2008年03月12日
インテルは舞台から去る。リヴァプールがベスト8へ進出。
Inter, fine della corsa. Il Liverpool va ai quarti. (Gazzetta dello Sport)2008年3月11日 インテルの夢は儚く散った。 リヴァプールと8強を争ったサン・シーロでの2ndレグを0-1で落とし、 1stレグ0-2のスコアを逆転できなかった。 インテルのチャンピオンズリーグ敗退が決まった。 このゲームの決勝点は後半18分、 フェルナンド・トーレスが叩き込んだゴール。 1stレグでのマテラッツィの退場に続き、 この試合でもブルディッソにレッドカードが提示され、 マンチーニはまたしても大舞台で10人のチームを指揮せざるをえなかった。 試合後、 マンチーニが今季終了後の辞任の意向を固めたという 衝撃のニュースも届いた。
策略 ベニテスは第1戦と同じく、 DFラインの前に「潰し屋」のマスケラーノとルーカスを配置した。 2トップの下で動きまわるスタンコヴィッチに苦労させながらも、 この2人の潰し屋は懸命にリヴァプールの守備網を形成した。 欠場のフィナンに代わり、 カラガー(カップ戦100試合目)が右サイドディフェンスにずれて先発し、 中央をシュクルテルとヒーピアが守り、 イブラとクルスに対峙する形となった。 インテルの先発メンバーに驚きはなかったが、 肩の怪我の具合が心配されていたキヴはセンターバックで起用されなかった。 その采配にともなってフィーゴが哀愁を漂わせながら、 ベンチに居座ることになった。
クルスと3度の好機 舞台は整い、スタジアムのボルテージは最高潮に達していた。 インテルは開始直後の先制点を必要としていたため、 チームの責任を背負ったキャプテン・サネッティは積極的に前へと仕掛けた。 しかし、リヴァプールの組織化されたディフェンスを前に、 インテルのチーム全体の動きは小さくまとまっていた。 前半8分、クルスの放ったミドルシュートは、 レイナが反応しゴールラインにはじき出された。 リヴァプールにとってこの日もっとも危険な存在であったクルスは、 続けさまにイブラへのラストパス(ゴールへ向かっていく斜めのパス) を試みるも、これは少し長かった。 前半終了間際にも右サイドのマイコンからのクロスをヒールで合わせたが、 レイナの左手はこのシュートを奇跡的に防いだ。
オブレボ 1stレグにおける審判の判定は、 インテル敗北の大きな要因であった。 逆にあの試合の笛は、リヴァプールのプレーに対しておそろしく緩かった。 インテルはシュクルテルとカラガーの壁を打ち砕こうと、 より前向きに攻撃を試みたが、 中盤でそれぞれの選手が重なってしまって溺れ死んでいく。 ヴィエラとスタンコヴィッチ共に、 この壁を崩すことはできなかった。 そしてある時間帯から、平凡なミスが目立つようになる。 カンビアッソとキヴが危険なエリアで足を滑らし、 これが相手にチャンスボールを与えてしまう。 前半43分、クルスのヒールシュートの前に、 右サイドのカイトが機敏な動きで2度の決定的なチャンスを迎えたが、 いずれも正確性を欠いた。 ここまではインテルが思い描いていたような試合展開でなく、 言わば勝ち抜け危機のブザーが鳴り響いていた。 >続きを読む ※このブログ内で使われている画像は、インテル公式サイトからのものになります。 同サイトでは非商用利用であれば著作権フリーを明記しています。 http://www.inter.it/aas/news/reader?N=28745&L=en&CAT=2/ Agencies, Newspapers and Internet sites can freely reproduce the content shown, quoting the source: inter.it. Any content reproduced will not be used for marketing purposes or sold/transferred to third parties for marketing purposes.
posted by inter18 |14:45 |
Gazzetta紙 |

2008年3月11日
インテルの夢は儚く散った。
リヴァプールと8強を争ったサン・シーロでの2ndレグを0-1で落とし、
1stレグ0-2のスコアを逆転できなかった。
インテルのチャンピオンズリーグ敗退が決まった。
このゲームの決勝点は後半18分、
フェルナンド・トーレスが叩き込んだゴール。
1stレグでのマテラッツィの退場に続き、
この試合でもブルディッソにレッドカードが提示され、
マンチーニはまたしても大舞台で10人のチームを指揮せざるをえなかった。
試合後、
マンチーニが今季終了後の辞任の意向を固めたという
衝撃のニュースも届いた。
策略
ベニテスは第1戦と同じく、
DFラインの前に「潰し屋」のマスケラーノとルーカスを配置した。
2トップの下で動きまわるスタンコヴィッチに苦労させながらも、
この2人の潰し屋は懸命にリヴァプールの守備網を形成した。
欠場のフィナンに代わり、
カラガー(カップ戦100試合目)が右サイドディフェンスにずれて先発し、
中央をシュクルテルとヒーピアが守り、
イブラとクルスに対峙する形となった。
インテルの先発メンバーに驚きはなかったが、
肩の怪我の具合が心配されていたキヴはセンターバックで起用されなかった。
その采配にともなってフィーゴが哀愁を漂わせながら、
ベンチに居座ることになった。
クルスと3度の好機
舞台は整い、スタジアムのボルテージは最高潮に達していた。
インテルは開始直後の先制点を必要としていたため、
チームの責任を背負ったキャプテン・サネッティは積極的に前へと仕掛けた。
しかし、リヴァプールの組織化されたディフェンスを前に、
インテルのチーム全体の動きは小さくまとまっていた。
前半8分、クルスの放ったミドルシュートは、
レイナが反応しゴールラインにはじき出された。
リヴァプールにとってこの日もっとも危険な存在であったクルスは、
続けさまにイブラへのラストパス(ゴールへ向かっていく斜めのパス)
を試みるも、これは少し長かった。
前半終了間際にも右サイドのマイコンからのクロスをヒールで合わせたが、
レイナの左手はこのシュートを奇跡的に防いだ。
オブレボ
1stレグにおける審判の判定は、
インテル敗北の大きな要因であった。
逆にあの試合の笛は、リヴァプールのプレーに対しておそろしく緩かった。
インテルはシュクルテルとカラガーの壁を打ち砕こうと、
より前向きに攻撃を試みたが、
中盤でそれぞれの選手が重なってしまって溺れ死んでいく。
ヴィエラとスタンコヴィッチ共に、
この壁を崩すことはできなかった。
そしてある時間帯から、平凡なミスが目立つようになる。
カンビアッソとキヴが危険なエリアで足を滑らし、
これが相手にチャンスボールを与えてしまう。
前半43分、クルスのヒールシュートの前に、
右サイドのカイトが機敏な動きで2度の決定的なチャンスを迎えたが、
いずれも正確性を欠いた。
ここまではインテルが思い描いていたような試合展開でなく、
言わば勝ち抜け危機のブザーが鳴り響いていた。
2008年2月27日
トッティのボレーシュートで先制したローマに対し、
インテルはカピターノ、ハビエル・サネッティの終了間際のゴールより、
勝ち点差をキープすることに成功した。
マンチーニがすでに3枚の交代枠を使いきってしまっていたため、
マクスウェルの負傷退場後、インテルは10人で戦う時間帯が続いていた。
危機から一歩抜け出す
ネラッズーリは、敗色濃厚な試合をどうにか引き分けに持ち込んだ。
サンプ戦での引き分け、リヴァプール戦での敗北と、
最近のチームの状態は決して良くない。
またメアッツアでのローマ戦は、
スーペル・コッパと10カ月前の試合共に黒星を喫しており、
相性も悪かった。
そして今シーズンのローマは、
インテルを首位から引きずり落とせる力を備えている
唯一のチームでもあった。
奇抜
マンチーニはクリスマス・ツリー(4-3-2-1)システムを採用する。
サンプ戦でゴールを決めた1トップのクレスポの背後に、
フィーゴとスタンコヴィッチを並べた。
ローマは出場機会が減っていたヴチニッチを先発させる。
彼らの意識はすでに、
6日後にマドリードで行われる大一番に向いていたかもしれない。
序盤はインテルが主導権を握る。
フィジカルコンディション万全ではなかったが、
スタンコヴィッチが奮闘していた。
フィーゴも前節からの好調を維持していた。
そしてクレスポの動きは切れまくっていた。
それは、彼が今後FWのポジション争いの第一候補にもなり得るほどであった。
トッティ201
前半18分、クレスポは、
ヴィエラの低い弾道のクロスボールにオーバーヘッドでゴールを狙い、
マッシモ・モラッティを含む観客全員を総立ちさせた。
対するローマは、カウンターからの素早い展開を仕掛ける。
が、なかなかゴールまで結びつかない状況が続く。
そう、先制ゴールが生まれるまで続いた。
トッティがローマのユニフォームを着て戦う387試合目であった。
(Losiを抜いて歴代1位の記録)
コンディションは100パーセントでないものの、
献身的な守備を行い、
チャンスが来たときは決して見逃すことはなかった。
38分、トネットからのクロスに対してキヴに走り勝ち、
通算201点目をニアポストに叩き込む。
2008年2月24日ジェノヴァ
インテルはセリエAにおいて、
2007年4月18日のローマ戦(サン・シーロでの1-3)から負けていない。
しかもアウェーでは、
何と2006年4月30日エンポリ戦(0-1エンポリ)以来負けていないのだ。
しかし、その記録もこの日のサンプドリア戦で途切れるように思われた。
が、クレスポが起死回生のゴールを決め、
カッサーノの活躍を帳消しにすると共に、
3日後にローマとの直接対決を控えるチームを救う。
危険信号
前半6分、中盤でヴィエラがボールを失うと、
カッサーノが加速しながらゴール前まで一気に詰め寄る。
CLの戦いから4日が経過していたが、
まだアンフィールドにいるような感覚があった。
現在セリエAの中でも絶好調を維持しているマッジョとベルッチ、
そしてカッサーノによる攻撃を、インテルはもろに受けてしまう。
前半戦のインテルの唯一の見せ所は、
カッサーノの果敢にゴールを狙ったシュートを、
ジュリオ・セーザルが辛うじて防いだシーンだけであった。
ともかく、ネラッズーリにとって苦しい展開が続いた。
息切れ
ヴィエラはカッサーノの動きに苦労する。
11分にイエローカードをもらうと、
その後は慎重に対応しなければならなくなった。
マンチーニは、
トップ下に置いていたスタンコヴィッチを右サイドに持っていき、
どうにかして混乱を治めようとした。
クレスポとスアソの2トップに関しては、
とくに大きな戦術変更はなかった。
スアソはアッカルディにプレッシャーを掛けボールを奪い、
なんとか得点チャンスを作りだすも、
主審のロッキはスアソのファールを取った。
29分、カッサーノが、フワリと浮かせたボールに対し、
自らオーバーヘッドを試みる。
これは惜しくも外れてしまうが、
この試合で一番美しいシーンであっただろう。
バリ出身のカッサーノがボールを持つと、
スタジアム中がどよめいていた。
そこには偉大な選手達だけに起こりうる、
次のプレーを期待しながら観客が息を呑むという瞬間があった。
そして、カッサーノはその期待に応えることになる。
2008年2月19日 リヴァプール(イングランド)
インテルのチャンピオンズリーグの冒険は、
出足からつまずいてしまう結果となった。
イングランド代表監督のカペッロも見守るなか、
ベスト8をかけたリヴァプールとの1stレグを2-0で敗れてしまう。
マテラッツィ退場後に10人で約1時間我慢し続けたものの、
カイトとジェラードに壁を破られてしまう。
コルドバの怪我もとても気がかりである。
マテラッツィに加え、次はコルドバも戦えない可能性がでてきた。
震え
ヴィエラはベンチからのスタートとなり、
フォーメーションは試合前に予想した通りとなった。
キヴのポジションを1つ下げ、
スタンコヴィッチとカンビアッソが中盤の底に入り、
マクスウェルとサネッティはサイドに位置した。
チャンピオンズのアンセムが流れ始めたが、
ここで聞き入るものは誰一人いなかった。
レッズファンにとっての魂の歌声がスタジアムに溢れ、
そして震えさせる。
ネラッズーリの前に大きな山が存在した。
彼らが次に進むためには、
それを乗り越えなければならないことを示していた。
壁
ベニテスは中盤に壁を形成する。
ルーカスとマスチェラーノを中央に置き、
その2人の前にジェラード、カイト、バベルを並べた。
この3人が動きまわり、レッズは試合を動かしていった。
トーレスの1トップではあったが、
攻撃に移るときは全員がゴールに向ってきた。
前半3分、ギャラガーがあがってコルドバのハンドを要求したシーン。
それが彼らの姿勢を表していた。
前半15分までは、インテルにとって息が詰まる展開が続いた。
左サイドのカイト、逆サイドのバベルに攻め込まれ、
シュートが次々と飛んできたがセーザルのところまでは届かなかった。
赤の23番
劣勢にあるチームから、
"気持ちの強さや厳しさ"を見出すのは難しい。
主審のデ・ブレッケーレは、
マスチェラーノのクルスに対しての激しいチェックを見逃したが、
30分までにマテラッツィが犯したファールに対しては
2度ともイエローカードを提示した。
ここが、試合の分岐点になったのは確かだろう。
キヴがコルドバの隣に移り、
マクスウェルが一つポジションを下げた。
そして、スタンコヴィッチが中央からサイド寄りでプレーした。
2トップはそのまま残し選択は、勇気ある決断であった。

