2008年04月10日

男子バレー雑感 《貢献度》

今年度の全日本登録選手が発表されました。
ワールドリーグも見据えたメンバー構成でしょうが
復帰組が多いのでかなり驚きました。

さて、このブログで、いろいろと「数字」について語っている記事が多いせいか、
ものすごくマニアックな人間だと思われているかもしれませんが、
基本的にはライブ観戦が好きで、ときには仕事を忘れ、
「試合の行方に一喜一憂してみたい」と憧れています。

……と言いながら、今日も数字の話になります。

過去、決定率、効果率などのお話をしてきましたが、
ひとつ書き忘れていたことがありました。
アタッカーの特徴によっては決定率と効果率が高くなくても、
チームに貢献している場合があるということです。

たとえばサントリーの荻野正二選手、JTの徳元幸人選手や
NECの金子隆行選手などのように、ブロックに囲まれるなどして、
自分にとって不利な状況で打たなければいけないときに、
無茶をせず、リバウンドをとり、味方のチャンスボールにする
テクニックと視野の広さを持つ選手がいます。

リバウンドを取るスパイクは、相手はシャットアウトをねらって手を出してくるわけですから、
かなり高い技術が必要なプレーではないかとわたしは考えています。
レシーバーが待っている位置に確実にリバウンドを返すためには、
多くの訓練を要するでしょう。

ただし、決定率は単純な「決定本数÷打数×100」ですし、
効果率は「決定本数-ミス+シャットアウト数÷打数×100」ですから、
彼らがチームのために「あえて自分で決めようとしなかった」という事実は
公式記録上、見過ごされます。
効果率には多少、表れるかもしれませんが、
打数と決定数は変わらないので、さほど大きな差にはなりません。

たとえ決定率が伸びなくても、チームに貢献していると考えれば、
彼らは高い評価を得るべきなのですが実際、こういったケースは
公式記録では確認できないのです。
となると、首脳陣や見ている人の判断にゆだねられることになります。

野球の打率であれば、バントや犠牲フライなど、
チームに貢献したプレーは打席数から除かれます。
ただしバレーの場合は、そういったプレーの見極め方が
バントや犠牲フライほど簡単ではないため、致し方ないのかもしれません。
(野球も、チームのための進塁打であっても
明らかなバントでない限りは「凡打」と記録されますし)

そんな風に考えているとき、ふと、以前、友人に勧められて読んだ
「マネー・ボール」という書籍のことを思い出しました。
独自の算出方法で選手の出塁率、選球眼の良さなどの「貢献度」を割り出し、
スカウティングに役立て、弱小チームを強化していくメジャーリーグ球団の話です。
チーム編成にかけられる予算(契約金など)が少ないため、
そうやって他のチームとは違う視点で選手を選ぶようになるのがきっかけなのですが、
チーム強化のため、「知恵」と「工夫」がどれだけ武器になるか、
その様子が描かれていて非常に興味深く読んだ覚えがあります。

興味のあるかたはぜひ。

ちなみに今日は久しぶりに球場へ行って生で試合を見ました。
千葉ロッテの西岡選手の走塁技術、データや経験値に基づいた
思い切りのいいディフェンスに感銘を受けました。
ファイティングスピリッツが表に出るところもいいですね。
そういえば、このブログには「ときどき野球も」というサブタイトルがついているのに
なかなか野球を語るチャンスがありませんでした。
これからは、少しずつ、野球についても書き込みたいと思います。

posted by 市川忍 |00:55 | コメント(2) | トラックバック(0)
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