2008年04月14日

全日本登録選手について思うこと

皆様、こんにちは。

ここのところ、前記事に書いた「マネー・ボール」の内容を思い出したり、
野球の日本代表のケースはどうだったかと振り返ったりして、
「選手を選ぶということ」について、いろいろと考えていました。

100人が100人、満足する選手選考というのはあり得ないのかもしれません。
それだけ、人の意見は多種多様です。

先日、22名の「今年度の全日本登録選手」が発表されましたが、それについても、
様々なご意見があるのではないかと推測できます。

わたし自身も感じることがあったのですが、まだ考えがまとまりませんので、
今の率直な気持ちを記しておきたいと思います。

まず、ご存じのかたは多いと思いますが、今回の22名は
OQTのあとに行われるワールドリーグの登録を視野に入れた人数です。
この顔ぶれについては、Vリーグの監督陣や強化委員からなる
テクニカル委員会で承認を得なければ決めることができないので、
多くの賛同を得た人選だと判断していいでしょう。

そして、この22名の中から最終的に、OQTのベンチ入りメンバー12名を決定するのですが、
OQTの登録メンバーは、ワールドカップ時から3名までしか変更することができません。

22名の人選についてはひとまず置いておいて、
わたしは、この「変更可能な3名の枠」は、
使わなくて済むならば、使わないに越したことはないと考えています。
それは、ここ2大会、全日本男子が五輪予選で出場権を逃す姿を、
目の前で見てきた上でたどり着いた意見です。

選手を入れ替えれば当然、セッターとアタッカーのコンビネーションなど、
組織力の再構築が必要になります。

もちろん、代表に呼ばれ、いきなり組織として動けるくらい個々の能力が高ければ、
世界ランク上位国のように代表合宿期間が短くても問題はないのでしょうが、
近年の代表の試合を見る限り、現状で、
日本の選手にそれを求めるのは難しいと感じています。

組織力を高めるためには、ある程度の時間を要します。
そのためにアテネ五輪出場を逃してから今までの
準備期間があったのだと、わたしは思っています。

OQTの開幕までの練習時間は限られています。

22名の中から何人が合宿に参加するのかは知りませんが、
その「貴重な時間」をなんのために使うのか。
新しく代表に入った選手とのコンビネーション練習に使うのか。
それとも、ワールドカップで露呈した課題の修正、
チーム力のより一層の向上のために使うのか。

後者のほうが重要な気が、わたしはしています。

以前、このブログでも優先順位の話を書きましたが、
こういう時期こそチームのプランニングの手腕が試されるのではないかと考えています。

ぜひ注目したいと思います。

posted by 市川忍 |01:00 | コメント(9) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:全日本登録選手について思うこと

市川さんこんばんは


先日22名が発表になったかと思ったら今日19名が発表になってました。


私情ですが彼がきっかけでバレーボールファンになった千葉進也選手が外れていたのにはショックを隠せません。


市川さんが言われた三名枠のひとつは使ったことになります。


ど素人のわたくしですが市川さんの本を読んでバレーボールはチームの呼吸、意識が大事であることはよくわかりました。

千葉さんは今季のリーグこそ調子が悪かったのかもしれませんが世界バレー、ワールドカップでも十分実績がありまた主将として精神的な支柱にもなっていたと思います。

市川さんの言われるとおりメンバーが入れ替われば呼吸をあわせることからはじめなければなりません。
わたしも基本的にはこれ以上変更枠を使わないことを望みます。


なんだかまとまりない内容になりました。


市川さんの本、バレーボール仲間でも今話題になってます。
あの本を読むと、北京へは絶対に行かなければならないと強く感じています。

posted by bz2002(こず) | 2008-04-14 21:09

全日本登録選手について思うこと

こずさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。

想像を絶するような緊張感の中、戦わなければならないであろうOQT。
そんな大会だからこそ、千葉選手の冷静さや、インプレイ中の素早い判断力が日本の大きな武器になるとわたしは考えていました。

選手選考、編成は強化委員会の責任下で行われるものですので、
周囲が口をはさめる問題ではないのですが。
残念な気がします。

posted by 市川忍 | 2008-04-18 02:56

全日本登録選手について思うこと

初めまして。
市川さんの「復活!全日本男子バレーボールチームの挑戦」読ませていただきました。
私は昨年のワールドカップからバレーボールに興味を持って会場で観戦するほどファンになりました。
今まで選手の方(越川選手)が「北京に行きたい」と言っていたのをなんとなく聞いていたのですが この本を読んで是非行って欲しい!行かないといけない!と感じました。
荻野選手をはじめその他の選手達 監督それぞれのオリンピックに対する思いや情熱が溢れていて涙ぐみながら一気に読み終わりました。
北京最終予選は会場で応援する事は出来ませんが テレビの前で精一杯応援したいと思っています。 

選手選考については私はまったくの素人なのでわかりませんが千葉選手が外れてしまった事はとても残念に思いました。

posted by コデマリ | 2008-04-18 09:52

全日本登録選手について思うこと

コデマリさん、こんにちは。

14名の物語は、切り取られたほんの一片で、
実は、周辺取材も含め、お話を聞いた人は
さらに膨大な数に上ります。
それらの人々の願いも同じ、五輪出場なのだと
お話をうかがいながら感じました。

コメントありがとうございました。

posted by 市川忍 | 2008-04-19 01:32

全日本登録選手について思うこと

初めまして

「復活 全日本男子バレーボールチームの挑戦」読ませて頂きました。
私は 男子バレーが ミュンヘンで金メダルを取った頃からの男子バレーのファンです。
この本は とても衝撃的でした。監督や選手の皆さんのオリンピックへの思いが こんなにも熱い!!!とは・・・正直驚きました。そして 泣いてしまいました。そして、読み終わったら
「北京へ行って欲しい!!!」と 思いました。
市川さん この本を書いて下さって、有難うございました。
バレーに関する本が少なくて、監督、選手の気持ちなど、
知ることが出来ません。ファンにとってこの本は、とても嬉しい本となりました。

私事ですが、私は現在 千葉選手を応援しています。
今回 選考から外れてしまった事が とても残念でした。

posted by レウシア | 2008-04-19 17:52

全日本登録選手について思うこと

レウシアさん、こんにちは。

ミュンヘンですか。
応援しているかたたちにとっても長い長い16年間だったのですね。

感想、ありがとうございました。

posted by 市川忍 | 2008-04-20 10:28

全日本登録選手について思うこと

今日念願の市川さんの本を読ませていただき非常に
面白かったです。僕自身オリンピックを決める瞬間を
是非見てみたいですが、ただ一つ石島選手が気になります。本を読んだ印象としては、精神的な部分で彼をサポートするようなメンタル面でのスペシャリスト(西田文郎先生とか)のフォローが是非必要なのではということです。もしいらっしゃればすいません。石島選手はすごく貴重な個性を持っており、それをコーチ陣が厳しく叱咤する結果として試合のどこかでマイナスに出てしまうような気がします。彼の良いところをどんどんプラスに引き出せば必ずものすごい力を出してくれると思います。型にはめる必要は無いでしょう。(リーグでの元気の無さも気になりました。)
あとは、首脳陣にはオーストラリアなど他国の情報集めに力を入れてもらいたいです。ワールドカップのときのキャロルのようにこんな選手がいたなんてなどという後悔はしてほしくないので。
以上、素人が生意気な意見すいませんでした。

posted by 男子バレーファン | 2008-04-27 21:50

全日本登録選手について思うこと

男子バレーファンさん、こんにちは。
コメント、ありがとうございました。

2007年の全日本にはメンタル面のケアを担当する
大学の先生がいらっしゃったと思います。
ワールドリーグまではときどき試合にも帯同されていましたが
現在の状況はわかりません。

対オーストラリア対策は同感です。
ワールドカップでオーストラリアが3位以内に入らなかった時点で
世界最終予選で対戦することは決まっていたのですから
対策を練る時間は十分にあったのではないでしょうか。
わたしは大いに期待しています。

posted by 市川忍 | 2008-04-29 23:04

全日本登録選手について思うこと

 御丁寧に返事を書いていただき、感動です。有難うございます。
 さて、僕の尊敬する人の言葉に、物事は真剣に取り組んだとしても、それが深刻であってはならない。その違いはその瞬間に笑えるかどうかであると、ありました。(もちろんへらへらすると言う意味では決してありません)
 全日本男子バレーの選手、監督、コーチの方々には是非最終予選という修羅場ですが、真剣に心の底から楽しんでいただきたいなあと思うのです。今後のバレー人気のこととか、色々とあるのでしょうが、何かを背負っているというのではなく、悲壮感など微塵もみせずに走り回って欲しいです。そうすればオリンピック出場という結果が付いて来ると信じています。

posted by 男子バレーファン | 2008-05-07 23:42

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