2009年06月09日

ワールドリーグ見どころ

皆様、こんにちは。

JISSで行われている全日本男子の合宿に行き
帰宅してからは録画しておいた野球の試合を観戦。
頭と目が冴えて、すっかり眠れなくなってしまいました。

取材のあった日は、とかく脳みそを使うせいか
終わったあとも、なかなかオフモードにはなりにくいのですが
その上、試合のVTRまで見てしまったのが失敗でした。
眠くなるまでしばしお付き合いください。

全日本合宿を見学するのは今年度、2度目。
ただし1度目は公開練習でしたので、あまり参考にはなりませんでした。
最初の大阪合宿はインフルエンザの問題や
他のお仕事の締め切りもあり、見送りましたので
新しい全日本チームをじっくり見るのはこれが初めてでした。

そこで今週末に迫るワールドリーグの見どころを書いてみたいと思います。

第一週のロシア、第二週で対戦するブルガリアはディフェンスの際
バンチリードブロックで対応してくるチームだという印象です。

最初、束になってネットの中央に集まっている3名のブロッカーが
セッターのトスの行方を見て、ブロックに跳ぶのがバンチリードです。
となると、OQTの戦評にも書きましたが
3名のブロッカーが集まっている場所(中央)から攻撃するよりも、
まずはサイドからの速い攻撃を使うのが有効だと考えられています。
ブロッカーがサイドの選手1名になる確率が高いからです。
そして試合の中で相手がブロックシステムを変更してきたときに
裏をかいて中央の攻撃を使うのがセオリーだと考えられます。

そこで鍵を握るのが、攻撃の中心となるであろう福澤選手、
清水選手へのトスのスピードになってくるのではないかとわたしは見ています。

両サイドの決定力が上がれば、おのずと相手は
サイドにブロックの比重を置き始めます。
サイドで得点を重ねることができれば、それが布石となり
その後、中央の攻撃を使ったときに決定力が増します。
たとえ相手のブロックが高くても、高さに負けることはないと感じています。

宇佐美選手も阿部選手も、Bパスから
スピードある攻撃を仕掛けられるセッターです。
サービスエースを取られたり、
セッター以外の選手がトスを上げるような展開にならない限り、
そして攻劇が単調にならないよう気をつければ
いい戦いが繰り広げられるのではないかと感じます。

阿部選手から清水選手、福澤選手へのトスもスピードがあり
このまま合わせていけばもっと完成度が上がると感じました。

わたしはWLは、両サイドへのスピードと
センター(パイプを含む)の使いどころに注目して観戦したいと思います。

まずは今週末、所沢市民体育館でのロシア戦です。
応援に行かれるかたは楽しんできてください。

さて、やっと、少し眠くなってきました。
これからは普通の時間に寝起きできる生活を目指したいと思います(^^ゞ
ではまた。

posted by 市川忍 |03:26 | 合宿の感想 | コメント(2) | トラックバック(1)
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2008年07月28日

全日本合宿雑感

皆さま、こんにちは。
暑い日が続きますね。
という挨拶にも飽きましたので、
何かもっと前向きな表現はないですかね……えーと
「ビールのおいしい陽気が続きますね」とか
「夕方の涼しさが心地よく感じる季節ですね」とか
こちらほうが明るい気分になれそうです。

本当に、ここ数日は暑いですね。
特に全日本合宿で中央大に行かれた皆さまは
クラクラしそうなほど暑い体育館の中で、練習見学お疲れ様でした。
わたしも汗をいっぱいかきました。

さて、全日本合宿の印象です。
まだ10名での合宿ということで、本格的なゲーム練習はできません。
そんな中、コンビ合わせや、サーブ、レセプションなど
個人練習に時間を割いているように見えました。

新しいボールへの対応はかなり大変そうです。
サーブはフローターもジャンプも、以前までより浮くような感じがします。
空気抵抗が変わる→変化が少なくなると予測していたのですが
そうでもないようで、感覚をつかむまである程度の時間が必要かも。

そのボール、近くで見ると表面にぽつぽつと小さな窪みが。
手で触れた限りは、つるつるだった以前までとは全く違う感触です。
これを操る選手は大変だと思います。

とりあえず現段階では、このボールが試合にどんな影響を及ぼすのか、
まだなんとも言えませんし、条件はどの国も一緒なので
本番での試合を見て変化があるかどうか、確かめてみたいと思います。

見た目は「水族館でオットセイがくるくる回してるボール」みたいですね。
遠くから見てもボールの回転がよくわかるような気がしました。

全日本の本格的な練習はNTCに移動してからになるでしょうか。
壮行会や結団式なども行われて、いよいよオリンピックモードですね。
ではまた。

posted by 市川忍 |23:52 | 合宿の感想 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年05月18日

全日本男子合宿

昨日、北京オリンピック世界最終予選の女子大会が開幕しましたが、
男子開幕までの間に終わらせなければいけない業務が山のようにあり、
録画してあるものの、まだ観戦できていません。

女子ファンの皆様は応援、女子担当の同業者の皆様は取材、がんばってください。

さて、今回は男子合宿の印象を記したいと思います。
サントリーでの合宿を2日間、堺での合宿を1日、見学しました。
とはいえ、今回はホスト局(TBS・フジ)以外は
フロア内立ち入り禁止という決まりでしたので観客席から見ました。

サントリーでの合宿を見学したのが5月の初旬。堺での合宿は13日に行きましたので、
その間、10日間近く間が空いていたことになります。

サントリーで完全に別メニューだったのは5名の選手。
堺で見学したときには、途中で故障したという
山村選手以外は全員がゲーム練習に入っていましたので、
徐々にコンディションも上がってきているのでしょう。
実際、山本選手にお話を聞いた感じでは
「まだ感覚は完全ではないけれど、コンディションは徐々に戻ってきている」とのこと。
堺での合宿(最終日)では、石島選手にも彼らしい(まだ7割程度でしょうが)
パワフルなサーブやスパイクが見られました。

何より、故障が心配な選手が別メニューで、
無理をせずに練習できているのは全日本にとって大きな進歩だと思います。
昨年までの全日本のキーワードは「ALL OUT」。
常に全力を出し尽くすという意味ですが、植田ジャパンが始動した当初、
若い選手を育成する段階においては、この方法は基礎体力を鍛えたり、
「厳しい練習を皆で乗り越えた」というチームの連帯感を生む上で
効果があったとは感じています。
ただし昨年、ワールドカップの開幕を目の前に控えても、
チームには「ペース配分」とか「大一番にコンディションのピークを持っていく」という
概念は生まれなかったようで、疲労が見られたり、選手が痛みを訴えて初めて、
練習メニューを調整するということが多々ありました。
そのせいか、ギリギリのコンディションで開幕を迎えていた選手も数名いましたから、
それを思うと大きな改革です。
どうかこのまま無理をせず、無事に開幕を迎えてほしいと思います。

そして、気がかりだったのは練習内容です。

ワールドカップで洗い出された最も重要な課題は
「レセプションが崩れた段階からいかにコンビネーションを作り上げていくか」
だとわたしは感じていました。
しかしゲーム形式の練習の中では、
そういった課題を克服しようという姿は見受けられませんでした。
「全日本にはもっと大きな課題があって、それを優先しているため、
Bカットからのコンビネーション作りが後回しになっているのだろうか?」
などと好意的に考えてみましたが、それも違うような……?

コンディション不良により、まだすべてのセットに出場できない選手もいましたから
まずはその主力(と予測される)選手たちの試合カンを取り戻すことが優先なのでしょうか。

でも、だからこそ他の選手(特にサイドプレーヤー)にとっては、
自分のプレーの幅を広げ、エントリー入りをアピールするチャンスなのになぁ、
そのためには崩れたレセプションからでもパイプが打てたり、
速い攻撃に決定力があれば強烈な「売り」になるのになぁと残念に思いました。

どちらにしても、チーム単位でもっと課題を明確にしなければ、
この中から誰が12名に残っても、ワールドカップの反省(というか過去3年間の反省)を
試合に生かせないのではないかと若干、不安を感じます。
厳しいようですが、率直な意見です。

わたしはいつも記事を書く際に、その選手やチームの現時点での課題、弱点を
なるべく忠実に描こうと心がけています。
(ただし、むやみに傷をつけるのが目的ではありませんから
言葉、表現方法、構成などは慎重過ぎるほど慎重に検討します)

それは選手も、選手という「人間」から形成されるチームについても言えるのですが、
人間は完全ではありませんから、弱点があるのが当たり前で、
それを描かなければ、今後の成長と、その成長の裏にあるご本人の努力の大きさが
きちんと読み手に伝わらないと思うからです。

試合も同じです。
人間が行うことですからときには失敗もあります。
だからこそ反省が生まれ、そこからまた前に進もうと努力をする。
その姿が尊く、美しいのだとわたしは思っています。

開幕まで2週間を切ったこの時期に、あまり悲観的なことは言いたくないのですが、
全日本男子の姿が今、わたしにはどんな風に見えたのか。
自分の目で見た印象をきちんと残しておきたいと思いました。

posted by 市川忍 |10:12 | 合宿の感想 | コメント(11) | トラックバック(0)
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