2008年05月30日

12名の発表が

やっと12名が発表されました。

4年前のOQT。確か直前に選考から落ちたのは越川選手と直弘選手だったでしょうか?
すみません、記憶が定かではなくて。覚えているかた、教えてください。

でも、確か、越川選手が会場に試合を見に来ていて、
2階席から悔しそうにコートを見下ろしていた姿が印象に残っています。

「まだまだ自分には可能性がたくさんある」と思えば、未来は無限に広がります。
越川選手はそのときの屈辱をバネに、この4年間で大きな成長を遂げましたね。

富松選手がわたしの著書の取材で語ってくださった言葉の中で、
わたしの胸にもっとも響いた一言を紹介させていただきます。

「負けた試合も勝った試合も、そこから何かに生かさないといけない。
これで終わりじゃないんです。バレーをしている限り、
選手生命が終わるまで、ずっとつながっているんだと思います」

バレーを続ける限り、無駄な経験などひとつもないと、わたしも思います。

開幕まであと1日。
皆さま、心の準備はよろしいでしょうか。
わたしも目の前で切符を逃した2大会分(年数を数えるのが恐ろしい!)
過去の悔しさをぶつけ、かつ冷静に取材活動に励みたいと思います。

posted by 市川忍 |00:18 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2008年05月27日

最終エントリー発表は延期

すでにニュースでご存じかと思いますが、26日の記者会見では
12名の発表はなく、NTC合宿に参加していた14名の顔見せだけにとどまりました。
予想外の出来事でした。

というか……。
なんだか肩透かしに会った気分です。

ルールでは初戦の48時間前までにエントリーすればいいので
確かに「規則違反」ではないのですが。

12名に絞れない理由については、山岸専務理事も植田監督も会見で
いろいろと語っていらっしゃいましたが、おそらくテレビやネットのニュースで
すでに情報が流れていると思いますので、ここでは割愛させていただきます。

何名かの選手に話を聞いたところ、
アメリカ選抜チーム(代表ではない)との練習ゲームでは
選手各々が自分の課題を持って取り組めて、成果が上がっているとのこと。

ただし対戦相手を想定した練習を今はイタリアだけに絞っているようで
オーストラリア、韓国については、まだ手付かずの様子。
万が一、イタリアに勝てたとしてもオーストラリア、韓国に負ければ
アジア1位の可能性はかなり低くなります。

開幕までのあと4日で、オーストラリアと韓国の対策練習が可能なのか。
12名選びの遅れ以上に、むしろ、こちらのほうが不安かも。
取り越し苦労で終わってくれるといいのですが。

明るい材料もあります。
何より、わたしにとっての朗報は石島選手の回復です。
プレーを実際に見ていないので、断言できないのが残念なのですが
本人も、セッターの朝長選手の口からも
「コンディションはよくなってきている」という言葉が聞かれました。
「この1年の間では最もいい肩の状態」(本人談)に戻せたそうで、
(逆に考えると、リーグ期間中はそれほど悪かったんですね…)
堺合宿で会ったときに比べ、表情もとても明るくなっていました。

コンディションだけではなく、技術面でも復調のきっかけをつかめたようで
記者会見後の限られた時間でしたが、雄弁に、いろいろと語ってくれました。
その姿を見ただけでも、わたしにも明るい気持ちが蘇ってきました。

泣いても笑っても開幕まであと4日。
わたしも徐々に緊張感が高まってきました。

posted by 市川忍 |10:13 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2008年05月24日

誰かが決めたかった1点

女子は出場を決めましたね。
おめでとうございます。

いよいよ次は男子。
ホスト局はNTC合宿を取材しているはずなのですが
テレビのスポーツニュース等で合宿の様子は取り上げられているのでしょうか。

26日に最終エントリーの発表記者会見が行われますが、
30日には対戦国の監督会見が開かれるというプレスリリースが送られてきました。
26日は記者発表のみで、公開練習はナシとのこと。
寺廻ジャパンも、田中ジャパンでも、ここまで報道が締め出された経験はないので、
いったいどんな練習をしているのか気になるところです。

さて、唐突ですが今日は、わたしのライターという職業について少し語りたいと思います。

総労働時間はおそらく一般会社員のかたとあまり変わらないと思うのですが、
本や雑誌の出版サイクルに合わせて仕事をしているため、
どうしても不規則な生活になります。
特に「締め切り前」と「普通の状態」の忙しさの度合いに
恐ろしいほどの差があるのがこの職業の特徴かもしれません。

非常にバランスの悪い(体にも悪い)職業です。

そんなわたしのいちばんの気分転換方法は「書くこと」です。
わたしは、旅行に行くとか、スポーツで汗を流すといった、
いわゆる世間で言われている「気分転換」を必要だと感じたことはありません。
(確かに旅行にも、遊びにも行きますが、それで気分転換を図っているという
意識はあまりないのです)

きっと、原稿でも、こうしたブログの記事や返信でも、何かを書くことによって
日々、自分の中で消化し切れなかった感情に区切りをつけているのだと思います。
つけきれず引きずることも多々あるのですが、
書くことによって少しスッキリした気分になるのは事実です。

そういえば「復活」の執筆中、斉藤信治選手から
「一冊の本を作るのには一体、どれくらいの原稿を書くものなんですか?」
と尋ねられました。
「だいたい原稿用紙にすると400枚から500枚くらいです」と答えると、斉藤さんは
「すごい量ですね。僕なんか講演会で話すことの下書きだけでも困っているのに、
やっぱり記者って書くことが苦じゃない人にしかできませんね~」と驚かれていました。

「実は書きたいことがあるのに、書く場所がないほうが余程つらいんです」
「だから文字の制限があまりなく、思い切り、好きなだけ書いていい書籍は
ものすごく楽しいですよ」とわたしが言うと、
斉藤さんは「へえ、そういうものなんですか」と意外そうでした。

伝えたいことを伝える手段がないほど、切ないものはありません。
わたしはバレー記者になってから過去、寄稿していた専門誌の廃刊を2度経験しています。
自分が働いていた場所が無くなるというのは、身を切られるような辛い出来事です。

そこから一般紙に働き場所を移したのですが、一般紙となると、
ご存じのように、サッカーや野球などの他の競技に比べ
バレーボールが取り上げられる機会は決して多くありません。
そのせいか、わたしはいつも「書きたい」「でも書く場所(媒体)がない」という
フラストレーションを抱えて記者を続けてきたような気がします。

書きたいことが胸にたまってくると、本当に
胸に何かがつかえているような感覚に陥り、息苦しくなってくるから不思議です。
そんなとき、たとえば原稿用紙2枚程度の短いコラムを依頼されたりすると、
わたしは「1文字も無駄にするものか!」という貪欲な気持ちで(笑)執筆していました。
ですから「Vリーグ」が「V・プレミアリーグ」に変わったり、
「センター」を「ミドルブロッカー」と呼ぶようになったときには悲しかったです。
それでなくても文字数が少ないのに、貴重な原稿用紙の数コマを
名前の表記だけで余計に奪われてしまうなんて!と。

思えば、選手が毎日毎日、練習を積んで準備を整えてきても、試合に出られない。
書く場所がないというのは、そんな歯がゆさに似ているのかもしれません。

さて、話は世界最終予選に戻ります。
26日、最終エントリーの12名が発表になります。
OQTに出場し、オリンピックを目指したかった選手は、
おそらく日本中に大勢いることでしょう。
日本代表は、そういった選手の文字通り「代表」です。
すべての「1点」は、コートに立っている選手以外の
誰かにとっても「決めたかった1点」なのだということを
頭の隅に置いてプレーしてほしいと思います。

そして、残念ながら願いの叶わなかった選手にも、
自分の目標を見失わず、自分の能力を疑うことなく日々、
バレーと向き合ってほしいと願っています。

全日本に入ること以外にも、地域に愛される選手になる、
観客を呼べる選手になるなど、バレーを続ける上での重要な目標は
たくさんあると思います。

わたしが記事を書くのは、働くフィールド柄、
どうしても全日本の選手や代表チームに偏りますが
自分の目標をしっかりと持っている選手たちを
これからも追いかけ、記事にするチャンスをうかがいたいと思います。

さて、次の更新はおそらく12名の発表後になるかと思います。
またその会見の感想などもアップしたいと思います。

posted by 市川忍 |23:28 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月18日

全日本男子合宿

昨日、北京オリンピック世界最終予選の女子大会が開幕しましたが、
男子開幕までの間に終わらせなければいけない業務が山のようにあり、
録画してあるものの、まだ観戦できていません。

女子ファンの皆様は応援、女子担当の同業者の皆様は取材、がんばってください。

さて、今回は男子合宿の印象を記したいと思います。
サントリーでの合宿を2日間、堺での合宿を1日、見学しました。
とはいえ、今回はホスト局(TBS・フジ)以外は
フロア内立ち入り禁止という決まりでしたので観客席から見ました。

サントリーでの合宿を見学したのが5月の初旬。堺での合宿は13日に行きましたので、
その間、10日間近く間が空いていたことになります。

サントリーで完全に別メニューだったのは5名の選手。
堺で見学したときには、途中で故障したという
山村選手以外は全員がゲーム練習に入っていましたので、
徐々にコンディションも上がってきているのでしょう。
実際、山本選手にお話を聞いた感じでは
「まだ感覚は完全ではないけれど、コンディションは徐々に戻ってきている」とのこと。
堺での合宿(最終日)では、石島選手にも彼らしい(まだ7割程度でしょうが)
パワフルなサーブやスパイクが見られました。

何より、故障が心配な選手が別メニューで、
無理をせずに練習できているのは全日本にとって大きな進歩だと思います。
昨年までの全日本のキーワードは「ALL OUT」。
常に全力を出し尽くすという意味ですが、植田ジャパンが始動した当初、
若い選手を育成する段階においては、この方法は基礎体力を鍛えたり、
「厳しい練習を皆で乗り越えた」というチームの連帯感を生む上で
効果があったとは感じています。
ただし昨年、ワールドカップの開幕を目の前に控えても、
チームには「ペース配分」とか「大一番にコンディションのピークを持っていく」という
概念は生まれなかったようで、疲労が見られたり、選手が痛みを訴えて初めて、
練習メニューを調整するということが多々ありました。
そのせいか、ギリギリのコンディションで開幕を迎えていた選手も数名いましたから、
それを思うと大きな改革です。
どうかこのまま無理をせず、無事に開幕を迎えてほしいと思います。

そして、気がかりだったのは練習内容です。

ワールドカップで洗い出された最も重要な課題は
「レセプションが崩れた段階からいかにコンビネーションを作り上げていくか」
だとわたしは感じていました。
しかしゲーム形式の練習の中では、
そういった課題を克服しようという姿は見受けられませんでした。
「全日本にはもっと大きな課題があって、それを優先しているため、
Bカットからのコンビネーション作りが後回しになっているのだろうか?」
などと好意的に考えてみましたが、それも違うような……?

コンディション不良により、まだすべてのセットに出場できない選手もいましたから
まずはその主力(と予測される)選手たちの試合カンを取り戻すことが優先なのでしょうか。

でも、だからこそ他の選手(特にサイドプレーヤー)にとっては、
自分のプレーの幅を広げ、エントリー入りをアピールするチャンスなのになぁ、
そのためには崩れたレセプションからでもパイプが打てたり、
速い攻撃に決定力があれば強烈な「売り」になるのになぁと残念に思いました。

どちらにしても、チーム単位でもっと課題を明確にしなければ、
この中から誰が12名に残っても、ワールドカップの反省(というか過去3年間の反省)を
試合に生かせないのではないかと若干、不安を感じます。
厳しいようですが、率直な意見です。

わたしはいつも記事を書く際に、その選手やチームの現時点での課題、弱点を
なるべく忠実に描こうと心がけています。
(ただし、むやみに傷をつけるのが目的ではありませんから
言葉、表現方法、構成などは慎重過ぎるほど慎重に検討します)

それは選手も、選手という「人間」から形成されるチームについても言えるのですが、
人間は完全ではありませんから、弱点があるのが当たり前で、
それを描かなければ、今後の成長と、その成長の裏にあるご本人の努力の大きさが
きちんと読み手に伝わらないと思うからです。

試合も同じです。
人間が行うことですからときには失敗もあります。
だからこそ反省が生まれ、そこからまた前に進もうと努力をする。
その姿が尊く、美しいのだとわたしは思っています。

開幕まで2週間を切ったこの時期に、あまり悲観的なことは言いたくないのですが、
全日本男子の姿が今、わたしにはどんな風に見えたのか。
自分の目で見た印象をきちんと残しておきたいと思いました。

posted by 市川忍 |10:12 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2008年05月14日

《個性を生かす》

皆様、おはようございます。
なぜこんなに早い時間に更新しているかと言いますと、
西武ライオンズを見習って「アーリーワーク」を取り入れてみようかと、ふと思いつきました。

昨年までは「居残り練習」が圧倒的に多かった西武ですが、
新体制になった後は「疲労がないときに練習したほうが身につく」(大久保コーチ)
という提案などもあって、居残り練習が早出練習へと変わりました。

以前ならナイター終了後、室内練習場へ向って何時間もバットを振っていた若手選手も、
現在は全体練習の前に球場へやってきて練習しています。
(それでも試合に出られなかった数名の選手は室内練習場に向いますが)

それに影響を受けた(?)のと、
就寝前にパソコンをいじると持病の首痛に悪いと担当医師からも止められたので、
午前中にこうしてパソコンを開いてみたわけです。

いつまで続くかわかりませんが、少しの間、
午前中に執筆作業をしてみて、効果を見ようと思います。

ここ数日、上の話にも出た西武ライオンズの取材に行っていたのですが、
野球に詳しいかたならご存じのように西武は今季、ここまでダントツの1位を走っています。

昨年は26年ぶりのBクラスに低迷し、首脳陣が総入れ替えとなりました。
シーズン開幕前、わたしがいちばん懸念していたのは、
この首脳陣総入れ替えによって、選手がこれまで信頼し、
指導を仰いできたコーチ陣の顔ぶれが変わってしまうことでした。

今季、開幕から3番を打ち3割近い打率に本塁打9本、
打点31(ともにリーグ第3位)と好調な中島裕之選手に聞くと
「新監督を初め、新しいコーチ陣は今までの僕のやり方、目指すスタイルを尊重してくれて、
その中で、迷うことがあったときだけアドバイスをくれる」と話していました。

渡辺新監督は就任直後から「個性派集団を作りたい」とおっしゃっていましたが、
そういう意識が選手の育成にも生かされているのだと感じます。

数日前のコメントに「個性を生かしつつ
世界標準に近づけるのが重要ではないか」というお返事を書きました。
野球とバレーでは競技人口に差があるため選手が育つ土壌も違いますし、
団体競技でありながら、個の力が勝敗を左右する野球と、
組織力が重視されるバレーを単純に比較することはできませんが、
「個性を生かしつつ、強いチームを作ろうとしている」ライオンズの姿を見て、
改めて個性を殺さない育成とは何かと考えさせられました。

それからもうひとつ。
野球ではオフシーズンに、ハワイで行われるウィンターリーグに
若手選手を派遣する制度があります。
西武から昨年オフ、ハワイ行きを命じられた星秀和選手との雑談の中で
お聞きした話が印象的でした。
ウィンターリーグのチームには、メジャー球団からコーチが派遣されてきているそうなのですが、
星選手が驚いたのは、そのコーチ陣が
「こちらから聞きにいかない限り何も言わない」ことだったとか。
リーグが始まってだいぶ経ってから、通訳を引っ張ってコーチのもとに赴き、
やっと、そこで初めてバッティングフォームについてのアドバイスをしてもらえたそうです。
本人が切実に「変わりたい」とか「解決したい」と考えている悩みに対し、
手を差し伸べるのがメジャーのスタイルなのではないかと星選手は話していました。

さて、全日本男子は今日で堺での合宿を終え、いよいよNTC入りですね。
NTCでの練習は完全非公開なので様子を知りえませんが
堺合宿までを見た印象を、次回更新までにまとめておきたいと思います。

posted by 市川忍 |08:55 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月09日

本日発売の「Number」703号 にて

以下の雑誌に男子バレーボールの記事を寄稿しています。

「Number」703号
文藝春秋社より5月9日(木)発売

第2特集「生き残れ、日本バレー。」

【日本の生命線】
 荒木絵里香/杉山祥子/竹下佳江
「センターはどうあるべきか」

【エースと呼ばれて】
 栗原恵
「あの1球は逃げたのか」

【男子の鍵を握る男】
 宇佐美大輔
「司令塔は変われるのか」

バレーボール世界最終予選について「生き残れ、日本バレー」と題した
特集が組まれていますが、わたしは宇佐美大輔選手の記事を書いています。

取り急ぎご報告でした。

皆様もよい1日をお過ごしください。

posted by 市川忍 |08:33 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

黒鷲旗を終えて

取材相手の都合により、予定していた仕事が急遽、繰り上がってしまい、
後ろ髪を引かれつつ慌てて帰京しました。
ということで黒鷲旗は準々決勝までしかライブ観戦できず、
残りはGAORAでの録画にて確認しました。

観戦された皆様、参加されたチームや運営の皆様、暑い中、お疲れ様でした。

さて、今大会、何試合かを観戦して目に付いたのは、
セッターがトスアップをする位置の変化です。
パナソニックや東レはVプレミアリーグ同様、相手のサーブが強力な際は、
サーブカットを真上に上げて失点を防ぐという戦略を取っていたように見受けられます。
パナソニックのセッター、大竹選手も
アタックライン付近から速いトスを上げる練習を積んできたであろうことは、
その試合運びを見ていても確認できました。

トスアップする位置をアタックライン付近に設定すれば、
それだけ起点がコート後方になりますから、
バックアタックへのトスは距離が近くなります。
近ければ、スピードアップすることも可能です。

決勝はもちろんですが、大会を通じてパナソニックのフォンテレス選手、
今井選手のバックアタックへの入り方が速く、
相手のブロックが対応しきれていなかった印象を受けました。
フォンテレス選手のパイプ攻撃の速さにはVリーグの最中から定評がありましたが、
それに加え、今井選手のライトからの攻撃も速い。
今井選手ははセンター出身のせいか、短い助走と、
体を大きく開かないコンパクトなフォームで、
ライトからバックアタックが打てる稀有な選手だと感じました。
こうして後衛からでも速い攻撃が可能な選手が在籍するチームにとって、
トスアップする位置を下げることは決してネガティブな発想ではないのですね。

…と考えると、木内選手、西尾選手という「速いパイプを得意とする選手」を擁していた堺も、
レセプションに対する意識を変えることで、
もっとこの2人を生かす戦いができたのではないかと感じます。
準決勝の堺は、レセプションが相手コートに
ダイレクトで返ってしまう場面が目立ちましたので、ふとそんな風に思いました。

それにしてもパナソニック対NECの決勝は見ごたえのある試合でしたね。
第3セットからのNECの粘りも素晴らしかったです。

パナソニックの黒鷲旗優勝は10年ぶりだそうです。
最後まで1人で上げ続けた大竹選手の涙が印象的でした。
そういえば8年前、シドニー五輪予選を控え、
今年と同じように全日本選手が不在だった黒鷲旗では、
パナソニックは準優勝に終わっています。
今大会の大竹選手と同じように、初めて主戦セッターとしてトスを上げ、
最終的には決勝で敗れてしまった牛尾選手が、当時のエース宮崎選手に
「牛尾のせいで準優勝になったんじゃない。決勝まで来られたのは牛尾のおかげなんだ」
と言われ、試合後も延々と涙を流していたことをふと思い出しました。

ビーチに転向した牛尾選手にも、今日のニュースや試合内容は届いているでしょうか。

バレーの世界では黒鷲旗終了が年度終わりになります。
来年度のスタートを楽しみに待ちたいと思います。

posted by 市川忍 |20:17 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月04日

黒鷲旗 トーナメント初戦

今日の第二試合、豊田合成対東レ戦は最終セットまでもつれる展開でした。

第4セット終盤。
合成のブロック陣が、高橋和人選手をレアンドロ選手の正面に、
ファビアノ選手を米山選手の正面に、配置しました。
セオリーであれば、高さのあるレアンドロ選手にファビアノ選手、
同じ180センチ台の米山選手に高橋選手、と考えそうなものですがベンチの指示は逆。

ファビアノ選手が米山選手のスパイクを見事、止めて合成がセットを奪いました。

これで流れは合成かな、と感じたのですが
第5セットは合成の若手選手にサーブやスパイクのミスが出て、
東レが勝利を収めました。
大事な場面でミスが出てしまうのは若さゆえの弱点なのかもしれません。
しかし、こうして悔しい思いをしてこそ、ミスをしてはいけない場面を学んだり
勝負所を見極める目を養っていくのではないでしょうか。
井上選手や高橋選手の今後に期待します。

ここ数試合、堺の大道選手を見ていても、
若い選手が実戦経験を積むことの重要性をひしひしと感じます。
大道選手はリーグ終盤、ブロックで迷いが出ているかな?と感じる場面もありましたが
この大会では実に頼もしい働きをしていると思います。
スパイク決定率、ブロック決定本数はもちろん高いのですが
粘り強いブロックで、片手だけでもなんとか触ろう、
必死にフェイクに入り、相手のブロックを惑わそうという「意思」が見えます。

こうして若い選手が急激に成長する場面を見られるのも黒鷲旗の楽しみです。

今日も1面ずつしか見ていませんので、他の2戦について記せなくてすみません。

それではまた。

posted by 市川忍 |21:51 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月03日

黒鷲旗 雑感

皆様、こんにちは。
大阪は5月とは思えない暑さです。

全日本の合宿から府立体育館に流れ
黒鷲旗を観戦しています。

府立に足を運べたのが、午後からだったり、朝一番の試合だけだったりと、
今日まで、全チームの試合は観戦できていないので、
とりあえず印象に残ったことだけ記します。

今日の堺対豊田合成戦は、とにかく木内選手と大道選手!
大道選手のCクイックに相手のブロッカーが釣られ
木内選手のパイプ攻撃がノーマークになった瞬間は鳥肌が立ちました。
その他、堺はブロックとレシーブの関係もしっかり構築されていて
守り勝ったという印象です。
増野選手のディグ、そしてエンドライン近くの西尾選手のポジショニングが絶妙でした。
(ちなみに西尾選手はレフトで出場しています)

豊田合成は島野選手と高橋選手の併用でした。
甲斐選手の調子があまり思わしくない印象を受けました。

パナソニック対NECで目を引いたのはパナソニックのセッター、大竹選手。
この大会が実質、デビュー戦でしょうか。
(サマーリーグとか、近総などを見ていないので、間違っていたらすみません)
ブロック、ディグ等で実戦慣れしていない部分は否めませんが、
トスのミスはさほど目立ちませんでした。
試合数を積んでどんな成長を見せるのか楽しみな選手です。

さて、黒鷲旗で毎年、痛感するのは
「一度に1面が限界」ということです(苦笑)。

大会終了後、準決勝以降の感想をきちんと記したいと思います。

posted by 市川忍 |23:53 | コメント(3) | トラックバック(0)
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