2008年05月31日

我那覇

オシムジャパンから日本代表の顔になるはずだった我那覇に
ある日突然悲劇は起きた。

高熱と嘔吐による体調不良。
所属する川崎フロンターレにおいても、スターティングメンバーの我那覇は
誰でもそうするように、自チームのドクターによる診察を受け
チームドクターの判断で生理食塩水とビタミンB1の静脈注射を行った。

翌日、スポーツ紙にこの話題が取り上げられ、
その後、Jリーグ側よりドーピング違反という通告と6試合の出場停止、チームには1000万円の罰金が科せられた。

チームは我那覇を公式戦6試合休ませ、1000万円を払いながらもう一度
Jリーグの規定を洗いなおした。

規定には今回のケースがドーピングにあたるような記載もなく
チームドクターが他チームのドクターに聞いても、ドーピングではない
という意見であったため、処分を不服であるとして
日本スポーツ仲裁機構(JSAA)での仲裁を希望した。
Jリーグ側は解決済みとして仲裁拒否。

チームドクターは責任を取って自主的にチームを去った。

我那覇は「ドーピングの我那覇と呼ばれるのが辛かった」と言っている。
今年4歳の息子にまで影響しかねないこの問題。
しかも、選手を気遣って処置(しかも正しい処置)を行ったチームドクターは
チームを去り、納得いくわけもない。
約2300万円の個人負担を覚悟でスポーツ仲裁裁判所(CAS)に裁定を申し入れた。

ちなみにCASは日本スポーツ仲裁機構(JSAA)と違い世界中のあらゆるスポーツに関する仲裁を行う機関であり、
日本では、千葉すずが日本水泳連盟のシドニーオリンピック代表の選考基準が不明瞭であるとして提訴した時に一時有名になった機関であるが、
それ以降CASでの仲裁にまでもつれる問題は特に耳にしていない。

要するに、CASまでもつれるという事は国内では解決できない。
すなわち国内のスポーツ機関が機能していないとも捕らえられる。

しっかりとした規定があり、説明、対応がされていれば国内の機関(今回の場合Jリーグ)により解決していたはずであり、ここまでの問題にはならなかったのである。
Jリーグは、「一度下した判断に、再考の余地は無い」として、
十分とはけして言えない、傲慢な態度で選手とチームドクターを失意に陥れた。

我那覇は「ドーピング問題の・・」と言われ続け、問題以前のコンディションに戻す事もできないまま1年を過ごした。
我那覇が幸運だったことはチームのサポーターや日本代表のサポーターから愛されるプレーヤーだったという事だ。
周りの人たちに支えられ、彼はCASでの仲裁を決断した。
海外の超一流選手であれば大した額ではないかもしれない、
しかしJリーグの選手にとってこの仲裁費用は普通に考えたら不可能な額。
「今後、僕と同じような事が他の選手にも起こりかねないと思ったから」
と我那覇は言っている。

彼の故郷、沖縄はこういう勇気ある人を生み出したすばらしい土地だ。
僕の故郷(宮崎)の選手もこういうふうにできるかな・・納得いかない事があれば
とことんやってほしい。たとえ相手が大きくても。
だが現実には厳しいはずである。

結果、CASは我那覇をそもそもドーピングとして処分するような規定がJリーグには無く
処分が不当だったと判断した。

それでも尚、Jリーグ側は「そもそも静脈注射がドーピングか否かについて
話合われなかった」と不満を言っている訳だが
こんな対応を繰り返すJリーグにサポーターは不快感を示している。
Jリーグとは誰の為にあるのか、何の為にあるのか。
一部の幹部の為だけにあるのではないという事だ。
せっかくここまで育て上げたJリーグを、J自ら崩壊させようとしている。

Jリーグを作ったのは自分たちなんだから、つぶすのも自分たちの勝手だろ。
と言っているよう聞こえる。
選手やサポーターの気持ちはないがしろにされている。

Jリーグでの試合を見て懸命に応援するのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
選手もそう思うのではないだろうか。

いまだにガラガラの観客席の試合はチームのせいにして
サッカーファンを減らそうとでもしているのではないだろうか。

Jリーグは何を目指しているのだろうか。

それを我那覇は問いただしたかったのだと思う。
個人的な問題の為だけにCASに仲裁を申し入れた訳じゃない事くらい
分からないのだろうか。

これから日本のサッカーを良くして行くために、何が必要な事か
選手やサポーター、スポンサー企業に対して誠実な対応といっそうの努力が必要だ。

我那覇はこれからJリーグで選手としてプレーで結果を出したいと言っている
僕らはそんな彼を応援している。

我那覇が負担する弁護費用などを加えた仲裁費用総額は4500万円になるという。
現在、Jリーグ選手協会やチームの垣根を越えたサポーター有志により
集められた募金は1600万円だそうである。

本来、慰謝料を請求してもいいくらいの事に思えるが、
まだまだ我那覇個人の負担は軽くない。

・Jリーグ選手協会 募金特設ページ(期間を7月31日まで延長)
http://www.j-leaguers.net/ganaha/index.html

・ちんすこう募金(次回は5月31日に等々力で行われる川崎vs.札幌戦で予定されている)
http://www.bulteada.com/tin.html

・ちんすこう募金の会場(市営等々力グランド入口 バス停前)
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.58048006&lon=139.65189768&sc=2&mode=map&type=scroll

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posted by SH5 |09:36 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(1)
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我那覇選手の件 【好奇人の黒マソム】

スポーツ仲裁裁判所(CAS)が出した、サッカー川崎フロンターレの我那覇和樹選手の処分に対する判決について、英文の解釈でもめているという話を聞いた。 我那覇選手の処分は無効 選手に過失なし理由に=差替 Jリーグの見解は、静脈注射がドーピング違反であるか....

2008-05-31 12:43 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
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我那覇

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激しい下痢・嘔吐には点滴は必須です。
脱水は場合によっては簡単に人の命を奪います。
ビタミンの添加を問題視するブログもあったが、ビタミンは食事にも含まれるしそれ自体はドーピングにもあたらず、賛否両論はあるが点滴への添加は一般的によくなされる処置で、B1は水溶性なので過量投与もさほど問題にはならない。
人間として受ける権利のある治療を受けて「ドーピング」とされた我那覇はほんとうにかわいそう。
JリーグやJFAのお偉方には下痢・嘔吐があってもけっして点滴はしないように切に主治医の方にお願いしたい。
そして己の下した裁定がいかに非人間的なものか、自らの命をもって皆に示していただきましょう。

posted by やぶ | 2008-05-31 12:57

我那覇

コメント投稿者ID :

プレーのできなかった期間、調子を崩した時間、我那覇はたくさんの時間を使いました。高額のお金もかかったし、出場停止の間にレギュラーも失いました。(チョンテセが選手として優れてないとは言いませんが)
そしてチームドクターは職を失いました。

CASは処分を下したのに協会は薄い反応。
うやむやにして自らの過ちを認めない気なのでしょうか
いつもはしゃしゃり出てくる独裁者川渕はどこへ?

posted by キンダコン | 2008-05-31 17:50

我那覇

コメント投稿者ID :

おじゃまします。
私はマスコミの反応の薄さも腹立たしかったです。協会はCAS裁定が出てからますます悪くなっているように感じます。何とかしたいですね。

我那覇のゴールの報が届きました。

ヤッタぜ、我那覇 !!!!

posted by うが | 2008-05-31 18:46

我那覇

コメント投稿者ID :

 この期に及んで言い訳するなjリーグ
 ドーピングが否定されていないと言うのなら、証拠を示せ。
 CASに問い合わせた結果、ドーピングが否定されていないと確認されたとか。
 責任逃れもいい加減にせい(怒)

posted by ふざけんな! | 2008-05-31 19:06

我那覇

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川渕をはじめとする連中は、我那覇の前で、手をついて先ずあやまれ 怒っているぞ。

posted by ふりむん | 2008-05-31 19:36

Re:我那覇

コメント投稿者ID :

フロンターレサポーターです。払いながらも解決しないまま一年もたってしまいした。
我那覇は最悪じゃない?

posted by jvnga0 | 2008-05-31 21:11

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