2009年06月19日
選手分析 ~中日 #42 ブランコ~
※文章、表中の数字は2009年6月15日現在昨季は主に米マイナーの2Aでプレーし、決して前評判の高い選手ではなかった中日・ブランコ。しかし、ここまで18本塁打を放つなど、並み居る強打者を抑えて本塁打ランキング単独トップの好調ぶりだ。本塁打1本あたりに要する打数は12打数強と高い数字を残し、ナゴヤドーム天井直撃弾を放つなど、ずば抜けたパワーの持ち主である。その驚異的な長打力で他球団の投手陣を震え上がらせている。
開幕直後から4番に据えられたブランコだが、当初はその責務を果たせているとは言いがたく、4月は2割台前半の低打率に本塁打も4本のみ。それでも、才能を見込んで根気よく起用し続けた落合監督に応えるように、5月は一気に打撃成績が向上。中でも注目したいのは本塁打率で、月を経るごとに一発の出る確率が倍増している。交流戦が主となる6月に入ると約6打数に一発と驚異的な数字を残しており、ほとんどが初対戦となるパ・リーグ球団の投手陣にも対応ができている。
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ブランコの打撃で特徴的なのはとにかく積極的な姿勢だ。ファーストストライクは見逃さず、スイング率はリーグ平均を大きく上回る69%。また、ストライクカウント別の打撃成績でも、その理由が垣間見える。追い込まれるとどうしても脆さが出てしまうので、有利なカウントのうちに勝負しようという思惑なのだろう。ブランコと対戦する投手は、ファーストストライクをいかに取りに行くか、という点が勝負の大きな鍵となる。
昨季まで主砲として君臨したウッズと比較しても、チームへの貢献度はブランコが上回る。昨季得点圏打率が2割前半に留まったウッズに対し、ブランコはここまで.333と好成績。球界でも屈指の長打力を誇ったウッズの長打率すら上回り、本塁打・打点ともこのペースでいけばウッズの昨季残した数字を超える見通しだ。ウッズの抜けた穴を埋めるどころか補って余りあるほどの活躍を見せており、チームにとって嬉しい誤算となっている。 今や中日打線において最重要警戒打者となったブランコ。今後は各球団ともあの手この手でブランコ対策を講じてくることだろう。ここまで勝率5割前後をさまようチームにとって、4番打者の落ち込みは致命傷ともなりかねない。また、必ずやってくるであろうスランプや壁をいかに乗り越えるかが、ブランコの、そしてチームにとっての正念場となる。ブランコに求められるものは、もはやウッズの穴埋めだけに留まらない。
posted by 佐々木 浩哉 |02:57 |
日本プロ野球 |
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選手分析 ~中日 #42 ブランコ~
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なるほど面白い分析ですね。タイロンウッズの昨年は最終的な得点圏打率が227まで行きましたが、8月までは1割代です。ちなみに打率が2割未満。彼の特筆すべき本塁打はたったの1本CSで藤川から打ったもの。これ以外は打ったけど相手が勝手に怖がってくれたにすぎませんでした。
ブランコのいいのは研究熱心。力む癖はあるけれど長打を捨てて走者を返すだけに徹した打撃もできるしうまく合わせることもできる。走塁、守備も毎日かなり練習してうまくなってきてます。左中間の当たりで3塁へのタッチアップは勉強の成果と言えるでしょう。
posted by shundora | 2009-06-19 12:46
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昨季は主に米マイナーの2Aでプレーし、決して前評判の高い選手ではなかった中日・ブランコ。しかし、ここまで18本塁打を放つなど、並み居る強打者を抑えて本塁打ランキング単独トップの好調ぶりだ。本塁打1本あたりに要する打数は12打数強と高い数字を残し、ナゴヤドーム天井直撃弾を放つなど、ずば抜けたパワーの持ち主である。その驚異的な長打力で他球団の投手陣を震え上がらせている。
開幕直後から4番に据えられたブランコだが、当初はその責務を果たせているとは言いがたく、4月は2割台前半の低打率に本塁打も4本のみ。それでも、才能を見込んで根気よく起用し続けた落合監督に応えるように、5月は一気に打撃成績が向上。中でも注目したいのは本塁打率で、月を経るごとに一発の出る確率が倍増している。交流戦が主となる6月に入ると約6打数に一発と驚異的な数字を残しており、ほとんどが初対戦となるパ・リーグ球団の投手陣にも対応ができている。
ブランコの打撃で特徴的なのはとにかく積極的な姿勢だ。ファーストストライクは見逃さず、スイング率はリーグ平均を大きく上回る69%。また、ストライクカウント別の打撃成績でも、その理由が垣間見える。追い込まれるとどうしても脆さが出てしまうので、有利なカウントのうちに勝負しようという思惑なのだろう。ブランコと対戦する投手は、ファーストストライクをいかに取りに行くか、という点が勝負の大きな鍵となる。
昨季まで主砲として君臨したウッズと比較しても、チームへの貢献度はブランコが上回る。昨季得点圏打率が2割前半に留まったウッズに対し、ブランコはここまで.333と好成績。球界でも屈指の長打力を誇ったウッズの長打率すら上回り、本塁打・打点ともこのペースでいけばウッズの昨季残した数字を超える見通しだ。ウッズの抜けた穴を埋めるどころか補って余りあるほどの活躍を見せており、チームにとって嬉しい誤算となっている。
今や中日打線において最重要警戒打者となったブランコ。今後は各球団ともあの手この手でブランコ対策を講じてくることだろう。ここまで勝率5割前後をさまようチームにとって、4番打者の落ち込みは致命傷ともなりかねない。また、必ずやってくるであろうスランプや壁をいかに乗り越えるかが、ブランコの、そしてチームにとっての正念場となる。ブランコに求められるものは、もはやウッズの穴埋めだけに留まらない。

