2009年07月02日

育成のヒントがここに隠されている?②

前回は「http://www.youtube.com/watch?v=K2tiz0hLRf0&feature=related」の動画で紹介されているYokomine式教育法の「子どもをやる気にさせる4つのスイッチ」のうちの2つ「子どもは競争したがる」と「子どもは真似をしたがる」という点から考えられる育成指導のヒントについて私の思ったことを書いていきました。

今回は残りの2つについて書いていきたいと思います。
その3「子どもはちょっとだけ難しいことをやりたがる」

簡単でできるものというのは最初は達成感があるけれどもそれだけでは次第に飽きがくる、逆に難しすぎてできないことは最終的に諦めがでてきてしまう。ちょっとだけ難しいことを与えることによって努力させて最終的に達成感を与えることでまた新たなチャレンジをしようという気持ちになります。

様々なスポーツの指導法の基本的なこととして「簡単なものから難しいものへ徐々にやっていく(漸進性)」「成功体験をさせる」といったことがありますがそれに共通することだと思います。

これは子どもだけに当てはまらないことだと思います。
その例として紹介するのですが、私はイタリアでイタリア人に「日本語を教えて」と言われたことがあります。
私たちにとって日本語は小さい頃から触れていくことで自然と学び習得してきたものであって、勉強して学ぶといった感覚があまりないためにどのように教えていいか悩みましたが(海外で生まれて外国語を現地で学んだ人はそういったことをよく言ってますね)、とりあえず「ひらがな」からだと思い50音順のひらがな表を作りました。

そこではじめに書くのが「あ」という文字。
動画内でも横峰氏は言っていましたが「あ」という文字は初めて見た人にとっては非常に難しいものです。
そのイタリア人も「あ」を見て真似して書き始めてすぐ「無理・・・」といった風になりました。しかも「あ」が無理なのではなく、その時点で「日本語なんて絶対無理・・・」といった風になってしまいました。
最初から難しすぎるハードルで挫折してしまうとその後のモチベーションが一気に下がってしまいます。
そういった意味では横峰氏が作った「ヨコミネ式95音」という表は「簡単なものから難しいものへ」という点において非常に的を得たものだと思います。
そのイタリア人にもこういったやり方で教えていればその後のモチベーションも変わっていたかもしれません。

その4「子どもは認めたがれる」

山本五十六元帥の「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ」という言葉もあります。

人のタイプには「褒められて伸びるタイプ」と「叱られて伸びるタイプ」があると言いますが、やはり褒められて喜ばない人というものはなかなかいないと思います。それが子どもとなればなお更でしょう。

動画内でも言われているように、「達成感」を持つことが次のステップへの最大のモチベーションとなるのだと思います。

以上、動画で紹介されていた4つのポイントから考えさせられることについて書いていきましたが、それら全てに共通することは全て子どもの「モチベーション」を上げることに繋がると思います。
つまり「やる気」にさせることが習得において一番効果的なものであると言えるでしょう。

私自身も全くゼロから始まったイタリア語の習得も、「サッカー」というモチベーションのおかげで学べた部分は非常に大きいです。
語学学校での勉強よりサッカーの現場で学んだ言葉の方が多いといっても過言ではありません。

これらのことは一見みんな知っていると思えそうですが、実際にそれができている指導者・または教育者や親がどれだけいるのだろうか?と考えさせられる内容でした。

指導内容や知識も重要ですが、特に育成という場面においては子どもをやる気にさせたり、子どもの可能性を制限しない「環境づくり」というものが大人の一番重要な役割なのだと改めて感じました。
育成は「選手を育てる」のではなく「育つ環境をつくる」ことが大事なのかなと。

これだから「よし、Yokomine式教育法を取り入れよう!!」と言っているのでなく(とても興味深くすばらしい教育方だと感じてますが)これらから得られる考え方や方法をうまく活かしていければもっと子どもは伸びるだろうなと思って今回の記事を書きました。

最後に、この「Yokomine式」の教育をしている保育園や幼稚園の、子ども達が入園したてでまだ何もできない状態の初期段階の指導がどうなってるのか非常に興味がわきました。

もし知っている方がいらっしゃれば教えていただければ幸いです。

posted by idalia_calcio |17:35 | 指導者 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年07月01日

育成のヒントがここに隠されている?①

この中に育成指導のための大きなヒントが隠されているのではないか?
そう思わせるような動画を見つけたので、今回はそれについて思ったことを書きたいと思います。
日本の番組ですので見た方もいらっしゃるのではないかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=K2tiz0hLRf0&feature=related

これを見て私はすごい衝撃を受けました。
もちろんここに登場する園児達の能力も驚くべきことですが、このヨコミネ式の指導法の中にサッカーの指導者としても使える多くのヒントが隠されていると感じました。

番組内で横峰氏は指導のポイントを大きく4つに絞って(「4つのスイッチ」として)紹介しています。

その1、「子どもは競争したがる」

日本では個性を大事にするあまり順位や優劣をつけないようになっている傾向にあります(番組内でも横峰氏は指摘しています)。

少し話しはそれますが、数年前SMAPの「世界に一つだけの花」という歌が大ヒットし、日本中で「ナンバーワン」より「オンリーワン」という考えが一気に広まりました。
もちろん私も「オンリーワン」の重要性はわかっているつもりです。
ただ少し疑問に感じているのは「個性」を重視するあまり「方向性」が見失われがちな気がしているのです。
「勝利」を目指したり「1番(ナンバーワン)」を目指すことがあたかも「オンリーワン」と逆を意味しているとでも言わんばかりに(大げさに言ってますがそのくらいに捉えられてるんじゃないかと私は感じています)先にも述べた「順位」や「優劣」をつけることを悪いことのような考えを持っている人が多くなったのではないかと感じています。
(別に歌の批判をしているわけではないのであしからず・・・)

特に競技スポーツなどでは「勝利」というものは一番の喜びであり、そこを目指してプレーしています。
問題なのは「勝利」に固執しすぎるあまりに手段を選ばずに勝つためだけのプレーをすることで選手の「個性」を無視したり消したしまったりするところにあると思うのです。

そこを勘違いして捉えてしまった大人が「勝利など二の次だ」と言って「勝つ」ことに対してネガティブなイメージを植えつけてしまったのではないかと思います。

「ナンバーワンにならなくてもいい」ではなく「ナンバーワンになれなかったとしてもいい(目的を持って頑張ったことでできたその人の個性がオンリーワンに繋がるのではないだろうか)」という解釈が自分はしっくりきます。

話がそれましたが、横峰氏が言うように「子どもは競争したがる」ということは本当だと私も思います。しかしそれをやらせないのは大人が勝手に決めたことであり、ある意味子どもの可能性を制限してしまっているのではないでしょうか?
もちろんできない子は劣等感を感じることもあるでしょうが、それが新たに自分を成長させるための糧になることも確かです。
「悔しさ」や「向上心」、また自分もできるようになろうといってできる子を見る「観察力」といったものが養われることは非常に重要なことだと思います。しかもそれが自発的に子ども達のほうから芽生えてくるのであればなお更です。

大人の役割は、できない子に対してどういったサポートができるか(大人が手を出しすぎてもいけないし、何もしないとできないままの子もでてくる)、そこが指導者としての重要な役割なんだと思います。(非常に難しいことですが)

「自分が成長したい」という子ども達の本能を、大人が制限してしまうことこそが子どもの成長の一番の妨げになっているのかもしれません。


その2、「子どもは真似したがる」

私も小さい頃はいろんなことの真似をしていたのでこの気持ちはわかります。
また小学生の指導をしていた時もコーチの真似をしたがる子どもは沢山いました。
そういった意味でデモンストレーションができるということは指導者にとって非常に有効な手段であると思います。
ただそれがうまくできない指導者もいると思いますが、そういった場合は映像などを使っていい選手のプレーを見せることも子ども達にとっては大きな刺激になるでしょう。
トップレベルの試合を毎週観ているヨーロッパの子ども達がそこから得るものは非常に大きいと思います。
また試合の翌日にグラウンドでプロ選手のドリブルやキックの真似をする子ども達もよくみかけます。
今や日本でも海外のトップレベルの試合を見ることは可能だと思います。
子ども達の「真似したがる」特性をうまく活かすことも指導の大きな手助けとなるでしょう。

少し長くなったので残りの2つは次回に書くことにします。

posted by idalia_calcio |14:28 | 指導者 | コメント(0) | トラックバック(0)
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