2009年10月29日

運営する人材をどう育てるか

皆さま、いろいろな御意見をありがとうございます。

皆さまのご意見を聞いて真っ先に感じたのは
運営する側にも「場馴れ」が必要だということでした。

お客様を立たせたままにしてしまう失態も
前が見えないセッティングの不備も
すべては「慣れない出来事」ゆえの失敗である気がします。

毎年毎年、開催していればノウハウも覚えられますが
開催地としてその役目が回ってくるのは数年に一度。
それでは「不慣れなスタッフ」がいても仕方ない気もします。
(といっても、そこで妥協しているわけではありません)

わたし自身もさまざまな土地に試合を見に行きますが
「あ、この会場は運営に慣れているなぁ」という他との違いは
会場に着いて、プレス受付をするときにわかります。
慣れている会場ほど、スムースで時間がかかりません。
控室への案内、記者会見の手順なども
トラブルなく、順調に進みます。そういう開催地は、
おそらく会場の設置や案内など、お客様に接する面でも
他の開催地より優れているのではないかと予測できます。

そういえば、ここでは毎年、Vリーグの試合がある、
そういえば国際大会もよく開催している。
そんな会場は対応がスムーズです。

ある程度、開催地が絞れれば、運営スタッフも
常に同じ人が同じ役目を受け持つことができ、
皆さまのコメントに挙げられたような
混乱は少なくなるのではないかとわたしは思います。

運営で収益を上げるのはもちろん大事ですが
「運営する人材」を育てるのはもっと大切なことだと痛感します。

ホームゲーム方式になってからの、各チームのホームゲームの運営は
毎年、行っているという経験値と、反省を生かそうという向上心で、
一年一年、徐々に良くなっているのではないかと感じます。
問題はホームゲーム以外の土地ですね。
今のような全国巡業を続ける限り
「不慣れな」人たちは減らないとわたしは思います。

まずは不慣れな人を減らす策を考えるべきかもしれません。

同様に、何かモチベーションを上げる方法が必要だと思います。

Vリーグ機構から見た各県協会は
試合をする権利を買ってくれる「お客様」に当たります。
ですから、「もっとがんばってほしい」等の
厳しいことが言えないという心情も、わからないでもありません。
ただ、逆に優良顧客に対しては「評価が高いとこんなメリットがあるのだ」ということを
実感できる仕組みが必要な気がします。

会社員時代、パソコン上で売上を見るだけだったわたしは
実際に自分がどんなかたちで会社に貢献しているのか
実感することがあまりありませんでした。
今は自営業になり、自分の働きはダイレクトに
自分の生活に響いてきます。
自分の「働きぶり」を切実に感じるようになりました。

そう考えると、試合開催の収益が県協会に入り、
けっきょくそのお金でさまざまなバレー大会を催していても
実際にお金を目にしないスタッフには
「自分ががんばったから、これだけの成果が出た」という
やりがいを感じることが難しいのではないかと思います。

わたしは以前、「努力が見られない開催地にはペナルティを…」などという
極端な方法も考えたことがありましたが
県協会がVリーグにとっての顧客である以上、
罰則を設けるのはちょっと難しいのかなぁと感じました。
では逆に、動員が多く、観客からの評判もよかった開催地に
何か、ステイタスになるようなものを与えるのはどうでしょうか。

「観客が選ぶ!もう一度行きたい開催地ベスト3」とか。
「今年度のベスト開催地!」とか。

モチベーションをアップするすべはないか、
引き続き、いろいろと考えてみたいと思います。

追伸
本日発売のNumber740号、別冊付録「Vリーグガイド」にて
JTサンダーズの記事と男子8チーム展望を書かせていただきました。
サンダーズのノースリユニフォームはVリーグ男子初の試みだそうです。

posted by 市川忍 |12:03 | 近頃思うこと | コメント(9) | トラックバック(0)
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2009年10月22日

会場の座席について

皆さま、こんにちは。

これから、このブログを利用して、今後のバレー界にとって
「今より良くなるであろう事」を少しずつ提案していきたいと考えていた矢先、
以下(赤字)のようなコメントをいただきました。

ちょうど良い機会ですので、いつか書こうと思っていた
会場の座席について、本日は記したいと思います。

ひどい話しで全席自由席で早くから並んだのに1~2列目は関係者の方が確保していました。

わたしが行った会場ではVIP席がネット付近に設けられていて、
一般席とは種分けされているように感じましたが
会場によっては未だ、線引がなく、
上のような思いをされる人がいるのですね。
残念なことです。

これは主管となる各県協会の考え方の問題かもしれませんが
機構の取り決めとして、ルールブックに入れるのも
ひとつの手段かもしれません。

そして、座席について…
わたしが最も気になっているのは大学バレーの会場です。

全日本インカレに行くたびに、
どうしてお金を払って見にきてくださっているお客様より
出場する選手たちが前方の席で、しかも
着替えたり、荷物をおくために場所取りをしているんだろう?
ということが目について仕方ありませんでした。

確かに、出場する選手が多いため、選手用の席の確保は大切です。
近年では決勝に近づけば近づくほど、選手の着替え用に3階席をあて
3階席に上るところにテープを貼って、一般席との差別化を図っています。
ただし、それも、ファンのためではなく、人気のある選手を、
ファンの人たちから遠ざけるためであるように見えます。

プレーをしているのが大学生だから、
学生が運営に関わっている大会だからというのであれば
入場料はいただかず、無料で見せるべきですし
きちんと入場料をいただいている限りは
優先されるのはお客様の席であって、出場選手の席ではないはずです。

昨年のインカレは準決勝からしか行けませんでしたので
現時点で、大会前半がどんな様子なのかよくわかりませんが
選手のみなさんにはぜひ一考していただきたい問題だと思います。

わたしから学連に直接…というのも以前、考えましたが
学連から言われて従うのでは、選手の発想は変わりません。

自分がもしお客さんだったら、お金を払って見に行ったイベントで
自分の前に関係者が座っていたら、どんな気分でしょうか。

お客様の立場に立ってみる。
自分がされて嫌なことはしない。
ちょっと想像力を働かせてみる、
そんな機会を学生のうちからぜひ身につけてもらいたいと思います。

近い将来、必ず社会に出て働くのですから
きっと役立つはずです。

それから
Vリーグの席の差別化にしても改善する必要があると思います。
現時点ではわたし自身が、Vリーグの座席種がどれくらいあって
どんな場所なのか(コートがどう見えるのか)を把握していませんので
こちらに関しては記事にするまで少し時間をください。

ではまた。

posted by 市川忍 |17:55 | 近頃思うこと | コメント(18) | トラックバック(0)
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2009年10月18日

Vリーグ開幕まで約1カ月

皆さま、こんにちは。

仕事の都合でしばらく関西に滞在することになり
関西の男子2チーム(もう1チームは都合がつかず断念)の
練習を見学させていただきました。

それぞれ何を課題として練習しているのか、
どんなチームを目指しているのか、
そんなビジョンのようなものが垣間見えて
やはり練習見学は大事だ!と改めて感じました。

実際にリーグ戦でプレーや戦略を見たときに
「あのときの積み重ねがこの1点につながったのだ」と
そのプレーの背景にある事実を伝えることができます。

俄然、開幕が楽しみになってきました。

さて、全日本はグラチャンバレーの開幕に向けて調整中です。

ここのところ
ワールドカップはフジテレビ系列。
世界選手権はTBS系列。
グラチャンは日本テレビ系列。
そして世界最終予選はフジテレビ系列とTBS系列の共同放映…
と、各大会を放映するメディアが決まっています。

そもそもバレーの国際大会がテレビ放映されるようになったのは
元松平JVA会長が「テレビ局一社に対し1大会」という目標を掲げ
各局にPRしたことが事の発端だと聞いています。

わたしが記者になったばかりのころは
テレビ朝日系列で「スーパーチャレンジ」という大会も放映していました。
今はその大会も消滅しましたが、種類としては
グラチャンにいちばん近い、各地域の選抜大会のような感じだったと思います。

記者になって初めて見たのがこの大会で、
オランダや、イタリア、アメリカのパワーあふれるプレーに感動し
バレーの魅力にすっかり取りつかれました。

わたしの「バレー好き」へのきっかけになってくれた大会でした。

わたしの例も含めて、国際大会というのは
バレーを好きになる「とっかかり」的な役割を担っています。
ただし、その後、Vリーグまでつながることを目標にしなければ
日本の(Vリーグを会場で見る)観戦人口は増えません。

国際大会は放映権料やスポンサー料、入場者収入を得るには
もっとも確実でたやすい方法です。
(昨今では昔ほどスポンサーも入場者も集まらないとは思いますが)
それに甘えてきたせいで、ではVリーグにどうやってお客さんを呼ぼうか、
どうやってスポンサーを募ろうかという発想力を育てるチャンスを失いました。
Vリーグの観客動員やテレビ放映の数につなげられない
大きな原因になっているのではないかとわたしは思います。

国際大会で儲かった時代は終わったのだと
現実に目を向けることが重要です。

先日、Vリーグ改革の取材で機構のかたとお話をしているときに
「じゃあ、全日本男子がオリンピックに16年ぶりに出場して
あなたがた(マスコミ)はどれくらい男子バレーを取り上げましたか?
どれくらい記事を書きましたか?」と聞かれました。

「ほとんど増えていない」
「(勝たないと)出るだけでは一般誌では企画が通らない」とお答えしましたが
そんな「国際舞台頼み」のマスコミの姿勢も、
なんとか変えていかなければなりません。

冒頭に書いたようなVリーグの見どころを書くチャンスが
ほとんどと言っていいほどないのがメディアの現状です。

国際舞台にはない、Vリーグの魅力は何か?
どうしたらVリーグの記事を書く(露出する)機会が増えるのか?
今一度、わたし自身も考えてみたいと思います。

posted by 市川忍 |09:24 | 近頃思うこと | コメント(9) | トラックバック(0)
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2009年10月12日

メールの宛先を

皆さま、こんにちは。

みきさんからのご要望について考えてみました。

できればここにご意見を書いていただき、
いろいろな人の意見が大勢の目に触れ、
それによって新たにインスピレーションを感じたり
違った意見が生まれてくるような形がベストだと思っています。

ただ、どんな企業にもカスタマーセンターがあり
わたしのような個人経営だから、それがなくてもいいと
目をそむけるのはどうかなぁ~とずっと気にはなっていました。

そこで緊急措置ではありますが、メールアドレスを作りました。
何かあるかたは、以下のアドレスにメールをお送りください。

守秘義務にかかわる質問にお答えできないことは、
すみませんが、あらかじめご理解ください。

shinobuichikawa@live.jp

今後もサイドバーからこのページに飛べるよう、あたらなカテゴリも設けました。
「市川へのご連絡はこちらへ」からお願いします。

posted by 市川忍 |23:40 | 市川へのご連絡はこちらへ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年10月05日

掲載のお知らせ【追記あり】

皆様、こんにちは。

以下、掲載されました。

アジア選手権での決勝進出や越川選手の活躍など
国際舞台ではいろいろと動きがありますが
国内リーグについても、今後も取材を続けていきたいと思います。

スポーツナビコラム
【Vリーグ“再生”を目指して】
バレーボール Vリーグのこれから

どうぞよろしくお願いします。

【追記】

先ほどはお仕事中だったためお知らせだけにとどまりました。

こういった類の記事を書くようになってだいぶ年数が経ちますが
そのたびに課題は「意識改革」と言っている気がします。
現時点で解決策が見つかっていない事柄を
今、記事にする必要があるのかという葛藤もありましたが
わたしは目を光らせています、
監視していますという意思表示の意味も込めて書きました。

今後も取材を続けていきます。

名前を出されては困るという人も多い中
取材にご協力くださった皆様には本当に感謝しています。
ありがとうございました。

posted by 市川忍 |18:50 | メディア掲載のお知らせ | コメント(5) | トラックバック(1)
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2009年10月02日

寂しいニュース

皆様、こんにちは。
アジア選手権は4連勝でベスト8に進出したようですね。
次は韓国との一戦。
世界選手権アジア予選で日本に敗れた韓国の主将は
「血のにじむような練習をして、次は必ず勝ちたい」と
試合後の記者会見で話していました。
監督交代などアクシデントもあったようですが
気を引き締めて戦わなければいけない相手だと思います。

一方、プロ野球ではクライマックスシリーズ進出をかけた
熱い戦いが繰り広げられています。
そんな中、この時期は引退という寂しいニュースも
たくさん目に飛び込んできます。

以前、このブログで何度もライター業の性質に触れ
「取材対象とは距離感が大事」だとか
「いちいち泣いていては仕事にならない」などと書いてきましたが
それでも、やはり、こういうニュースを耳にして
「寂しい」と思わなくなるような記者には
絶対になりたくないと思っています。

本日、わたしがよく取材に行く西武ライオンズでも
引退、そして契約の更新をしない選手の発表がありました。

中でも江藤智選手は自分から申し出ての引退ということで
今シーズンを最後に野球人生に幕を降ろすようです。

いつも球場でお会いするときは、あの、
ファンの皆さんが知っているおなじみの笑顔で接してくれました。
江藤さんがイライラしたり、怒ったりしているのを
わたしは見たことがありませんでした。

穏やかで、チームの兄貴的な存在でした。

バレーボール、元全日本の泉川正幸さんとは同級生。
泉川さんがジェイテクトで現役復帰を果たしたのも、
年齢に負けず頑張る江藤さんに触発されてのことと聞いています。

泉川さんが復帰を決めた直後、
「背番号を33(江藤選手と同じ)にしたそうですよ」と、声をかけると
「そうらしいね!」と照れくさそうな笑顔でおっしゃっていました。

悔いのない野球人生を歩まれたと信じたいです。

そして、これからも野球を続けるかたには、
新天地でぜひ活躍してほしいと思います。

今度、球場に行っても会えない選手がいると思うと本当に寂しいですね。

posted by 市川忍 |23:33 | 近頃思うこと | コメント(1) | トラックバック(0)
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