2009年12月03日

IPIN登録

いよいよ2010年から車いすテニスにもITFのIPIN登録制度が導入されます。
http://www.itftennis.com/ipin/
itf_capture

IPIN日本語登録ガイドはこちらから
http://www.jwta.jp/jp/2009/11/ipin.html

IPINとはInternational Player Identification Numberの略で、
ITFのNEC車いすテニスツアーに参加しているプレーヤーにはこのナンバー自体はいままで割り振られていましたが、このナンバーを自分で取得し付随する公開プロフィールや連絡先住所、電話番号といったものをオンラインで自己管理する、というもの。
初めてITF大会に参加する人はここで選手登録をすることになります。
これに関わる費用もついでに徴収され、車いすツアー選手はジュニア選手並みの$20。プロサーキットツアー選手は$45。

これは日本国内のITFツアー大会しか出ないプレーヤーーも対象となり、
インターナショナルな選手としての自覚や自己管理が求められる、ということで、より一層競技スポーツとして健常者のそれに近づいたものになります。
国際的にプロもジュニアも車いすも同様に選手データが管理されるのはテニスが初めてなのかはわかりませんが、随分と先進的な取り組みだと思います。

ITFとしてこの先に見据えているのは何なのか考えてみると、大会の同時開催であるのが見え隠れしてきます。すでにグランドスラム大会には車いす部門が加えられ、下部グレードの大会でもプロツアーと同時開催というのも出てきています。プロ宣言した国枝選手がスポーツとしての車いすテニスを啓蒙しているのはご存知の通りですが、それだけでなく世界的な統括団体であるITFが上流から競技スポーツとしての流れを加速させる。そんな全体像が見えてきます。

つまりITFが車いすテニスプレーヤーに対し、IPIN登録し「競技者」としてやっていきたいのか、IPIN登録はせず「レクリエーション」としてやっていきたいのか、の2択を迫っているともとれます。
「余計な出費がかかるから」とか「登録が面倒だから」という方はどうぞレクリエーションプレーヤーとしてやっていってください、と。

世界の潮流として「競技レベル」の環境整備が進む中、いままでITF大会で引き受けていた「レクリエーションプレーヤー」は行き先がなくなる訳で、今後、各国・各地域ではこういった「レクリエーションプレーヤー」の受け皿と、あらたな普及目的のためのイベント・大会・講習会といったものの開催がますます必要になってくるような気がします。

いままではいろいろな意識のプレーヤーがひとつの大会に混在していましたが、このIPIN導入でプレーヤーの二極化ははっきりと意識されることになります。「競技レベル」部分にいるプレーヤーの切磋琢磨はもちろんのことですが、普及部分(「レクリエーションレベル」にいるプレーヤー)に対し手厚い施策をすることで、競技全体の広がりと競技層の厚さを生むことにつながるのでは、とそんなことを考えながら今回IPIN日本語版ガイドを作成しておりました。


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2008年09月25日

北京パラリンピックの後にあるもの

北京パラリンピックが閉幕。
車いすテニスの若武者は歴史にその名を刻むとともに、
発展途上のこの競技を日本の人々に広く知らしめた。

金色に輝くメダルを手にするために課したトレーニングは
常人の想像するところは遥かに超え、
隣のコートにいても身震いするほどの気力に満ちている。

「この競技をもっと知って欲しい」
そう語る彼が残した功績はいまさらここで語るまでもあるまい。

問題はこの後だ。

確かに認知度は上がっただろう。

一人のヒーロー・ヒロインの出現で
その競技を取り巻く社会的環境が大きく変わることはままあるが
そのチャンスを逃してしまう競技も少なくない。

才能豊かな若者が狂気すら孕んだ過酷なトレーニングを経て起こした
この波を大きなうねりに変えるのも、
そして4年後に再度彼が起こすであろう波まで沈黙とするのも、
この競技に携わる一人一人の意識、行動次第だろう。

すでに地元で体験講習会を開いている方々や、
自らは競技から離れても協会業務に献身する方々、
地元大会の維持・拡大に奔走する方々、
公営コートで新人を手取り足取り指導する方々。
うねりに変えるための尊い力だ。

あなたは、そしてボクは何をしているだろうか。
あなたは、そしてボクは何が出来るだろうか。

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2008年01月24日

競技者、としての姿勢

その道だけで生計を立てられるものだけをプロフェッショナルを呼ぶのであれば、車いすテニス界にはプロは数人しかいない。また華麗なプレーで観客を魅了できるものだけをプロフェッショナルを呼ぶのであれば、これもまた数人しかいない。だけれども、テニスに真摯に向き合い、常に自分を高め、そして見るものに何かを伝えている者をプロフェッショナルと呼べるのであれば、この車いすテニスの世界ツアーを転戦している者たちをプロフェッショナルと呼ぶことに対し、いささかの迷いはない。

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posted by implayer |15:47 | コラム | トラックバック(0)
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