2010年03月13日

チーム分析 ~西武・ソフトバンク~

※文章、表中の数字はすべて2009年シーズン終了現在

【西武】

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 2009年のペナントレースに起こった異変の1つといえば、前年王者・西武の苦戦だろう。開幕から3カ月連続で負け越し、Aクラス入りすら果たせなかった。その最たる原因といえるのが、救援陣の不振だ。涌井、岸ら先発陣が奮闘したのに対し、彼らは多くの借金を背負ってしまった。救援投手の防御率がリーグ5位、勝率がリーグ最低と、守護神・グラマンの不在による影響の大きさを痛感させられた格好だ。

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 そんな中、オフに頼もしい新戦力がやって来た。昨季はロッテで抑えも務めたシコースキーである。日本球界9年目を迎える“古株助っ人”の1人だが、近年は特に成績が素晴らしい。安定感十分のWHIPと、剛腕ぶりが漂う奪三振率の高さは、一昨年のグラマン(6.63)を大きく上回る。唯一気がかりなのは被本塁打率に映る球威低下の疑いだが、弱体化したブルペンの再建を思えばぜいたくは言っていられない。日本一返り咲きに向けて、シコースキーが背負う期待は大きい。

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 一方、打線は強力だ。特にクリーンアップは抜群の破壊力を誇る。昨季は打率こそ特筆すべき数字ではなかったが、長打率と得点圏打率がリーグで最も高かった。中島の勝負強さと中村の長打力が反映された結果といえる。

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 それだけに、彼らの前を打つ1、2番の責任は大きい。昨季は片岡と栗山がその役割を担ったが、いずれも出塁率が十分でなく(片岡.309、栗山.339、リーグ平均.334)、チャンスメークできていなかった。3番打者の全打席中、得点圏走者がいた打席の割合はリーグ最低だ。犠打が極端に少ないことも大きな要因だが、結果として、得点力の高いクリーンアップにチャンスで回せなかった事実は反省すべき問題といえる。1、2番と中軸がかみ合ってこそ、西武打線は本来の爆発力を発揮するのだ。

【ソフトバンク】

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 昨季、前年最下位からの3位浮上で屈辱を晴らしたソフトバンクだが、クライマックスシリーズでのあっけない敗退は意外だった。なぜなら、1点差試合でのリーグ最高勝率が示すように、短期決戦に求められる接戦での強さを、最も備えていたのは彼らだったからだ。

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 小差のゲームを制する上で投手力は欠かせない条件の1つだが、ソフトバンクは杉内、ホールトンの安定した先発2枚だけでなく、ブルペンも盤石の布陣を誇っていた。何しろ、パ・リーグの救援投手防御率トップ5に3人が名を連ねたのだから、疑う余地はないはずだ。シーズン終盤に調子を乱した馬原はWHIPが優れないが、ほか2人同様、奪三振率の高さは心強い。他球団もうらやむであろう強力救援陣は、森福や三瀬といった左のリリーフが充実することで、さらに揺るぎないものとなるだろう。

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 打線のラインアップを眺めると、上位には本多と川崎の1、2番コンビが並ぶ。昨季、打率が振るわなかった2人(本多.262、川崎.259)だが、彼らには小技という大きな武器がある。ソフトバンクの1、2番は出塁率で見てもリーグワースト2位と不振だったが、犠打と盗塁においてはいずれも2位以内の数字を記録していた。つまり、安打や四死球以外での進塁を積極的に狙い、成功させたことになる。しかも、本多と川崎の強みは、2人そろって年間40盗塁以上を決めるほどの俊足であるという点である。これによって、いずれかが塁に出れば、自力でクリーンアップの打席にチャンスをつくり出せる、という構図が成り立っていたのだ。

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 さらにこの攻撃力の高さは、打順1番から始まったイニングの得点率に大きく表れる。あくまで仮想上の話だが、前イニングの終了打順にかかわらず、1試合9回すべての攻撃を1番から始めた場合、ソフトバンクの得点はリーグトップの数字を示す。それも2位以下を大きく引き離して、だ。1、2番がうまく機能しなければ、この結果は期待できないが、本多、川崎は打率向上の余地が大きいだけに、今季はさらなる得点力アップを期待できる。李ボム浩や長谷川といった新たな中軸候補の存在も楽しみだが、打線のカギを握るのはやはり、おなじみの1、2番コンビのようだ。


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posted by 山田 隼哉 |13:56 | 日本プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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