2009年06月25日

選手分析 ~西武 #18 涌井 秀章~

※文章、表中の数字は2009年6月17日現在

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 昨季は10勝11敗に終わり、自身の成績としては不本意だった涌井。しかしWBCを経て、2年連続の開幕投手としてスタートした今季は、ここまで7勝を挙げ順調に白星を積み重ねている。17勝を挙げ最多勝を獲得した07年をほうふつとさせる安定感だ。

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 最近3年で比較してみると、目を引くのが被打率の低さと奪三振率の大幅な向上だ。特に奪三振率はキャリアハイの前年を大きく上回り、今季は9イニングあたり2つ以上も多く三振を奪っている。では、多彩な変化球と高い制球力を持ち、“技巧派”としてのイメージが定着しつつあった涌井の投球に何の変化があったのだろうか?

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 今季の涌井の “変身”ぶりを紐解く鍵は、ストレートにあった。追い込んでから様々な球種を投げていた昨季に比べ、今季は40%を超える割合でストレートを選択。一方でスライダーやカットボールの割合は減少し、いわゆる“力で押す”場面が増えているのだ。追い込んでからのストレートの平均球速を昨年と比較しても、3km/hほど増しており、「球速以上のキレを誇る」と評されるストレートにより力強さが加わっていることが見てとれる。

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 ストレートの向上は被打率・被長打率の面からも明らかだ。ともに昨季から大きく良化しており、“勝負球”として申し分のない数字を残している。さらにストレートの威力が増したことの副産物としてか、フォークの威力も向上。被打率、長打率ともに0割台をキープしており、この2つの球種が今季の好調ぶりを支える一因となっている。

 今季は狙って三振を奪える投球をテーマにストレートを磨いてきたという涌井。先で示したように、ここまでは思惑通りに事が進んでいると言える。これも今季から松坂大輔(現BOS)の背番号「18」を受け継ぎ、本人としても心に期すものがあったからなのだろう。2年連続の栄冠に向け、頼もしいエースがチームを高みへと導く。


posted by 佐々木 浩哉 |13:37 | 日本プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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