つかるものではありません。
rikiさんの応援していらっしゃる大分三好について言わせていただくと、
おっしゃるように地域色を出して、たとえ小口でも、
数多くの企業から協賛を得る方法が望ましいかと思います。
そしてrikiさんのご指摘通り、現在のVリーグにおけるホームゲームの少なさは
クラブチームにとっては大きな痛手です。
地元でスポンサーになってくれるかもしれない企業があったとしても、
年間6試合(しかもチームによって差があり、
次期リーグの大分の場合は4試合と他のチームより少ないのですね)、
その上、リーグ期間中、わずか2~3ヵ月だけの露出となれば、
スポンサーとしてのメリットはかなり低くなります。
何より、ホームゲームが貴重な収益となるクラブチームにとっては、
地元開催の試合は多ければ多いほど入場料収入が見込めます。
あるサッカーチームは2部にいたときより、1部に昇格したあとのほうが、
チームの収益がガクっと減ってしまったそうですが、
それは非常に単純な理由で、2部より1部のほうが
リーグ戦自体のゲーム数が少なかったせいだとか。
「見たい」観客がいくらいても、試合数が少ないのでは
収益にはつながりません。
それだけホームゲームにおける入場料収入というのは
チームの運営にダイレクトに響いてくるわけです。
チームが強くなるのは喜ばしいことなのに、不条理ですね。
…話は逸れましたが、Vリーグも
もっとホームゲームを増やす方向で改革を進めなければ、
クラブチームの自立は難しくなるでしょう。
ホームゲームを増やせない要因は、実はまだ確信を得ていません。
「試合を開催したい」という県協会が多いせいだという話も聞きますし、
一方で、県協会が相当な負担を負って
リーグの開催に力を貸してくれているという声も聞きます。
これは関わっている人たち、双方の意見かもしれません。
その食い違いを埋める取材には追い追い、
取り組んでいきたいと思います。
打開策として、
わたしは「完全ホーム&アウェイ方式」が望ましいと考えているのですが
これについては長くなりそうですので、また次回の更新に
持ち越させてください。
ちなみに…
皆さんは年間、何試合くらいまでなら地元の試合に足を運ぶでしょうか?
あればあるだけ足を運ぶのか。
それとも、やはり現在と同じくらいの数にとどまるのか。
参考までにご意見をお聞かせください。
野球のコアなファンは、年間30試合以上を外野スタンドで応援するようです。
入場料の値段や、ファンクラブの特典などもかかわっていると思いますが
バレーボールでもそういったコアなファンを開拓することは
はたして可能なのでしょうか?
さて、世間は3連休なのですね。
何を食べてもおいしいこの季節、体重増加が恐怖です(笑)。
皆様もよい連休をお過ごしください。
posted by 市川忍 |01:05 |
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2008年09月06日
皆様、こんにちは。
ここ数日の関東は朝晩、ちょっと冷え込みます。
急激な気温の変化で体調などは崩されていないでしょうか。
さて、今日はまず、前回の記事の返答にも書きましたが、
このブログについてお話をしたいと思います。
最初からお読みいただいているかたはご存知でしょうが、そもそも、
このブログを始めた際のわたしの目標は「主観で書く」ことでした。
いちばん最初の記事に記してありますが、以前のわたしは
「自分はこう思っている」と口に出すことが苦手だったため、
その課題を克服するきっかけになればという思惑もあり、
ブログでさまざまなことを語っていこうと考えました。
そしてブログを続ける中で、起こった問題については
その都度、必死に考えて対処し、悪かった部分に関しては反省し、
正しいあり方を模索していこうと考えていました。
まずは投げかけてみなければ反応もわかりませんし、
反応を怖がって何もしなければ、そこから先には進めないと思ったからです。
しかしあらかじめ「主観で書く」と宣言して、なおかつ記事の中にも
「受けた印象を述べる」と、主観であることを念には念を入れて追記しても、
発言によってはさまざまな受け止められ方をするのだとわかりました。
ただし、わたしの発言にどの程度の影響力があるのかはわかりませんが
もし影響があるのであれば、なおさら、
自分の考えを持っているにも関わらず、語らないことのほうが
無責任で、罪深いのではないかとわたしは思います。
なので、これからも自分の考えていることは
なるべく言葉にしていきたいと思います。
もちろん断片的になって誤解を招かないよう、
表現方法には十分気をつけていきたいと思っています。
そして前回の、「選手が謝るような全日本であってはいけない」
という意見に関して追記します。
オリンピックが終わって2週間が過ぎようとしていますが、
いまだ協会からも、監督からも弁明や結果報告の言葉は聞かれません。
そんな中でも選手は通常の生活に戻り、練習に参加したり、
ファンの皆様の前に姿を現しています。
そうなれば当然、今回のように謝罪の言葉を述べる場面も訪れます。
その順序が間違っているのではないかとわたしは思ったのです。
まずは上に立った人が結果についての発言をすべきで、
矢面に立たされるのが選手だけであってはならないと感じ、
ああいう表現になりました。
そして、メルローさんのご意見にあった「真実とは何か」。
ある選手が語ったことは、その選手にとっては紛れもない事実でしょうし、
逆の立場からみたら、また違った事実が見える場合もあると思います。
そこで記事を書く際には、さまざまな人の意見を聞き、
公正な立場でものを記そうと努力をします。
それを受取る人の感じ方によっても、真実は、
また違ったものになるかもしれません。
誰の言葉を信じ、誰の言葉を疑うかは、
受け止めるかたたちの考え方によって変わります。
非常に難しい問題だと思います。
しかしメルローさんのコメントを読んで、以前、
全日本の監督をされていたある方の言葉を思い出しました。
その監督が在任中、わたしはチームの戦略に関して
何度も厳しい意見を書かせていただきました。
本当に、ここで書いている植田ジャパンへのコメントよりはるかに、
辛辣な内容だったと自分でも思っています。
その姿勢は間違っていなかったと自分では思っていますが、
人間ですから、今でも胸は痛いです。
その記事を目にしたとき、当時の監督がわたしにおっしゃったのは
こんな言葉でした。
「あなたはいつも練習を見に来ているし、どんな試合も見ている。
だから、あなたの目にそう見えるんだったら、
それがあなたにとっての真実なんでしょう」
記事の内容について、そのかたから反論されたり、
指摘を受けたり、ましてや圧力をかけられるようなことは一度もありませんでした。
懐の深いかたなのだと今でも感謝しています。
ご本人はもう忘れてしまわれたかもしれませんが、
わたしはその言葉を聞いて以来、
自分の行動が自分の記事の受け取られ方を左右するのだと、
常に頭に置いて取材をするようになりました。
わたしが手を抜けば、わたしの記事には信憑性がなくなります。
わたしが気を緩めれば、選手の気の緩みを指摘しても、説得力がありません。
そして何より、どんなに辛くてもこの世界の内側にいることが大事です。
対岸の安全な場所から発言するのではなく、
自分も火の粉をかぶりながら、協会のかたたちや全日本、
Vチームのかたたちと同じ場所にいて、同じものを見て、
感じたことを発信していくのが重要なのではないかと感じています。
メルローさんのおっしゃるように公平な目で。
それによってわたしの記事を信じて読んでくださる人が増えるのだと思います。
…といろいろ書きましたが、このブログでのいちばん楽しみなのは、
皆様の熱い、とっても熱いバレーへの愛情を感じることです。
好きなチームのこと、次のリーグはどのチームに注目しているのか、
なぜそのチームや選手に心惹かれるのかなど、
またいろいろご意見を聞かせてください。
今後ともよろしくお願いします。
posted by 市川忍 |00:19 |
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2008年08月31日
皆さま、こんにちは。
更新できずにいる間に、たくさんのコメント、ありがとうございました。
すべてのコメントをじっくり拝読いたしました。
どんな気持ちでこの言葉を書かれたのだろう、
どんな思いでこの表現を選んだのだろう、
どんな表情でパソコンの前に座っていらしたんだろう、と
少しでも皆さまの気持ちを理解できるよう、何度も読み返しました。
そして一語一句を胸に刻みました。
今後の取材活動に生かして行きたいと思います。
さて、ブログを更新する際にご紹介しようと考えていた
「ほぼ日刊イトイ新聞」の「担当編集者は知っている」。
XiXiさん、ご紹介くださってありがとうございました。
改めて、もう一度、URLを貼っておきます。
http://www.1101.com/editor/2008-08-26.html
編集者という仕事の大切さと、本ができるまでの経過が
よくわかると思います。
編集者とライターは、指揮官と選手の関係に似ているかもしれません。
編集者(指揮官)は出版社の利益(勝利)のために
ライター(選手)を最も活かす方法や、活かす場所を考えます。
ライターも人間ですから長所もあれば短所もあります。
長所に目を向けて適所を選べば「使えるライター」になりますし
短所にしか着目できなければ「使えないライター」に。
もちろんライターも苦手な作業の克服には努めますが
どこにどんなライターを当てはめるか、そしてライターからしてみれば
長所を認めてくれる編集者と出会えるかどうかが
運命を左右するのかもしれません。
わたしにとって角川書店の松山編集長との出会いは
とても大きなターニングポイントだったように思います。
さて、オリンピックへの思いはまだまだ尽きませんが
ここ数日、何度も考えた結果、ひとつの結論に達しました。
これから代表を目指すであろう次世代の選手たちに
「オリンピックは素晴らしいところだから
厳しい練習にも頑張って、ついて行ってほしい」と
言いづらくなってしまった感が、わたしにはあります。
必死の思いでつかみとった切符。
OQTの戦いまでを見る限りは
「がんばれば努力は報われる」と胸を張って言えたのですが。
最近、お会いしたある代表選手から
「すみませんでした」と頭を下げられました。
責任を感じているのでしょう。
国の期待を背負って戦ってくれた選手の口から
謝罪の言葉を聞かなければいけないような全日本では
ぜったいに、あってはならないと思います。
オリンピックに出場した選手には、今後は自分のチームで
そして、代表に招集されたときには名誉挽回を果たして、
今一度、自信を取り戻していただきたいと思います。
さて、もう9月を迎えるのですね。
Vリーグ開幕までほぼ2か月。
各チームがどんな練習をしているのか気になります。
南は九州から、北上して、すべてのチームの
練習を見学する旅に出たい気分です。
ではまた。
さまざまなご意見、本当にありがとうございました。
posted by 市川忍 |02:20 |
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2008年08月24日
皆さま、こんにちは。
オリンピックも、気づけば、もう最終日。
個人的には男子バレーに続き、野球の結果にもへこみ
切ない思いを抱きながら通常業務をこなしています。
それにしても、あっという間の2週間だったように思います。
今日は、皆様のいろいろなご質問にお答えしたいと思います。
まずは、五輪におけるバレーの報道の少なさについて。
わたしにわかる範囲でお答えしたいと思います。
五輪の取材規制は厳しく、会場のアリーナ、ミックスゾーン、記者会見など
プレスエリアに入ることができるパスは各社に1~2枚しか回らないと聞きます。
それですべての競技を賄うわけですから、当然、ニュースになるであろう
メダルを期待される競技に力が入るわけです。
新聞、テレビでの情報が少ないのには、そういう理由があると思います。
バレーを書くことを専門としているライターさんにも、現地でお会いしましたが
皆さん、なんとかチケットを入手し、スタンドから観戦しています。
当然、試合後の記者会見などには出ることができません。
そこで、専門的な記事を書けるライターは、間近で取材ができないという
切ない図式が成り立ってしまうわけです。
そして、わたしのようなフリーランスの記者は、依頼される原稿だけではなく
もちろん自分からも「記事にしたい」と出版社に営業をかけるわけですが
試合結果や内容によっては、他の企画にページ数を奪われ
どんなに書きたいことがあっても、取り上げてもらえないことも多々あります。
今回は……。非常に厳しい営業状況です。
皆さんのご期待には副えないかもしれません。わたしとしても残念です。
次にご質問にあった「山本選手のブログについて」。
こちらで皆さんのコメントを読み、初めて知りました。
そして拝読しました。
どんな風に波紋を呼んでいるのか、よく知りませんので
日記を読ませていただいて、わたしが受けた印象だけを記します。
皆さん、ご存じのように山本選手はプロ契約選手です。
結果が出なければ減俸、解雇というのもあり得るのがプロ契約のしくみで
山本選手は結果を出すことに対して人一倍、危機感を抱いている選手だと思います。
そんな彼の言葉ですので、わたしには「言い訳」ではなく
結果が出せなかったことへの「事情説明」と思えました。
同感だったのは、オリンピックは若手の育成の場ではないということ。
もし日記につづられていたように、監督が
4年後のために今回のオリンピックを戦っていたのだとしたら
「監督続投」という保身のために、オリンピックを
利用したと判断されても仕方ありませんね。
誤解なら一日も早く、会見等を開いて解くべきだと思います。
そもそも自ら奪ったのではなく、与えられたポジションで活躍しても、
それは、若い選手のためには絶対にならないと思います。
それから越川選手の故障についてのご質問もありましたが
半月板の損傷といっても内側の半月板なのか、外側なのか
軽度なのか、重度なのかで治療方法もリハビリ期間も変わります。
正確な情報がないので現段階ではなんともお答えしかねます。
ご心配なお気持ちはわかりますが
わたしは医師ではないので、診断結果を取材した情報をお待ちください。
そして、中国の会場の雰囲気についてご質問がありましたね。
ブーイングはすごかったのですが、なんというか
スポーツ観戦に慣れていない人たちが、その場のノリで
周囲の人をマネして楽しんでいるという印象で怖さは特別、感じませんでした。
最後に、メンタル面の強化について。
わたしはメンタルというのは、確かな技術力や
この攻撃なら確実に得点が取れる、この守備陣営であれば
確実にレシーブが上がるといった、信頼できる戦略を持つかどうかで
変わってくるものだと考えています。
そして痛みやコンディション不良を心配することなく戦える。
そういった経験の中で徐々に自信が生まれ
強化されて行くものだと考えています。
メンタルトレーニングの重要性もわかりますが、
まずはコートに立つときに、すべての不安が取り除かれているよう、
技術を磨くことや、コンディショニングの重視、
選手を万全の状態でコートに送り出そうという
首脳陣の気配りが大事なのではないでしょうか。
日本の試合が終わってから、本当にいろいろなことを考えました。
VTRも何度も見直しました。
まだまだ消化できていないことのほうが多いのですが。
ともかく、オリンピックは終わってもVリーグは続きます。
これからも少しでもバレーをメディアに露出できるよう、
こつこつと営業を続けたいと思います。
またいろいろとご意見をお聞かせください。
posted by 市川忍 |02:01 |
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2008年08月20日
全日本男子バレーにとっての北京オリンピックは
0勝5敗での予選敗退という結果で幕を閉じました。
予選期間中は本当にたくさんのコメント、ありがとうございました。
皆さんは、こんな風に感じていらっしゃるのかと
すべてのコメントを興味深く読ませていただきました。
うれしかったのは、たとえ意見が対立しても、
ただのストレス発散の場として何かを書きなぐるのではなく
(こんなにストレスのたまる試合内容だったにもかかわらず!)
今後の全日本のことを思って、皆さん、真剣に受け止め
ご自身のご意見を語ってくださっていることでした。
ありがとうございました。
さて、オリンピックの感想です。
世界最高峰の舞台で日本チームの試合を見られたことは
すばらしい経験ですし、今後の取材活動に生きるものもたくさんあると思います。
ただし、一言で表すと「消化不良」。
まだ、喉元に何かひっかかるものがあり、
腑に落ちない、ストンと胃まで落ちていかない感覚です。
こんな状態では消化するまで相当な時間がかかりそうですね。
前回の記事で「選手の努力を信じる」と書きました。
あとになって「抽象的な表現で、単なる感傷だと誤解を招くかもしれない」と
少し反省しました。その件についてまずは追記します。
取材で選手と話をすると、必ずといっていいほど課題の話になります。
じっくり膝を突き合わせて、何度も違う角度から突っ込むと
中には、話をしている途中でつじつまが合わなくなってしまう選手もいます。
それは、その選手がまだ自分の課題をはっきりと把握していない、
掘り下げられていない状況なのだとわたしは判断しています。
ただし現全日本の選手に関しては、各々が自分の課題をわかっていて
どうしたらその課題を乗り越えられるのかと、
決して手を抜くことなく、向き合ってきたと感じています。
弱点も課題も含めて、「今の自分が見えている」という印象でした。
課題が見えていなければ、成長にはつながりませんし
それを克服しようと頑張ってきた結果、出場権の獲得に至ったのだと思います。
同時に、変わりたいと思っていても、なかなか変われない
前に進みたいのに、思うように進めない、
そんな風に壁にぶつかって、もがいている姿も見ました。
こうして自分や、周囲の選手と向き合ってきた様子を見ていたせいか
「勝ちたい」という思いの強さだけは信じることができました。
……という経緯があって、ああいう表現になりました。
さて、ではなぜ本番で力を発揮できなかったのか。
どなたかがコメント欄で指摘されていましたが
選手の力不足はもちろん、大きな敗因のひとつです。
ただしメンタルコントロール、サーブ、ブロック、レセプションの強化等、
今大会で再びあぶりだされた弱点は、どれをとっても
植田ジャパンが発足した当初から言われ続けてきた課題です。
なぜ4年もの間、克服することができなかったのか、
選手個々が持ちうる類稀な才能を大一番で発揮できなかったのかを
首脳陣だけではなく、役員も含め、じっくり検証していただきたいと思います。
そして選手には自分が結果を出すために、何が必要で、何が不要なのか。
見極め、選択する目を養い、それを実行する勇気を持ってほしいと思います。
わたしも含め、「これでメシを食っている」という職業を持つ人はすべて、
結果は自己責任で、「妥協」は必ず自分に跳ね返ってくるからです。
全敗というのは、糧にするには十分な成績ですよね。
この屈辱をバネに、精神的にも、肉体的にも、
さらに強い全日本になってほしいと思います。
シドニー予選からアテネ予選までの4年間、
アテネ予選から北京予選までの4年間、どちらもとても速く感じました。
これからの4年間も、きっとあっという間に過ぎていくことと思います。
今後の4年間の過ごし方で、全日本男子の未来は決まります。
単なる奇跡だったのか、それとも本物だったのか――。
後者であることを祈りつつ、まずはVリーグの開幕を待ちたいと思います。
追記
体の心配、出張先でのさまざまな心配、ありがとうございました。
なんとか無事に帰国しました。途中、乗っていたタクシーが
片側5車線もある広い道路のど真ん中で壊れて止まるという(!)
スリリングな経験もしましたが(苦笑)。
posted by 市川忍 |02:16 |
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