2009年06月12日

選手分析 ~巨人 #49 ゴンザレス~

※文章、表中の数字は全て2009年6月7日終了現在

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 助っ人外国人を多数抱えるチームの中で、意外な男が台頭を見せた。ヤクルトを退団し、今年から巨人にやって来たゴンザレスだ。5月初旬の一軍昇格後、6度の先発登板で防御率1点台、41回1/3イニング連続無四球と、チーム随一の安定感を発揮している。

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 好調の要因はいくつかある。まずは、先頭打者の出塁を許さない点だ。昨年3割台半ばだったイニング先頭打者への被出塁率が、今季は大きく改善された。各イニング最初のアウトを確実に奪うことで、ピンチの拡大を最小限に抑えているのだ。

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 また、防御率の変動に直結する部分でも、その好調ぶりは発揮されている。得点圏走者を置いた場面での粘り強さは、被打率が示すとおり驚異的なものだ。昨季の大きな課題だったピンチ時の不安定感を克服し、打たれ強い投手へと変貌を遂げたのである。

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 そして、得点圏被打率の飛躍的向上は、球種の投球割合から立証できる。ゴンザレスの武器となる球種は、被打率が最も低いスライダーだ。しかし、昨季はそのスライダーを、得点圏に走者がいる場面で多投することはなかった。状況に応じない単調な投球内容といえるが、今季は明らかに違う。得点圏時におけるスライダーの割合増加が顕著に表れているのだ。失点の危険性が高まると、得意球を生かしたスタイルに切り替える。これが功を奏し、大事な場面で確実に打者を抑えているのだ。捕手陣の好リードを示すデータでもあり、ゴンザレスが巨人移籍に際して得た、最大の恩恵といえるのではないだろうか。

 エース・グライシンガーが復調しない中で、ゴンザレスの台頭は巨人にとって嬉しい誤算だったはずだ。目下リーグ首位快走中のチームに不安は少ないかもしれないが、シーズンは長く、昨年苦杯をなめた日本シリーズも控える。思わぬ助っ人が、救世主として巨人を支えるかもしれない。


posted by 山田 隼哉 |10:19 | 日本プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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