2007年01月17日

環境が環境を生み出す

第16回NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会、NEC-JWTAマスターズで通っているこの大会は、国枝慎吾選手の3年ぶり2度目の優勝という形で幕を閉じた。彼は今頃南半球オーストリアはメルボルンのナショナルテニスセンターに着いた頃だろう。今年から車いすのオーストラリアオープンはプロツアーのそれと同時に、そして同じ会場で開催される。

昨年有明で開催されたAIGジャパンオープンにフェデラーが出場し、インタビューの機会を得た日本人記者が日本のテニスの現状を憂いた際、フェデラーはこう言ったという。

「日本にはクニエダやサイダという世界トップクラスのプレーヤーがいるじゃないか」

昨年のウィンブルドンでは車いすテニスも同時開催され、場内の各所に設置されているモニタに映し出される映像では、斎田・国枝ペアが優勝を決めた車いすイベントの決勝の様子が放送されていた。

フェデラーは自身の決勝戦を前にしてロッカールームでこの車いすイベントの決勝を見ており、その日の夜、各部門の優勝者とその関係者だけが招待されるチャンピオンズディナーの席上で、フェデラーは斎田選手と国枝選手をつかまえ、「おめでとう」と話しかけてきてくれた。フェデラーの飾らない態度と紳士的な振る舞いに感動を覚え、「フェデラーのファンだったけど、会って話してみてますます好きになった」と国枝選手は語っている。

海外のITF大会では車いすイベントの同時開催が増えつつあるが、まだそこまで至っていない日本ではクニエダやサイダのことを知るメディア関係者は少ない。

そんな現状を踏まえ、国枝選手は自分のブログで、今年のNEC-JWTAマスターズへの観戦を呼びかけていた。ぜひ見に来て欲しいと。

その呼びかけに応じる形でさまざまなブログにも紹介され、当日会場では例年に比べ一般の観客が数多く見受けられた。「クニエダがんばれ」の声援も耳にした。
優勝を決めた試合後、彼は女子優勝の八筬選手やジュニア選手たちとエキスビジョンゲームも行った。

トップ選手でありながら自身で観戦を呼びかけ、自分自身の役割・影響を自覚し決勝戦直後にも関わらずエキスビジョンゲームにも参加する姿勢は海外ツアーや同時開催で見たプロ選手を見て、身につけたものであろうか。

NEC-JWTAマスターズは確かににぎやかな大会とは言いづらい。しかし今回の大会は何かが動き始めた感触を随所に感じた気がする。特に、国枝選手を見つめるジュニア選手の「憧れ」のまなざしは、この大会の、いやこのスポーツの持つ可能性を指し示してくれているような気がする。

下記のブログで写真も見れます
Yahoo!ブログ-SaitamaWTA会長の小言


サラリーマン選手のコメント:
実は私もこの大会に出場しました。もう有給休暇もなく、欠勤しての参加でした。。。
結果は、クアードクラス1回戦負けで、3位決定戦でも負けて全敗。
去年の今頃は対戦するのも恐ろしいくらいに感じていた人たちと同じ土俵に立てただけでもよしとします。エースの数も驚くほど増えましたし。男子クラスの国枝選手が決勝を行っている2つ隣のコートで試合をしていましたが、自分の試合でいっぱいいっぱいだったので、スコア進行は全く知りませんでした。また得難い経験を積めたと思いますので、今年これから始まる2007シーズンに生かしていきたいと思います。

posted by implayer |22:25 | 大会・遠征について | コメント(0) | トラックバック(1)
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