2010年03月01日

代表のビジョン

皆様、こんにちは。

ジンさん、こにゃとんパパさん、usakoさん、SONさん、
コメントありがとうございます。

まずusakoさんのコメントにあった代表の戦略ですが。
(有意義な提言をありがとうございます)

富士フィルムが得意としていたバレーボールが、
はたして現在、世界のトップをねらえる戦術なのかと考えると、
これについてのわたしの考え方はNOです。

たとえばコンビバレーや機動力バレーは
1対1でマークしてくるコミットブロックに対しては効果的です。
富士が強かった時代、もしくは日本が強かった時代はコミットが主流でした。
富士が強かったのは、そういったブロックを交わす
攻撃力に長けていたせいもあると思います。

アジアの対戦国は今でもほとんどがこのコミットブロックを採用しています。
ですから対アジアという面でもある程度は有効であると思います。

ところが近代バレーはリードブロックが主流です。
世界ランク上位国などの、リードブロックで、
なおかつ手が長く、たとえトスの行方に合わせて跳んでも
十分にアタッカーの邪魔ができるようなチームを相手にしたときに
動いて跳ぶために到達点が低くなる移動攻撃が有効かどうか。
たとえブロックとブロックの間に移動しても
もしくはクイックとの時間差で飛んでも
相手のブロッカーの手が届いてしまう危険があります。

わたしにはあまり効果的だとは思えません。

近年のVリーグは欧米に比べて高さがない分
バンチリードや、あらかじめ戦術通りに位置取りを決めて跳ぶ
スプレッドやデディケードといったリードブロックでも、
時間差や移動攻撃が決まるケースもあります。

こうして世界のトップを目指す戦い方と、アジアや国内で勝つ戦い方、
相手の体格だけではなく、戦術を見ても
必然的に変わってくる、変えるものだと感じています。

と考えると、代表が機動力よりもパワーと高さを重視するのは
世界のバレーの流れなのかなぁという気がします。
もちろん両方を兼ね備えた選手がいればそれに越したことはありません。

では現代表はどうでしょうか。

アジアで勝つ段階はすでに終わっていて、
世界のトップを目指すチーム作りをすべきだとわたしは感じています。
ただ、そこで疑問がわきますよね?
現在の全日本が目指しているスピードバレーはどうなのか?
世界のトップを目指す戦略なのか?

植田監督は「世界に勝つためにはスピード」だとおっしゃっていますし
そのために清水選手と福沢選手をチームの中心と考えていることが
さまざまなインタビューや起用方法からも伝わってきます。
昨年の世界選手権のアジア予選を見た当時、わたしも
このチームのスピードには大きな可能性があると感じていました。

しかし、それは「いつもスピードある攻撃が使える」ということを前提とした
「限られた可能性」に思えるのです。
いつもいつも得意な攻撃ができるとは限りません。
では、できなかったときにどうするか。
ブロックに囲まれても決められる、どんなトスでも打ち切れる
そんな能力と精神力のあるアタッカーが必要になります。
となるとスピードだけで選手を選ぶのはとても危険です。

そして、こちらの攻撃を分析されたあと、
次にどんな手を打つのかという部分では
北京五輪以降、チーム全体の成長は未だ感じられません。

それが、わたしが代表に抱える最も大きな不安要素です。

その辺りを今シーズンはどうするのか。
試合がないので確認しづらいのですが
なんとか注目していきたいと思います。

posted by 市川忍 |00:14 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(1) | トラックバック(0)
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2010年02月15日

監督、コーチ、アナリストの役割とは

皆さま、こんにちは。

先週末の東京大会では7位と8位のFC東京、大分三好が
ともに3勝目を挙げるという試合を見ることができました。

どちらのチームも「こういうバレーをすれば勝てる」という
勢いのある姿が見られましたが、それを何試合も続けることができるか否かが
今、下位にいる2チームと上位チームとの差のように思えます。
両チームの来週以降の戦いにも注目したいと思います。

2日間で印象に残ったのは堺のセッター、今村選手です。
これまでも内定選手らしからぬ安定したプレーを見せていましたが
日曜日の試合途中、西尾選手に代わりオポジットのポジションに
本来はレフトである木内選手が入った場面がありました。
木内選手はオポジットでも練習をしているのかな、
どうするのかなと思って見ていると
何本かライトから攻撃をしたあと、木内選手がライトから、
中央に素早く走り込んで時間差を決めました。
ああ、そうかこの手があったか、そうだよなと目が覚めました。
木内選手には機動力という武器があったことを思い出させてくれたプレーでした。

あとで今村選手に「自分のアイデアですか」と尋ねると
「木内さんからもかき回して行こうと声をかけられたので」と。

今村選手の冷静な視点、そして代わって出た選手がそれぞれ
「自分の持ち味を生かそう」としている気持ち、
あれだけ故障者が多い中でも
チームが好調である理由を現すプレーだったように感じます。

さて、前回の記事にもさまざまなご意見をありがとうございました。

いただいたコメントにあったように、近代バレーは情報戦も戦いの一部です。
試合が始まる前の準備が極めて大切な競技であることは確かです。
アナリストの存在がクローズアップされる機会も増えました。

現時点で、日本のVリーグおよび代表チームに関わるアナリストは
大きくわけて以下のような仕事をしていると考えられます。

①まずは試合経過のオペレーション。
これは試合を見ながらパソコンに結果を打ち込み、同時に
ビデオ撮影もする作業のことを言います。
②次に、そのオペレーションの結果を数値化すること。
よく聞く「効果率」とか「レセプションのAカット率」などは
こうして結果を数値化することで出てくる数字です。
対戦相手の分、そして、同時に自分たちのチームのデータも必要になります。
③その数値化したデータ結果を検証し、
次の戦いに必要な資料を選ぶ作業。
④最後に、そうやって膨大な量の資料の中から選ばれたデータをもとに
次の試合ではいかに戦うかと選手に戦術を伝授する作業です。

ちなみに、ここまでの工程はリーグ中、
試合を戦う際に必要な準備作業だと思ってください。

アナリストのキャリアやスキルによってデータ算出のスピードに違いはありますが
近年ではおそらくどのチームも同じ分析ソフトを使用していると思われますので
出てくる資料の種類には大きな差はないと思います。

ここで重要なのが③と④です。
各ローテーションごとの、それぞれのポジションからのスパイク決定率や
配球率、そしてレセプションがAカットだった場合、
Aよりやや劣るAダッシュだった場合、Bカットだった場合等、
すべての状況でのセッターの配球など、出てくる資料は膨大な量になります。
その中からどれが自分たちのチームに必要なのかを見極め
試合前には選手が混乱しないよう、要点をまとめて指示を出し
試合中はその展開によって、わかりやすく、簡潔に
選手に対してアドバイスができるかどうかが大切です。

とにかく「わかりやすく」「簡潔」であることがポイントです。

この作業の中で、どこまでを監督がやるべきなのか。
どこまでがコーチの仕事なのか。
どこまでをアナリストの仕事とみなすのかは各監督&チームによって違います。
④までをアナリストが担うチームもあれば、
アナリストはあくまでオペレーションのみで
その他を監督とコーチが受け持つチームもあります。
後者のほうが多いかもしれません。
そして、各役割の分担配分というのは、線引がとても難しいとわたしは思います。
いずれにせよ、それそれのチームの方針ですので、
「これが正解だ」と決めることはできません。

昨年度の全日本男子の場合は、そのほとんどを監督が担っていましたので
負担が大きいという見方もできるでしょう。
もう少し、手放して、専門家に任せてもいい気がしますが
ただし、その専門家であるアナリストがどんなに資料を用意しようと、
コーチがどんなアドバイスをしようと
それに耳を傾けるか、傾けないかは監督次第です。

2008年北京五輪での全日本に、そういったスタッフ間の意思の疎通が
あったようには、わたしには見受けられませんでした。

確かな戦術があるときの選手の戦い方には、自信というか
安心感のようなものを感じることができます。
五輪直前の最終予選での全日本チームには
試合中も、試合後のコメントひとつにも
そういった「落ち着き」が見られました。

五輪本戦という大舞台だったから浮足立ったのも事実でしょうが
「こうすれば勝てる」という自信があれば、たとえ初めての五輪出場でも
その緊張感を少しは緩和できたのではないかと感じます。

さて、Vプレミアリーグも佳境に入ってきます。
とても楽しみです。
皆さまもお風邪など召しませんように、試合観戦を楽しんでください。

posted by 市川忍 |20:55 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(4) | トラックバック(2)
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2010年02月11日

ご質問に対して

皆さま、こんにちは。
いつもたくさんのコメントをありがとうございます。

さて前回の記事に寄せられた別府さんのご質問に対して。
今日はわたしなりの意見を書かせていただきたいと思います。

> なので、よろしければ具体的に采配の何がいけなかったのかを教え
> ていただけませんでしょうか?

まず、チームには
戦略 → わたしたちはこう戦うのだというチームの核のようなもの
と
戦術 → 相手の出方や自チームの状態によって、臨機応変に対応するもの
が必要だとわたしは思っています。

戦略のほうは、どんなチームを目指すのか、長い合宿や
何度かの対外試合の中で、ある程度、長い目で見て、我慢をして
選手とチームを育て、作り上げていくものだと思っています。
いわば持久力を必要とするものです。

そして戦術のほうは、自分たちが築き上げた戦略を軸に
対戦相手の戦略や戦術に対し、柔軟な姿勢で臨むものだと思います。
こちらは瞬発力の必要なものです。

その両者を統括するのか監督の役割だと感じています。

北京五輪の出場権を獲得したときの全日本(最終予選時)には
確固たる戦略がありました。
朝長選手を軸に、石島選手、越川選手、荻野選手といったアウトサイドプレーヤーを
彼らのコンディションや、対戦相手によって使い分け
大事なときには山本選手が決めるという「勝利パターン」ができていたと思います。

そして出場権を獲得して、北京へ向かいました。

ただ、そこからの戦いは疑問の残るものでした。
いちばんは、その「今まで勝利を収めてきた戦略」を
早々と諦めたことです。
時間をかけて築いていたことを簡単に翻したとわたしは受け止めています。

同時に、ヨーロッパの高いチームに対し
トスの緩やかな朝長選手をスタメンで使ったこと。
特に初戦のイタリアはリードブロックシステムのチームですので、
セオリーで考えれば、サイドへのトスが速い宇佐美選手のほうが
ブロックシステムを崩すためには有利です。
ところが朝長選手をスタメンで使い、リードをされて初めて
宇佐美選手に切り替えるという采配を選びました。

そしてセッターだけではなく、その他のアタッカーに関しても
とにかく交代が多かったですよね。

もちろん選手交代を否定しているわけではありません。

ただ、我慢して築き上げてきた戦略、本来ならば
信じなければいけない選手のことは早々に見切りをつけ、
反対に、臨機応変に対応しなければいけなかった戦術面に関しては
最後まで瞬発力を見せることなく終わってしまったと感じています。

その「我慢するところ」と「切り替えるところ」のピントがずれていたのが
北京で1勝もできなかった要因ではないでしょうか。

よくオリンピックに出場した人は
「緊張することも想定内で、緊張した上でのパフォーマンスでも
相手に勝てる、記録が出せるだけの準備をしなければいけない」と言います。

男子バレーがオリンピックに出場するのは16年ぶりでした。
荻野選手以外の選手にとっては初めての舞台。
緊張して当たり前です。
選手が緊張することを想定して、先に手を打てるくらいの冷静さが
五輪で戦う指揮官に求められる、最も大切な資質だとわたしは思います。

> あと、ものすごくくだらない質問なのですが、センターの選手が後衛
> に回ったときバックアタックをするのは不可能なのでしょうか?本当
> にアホな質問ですみません。

打つことは可能ですが、チームの戦略として必要かどうかの選択肢だと思います。

たとえば現Vリーグのチームでは、ほぼすべてのサイドアタッカーが
後衛にいるときにもバックアタックで攻撃に参加します。
最近ではパイプ攻撃という、中央からバックアタックを打つチームが多いですが
それ以外にも、スーパーエースポジションの選手は
後衛に回った際にライトからバックアタックを打ちます。

となると、前衛に2人(セッターが前衛の場合)~3人のアタッカー。
そして後衛にも1人~2人(セッターが前衛の場合)のアタッカー。
常に相手のブロッカー3人より多い4名以上のアタッカーが
攻撃に入るスタンバイをしているので
そんな中でミドルブロッカーの選手があえて、バックアタックを打つ必要がないのです。

このあたりのブロックとアタッカーの関係については過去記事をご覧ください。
こちら

こうしてミドルブロッカーの選手がバックアタックを打つ戦術は
日本では少なくなっているのだと思います。
もちろん、サイド後衛の選手よりも決定力があれば後衛で攻撃に参加することも可能ですが
クイックを中心に練習を積んでいるミドルブロッカーと
サイドアタッカーを比較したときに、サイドアタッカーのほうが
後衛からのバックアタックに適していると判断するチームが多いせいではないでしょうか。

ただ、それも現時点でのセオリーであるだけで
将来はどんなふうに変化するかわかりません。
バレーの戦略、戦術は常に進歩していて、変化していて
本当に奥が深く、勉強を怠るとすぐに置いていかれてしまいます。

だからこそ楽しいのかもしれませんね。

…という説明でおわかりいただけるでしょうか。

ではまた。



posted by 市川忍 |01:40 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年01月19日

Vリーグも中盤に入り…

皆様、こんにちは。

寒さのあまり、外取材の際は、人目も気にせず
フードをかぶり、ネックウォーマーで顔半分を覆っています。
かなり怪しい風貌になりますが、一度、コレをやってしまうと
やめられないくらい暖かいのです^_^;

皆様は外出のとき、どんな防寒対策を取っていらっしゃいますか?

さて、Vリーグも中盤に差し掛かり12試合を消化しました。
今週は恐怖の執筆期間。
パソコンの前を離れると、抱えている原稿に支障を来しそうなので
Vリーグ生観戦は自粛しております。

観戦されたかたは、お疲れ様でした。

4つの勝利数の中に7チームがひしめく混戦となっています。
7チームに4強入りの可能性があるわけですが、
となると、どうしても気になるのは残りの1チームのことです。

リーグというものは、ある程度、力が拮抗していないと
リーグ全体が盛り上がりに欠ける性質を持っています。
今年度の大分三好はとても見ごたえのある試合をしていると聞きますし、
わたし自身も試合を見て感じました。
なんとか踏ん張って、他のチームを
勝ち星の数でも追いかけていただきたいと思います。

今週のB表を見て気になった点がひとつ。
JTはこの週末、1勝1敗で終えたようですが
ゴメス選手の打数の多さが気に掛かります。

確かに酒井選手の戦線離脱は痛いのですが
酒井選手が出場していたときも
ほぼ同じくらいの配球率だったように記憶しています。

今は勝てていても…
決勝ラウンドのような「ここ一番」の試合になったとき
この戦略がどう影響するのか。
一人の力で勝つには限界がある。
ここを読んでくださっている方はすでにご存じかと思いますが、
それがわたしのバレーボール論です。
JTの戦い方には今後も注目していきたいと思います。

執筆の山を超えると、Vリーグ観戦が待っています。
眠い目をこすって頑張ります。
皆様も新しい一週間、元気で乗り切ってください。
ではまた。

posted by 市川忍 |00:09 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年08月10日

オリンピック開幕「私的イタリア戦展望」

開幕しました、オリンピック。

男子は10日に初戦を迎えます。
そこで、イタリア戦でのわたしの注目点を簡潔に。

●先発が予測されるセッター、宇佐美選手の配球●
何度かこのブログやわたしの記事でも記していますが、
バンチリードブロックをしいてくるチームを相手にした際には
サイドへのスピードあるトスが有効です。
ただし、宇佐美選手がサイドを中心に配球を組み立てるセッターだということは、
当然、対戦相手であるイタリアも分析済みでしょう。
そこで、相手が読んでくることを読んで、その次の手をどう打つのか。
組み立ての起承転結(ストーリー)の作り方に注目したいと思います。

●レセプションのフォーメーションをどうするか●
OQTで第4セット、17対24から逆転された要因のひとつに、
相手がフローターサーブを打ってくる際の
レセプションフォーメーションの混乱がありました。
そこで日本の対処の仕方が重要になると考えます。
基本形は前衛レフトの選手がフォーメーションに入ることですが
もし、それで安定感を欠くようでしたら
WLで試したように石島選手が自分の前方を注意し、後ろを越川選手、
津曲選手の総勢3名で守るというのも、
後衛レフトの選手を生かすためには必要かと考えます。
全日本の合宿を見た限り、新しいボールは伸びる習性がありそうで
以前に比べると前に落ちる変化がつきにくいようですので、
いち早く、実戦での感覚をつかみ、その対策をとる等、
試合中の戦略の転換が必要かと思います。
どちらにしても、守備の負担を減らして、越川選手のパイプ攻撃を生かす。
もしくは石島選手にも、OQTの越川選手と同じくらいのパイプを上げる。
サイドばかりの単調な攻撃にならないよう工夫をすることが
日本に勝機をもたらすのではないかと考えます。

わたしも初戦はテレビ観戦です。
皆さま、応援、ともにがんばりましょう。

posted by 市川忍 |00:14 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年04月10日

男子バレー雑感 《貢献度》

今年度の全日本登録選手が発表されました。
ワールドリーグも見据えたメンバー構成でしょうが
復帰組が多いのでかなり驚きました。

さて、このブログで、いろいろと「数字」について語っている記事が多いせいか、
ものすごくマニアックな人間だと思われているかもしれませんが、
基本的にはライブ観戦が好きで、ときには仕事を忘れ、
「試合の行方に一喜一憂してみたい」と憧れています。

……と言いながら、今日も数字の話になります。

過去、決定率、効果率などのお話をしてきましたが、
ひとつ書き忘れていたことがありました。
アタッカーの特徴によっては決定率と効果率が高くなくても、
チームに貢献している場合があるということです。

たとえばサントリーの荻野正二選手、JTの徳元幸人選手や
NECの金子隆行選手などのように、ブロックに囲まれるなどして、
自分にとって不利な状況で打たなければいけないときに、
無茶をせず、リバウンドをとり、味方のチャンスボールにする
テクニックと視野の広さを持つ選手がいます。

リバウンドを取るスパイクは、相手はシャットアウトをねらって手を出してくるわけですから、
かなり高い技術が必要なプレーではないかとわたしは考えています。
レシーバーが待っている位置に確実にリバウンドを返すためには、
多くの訓練を要するでしょう。

ただし、決定率は単純な「決定本数÷打数×100」ですし、
効果率は「決定本数-ミス+シャットアウト数÷打数×100」ですから、
彼らがチームのために「あえて自分で決めようとしなかった」という事実は
公式記録上、見過ごされます。
効果率には多少、表れるかもしれませんが、
打数と決定数は変わらないので、さほど大きな差にはなりません。

たとえ決定率が伸びなくても、チームに貢献していると考えれば、
彼らは高い評価を得るべきなのですが実際、こういったケースは
公式記録では確認できないのです。
となると、首脳陣や見ている人の判断にゆだねられることになります。

野球の打率であれば、バントや犠牲フライなど、
チームに貢献したプレーは打席数から除かれます。
ただしバレーの場合は、そういったプレーの見極め方が
バントや犠牲フライほど簡単ではないため、致し方ないのかもしれません。
(野球も、チームのための進塁打であっても
明らかなバントでない限りは「凡打」と記録されますし)

そんな風に考えているとき、ふと、以前、友人に勧められて読んだ
「マネー・ボール」という書籍のことを思い出しました。
独自の算出方法で選手の出塁率、選球眼の良さなどの「貢献度」を割り出し、
スカウティングに役立て、弱小チームを強化していくメジャーリーグ球団の話です。
チーム編成にかけられる予算(契約金など)が少ないため、
そうやって他のチームとは違う視点で選手を選ぶようになるのがきっかけなのですが、
チーム強化のため、「知恵」と「工夫」がどれだけ武器になるか、
その様子が描かれていて非常に興味深く読んだ覚えがあります。

興味のあるかたはぜひ。

ちなみに今日は久しぶりに球場へ行って生で試合を見ました。
千葉ロッテの西岡選手の走塁技術、データや経験値に基づいた
思い切りのいいディフェンスに感銘を受けました。
ファイティングスピリッツが表に出るところもいいですね。
そういえば、このブログには「ときどき野球も」というサブタイトルがついているのに
なかなか野球を語るチャンスがありませんでした。
これからは、少しずつ、野球についても書き込みたいと思います。

posted by 市川忍 |00:55 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月24日

Vプレミアリーグ男子大会雑感 《予選終了》

皆様、こんにちは。

昨日でVプレミア・リーグのレギュラーラウンドが終了しました。

勝ち抜いた4チームに関しては、またいずれ触れることにして、
まずはファイナル進出を逃したチームについて、
その理由をわたしなりに考えてみたいと思います。

昨年、4強入りを果たした際の戦いぶりを思い返すと、
豊田合成の生命線はセンター攻撃だと考えるのが妥当だと思います。
実際、今季、アタック決定率第一位に輝いた川浦選手のスパイク打数は、
ミドルブロッカーとしては異例の300打数を超えています。
これはチーム内における「センターの役割」の大きさを
象徴している数字だと考えられます。

わたしは特定のチームを見るときに、よく
「もし自分が対戦相手だったら」という考え方をします。
仮にわたしが豊田合成の対戦相手だとしたら、まずは、
そのセンター攻撃を封じるために何が最も必要かと考えるでしょう。
当然のことながら、クイックを使えないよう、
強いサーブでレセプションを崩すことを、
どのチームも真っ先に実践することと思います。

盛重選手、甲斐選手のいずれかを強いサーブでねらい、
レセプションを崩すことで、第一の目的である
センター攻撃を封じることができます。
同時に、サーブで執拗にねらうことによって、
両レフトに精神的なプレッシャーを与えることもできます。
強いサーブを受けて体勢を崩されたあとに、
とっさに助走に入ってスパイクを打つのは非常に難しいプレーです。
そう考えると、サーブでねらって体勢を崩せば、
彼らが得意とする速い攻撃も封じる効果もあります。

こうしてレフトの決定力を下げ、
どちらか一方でもコートから退けることができれば、
勝利は俄然、近くなります。
以前、アタッカーは運命共同体だと書きましたが、
今シーズンの戦いを見た限り、豊田合成と対戦するチームは、
この2人を同時にコートに立たせないよう、
自分たちにとって「有利な状況」を作り出すために
様々な手を打っていたように感じました。
豊田合成のレフト陣の中では、この2人の守備力、攻撃力が
やはり、ずば抜けているからです。

……などと考えながら大阪に向ったのですが、
前節は川浦選手に代わり丸山選手が、
盛重選手に代わり井上選手、高橋和人選手が出場して活躍していました。
選手交代が良い方へ働いた結果ですね。

ちなみに豊田合成を例に上げたのは、こうして上に書いたような
「相手のサーブ戦略」によって苦しい立場に立たされる試合と、
逆に自分たちのサーブ戦略がうまく行き、優位に立つ試合の、
「優劣の波」が最も顕著に現れていたチームだと感じたからです。

センター攻撃やコンビネーションを機能させないため、
強いサーブや癖のあるジャンプフローターサーブで崩そうと考えるのは
今やバレーの定石となっています。
「特定の選手をサーブでねらう」という戦い方も、
近年の男子バレーではスタンダードとなっている戦略で、
どのチームも実現を目指して戦っていたと思います。

ではなぜ勝者と敗者に分かれるのでしょうか。

記者会見に出席すると、首脳陣や選手がよく
「自分たちのバレーができた」とか
「自分たちのバレーができなくて負けた」などというコメントを残します。
そもそも、皆が指す「自分たちのバレー」というのが、
練習を積み重ねて作り上げる「チーム戦略」だとわたしはとらえています。
サーブの他にも攻撃の戦略、ブロックの戦略など、
各チームごとに目指していた「自分たちの戦い方」があります。

ただし、豊田合成を含む下位の4チームは故障者による戦力ダウンや、
計算していた選手の不調など、さまざまな理由で、
その「戦略」を実行できず、やむなく敗れる試合が多かったように感じました。
(中には戦略があっても、その通りに動くための「個々の技術力」が足りないと感じるチームもありましたが)

「戦略」という方針がしっかりと確立し、選手の意思統一が徹底しているチームは、
試合を見ている段階で「どうやって戦おうとしているのか」という
チームの「志」が戦いぶりに現れてきます。

選手はただプレーをしているだけで、試合中は何も語りませんが、
その意思が試合展開に「物語」として浮かび上がってくるのです。

強いチームほど、その「物語」は色濃く、はっきり出ているように思います。

ちなみに全日本インカレで連覇を続けていたときの筑波大男子バレー部は
「相手チームの精神的支柱である選手から先につぶす」という戦略を貫いていました。
「つぶす」と言うと言葉は乱暴ですが、上に書いたようにサーブでねらってストレスを与え、
ブロックでマークし、スパイクの決定力を下げ、最終的にはベンチへ追いやるという意味で、
選手や首脳陣の間ではよく使われている言葉です。

誰を標的にしているのかは見ていて即座にわかりましたし、
その徹底ぶりは、ねらわれた選手に同情したくなるほど容赦ないものでした。

以前、「手持ちのカードが多いほうが攻撃する側にとっては有利だ」という意見を書きましたが、
逆の立場から考えれば、そのカードを減らすためにサーブでねらったり、
ブロックでマークしたり、様々な作戦を仕掛けていくのも重要な戦略のひとつだと思います。

4強入りを果たせずに敗れたチームは、当然、
できなかった理由をこれから分析して、練習プランに生かし、
来季の開幕に備えることになることと思います。

来季の開幕まで、どんな方法でチームを強化してくるのか、
その「変化」を見るのも楽しみのひとつです。

金曜日からは今シーズンの集大成ともいえるべき戦いが始まります。
勝負の見所はいろいろとあるのですが、選手個人では
パナソニックのリベロ、永野選手と、東レ、阿部選手、
堺の石島選手、サントリーの越川選手に注目したいと考えています。

皆様も観戦、楽しんでください。

posted by 市川忍 |11:47 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年03月18日

男子バレー雑感 《効果率・訂正》

皆様、コメントありがとうございます。

Mさんにご指摘いただいて、間違いに気づきました。
ブロック効果率はブロック機会で割るのではなく、
「セット数で割り、セット平均の数値を出す方式を
取り入れているチームが多い」です。
アタック効果率を説明していた勢いで
ダダっと書いたため間違えてしまいました。すみません。

普段、仕事で執筆をするときは何十回も推敲を重ねるのですが、
ブログの場合はあまり読み返さないので、
こういったミスが起こりうるんですね。
以後、気をつけます。
Mさん、ありがとうございました。

それからRYOさん、どうぞお気軽にお越しください。
《組織で戦う》という記事へのレスポンスと重なりますが、
不特定多数の人の目に触れるブログだからこそ、読む人を限定せず、
多面からバレーのことを考え、語ることができると思っています。

V・プレミアリーグは終了が近づいていますが、
5月にはOQTもあります。

すべてはライブ観戦&テレビ観戦をより一層、
楽しんでもらうためのきっかけになればという気持ちからです。


取り急ぎ、訂正とお礼でした。
ではまた。

posted by 市川忍 |12:31 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月17日

男子バレー雑感 《効果率》

皆様、こんにちは。
男子もいよいよファイナル進出のチームが決まりましたね。

さて、まずは前回、途中になっていた「効果率」のお話です。

日曜日、TVで放映された試合で、
ちょうど解説をされていた植田辰哉監督が
「効果率」についてお話ししていました。
算出方法も紹介されていましたが、
テレビ中継を見ていなかった人のために、ここでも触れたいと思います。

ここ数年、全日本を含む男子バレーを取材してきた中で、
首脳陣から頻繁に聞かれるようになったのが
「選手のプレーは決定率より効果率で判断すべきだ」という言葉でした。

わたしがいちばん最初に公式記録の決定率について疑問を抱いたのは、
数年前、「この選手はこんなにミスが多いのに、
なぜ世間的(公式記録的?)には評価が高いのだろう?」と
感じたことがきっかけでした。
ミスというのは「ミスショットでフカす」
「ネットにかける」といった単純なものから
「策のないスパイクを打ってシャットアウトをされる」という
公式記録には残らないミスも含みます。

もちろん、公式記録のB表に書かれたスパイク決定率は
重要な「目に見える評価」です。
実際、わたしも記事を書くときには、
裏付けとして必ずといっていいほど「決定率」を入れます。

ただし、決定率だけでは、その選手が
どれくらいチームの勝利に貢献したかという
「仕事ぶり」を知ることができません。
そこには「ミスの数」が入っていないからです。

そこで必要になってくるのが「効果率」です。

まずアタック効果率は、
決定本数からミス数+シャットアウトされた数を引き、
総打数で割った数字です。

そしてブロック効果率に関しては、ブロックポイント以外でも
ワンタッチを取ったらプラス○ポイント、
ブロックアウトを取られたらマイナス○ポイントなどと、
結果に応じて「加点」と「減点」で数値を出し、
ブロック機会で割るという方式で算出しているようです。
こちらは今のところ、チームによって
割り出し方に多少の違いがあるようですので、明言は避けます。

そもそもなぜ効果率に注目することが必要かというと……

たとえば30打数で15本のスパイクを決めたアタッカーがいるとすれば、
その選手の公式記録にはサイドプレーヤーとしては及第点といえる
50%の「決定率」が残ります。
しかし、万が一、決められなかった残りの15打数のうち、
約半分の7本のスパイクミスを犯していたとしたら、
その選手は7もの得点を相手に献上していることになります。
これでは貢献どころか、足を引っ張る結果になりかねません。

ところが「決定率」の算出方法では、
結果的にこのミスが無視されることになります。
記録上「ミス」の数も載りますが、決定率だけ見れば
チームに貢献したと判断されてしまいかねない数字になってしまうのです。

30打数で15得点、でも7本のミスだとすれば、
15(決定)-7(ミス)ですから、8÷30打数で27%。
効果率は27%となります。
ミスやシャットアウトされた数が0であれば、
効果率も決定率と同じ50%になりますが、
決定率と効果率に差が出るケースが多いため、
首脳陣としては、チームが独自に出した
「効果率」を見る必要が出てくるのだと思います。

ブロックに関しても、アタックと同様に効果率が重要だと考えられてます。

もちろん、ブロックポイントはチームの士気を一気に上げ、
試合の流れを変える重要なプレーです。
2点差、3点差を逆転するには欠かせない武器となるでしょう。

ただし、たとえブロックポイントが多くても、
万が一、それがシステムを乱し、
後衛の守備陣を惑わせてしまう身勝手なブロックだとしたら、
チームに貢献しているとは言い切れないからです。

そしてラリーの少ない男子バレーにおいては、
ワンタッチをとって味方のチャンスボールにするのは、
ブロックポイントに等しいくらいチームにとって大きなプレーです。
しかし公式記録では「決定本数」のみがクローズアップされ、
ワンタッチを何本取ったかという数値は出てきません。

ブロックにはチームの方針に対し、
どれくらい忠実に動けたかという「選手個人の意識」も大事になってきます。

それを判断するために、ブロック効果率が役立つのだと思います。

ブロックもアタック同様、効果率と決定本数、
どちらも高いのが理想といえるでしょう。

posted by 市川忍 |12:15 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(3) | トラックバック(1)
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2008年03月13日

男子バレー雑感 《組織で戦う》

皆様、こんにちは。

そして加奈子さん、はじめまして。

加奈子さんにご指摘いただいた公式記録ですが、
あのB表からセッターの力を図り知ることは難しいかもしれません。
ただし、すべてのアタッカーの決定率が均等に高ければ、
その試合は「セッターが自軍の戦力を十分に生かして戦えた」という
試合展開が予測できるのではないかと思います。

そして「チーム状況が厳しいため、能力が発揮できていない選手は?」
というご質問ですが。

少し質問からはズレるかもしれませんが
「ワールドカップ2007」の女子大会をテレビで見ていたときに、
栗原恵選手があまりにも相手のブロックにマークされていて、
かつ、そういった「不利な状況」で打たなければならないケースが多く、
気の毒に感じた覚えがあります。
わたしは女子の取材をしないので普段、男子バレーを見ている立場から
(気楽に?)試合を見た、単なる「感想」だと受け止めてください。

高橋みゆき選手も木村沙織選手も非常に能力の高いアタッカーですが、
確か、わたしの見た試合では決定力が低かったと記憶しています。
そこで、チームとしては
栗原選手にトスを集めざるを得なかったのではないかという印象を受けました。

個人のスパイク決定率には、セッターの力量だけではなく、同じチームの
他のアタッカーの決定率の良し悪しも深く係わっているとわたしは考えています。

手持ちのカードが多ければ多いほど、
相手のブロックにとっては「警戒しなければいけない攻撃が増える」とお話しましたが、
その考えに基づくとアタッカー陣は1本の命綱でつながれている、
運命共同体だといえるかもしれません。

全日本女子の場合は3名ですが、
ここでは4名のアタッカーが攻撃に参加できる男子のチームを例に上げます。
仮に4名のアタッカーをA選手、B選手、C選手、D選手とします。

A選手の決定力が高ければ、ブロックはA選手を警戒し
B選手、C選手、D選手へのマークが薄くなります。
男子バレーにおけるブロックとアタックの関係は、
アタッカーに対し、ブロックが1枚だったり、一人が跳び遅れて、
2人のブロッカーが揃わなかったときには
圧倒的にアタッカーが有利だと考えられています。
(組織的な守備システムのために、あえて間を開ける場合は除きます)

仮にA選手に2枚のブロックをつけたとすると、
B、C、D選手という3名のアタッカーに対し、
守備側は1枚のブロックで対応しなければなりません。
3対1ですから、A選手以外のスパイクが決まる確率は高くなります。

すると今度は「B選手に決められているので、B選手をマークしよう」という風に、
攻撃の傾向に合わせて守備側はブロック戦略を変えます。
B選手をマークするようになると代わって
C選手、D選手、A選手へのマークが薄くなり、
今度はB選手以外のスパイクが決まりやすくなります。

こうしてバレーボールには1人のアタッカーに決定力があれば、相乗効果で、
他のアタッカーの決定力も上がる可能性が高くなるという特性があります。

そのため、近年の男子チームは
相手のブロッカー(3枚)より多い攻撃陣を常に揃えておきたいと考え、
バックアタックの打てるレフトプレーヤーを起用するのだと思います。

また、逆のパターンもあります。
A選手の調子が悪く、なかなかスパイクが決まらない。
ミスもするし、決定力に欠けるとなると、
相手のブロッカーは「きっとA選手には上げづらいだろう」と
セッターの心理を読みます。
そこでA選手へのマークを薄くし、A選手以外のアタッカーを警戒します。

試合状況、データ、そのアタッカーのチーム内での信頼度など、
さまざまな条件をもとにブロッカーは跳ぶ位置を絞っていくのですが、
「警戒しなければいけないポジション」の数は少ないほうが、
決断を下す際に迷いが減ります。
迷わず出した一歩のおかげで、ワンタッチを取れたり、
相手のスパイクの邪魔をすることができるので、
ブロッカーからしてみれば選択肢は少ないに越したことはありません。
その結果、今度はディフェンス側が優位に立ち、
A選手以外のアタッカーは不利な状況でスパイクを打たなければならない機会が増えます。
A選手が機能しないせいで、他のアタッカーにかかる負担が増えるのです。
こうなると攻撃陣全体が、相乗効果とは逆の
「劣勢のスパイラル」に巻き込まれます。

もちろんブロックが2枚、3枚つこうとスパイクを決められるアタッカーもいるので、
そういう秀でた能力を持つ選手を擁するチームが勝つケースもありますが、
レベルの高い戦いになればなるほど、
1人のアタッカーに頼った単調なバレーでは限界があるとわたしは感じています。

アタッカーが運命共同体であるという見方からすると、
ワールドカップ2007での全日本女子は、
栗原選手以外のアタッカーの決定力がもう少し高ければ、
栗原選手ももっと有利な状況で打てたのではないか…と感じました。

女子バレーには女子バレーの特徴があって、
一概に男子の戦略や考え方を当てはめることはできませんが、
男女関係なく、バレーというスポーツには
「組織で戦う」という意識が必要だとわたしは思います。

それから選手の「決定力」を語る上で、無視できない問題も生まれてきます。

それが「効果率」です。
ただし「効果率」について書き出すと、
すごく長くなってしまいそうなので、次回の更新まで持ち越させてください。

今週末には4強争いの行方がある程度、見えてきそうですね。
会場へ行かれる方は観戦、楽しんできてください。

posted by 市川忍 |19:32 | 戦略、戦術、コーチング | コメント(3) | トラックバック(0)
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