2008年11月29日

全日本の監督が決定?

「日本人の気持ちは日本人でなければわからない。
だから選手を率いる代表監督は、やはり日本人じゃないとね」
このコメント、いつの時代のものだと思いますか?
実は、たった4年前。
植田辰哉氏が全日本の監督に就任したときに、
JVAのある上層部のかたが真顔で語っていた言葉です。
耳を疑いました。

すべてのバレー関係者のかたが同じ考え方だとは言いませんが
中にはまだ、こういったことを発言される人も存在する、それが現実です。

全日本男女の新監督の決定が新聞紙上で発表されました。
公式発表のプレスリリースがいまだ、届かないところを見ると
正式な発表ではなく、特定の新聞社のスクープでしょうか。

ただ、おそらく信憑性のある記事だと判断しましたので、この件について一言。

植田監督は確かに、全日本男子をオリンピックにまで導きました。
この結果だけを見れば、4年前の人事は正しかったということになるでしょう。
しかし先の北京五輪の戦い方を見る限り、今後、
日本が世界で勝つチームに成長するためには、
「世界で勝った経験のある監督」に指揮を任せるのが望ましいと
わたしは感じていました。
植田監督は若く、情熱をお持ちで、日本バレー界にとって貴重な人材です。
今後、さらに様々な経験を積んでから再度、代表監督に挑戦、
復帰されてもよかったのではないかと思います。

今回の決定が、世界のトップを目指すという目標を見据えた上での結論なのか。

外国人に委ねればすべてがうまくいくとは、わたしも考えていません。
しかし、ホームページ上で国内外に一般公募し、
広く門戸を開いたような印象を世間に植え付けたからには、
選考の経緯を詳しく説明すべきだと思います。

記者会見開催の知らせを待ちたいと思います。

posted by 市川忍 |22:42 | 近頃思うこと | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年11月24日

Vパレードに7万人、ファン感謝の集いに4万2千人

昨日、埼玉西武ライオンズの優勝パレードと
ファン感謝の集いが開催されました。

優勝パレードを見ようと沿道に集まった人の数はなんと7万人!
浦和レッズ優勝時のパレード動員数(?)を超えたそうです。

そしてファン感謝の集いでは何名かのスタッフや選手とお話をしました。
みな、一様に笑顔笑顔で、とても幸せそうでした。
OQTで男子バレーがオリンピック出場権を獲得したときも感じたのですが
「勝つ」ということは、チームに携わるすべての人を幸せにするんですね。

さて、突然ですが実はわたしは「インタビュー」が苦手です。
文章を書くのは幼少期から慣れ親しんできた「得意分野」なのですが
人と話をする、話を引き出すというのは非常に気が重くなる作業です。

気が重くなる…などと書くと、
このブログを読んでくださっているらしい各出版社の編集さんは、
わたしに仕事を依頼するのが不安になるかもしれませんが(+_+)、
苦手であることは事実なので正直に書きます。

特に記者になりたてのころのわたしは、初めて話をする人に
「遠慮をせず突っ込んだ質問をぶつける」という行為が
とてもとても苦手でした。
相手の機嫌を損ねてはいけない。
イコール、相手に自分が良く思われたいという
新人ならではの甘えもあったのでしょう。

そのせいか以前は、取材前に吐き気をもよおすほど緊張し、
それゆえに段取りも悪く、かつインタビューの突っ込みが甘く、
あとになって録音を聞き直しては自己嫌悪で2~3日落ち込む…という
散々な日々を繰り返していました。

そのときにふと思ったのが「初対面が苦手なら、
初対面でインタビューをしなくていい状況を自分で作ればいいのだ」
ということでした。

それからわたしは、試合を見るだけではなく
インタビューの約束があるとき以外にも
なるべく球場や練習会場に足を運び、
ほんの一言の雑談を繰り返すことにしました。
「この人とは昔からの知り合いなのだ!」と自分を錯覚させる作戦です。

不思議なことに毎日、こんにちは、お疲れ様でした、
今日は寒いですね等々…当たり障りのない言葉を交わすだけでも、
自分の気持ちの持ちようが少しずつですが、変化したのです。
まさに「錯覚」です。

もちろん、世の中には「取材相手とはある程度の距離を置いたほうが
遠慮なく何でも聞ける」というライターさんもいるでしょうから、
これは個人の仕事のスタイルなのですが、
わたしはこうして、人見知りゆえの弱点を克服しようと
現在もなお努めています。

そのせいでしょうか。
わたしは時間がたつにつれて、
徐々に心を開いてくれるような性格の取材相手に親近感を覚え、
心惹かれる傾向があるような気がします。

昨日はそうやって「自分を錯覚させ続けてきて」
「徐々に心を開いてくれた(ような気がする?)」、
あるプレーヤーの取材でした。
発売日が近づきましたらまたこちらでお知らせいたしますが
本当に素直に、聞いてみたかったことを聞け、
それに対して相手も、率直に違うことは違うと否定してくれたので、
単なるわたしの印象に過ぎなかったことを発見したり、
逆に、受けていた印象に確信を持ったりと、
とても充実した時間を過ごせました。

これからも、緊張したり、それゆえの失敗を繰り返しながら
相手との距離を縮めていく幸せを感じたいと思います。

いよいよ本格的に冬到来という気候ですね。
今年は早めにインフルエンザの予防接種を受けようと考えています。
みなさまもお体、お大事に。

posted by 市川忍 |11:25 | 野球 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年11月17日

「読み」とは?

昨日、消してしまったアジアシリーズの記事を
ぽつりぽつりと思い出してきましたので、
さっそく忘れないうちに記しておきたいと思います。

レギュラーシーズンで活躍した選手が不在の中、
日本シリーズでは代わってスタメンに入った平尾博嗣選手が活躍し
日本一に輝きました。
そしてアジアシリーズでは、
やはり脇役と評されることの多い佐藤友亮選手のサヨナラヒットと
石井義人選手の好走塁でサヨナラ勝ち。
終わってみるとそれぞれが、それぞれの役割を果たし、
皆が自分の持ち場で貢献した「優勝」だったように思います。
今日は主役だった選手が、翌日には名脇役に回ったり、またその逆もあったり。
まるで脚本家が存在するかのような展開。
レギュラーシーズンから続いていた長い物語が、
ここで完結した印象を受けました。

という記事を前回は書いたのですが、
二度目のこの記事を書いている最中に思い出したこともあります。

平尾選手、佐藤選手は「読み」の鋭いプレーヤーとして有名です。
バレーでいう「読み」とはチーム単位で取り組む「分析データをもとにした判断」と、
個人の経験から生まれる「分析力」を指しますが、
野球の場合もほぼ同じと考えていいでしょう。
この2人は特に後者の
「個人の経験から生まれる」ものが秀でているように思います。
佐藤選手が以前、故障のリハビリで2軍にいたときに、
何度か外野守備練習を見学させてもらったことがあります。
西武の練習場は構造上、
ちょうどセンターの真後ろからも練習を見られるようになっています。
その場所から彼の動きを追っていたときに気づいたことがありました。
投手がボールを離すか離さないかというタイミングで、
すでに片方の足に体重をかけているのです。
すぐに打球方向へスタートが切れるように。

その体重をかける速さが他の選手より早いので、驚いた覚えがあります。
キャッチャーが構えたコースはもちろん、その投手や
相手の打者の特徴までも頭に入っているからこそできる
「思い切った準備」だと感じました。

日本シリーズ第7戦で決勝打を放った平尾選手は
「変化球が続くと思った」と話していますが、一見、
一か八かの賭けにも見えるこの判断には、
経験値という裏打ちがあります。
短期決戦は少ないチャンスをいかにものにするかが勝敗を左右しますので、
こうした「読み」の鋭い選手が活躍する確率が高いのではないかと感じました。

何はともあれ、野球に携わっている皆様は、長いシーズンおつかれさまでした。

それから、消えてしまった記事には通勤途中の駅近広場に
クリスマスツリーが設置されたことも書きました。
毎年のことながら、「もうそんな時期なんだ」と驚きます。
23日の優勝パレードを最後に今年度の野球のお仕事はいったん、終了します。
月末からはバレーに専念できそうです。

アクセス数が40万を超えたことにも以前、触れましたが
これは、驚くべき、予想外のスピードでした。
これからも、まずはマイナー競技の情報提供の場であることを念頭に
ときどき野球の話も織り交ぜながらこつこつと更新していきたいと思います。
今回のような失敗もあると思いますが今後ともよろしくお願いします。

posted by 市川忍 |23:06 | 野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年11月17日

失点率とアジアシリーズ

皆様、こんにちは。

先ほど、アジアシリーズに関して記事をアップしたのですが
訂正を入れたり、追記を書いたりしているうちに
操作を誤って記事ごと削除してしまいました(T_T)

コピーもしていなかったため、すべて消え去り…。

失点率はおかしい!と自信満々に書いたところ
WBCでも採用されたルールだという指摘をいただきました。
コメントをくださったかた、すみません、
せっかくいただいたコメントまで消してしまいました。

普段、野球では国際試合を取材する機会がないので
単純に、見ていて疑問に思ったことを書いてしまいましたが
失点率にせざるを得ない状況があるそうです。
勉強不足、反省しています。

さて、本文そのままを思い出して書こうと試みたのですが
記憶力まで低下していることが判明。
今夜はヘコんだ更新となってしまいました。

皆様はどうぞ、元気に週明けをお迎えください。
ではまた。

posted by 市川忍 |01:22 | 野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年11月10日

男子大会開幕≪追記あり≫

男子大会が開幕しました。
今年はプロ野球の閉幕が例年より遅い上に、
国際大会がないためにVプレミアリーグの開幕が早く
競技をかけもちをしている、わたしは
残念ながら、まだ、すっきりとバレーモードに入れていません。

そこで初戦は録画観戦となってしまいました。

初日の2試合を見た印象を述べますが
いかんせん、まだまだスタートですから
これからどんどん形勢は変わっていくと思っています。
現時点で完成されているチームはありません。
そこで試合を見るときの着眼点となるのが、
「1シーズン、我々はこうして戦うのだ」という意思が
試合展開にどう表れているかという部分になると思います。

東レは阿部選手のインサイドワークに成長のあとを感じました。
解説の久保さんもおっしゃっていましたが、
相手のブロックを見極めてトスを上げる位置を検討していました。
ボヨビッチ選手の打数が多めでしたが、これは
相手のブロックのいちばん低い場所(栗原選手)をねらっての戦術。
しかもボヨビッチ選手へのトスも、昨年のレアンドロ選手に対するトスより速く、
スピードを意識して戦っていることが伝わってきました。
サントリーに敗れはしましたが、こうした
「相手のブロックを見る」という意識が浸透している限り
リーグが進むごとに完成度は増していくはずです。

一方、JT戦はブロックに注目して見ていたのですが
1セット目の終盤、堺の伊藤選手のクイックに
3名のブロッカーが反応している場面がありました。
相手の戦略を分析し、3名のブロッカーが同じ考えを持って
ブロックに跳んでいる証拠だと思います。
ゴードン監督はブロックシステムの構築に定評のある指揮官ですから
今後もJTのディフェンスには注目していきたいと思っています。

来週はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
皆様も感想など、ぜひお聞かせください。

≪追記≫
12月7日(日)、NHKのテレビ番組「課外授業 ようこそ先輩」に
サントリーサンバーズの荻野選手が出演されるそうです。
放映時間等、詳しくは番組HPで。

posted by 市川忍 |01:21 | 試合の感想 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年11月06日

ちょっとした「こだわり」

いよいよ今週末、Vプレミアリーグ男子大会が開幕します。
各チームの仕上がり具合や新戦力の様子も気になります。
特にオリンピックを経験した清水選手、福澤選手の活躍は
皆様も気にかかるところでしょうが、両名を含めた内定選手の合流は
おそらく12月のインカレ後ですから、
デビューは天皇杯かリーグ再開後になると思います。
タワーズ、NECとのテストマッチを拝見した限り、
パナソニックはアウトサイドに故障者が多そうだったので
福澤選手の出番は意外と早く訪れるかもしれません。

さて唐突ですが、
今日は取材に必要不可欠なスコアブックについてお話したいと思います。
スコアブックのつけ方は記者さまざまなのですが
わたしの場合、バレーでも野球でも
普通のA4サイズのノートを愛用しています。
バレーはノート派の記者がほとんどですが、
野球は市販や会社支給の正式なスコアブックを使っている人が多いため、
わたしのスコアノートは珍しがられます。

なぜ市販のスコアブックを使わないかというと、
試合経過を記す以外にも、気になったこと、印象に残ったこと、
選手の表情などを書き留める必要があるので、
ノートのほうが余白が多く使いやすいのです。
ただし、そうやって、そのときどき、いろんなことを乱暴に書き留めるので、
中にはあとになって「なんだこれ?」と自分で首をかしげる一文も。

「ラリーでトミー」(富松選手のラリー中のクイックが効果的という意味)とか
「MB少」(試合全体を通してクイックの打数が少ないという意味)とか
わたしのノートには暗号文のような文字が残っています。
「自分だけがわかればいい記録」なので、かなりアバウトです。
(そういえば以前、東京体育館でノートを置き忘れたときに
「なんだかわからない数字や記号がたくさん書いていあるノートですか?」
と落し物係の人に言われました)

さて、現在開催中の日本シリーズ。
第4戦で初登板、10奪三振、完封の快投を見せた埼玉西武の岸孝之投手。
ルーキーだった昨年の開幕直後、
彼のピッチングを初めて生で見たときのスコアノートを見直したところ
「ストレート切れる、スライダー滑る、カーブのブレーキ良、
チェンジアップふわっと沈む!」という大絶賛の走り書きが残っています。
そしてよほど印象に残ったのでしょう、ひときわ大きな、踊るような文字で
「テンポ良」「しなやか!」と書いてありました。
一度、プレーを見ただけで、心をグっとつかまれる選手は
実はさほど多くはないのですが彼はそんな稀有な選手の一人でした。

そのときのわたしのテンションの上がりっぷりも
ノートの文字には残されています。
ノートを見直すと試合経過だけではなく、
そのときの自分の感情まで思い出せるので、
やはり通常のスコアブックではなく、
ノートのほうが自分には合っているのだと感じています。

今日は、ちょっとした仕事でのこだわりの話をさせていただきました。
ではまた。
皆様、バレーボールの季節を思い切り楽しみましょう。

posted by 市川忍 |22:28 | 野球 | コメント(8) | トラックバック(0)
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