2009年08月31日
長身投手の活躍
長身投手の活躍 ※文章、表中の数字は8月18日現在最近、外国人中継投手の活躍が目立つ。特に、広島・シュルツやソフトバンク・ファルケンボーグは今やチームにとって欠かすことの出来ない投手となっている。防御率もシュルツが1.49、ファルケンボーグが1.44と安定感を見せ付けている。この2人の投手に共通する点は、150キロを超える直球を投げる速球派であることと共に2メートルを超す巨漢であることだ。さらに投球フォームも似ており、まさに投げ下ろしの投球フォームだ。「角度のある球」とは彼らの投げる球を言う。
まずは、彼らの球の力があることを裏付けるデータを紹介したい。高目のストレートと言うのは一般的に打たれやすい球とされている。その中でも2人のストレートはリーグ平均に比べた場合かなり被打率は低い。角度があり、球にスピードがある彼らの球は高めに浮いたとしても容易に打てる球ではないのだ。ストレートの威力と言う点で見れば2人共に奪った三振の約半数を直球で取っている。このことからも、角度がある直球の威力が凄まじいことを示している。
威力のある直球は変化球へも好影響を与える。上の表を見てもらいたい。シュルツはスライダーで、ファルケンボーグはフォークで、リーグ平均より10%も高い割合で空振りを奪っている。投げ下ろすタイプの投手だけに変化球の見極めはなかなか厳しいようだ。特に、シュルツはスライダーの被打率が.140と打者を抑え込んでいる。 日本人にはいない、2メートルを超える身長から投げ下ろされる直球と変化球のコンビネーションに、多くのバッターが苦戦を強いられているのが、今のシュルツやファルケンボーグの活躍から見て取れる。あまり経験したことがないであろう角度からくる直球や変化球は、今の日本のプロ野球ではかなり有効のようだ。今後、この成功を見て外国人を補強する際にこのような投手を獲得する球団が現れるのかもしれない。 ■データスタジアム株式会社アルバイト募集
]
posted by 由井 一成 |18:39 |
日本プロ野球 |
コメント(6) |
トラックバック(0)

最近、外国人中継投手の活躍が目立つ。特に、広島・シュルツやソフトバンク・ファルケンボーグは今やチームにとって欠かすことの出来ない投手となっている。防御率もシュルツが1.49、ファルケンボーグが1.44と安定感を見せ付けている。この2人の投手に共通する点は、150キロを超える直球を投げる速球派であることと共に2メートルを超す巨漢であることだ。さらに投球フォームも似ており、まさに投げ下ろしの投球フォームだ。「角度のある球」とは彼らの投げる球を言う。
まずは、彼らの球の力があることを裏付けるデータを紹介したい。高目のストレートと言うのは一般的に打たれやすい球とされている。その中でも2人のストレートはリーグ平均に比べた場合かなり被打率は低い。角度があり、球にスピードがある彼らの球は高めに浮いたとしても容易に打てる球ではないのだ。ストレートの威力と言う点で見れば2人共に奪った三振の約半数を直球で取っている。このことからも、角度がある直球の威力が凄まじいことを示している。
威力のある直球は変化球へも好影響を与える。上の表を見てもらいたい。シュルツはスライダーで、ファルケンボーグはフォークで、リーグ平均より10%も高い割合で空振りを奪っている。投げ下ろすタイプの投手だけに変化球の見極めはなかなか厳しいようだ。特に、シュルツはスライダーの被打率が.140と打者を抑え込んでいる。
日本人にはいない、2メートルを超える身長から投げ下ろされる直球と変化球のコンビネーションに、多くのバッターが苦戦を強いられているのが、今のシュルツやファルケンボーグの活躍から見て取れる。あまり経験したことがないであろう角度からくる直球や変化球は、今の日本のプロ野球ではかなり有効のようだ。今後、この成功を見て外国人を補強する際にこのような投手を獲得する球団が現れるのかもしれない。
■データスタジアム株式会社アルバイト募集

7月に破竹の9連勝などで17勝7敗と大きく勝ち越し、首位・巨人に3.5ゲーム差と肉薄する中日。チーム防御率も巨人に次ぐリーグ2位の3.20と好成績を収めている。その中でも今回は、中日の絶対的守護神である岩瀬に注目していきたい。
2009年5月12日に佐々木主浩、高津臣吾、小林雅英に続く史上4人目となる通算200セーブを達成し、名実ともに球界を代表するストッパーとなった岩瀬。2004年から続く5年連続20セーブ以上も今年は6月30日にクリアし、記録を6年連続に伸ばした。今季のセーブ数ランキングでは、2位のヤクルト・林に10個の差をつけており、今年の岩瀬の安定感を物語っている。
守護神に求められるものは9回にリードを守ることだ。上の表を見てもらうと岩瀬が何故セーブを積み上げることができているのかがわかる。走者を出したときの投球はまるで別人のようになるのだ。走者が2人以上になった時の被打率は.077と驚異的な数字を誇り、さらに得点圏に走者を背負っても被打率.103と打たれない。走者を帰さないことが求められる場面で、岩瀬は踏ん張れる能力に長けているのだ。9回のリードを守ることが使命の守護神に必要な能力、つまり点を取られない能力を岩瀬は持っているのだ。
さらに、点差別被打率を見ると、点を取られてはならない場面で岩瀬は打たれていないことが証明できる。得点差が1点と緊迫している場面でこそ岩瀬は打たれていないのである。
もう一つ岩瀬の特徴として、一般に左投手は右打者に弱いというセオリーを覆していることが挙げられる。上記の表からは、右打者をスライダーとシュートで翻弄しているのがうかがえる。代打の被打率が.182と低いのも、右打者に強いからと予測することができる。
7月から絶好調の中日。首位・巨人を2.5ゲーム差で追う中で、守護神の安定は巨人を追い抜くための絶対条件である。浅尾-岩瀬の勝利の方程式が確立した中日にとって岩瀬が崩れるわけにはいかない。ペナントを制するためにも岩瀬の安定感ある投球に期待が集まる。
連覇を狙う西武において不動の4番を打つ中村剛也。今や球界を代表する大砲となった中村は、シーズン序盤から本塁打を量産し、33本でリーグ本塁打ランキングのトップを独走している。
中村の特徴として、本塁打数とともに三振数も多いことが挙げられる。三振は大砲につきものかもしれないが、実際はどのようなボールで三振を喫しているのだろうか。
三振の詳細を見ると、外角低めで一番多く三振を喫している。各投手とも楽天・野村監督が言う、打たれる可能性の低い「原点」への配球が多くなっていることがわかる。その外角低めの三振時の球種はスライダーが多い。この19個の内訳だが、ボールゾーンでの三振18に対し、ストライクゾーンでの三振はわずかに1。体から遠いゾーンだけに見極めに苦しんでいるようだ。
次に中村の最大の魅力である本塁打の詳細を分析してみる。
コース別の本塁打数を見てみると外角を一番多く打っている。長打を警戒されて外角への配球が多くなるため当然とも言えるが、特徴はその打球方向だ。全打球方向の割合を見てもレフト方向へ60%と非常に高く、「プルヒッター」ということがわかる中村だが、外角の本塁打に絞って見ても9本がレフト方向と一番多い。このデータから外角球に対してもレフト方向へ引っ張る傾向があるようだ。
以上のことから、三振も本塁打も外角が多いことがわかった。長打を警戒されて外角への配球が多くなることは当然かもしれない。その中で、本塁打数の一番多いコースが外角であることは大きな強みである。しかし、外角のボールに対しても引っ張る傾向がある中村は、スイング時に体がやや開きぎみになってしまう。自分の体から一番遠いコースを見極めていかなければ、各投手の術中にはまってしまうことになるだろう。とは言うものの、これまでの成績を見ると本塁打のシーズン最多記録を塗り替える可能性が最も高い存在だけに、これからの活躍に期待が高まる。
昨年と同様に安定した成績を残している中で、特筆すべきは四球の多さである。昨季は一年間で55個だった四球が、今年はすでに51個。これはリーグ2位の数字であることからもその多さが理解できる。安打数や長打力はもちろん、選球眼が良いことが特徴の選手である。
四球の内容を見ても、2-3からの四球が多いことから、しっかりとボールを見極めて四球を選んでいると言える。
また、ファーストスイングでの打率も高く打ち損じが少ない。そして、それ以外の成績はリーグ平均よりも4分以上高い。大きな構えから繰り出される豪快なスイングが印象的ではあるが、上記のデータから見るとミート力の高さも特徴的である。
ボールを見極める力が向上し、打ち損じも少ない打撃は、相手投手に対してより厳しいコースへの配球を考えさせることになるだろう。そうなると、四球はさらに増える可能性があるため、投手へ与える影響は大きくなるだろう。4番を打つ中村が本塁打ランキングを独走する中で、3番中島の活躍が継続されることがこれからの西武の躍進には欠かせない。これからも中島の獅子奮迅の活躍に注目したい。
今シーズン、借金12で5位に低迷する阪神。苦しい戦いを強いられる中、さらに8月には厳しい条件が加わる。それが、高校野球で甲子園球場を使えない時期「死のロード」と言われるアウェーでの試合だ。
上の表を見てもらうとわかるように、阪神は毎年甲子園を得意としている。他球団の球場では珍しい土のグラウンド、甲子園の独特な雰囲気なども要因の一部として挙げられるであろう。特に今年はその傾向が顕著に現れている。甲子園球場では貯金1を作っているものの、その他の球場での成績が、負け越し14と散々な結果に終わっている。
なぜ阪神が甲子園以外で負け越してしまうのか。投手陣にその謎を解く鍵がありそうだ。甲子園では投手が上々の成績を収めるのに、その他の球場になると投手陣が崩れているのがわかる。特に2008年ではその兆候が顕著に見られている。
さらに打撃面では、これまで甲子園と他の球場で成績に大きな差は見られなかったが、今シーズンは甲子園では打てるがその他の球場では打てていないという結果が出ている。投手・野手ともに甲子園には強く、その他の球場に弱い結果が今年のホームとアウェーの勝星に反映されてしまっているのだ。
終盤に失速し巨人にメイクレジェンドと呼ばれる大逆転優勝を許してしまった昨年、前半戦首位を快走していた阪神に陰りが見え始めたのも死のロードがある8月に負け越した時だった。アウェーを苦手とする投手陣の防御率が3.99にまで落ちた8月に9勝11敗と初めて月で負け越したのが失速の始まりだったのである。
今季5位と大きく出遅れている阪神にとって、例年のように死のロードで失速してしまうとクライマックスシリーズ出場は厳しいだろう。それだけに、甲子園以外の球場を苦手とする投手陣の奮起が期待される。今年はこの死のロードで失速ではなくて加速していかなければいけない。真夏の8月は阪神にとって正念場となる。ここを踏ん張ることでクライマックスシリーズ進出への希望が見えてくる。

