2008年08月15日
北京五輪・男子バレー3試合を振り返って
皆さま、連日の観戦おつかれさまです。 北京入りしてからインターネットの接続がままならず なかなか更新することができませんでした。 その間にいただいたコメント、すべて目を通させていただきました。 皆さん、いろいろ思うところがおありのようですね。 これは「敗れたから」という理由だけではなさそうです。 まずは、ここまでの3戦を振り返ってわたしなりの感想を。 選手交代が後手に回って、裏目に出ることが目立ちます。 これだけ出場する選手がころころと代わるのでは 戦略、戦術、相手の出方などと言っている場合ではないですね。 OQTの勝因のひとつは、「監督が動きすぎなかったこと」だと 実は、わたしは感じていました。 ところがオリンピックが開幕したとたん、世界選手権やW杯のときのような 「流れを切るためだけ」の交代が見られるようになってしまいました。 選手起用や交代にはトス回しと同様、意図が必要です。 ところが試合内容を見ている限り 今大会の選手起用には意図が感じられません。 どんな団体競技を見ても、レギュラーが固定されており、 控えの選手の役割もはっきりとしているチームは、確実に強いです。 (もちろん控えがレギュラーを脅かす存在であればなおさらですが) 始まって3試合で、これだけスタメン(各セットごとも)を変え、 しかもそれが裏目に出ている現実を見ると 「首脳陣は直前の合宿や大会開幕後の練習で、 どの程度、選手の調子を把握していたのか?」という疑問が浮かびます。 たとえ結果的に交代が裏目に出てしまっていたのだとしても、 持ち直した中国戦の第3セットからのメンバーで初戦から戦っていたら、 もっと各々の選手の長所が際立つ試合になったのでは? ……と考えてしまいます。 そしてもうひとつ。 Numberの記事で朝長選手の長所として 「各アタッカーの長所を見極め、使いどころを考える」部分を上げましたが 本来は首脳陣にこそ、選手の長所と使いどころを見極める力が必要です。 ところが、この3試合の「スタメン→選手交代」を見ると、 どの選手も各々の長所が生かされていない、 自信を失いかねない交代が多いのが気になります。 朝長選手はイタリア戦とブルガリア戦のスタメンで レセプションが崩れた場面からのコンビが使えず 彼の良さである「洞察力」まで失っていたように感じます。 雪辱に燃えてイタリア戦を迎えたであろう宇佐美選手の気迫は 「スタメン落ち→点差が開いてからの交代」によって行き場を失いました。 決して状態が悪いわけではない越川選手も レセプションが少し崩れると、見せしめのようにコートから出される。 監督には、もう少し、それぞれの選手の修正能力を信頼していただきたい。 この12名でオリンピックの切符をつかみとったのだということを 今一度、思い出していただきたいと思います。 わたしは彼らの今までの努力と、「勝ちたい」という気持ちを信じたいと思います。 さて、明日は落とせない試合ですね。 せっかくの大舞台、何かひとつでも自信を深めるプレーなり コンビネーションなりを作り上げてほしいと思います。 ちなみに北京の印象は人、人、人! こんなに大勢の人を生まれて初めて見た気がします。
posted by 市川忍 |23:55 |
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