2008年04月20日

伝説のライター

過去の一時期、ある職業に憧れたことがある。
それは、スポーツライター。


小学生の頃からスポーツ一筋だった自分は、
スポーツを観るのもするのも大好きだった。

小学6年生の時には、陸上400mリレーで県1位になったこともあり、
「いつか、国体やオリンピックに行けるんじゃないか」
そんな子供ながらのささやかな夢を持っていた。

だが、夢はしょせん、夢だった。
それだけの素質がなかった。簡単に言えばそういうこと。
記録は思うように伸びず、後輩には抜かれて行く。
屈辱だった。いつの間にか、練習にも身が入らなく
なってしまっていた。

だけど、プライドというものは簡単には捨てきれなかった。
「もしかして、このまま続けていたらもう一度・・・」
という思いを捨てきれず、中学・高校になっても
何となく、ただ何となく部活を続けていた。


栄光と挫折。
スポーツをやっている人間なら誰もが味わう経験。


自分はレベル的には全然たいしたものではなかったが、
選手たちの心の微妙な動きは、自分なりに理解できると思う。

そして、いつの頃からか
選手たちの心理などを書き綴る仕事がしたいと思っていた。

それが、スポーツライターという仕事。


それからというもの、「Number」を始めとしたスポーツ雑誌を
読み漁り、スポーツライターという職業を理解しようと努めた。

そしてほどなく、自分で自覚した。

「自分は、スポーツライターには向かないんじゃないか」と。


自分なりに理解したスポーツライターの在り方は、

スポーツに関する出来事を、臨場感を持って描く。
しかし、あくまで冷静に、感情を交えてはならない。

ということ。

しかし、自分はスポーツというと、思わず熱くなってしまう。
不器用なせいもあり、自分が書く文章には感情が混じってしまう。
それに、真面目な文章を書いていると、なぜかすぐに
おちゃらけたくなってしまうのだ。

いつのまにか、スポーツライターへの尊敬の念が生まれた。
あれだけ、わかりやすく、かつ冷静に文章が書けるなんて・・・。
自分には、とても出来ない。


ところで自分には、尊敬するスポーツライターがいる。

スポーツライターという職業について調べているうちに知った
伝説の作品、「江夏の21球」。
今は亡き、山際淳司氏が書いたものである。

どうしてもその作品が読んでみたくて、
古本屋で探したら、ようやくボロボロの文庫本を見つけた。

読んでみて・・・ただただスゴイと思った。
さすが、伝説と言われることはある。

そこには臨場感があふれ、登場する選手たちの心の動きが
事細かく描かれているのだ。
そして、自分が「すごい」と思ったこと、それは

文章に感情は混じっていないのに、しっかりとした個性がある

ということ。

素人考えでは、スポーツライテイングというものは
誰が書いてもだいたい同じような文章になるのではないかと
思うのだが、山際氏はその中で、しっかりと個性を出そうと
していたように感じるのだ。

例えば「ポール・ヴォルター」という作品では、
主人公の心理を、カタカナを交えた文章で表現したり、

「ジムナジウムのスーパーマン」では
「イヤーネー、セールスマンの迷い子だって。キャハッ」
「ハイ、アリガトーゴザイマスッ!」なんて
弾けた物言いが出てきたり、

比較的、個性が出しにくいスポーツライティングにおいて、
さまざまなテクニックを用いて、これこそ山際淳司の文章だと
言われる作品を生み出していったのだと思われる。

志半ばで、病気で亡くなられたということなので、
もう彼の新しい作品を読むことはできないのだが、
いま手元にある「スローカーブを、もう一球」というタイトルの
ボロボロの文庫本は、自分の大事な宝物のひとつだ。
これまでも、今からも。

posted by ぽてと |16:36 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月17日

はじめまして

はじめまして。ぽてとです。

昨年のワールドカップバレーの際に、このブログサイトのことを知り、
ひそかに憧れを抱いておりました。


「ここでブログを開設して、スポーツのことを思いっきり語れたら・・・」


そう思い続けていたのですが、なかなか勇気が出せずにいました。

というのも、ここには“プロっぽい”雰囲気が流れている感じがして、
自分みたいな素人は参加できないんじゃないかと思い込んでいたのです。


しかし、最近になって少しずつ、いくつかのブログに書き込みをする
ようになり、一般のスポーツファンの方々もここに参加されていると
いうことがわかってきました。そして、

「自分も、みなさんの仲間入りをしたい」

そう思いました。


このブログには、スポーツ以外のことは書けないということで、
ちょっとプレッシャーを感じていますが、
大好きなバレーボールを始めとして、さまざまなスポーツに関して、
自分が感じたことや思いなどを綴っていきたいと思っています。

よろしくお願いします!

posted by ぽてと |10:38 | その他 | コメント(2) | トラックバック(0)
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