2009年05月28日
選手分析 ~横浜 #18 三浦 大輔~
※文章、表中の数字は2009年5月24日終了現在![]()
不振にあえぐチームの中で、三浦が好調だ。昨オフにはFA流出を取り沙汰された経緯もあり、今季にかける意気込みは並々ならぬものがある。リーグ防御率ランキングで5位につけ、5勝はリーグ2位タイ。今季は安定感ある投球が目立っているが、1イニングあたりの走者出塁数を表すWHIPは脅威の0.778をマーク。3イニングを投げて出塁を許す走者がおよそ2人となる計算で、リーグの先発投手の平均が1.227であることからその好調ぶりは際立っている。
加えて圧巻なのが走者を出してからの粘り強さだ。昨季も走者を出してからの被打率が2割台前半と優秀な数字を記録していたが、今季はそれをはるかに上回る.115。走者を背負っても抜群の集中力を発揮し、身上の粘りの投球により一層磨きがかかっている。
そこで、この好調の要因の一つとして挙げたいのがストレートである。直近3年間のストレートの投球成績を比較するとその違いは一目瞭然だ。被打率は言うに及ばず、被長打率の低さが特に目を引く。被打率と被長打率が1割台いうことは、今季ここまでストレートをほとんど長打されてないことを表している。過去2年痛打を浴びていたストレートの質が、以前より向上していること。これが、今季の好調につながっていると言える。
また、ストレートが打たれていない理由としては、外角にしっかりと制球できていることが大きい。真ん中へ甘く入ってくる割合は、昨年に比べ8ポイント減の11%。投球の基本である外角への制球を徹底し、必要とあらば巧みに内角を突く三浦のスタイルはさながら生きた教科書である。ストレートがどれだけ良くても、失投が多ければ意味をなさない。正確にコースへ投げ込む制球力こそが三浦の真骨頂だ。 5月半ばにして事実上の監督交替を余儀なくされ、チームは今季も下位を低迷。そのような状況下にあって、絶対的エースである三浦に掛けられる期待や果たすべき責任は限りなく大きい。チームが浮上するためには、たとえ孤軍奮闘となっても好投を続けていくしかない。「強いところを倒して優勝したい」残留会見で発した三浦の言葉からも、その覚悟のほどが窺い知れる。
posted by 佐々木 浩哉 |11:02 |
日本プロ野球 |
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不振にあえぐチームの中で、三浦が好調だ。昨オフにはFA流出を取り沙汰された経緯もあり、今季にかける意気込みは並々ならぬものがある。リーグ防御率ランキングで5位につけ、5勝はリーグ2位タイ。今季は安定感ある投球が目立っているが、1イニングあたりの走者出塁数を表すWHIPは脅威の0.778をマーク。3イニングを投げて出塁を許す走者がおよそ2人となる計算で、リーグの先発投手の平均が1.227であることからその好調ぶりは際立っている。
加えて圧巻なのが走者を出してからの粘り強さだ。昨季も走者を出してからの被打率が2割台前半と優秀な数字を記録していたが、今季はそれをはるかに上回る.115。走者を背負っても抜群の集中力を発揮し、身上の粘りの投球により一層磨きがかかっている。
そこで、この好調の要因の一つとして挙げたいのがストレートである。直近3年間のストレートの投球成績を比較するとその違いは一目瞭然だ。被打率は言うに及ばず、被長打率の低さが特に目を引く。被打率と被長打率が1割台いうことは、今季ここまでストレートをほとんど長打されてないことを表している。過去2年痛打を浴びていたストレートの質が、以前より向上していること。これが、今季の好調につながっていると言える。
また、ストレートが打たれていない理由としては、外角にしっかりと制球できていることが大きい。真ん中へ甘く入ってくる割合は、昨年に比べ8ポイント減の11%。投球の基本である外角への制球を徹底し、必要とあらば巧みに内角を突く三浦のスタイルはさながら生きた教科書である。ストレートがどれだけ良くても、失投が多ければ意味をなさない。正確にコースへ投げ込む制球力こそが三浦の真骨頂だ。
5月半ばにして事実上の監督交替を余儀なくされ、チームは今季も下位を低迷。そのような状況下にあって、絶対的エースである三浦に掛けられる期待や果たすべき責任は限りなく大きい。チームが浮上するためには、たとえ孤軍奮闘となっても好投を続けていくしかない。「強いところを倒して優勝したい」残留会見で発した三浦の言葉からも、その覚悟のほどが窺い知れる。

