2008年03月20日

2007.12.03 「男子バレーを熱く語る」(1)

男子バレーのワールドカップが、昨日閉幕しました。
選手のみなさん、本当にお疲れさまでした。

3勝8敗という結果だけを見ると、「イマイチだったね」とか、
「大したことないじゃん」とかいう言葉が聞こえてきちゃいそうですね。
確かに、数字だけを見るとそうなんですが、私自身にとっては、
この数週間の戦いをすべてテレビでみてきて、
とてもとても内容のある充実した日々でした。

特に、最後の東京3連戦は、いずれも良い試合だったと思います。
本大会での北京五輪出場権獲得の可能性がゼロになってしまい、
しかも、残り3試合で戦うチームが、いずれも強豪ぞろいだったため、
かえって開き直って試合ができたこともあったかもしれません。

最後になってようやく、スーパーエース山本の調子が上がってきて、
ブロック・スパイク・サーブとも、好プレーを連発!
(遅いよ、遅すぎるよ~~の声も聞こえてきそうですが)


山本選手は、数年前までは全日本の押しも押されぬエースでした。
試合中、ほとんどのスパイクをひとりで打っていました。

本人にも「オレはエースだ」というプライドがあるのでしょう。
今大会でも、特に最初のほうでは、顔付きにそういうニュアンスが
出ていたように思います。

ですが、今のチームには勢いのある石島選手や越川選手がいます。
さらに、清水選手という新しい顔も出てきて、選手層が格段に
厚くなってきました。山本選手が一人エースだった頃とは、
明らかに状況が違います。

そして、彼にとっては、荻野キャプテンという存在が、
自分の現在の状況を自覚するきっかけになったのではないでしょうか。

荻野選手も、いまや37歳。もう選手としての寿命は長くないでしょう。
彼がいなくなったあとの全日本を、いったい誰が守るのか?
山本選手は、それに気づいたのではないでしょうか。

そしてその後は、それまで迷っていた気持ちやプライドなども吹っ切れて、
「チームのために」自分が今やれること、やらなければならないことに
全力で取り組んでいたように思います。
かつて、「ガラスのエース」と呼ばれていた頃の面影は、
そこにはもうありません。
その姿には、頼もしささえ感じることができました。


そして、ゴッツこと石島選手。
彼はこの大会で、ひとまわりもふたまわりも成長したようですね。

最初のラウンドの頃は、相手チームにサーブで徹底的に狙われて
途中でキレてしまったり、スパイクがなかなか決まらないと
すごく不安な顔を覗かせたりしていました。

しかし、植田監督の度重なるゲキを受け、また、荻野選手の身体を張った
プレイを間近でみているうちに、だんだんとチームのエースとしての
自覚が出てきたのでしょう。
日程が進むにつれ、彼の顔つきは明らかに変化していきました。

その後は、相変わらずサーブで狙われても、サーブレシーブを
きっちり返す事に専念して、ひたすら丁寧にプレーをしていたように
見えました。その影響で、スパイク数はガクッと減ってしまいましたが、
彼も「チームのために」という気持ちが芽生えてきたのでしょうか。

それに、自分が決められなくても、山本選手や越川選手が決めてくれる。
そういう信頼の気持ちが、チームにも伝わっていたのかもしれません。
そのためか、最後の3連戦では、チームの雰囲気もグッとよくなって
いたように見えました。
そんなゴッツの姿が、とてもたくましく見えて、
何だかとってもうれしくなってしまいました。

posted by ぽてと |21:38 | バレーボール(男子) | コメント(0) | トラックバック(0)
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