2009年02月09日

1勝17敗・大分三好の存在意義

皆様、こんにちは。
先週末は東京体育館へ足を運びました。
土曜日は東レとサントリーとの壮絶な試合があり
日曜日もその上位2チームが順当に勝利を収めました。
3位以下、7位までの5チームも加わって来週以降は
4強入りに向けて、ますます熱い戦いが繰り広げられることと思います。

そこで気になるのが大分三好の状況です。
今節の結果を受けて1勝17敗。
しかも土曜日の第一セットは得点数が10点という
大差でゲームを落としました。
何より、得点数以上に気になったのが、
選手の目の輝きが薄れていることです。

ファーストボールが乱れるのは致し方ないと思います。
でもツータッチ目のボールを誰も追わない、
足が止まっている、声が出ない……。
試合に出ている選手だけではありません。
アップゾーンからも何のアクションもない。
試合を見るのは天皇杯以来でしたので
そのムードの悪さに正直、目を疑いました。

確かに負けが込めば、チームのムードは沈みます。
ただし、それ以上にわたしの目には
選手一人一人が何に目標を置いてプレーしていいのか
とても迷っているように見えました。

2戦目は声も出るようになっていましたが
根本的な問題を解決しなければ
また同じようにチームの士気が下がる危険があると感じます。
たとえ入れ替え戦で勝ち残っても
この実力差でトップリーグに参加する意義があるのか。
リーグ全体の問題に発展する可能性もあります。

そもそも打開策というのは、まずは、チーム内にいて
身を持って問題を感じている人が考えるべきだとわたしは思っています。
かつ、当事者が提案、発言するほど影響力は大きいものです。
そこで、今までもこのブログで何度も話題に上ってはいたものの、
大分三好についての発言を避けていました。

外野からアレコレと言われたとしても
けっきょく、最後に決断するのも行動するのも自分です。
内側にいる人が自分のプライド、自分のプレーの質を守るために
声を上げなければ本当の解決にはならないと考えたからです。

ただし、そう思ってはいても、もう
どうにも見過ごせない状況になっているような気がします。

病院での仕事があるため、慢性的な練習不足であること、
戦力が整っていないことなど、問題点は多くあると思います。
ただし、大分三好の根本的な問題は、
「クラブチームとして生きていこう」という覚悟が
見えてこないところだとわたしは感じています。
この根本的原因を解決しない限り、目先の課題にも手がつけられません。

もちろん、選手の頑張りや必死にボールを追う姿を見ているファンの皆様にとって
大分三好はとても魅力的なチームなのだろうなぁと感じます。
ただし、取材を通じて「クラブの在り方」を見てきたわたしにとっては
疑問に感じるところが多いクラブです。
その疑問を放ったらかしにしたまま、どんなにチームの強化を叫んでも
現実味のない、絵に描いたモチのように感じてしまうのです。

では今の大分三好に、真っ先にできることは何んでしょうか?
それはチーム名からメインスポンサーである
「三好」の名前を外すことだとわたしは思います。
そして、大分に根付いて生きていくのだという姿勢を
チーム内にも、チームの外部へも見せることが必要だと思っています。

確かに、外したところですぐにスポンサーがつくとは言いきれません。
ただし練習不足も、選手が追う負担も、そのすべてが
「資金難」から生まれていると考えられます。
資金を得るにはスポンサーを見つけるしか方法はありません。
そのためには、メインスポンサーの名前がついたチーム名では
営業面で重い足かせとなる恐れがあるのです。

そもそも昇格から3年間、わたしが大分三好に興味を持てなかったのは
「クラブとして活動していくためのビジョン」が見えなかったからです。
チーム名に「三好」という名前を残している現実と
クラブ化という目標に矛盾が見える部分、
そして選手の練習環境が一向に改善されない面などを見ると
本当にチームを強くしよう、クラブとして生きていこうという
覚悟を持って臨んでいるようには受け取れませんでした。

もし、同じような理由で大分三好を評価し、観察し
わたしのように「興味の対象」から外したスポンサーや
サポーターがいたとしたら…
クラブ運営の足を引っ張ることになるのではないでしょうか。

ヴァイセアドラー(あえてこう呼びます)には
じっくりお話をさせていただいたことのある選手がいないため
選手側がどう感じているのか、実際のところ、わかっていません。
ただし勝つために何が必要なのか、自分たちはどうしたいのか、
選手側も要求ははっきり口にすべきだとわたしは思っています。
負け続けていいと思っている選手は一人もいないはずですし
どうせ苦労をするなら、報われる苦労をした方が建設的ではありませんか。

今後もリーグ戦は続きます。
試合で見せる「目先の課題」だけではなく
根本的な解決にも着手されることを願っています。

posted by 市川忍 |09:35 | バレーボールの未来 | コメント(7) | トラックバック(2)
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[VBall]越えたい壁 【/ja あやつる YmrDhalmel】

まぁ印象に過ぎんし放言の類なのだろうが。 三好さんというと、どうも当のチームや選手やスタッフやファン以上に「その場所で踏ん張っていてほしい」と思っている層が在るだろうなぁ、と、ついつい勘ぐってしまう。 国体が終わって、そのチカラが若干弱まった(?)今が正念

2009-02-09 22:54 | 続きを読む
「♪舐めたらアカン~♪」by天童よしみ【08/09プレミアリーグ選評・50】 【ちょっと一言言わせていただきます!】

【TV中継】(解説・藤田幸光)パナソニックアリーナ(枚方)1 豊田合成2-3大分三好(26-28 25-22 21-25 25-21 12-15) 【合成】 マイケル 山本  高橋和  盛重   川浦  高橋(幸)   L=花野 IN 松永(←マイケル) 井上(←松永) マイケル(←井上) 松永(←マイケル) 佐藤(←山本) 北川(←川浦) 川浦(←佐藤) 重村(←高橋(幸)) 高橋(幸)(←重村) 岡本 【三好】 オンソム 小川 神田  中村   大嶋 前村  L=興梠 IN 船越、

2009-02-14 20:25 | 続きを読む
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1勝17敗・大分三好の存在意義

コメント投稿者ID :

大分三好については、ほぼ個人の力でVチームを維持している三好氏には理屈抜きで敬意を表するところから始めなければなりません。 その上で、疑問と意見を述べてみたいと思います。 他人様の財布をのぞくようですが、Vチームの運営には選手の給与分をべつにしても数千万の経費がかかるといわれています。 三好氏の医院がどんな内容なのかわかりませんが、医院の収益が億に近いものがあるとは考えにくいと思います。
また、経費が医院の必要経費として認められるとも考えにくいですね。
 どうして三好氏のポケットマネー?でこれだけのお金がでてくるのか以前から疑問に思っておりました。
 つぎは意見なのですがクラブ化するのには”三好”の名前を外すことは必須だと思います。
 かつて日立国分や茂原アルカスなども一企業に依存することの危険を感じ?クラブ化を指向したようですがうまく行かなかったですね。
 一方バスケットのbgリーグは<3億円の予算>を前提にしているとききますが、加盟希望がかなりあるとのこと。
 この辺のノウハウを勉強するべきでしょうね。
大分にはすでにJリーグチーム、bgリーグチームもあるのでこの時期にスポンサー獲得もなかなか難しいでしょうね。どうなるのでしょうか?

posted by 7強?1弱生 | 2009-02-09 15:05

1勝17敗・大分三好の存在意義

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7強?1弱生さん、こんにちは。はじめまして。

> この時期にスポンサー獲得もなかなか難しいでしょうね。どうなるのでしょうか?

おっしゃる通り、このご時世、大口のスポンサーを見つけるのは難しいと思います。ただし、それ以前に「スポンサー獲得のための努力を、どれくらいしているのか」という部分が気になります。運営側が「覚悟」を見せないことにはチーム内の士気も上がらないのでは?と感じました。

それと追記です。「資金難を解決するにはスポンサーを獲得するしかない」と書きましたが、その他の「事業収入を得る手段」は本ブログ「Vプレミアリーグの行方」に記してあります。ただしリーグの現システムで最も大きな収入源となるのはスポンサー収入です。

posted by 市川忍 | 2009-02-10 10:24

worse before better

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記事を読ませていただき、大分三好の連敗が複合的な要因の絡む深い問題であると知りました。市川さんの記事を読んで、大分三好の景色が急に変わった気がします。切ないような、愛しいような感覚に見舞われました。

私自身、人生の中で挫折し、希望を見出せず苦悩の続いた時期が何度もありました。そんな自分と大分三好を勝手に重ねてしまったのかもしれません。ひいきのチームは別にあるのですが、大分三好の選手たちが、市川さんがご指摘の事情からスランプに陥っているのであれば、暖かく見守ってあげたいという気持ちがふつふつと沸いてきます。

worse before betterといういい方があります。長期的な利益を上げるためには、一時的に不利益を被ることもあるといった意味で使われます。

大分三好の選手たち、およびその将来の鍵を握る関係者の方たちには、何とか市川さんの思いを教訓にして、解決の糸口を見つけて欲しいですね。そしてこのひたすら続く今シーズンの敗北が、その後の好転のきっかけになったと思える日が来ることを祈ります。

posted by NS | 2009-02-10 12:26

1勝17敗・大分三好の存在意義

コメント投稿者ID :

いつも楽しく拝読させて頂いています。
ありがとうございます^^
(書籍も読ませて頂きました^^)

大分三好の試合は、今まで3試合ほど観戦させて頂いたことがあるのですが、一つ一つのプレーでは相手チームとの差をさほど感じないのです(私が素人だからかも知れませんが)。
でも、少しずつ点差が開いて、淡々と負けていく・・・という試合パターンが多いような気がします。

市川さんご指摘の部分を含めて、今後の大分三好がどう成長していくのか楽しみにしたいと思います^^

posted by trickstar | 2009-02-11 20:43

1勝17敗・大分三好の存在意義

コメント投稿者ID :

NSさん、こんにちは。
おっしゃる通り最初から強いチームはありませんよね。ですので、長い目で見た強化というものをわたしも期待したいと思います。
現場の努力や忍耐だけでは、もう、どうにも解決できないレベルまで来ているのではないか。先日の試合を拝見してそんな風に感じました。クラブ側にも、V機構にも危機意識を持っていただきたいと思います。

tricksterさん、こんにちは。
最近、わたしは、バレーボールの試合には3つの段階があるように感じています。①チーム戦術を実行するまでに至っていない個人技での戦い②戦術同士の戦い③戦術同士では勝負がつかず、そのために個人技での勝負に至る戦い…の3つです。仮にこう分けたとすると大分の場合、①に相当するように感じます。組織練習に時間を費やせないチームが陥る傾向ですが、そのために徐々に点差が離されて気付いたら負けていたという印象が残っているのではないでしょうか。バレーは組織スポーツですので、コートに立つ前にどれだけ準備が整えられているかが重要になります。そういう意味でも、大分には②以上の段階に進むための練習時間が必要なのかもしれませんね。
書籍、読んでいただいてありがとうございました(^-^)

posted by 市川忍 | 2009-02-12 23:02

合成戦勝利ですが・・・

コメント投稿者ID :

こんばんは。

本日の合成戦に勝利しましたが、今日の勝ちは「合成が与えてしまった勝ち」だったと思います。
でも、先週のNEC戦などのような覇気のない姿勢でなかったからこそ勝てたのではないかとも思います。
私は、今シーズンの三好がとても歯がゆく思います。去年よりも技術は上がったと思うのですが、スピリットが減退してしまったなぁと。それは、南の引退が大きく関わっているように思います。南の与えていた影響・・・その分が三好にかけてしまった部分ではないでしょうか。

昨日、武富士が廃部を決定しましたね。
バレー界に再び、00年前後の「廃部ラッシュ」が訪れないことを祈るしかありません。
しかしながら、過去の事例からしても「便乗廃部」が起こりそうな気がします・・・
全日本の監督問題など、暗い話題の多いバレー界ですが、市川さまのようなスパッとモノを言っていただける方がいらっしゃるかと思うとホッとします。
取材、執筆活動、大変かと思いますが、頑張ってください。

posted by 古都の侍 | 2009-02-14 20:33

1勝17敗・大分三好の存在意義

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古都の侍さん、こんにちは。
トラックバックありがとうございます。
試合を見ていないので内容はわかりませんでしたが、他会場で大分の勝利を知り、うれしく思いました。
いい試合をする、そして、こうして勝利することで注目も集まりますし、それをきっかけにファンになる人も多いと思います。この親記事では「クラブの姿勢」について触れましたが、もちろん選手たちにも、自分のバレーへの姿勢がチームの命運を握っているのだという意識で戦ってほしいですね。
武富士の件はまた親記事にしたいと思っています。

posted by 市川忍 | 2009-02-16 09:50

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