2009年05月16日
選手分析 ~楽天 #17 ラズナー~
※文章、表中の数字は2009年5月4日現在現役のメジャーリーガーが、日本球界でどれだけの活躍を見せられるのだろうか。今季より楽天に入団したラズナーは、昨季名門ヤンキースでほぼ一年間にわたって先発ローテーションを守った経験を持つ。通算9勝と成績こそ一級品とは言い難いが、まだ28歳と若いこともあって球団の寄せる期待は並々ならぬものがある。
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ラズナーの武器といえば140キロに迫る手元で鋭く曲がるカットボール。投球割合の4割近くを占め、被打率もここまで2割台前半と優秀な数字を残している。開幕から1ヶ月を過ぎ、恐らく他球団の警戒が最も集まっている球種だろう。その一方でストレートは平均140キロそこそこと目立った数字ではなく、バリバリのメジャーリーガーのストレートをイメージしていると面食らうかもしれない。被打率も4球種の中で最も悪い数字となっており、190cmを超える大柄な体格を持ちながら力で押すパワーピッチャーではないことが分かる。
そして、ラズナーの最大の持ち味はその制球力にある。とにかく逆球が少ないのだ。与四球率でも2.20と低い数字を記録しているのだが、全投球に対する逆球率は脅威の3.0%を誇っているのだ。その数字は制球に定評のある岩隈をはるかにしのぐ。捕手の構えた位置から大きく外れることがほとんど無く、本当の意味で制球力を持った投手といっていいだろう。140キロそこそこのストレートながら、メジャーの舞台で戦ってこられた理由がここにある。
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もちろん課題もある。リーグ平均と比較して見ると分かるとおり、本来であれば低めが最も打たれにくいものだが、ラズナーは低めをよく打たれている。さらに低めのボールゾーンでもあまり空振りを取れておらず、低めを有効に使えていないのだ。今は開幕してから1か月と日が浅く球に力があり高め付近の球でも打たれていないが、疲労が蓄積し始めるシーズン中盤以降を乗り切るためには投手の生命線とも言える低めの制球力の向上が必要不可欠となる。 岩隈・田中の強力二枚看板をそろえ、念願のクライマックス・シリーズ進出が夢ではなくなってきた楽天。春先とはいえここまで常に上位をキープしており、チーム状態は好調そのものだ。「春の珍事」で終わらせないために必要なのは「第三の先発」の確立。名門ヤンキースのローテーションを守った男に掛ける期待としては、決して過大なものではないだろう。メジャーのプライドを掛け、ラズナーが楽天のキーマンとなる。
posted by 佐々木 浩哉 |22:29 |
日本プロ野球 |
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選手分析 ~楽天 #17 ラズナー~
コメント投稿者ID :
第3の先発として、今年は永井投手が頑張ってますので
ここまではラズナー投手より働いているかと。
ラズナー投手が真価を発揮し、永井投手が調子を維持で
きれば、かなり強力な先発陣となり、CS進出も夢では
ない気がします。
posted by 通りすがりの楽天ファン | 2009-05-16 23:56
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現役のメジャーリーガーが、日本球界でどれだけの活躍を見せられるのだろうか。今季より楽天に入団したラズナーは、昨季名門ヤンキースでほぼ一年間にわたって先発ローテーションを守った経験を持つ。通算9勝と成績こそ一級品とは言い難いが、まだ28歳と若いこともあって球団の寄せる期待は並々ならぬものがある。
ラズナーの武器といえば140キロに迫る手元で鋭く曲がるカットボール。投球割合の4割近くを占め、被打率もここまで2割台前半と優秀な数字を残している。開幕から1ヶ月を過ぎ、恐らく他球団の警戒が最も集まっている球種だろう。その一方でストレートは平均140キロそこそこと目立った数字ではなく、バリバリのメジャーリーガーのストレートをイメージしていると面食らうかもしれない。被打率も4球種の中で最も悪い数字となっており、190cmを超える大柄な体格を持ちながら力で押すパワーピッチャーではないことが分かる。
そして、ラズナーの最大の持ち味はその制球力にある。とにかく逆球が少ないのだ。与四球率でも2.20と低い数字を記録しているのだが、全投球に対する逆球率は脅威の3.0%を誇っているのだ。その数字は制球に定評のある岩隈をはるかにしのぐ。捕手の構えた位置から大きく外れることがほとんど無く、本当の意味で制球力を持った投手といっていいだろう。140キロそこそこのストレートながら、メジャーの舞台で戦ってこられた理由がここにある。
もちろん課題もある。リーグ平均と比較して見ると分かるとおり、本来であれば低めが最も打たれにくいものだが、ラズナーは低めをよく打たれている。さらに低めのボールゾーンでもあまり空振りを取れておらず、低めを有効に使えていないのだ。今は開幕してから1か月と日が浅く球に力があり高め付近の球でも打たれていないが、疲労が蓄積し始めるシーズン中盤以降を乗り切るためには投手の生命線とも言える低めの制球力の向上が必要不可欠となる。
岩隈・田中の強力二枚看板をそろえ、念願のクライマックス・シリーズ進出が夢ではなくなってきた楽天。春先とはいえここまで常に上位をキープしており、チーム状態は好調そのものだ。「春の珍事」で終わらせないために必要なのは「第三の先発」の確立。名門ヤンキースのローテーションを守った男に掛ける期待としては、決して過大なものではないだろう。メジャーのプライドを掛け、ラズナーが楽天のキーマンとなる。

