2009年06月30日
雑誌掲載
来週、ブックハウス・エイチディさんより発刊される「月刊トレーニングジャーナル」8月号(7月10日発売)より2ヶ月に1回、1年間(計6回)に渡り「海外スポーツ医療情報」という内容でイタリアの情報について執筆させていただくことになりました。 私の専門はサッカーのフィジカルトレーニングということで医療とは少し違った分野ではありますが、フィジカルコーチにとっても医学的な知識は必要だと思っていますし、また自身のトレーナーの経験なども踏まえて主に私自身が見たり経験したイタリアでの情報を発信していく予定でいます。 日本にいて海外の情報が手に入りず来方に少しでも現地の情報を伝えることができればと思っています。 どうぞよろしくお願いします。
posted by idalia_calcio |18:09 |
私事 |
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また、バルセロナにあるEuropaというチームには日本人監督とアシスタントコーチ、エスパニョールのマネージャーにも日本人スタッフがおり、同じく海外に出てサッカーの勉強をしている方の実際の現場を見ることができたことは非常に貴重な機会であり、外国人の子ども達相手に指導している姿は自分にとっても刺激になりました。
予選・決勝トーナメントとも全試合を観ることはできませんでしたが、2日目の決勝トーナメント1試合目のバルセロナ対レアル・マドリッドの試合はとても見ごたえのある試合で楽しめました。
CLのテーマ曲で入場してくる選手たち、試合前には各クラブの歌が流れ雰囲気はまるでトップチームの様。
選手たちも「バルサには負けるか!!」「レアルだけには負けない!!」といった気持ちがプレーにも現れていたと思います。
U-10といえば4~5年生?くらいだと思いますが、さすがビッグクラブでプレーする選手たちだけあって、この年代からしっかりとした技術だけでなく、相手との駆け引きや状況判断、中には相手を引っ張ったりなんてことまでやってのける選手がいました。
ただスペインで指導をしている友人たちが言ってたことで印象的だったのは「この中でプロになれる選手は1人いるかいないかくらいだろうね」と言ったことでした。
イタリアのビッグクラブでもそうなのですが、育成はもはや育成というより、毎年めぼしい選手を連れてきて競争させる場といった意味合いが強いと思います。
そしてそういったクラブはプロ選手を育成するというより、自分のクラブで闘える選手を育成するといったとこが多いと思います(地方クラブであればプロになれてもそのクラブでプロとして使えなければ意味がないといった)
CLで優勝したバルサのメンバーに多くのカンテラ(バルサの育成部門)出身の選手がいたことは事実ですが、この年代のスクールのころからずっとバルサの選手で生き残れているという選手はいないのではないでしょうか?
うまい選手を競争の中に入れる方法も一種の育成の手段ですが、自分が親の立場であれば、このくらいの年代でもし自分の子どもがビッグクラブから誘われても考えてしまうかもしれません。
それよりはある年代までは大きくなくても良い指導者や良い環境のあるクラブの方がいいかもしれないかなとも思います。
(逆に親が自分の息子がビッグクラブから誘いを受けたことに熱くなり入れることもしばしばあるようです)
ただ競争の中で伸びる選手もいますし、コツコツと時間をかけて伸びていく選手もいます。
もちろん子どもの意志も大事です。
どの方法が一番正しいかなどは結果が出てみないとわからないものですが、ただ親や周りの大人が選手の特徴を理解して、どの時期で上のレベルに挑戦させるか、助言してあげれるようにすることも大事だと思います。
(最後の写真は後半ロスタイムに逆転ゴールで決勝進出を決めたバルセロナ)
オサスナの本拠地であるパンプローナのスタジアムは約2万人収容のあまり大きくないスタジアム。普段はどの程度観客が入るか知りませんがこの日ばかりは超満員のスタジアム。
レアルのユニフォームを着たサポーターは一人も見かけませんでした。
試合はレアルが試合開始直後に先制。ゴールの後満員のスタジアムには大きなため息が・・・。
しかしその直後に同点に追いつきスタジアムは歓喜のに包まれ、そして後半逆転のゴールを決めたのは元レアルの選手であったフアンフラン。
このゴールがオサスナの2部降格を救い、しかも古巣であったレアルからのゴールと言うこともあっておそらくオサスナの歴史に残るゴールになるのではないでしょうか。
試合終了の瞬間、サポーターが一気にピッチに流れ込みました。
警備員が大量に控えていたのですが何千人ものサポーターの乱入を止めることができるはずもなく、ピッチはオサスナファンで溢れかえりました。
自分たちの街のチームが来年も1部でプレーできる。その喜びが溢れたものすごい瞬間に立ち会うことができたことはとても良い思い出になりました。
試合終了後一度ロッカールームに帰った選手たちも再びスタンドのVIP席に集まりサポーターに挨拶をしていました。
「最後まで応援ありがとう!!来年も応援よろしく!!」と言ったかどうかはわかりませんがサポーターと喜びを分かち合う選手達の姿はこのチームがいかにサポーターに愛されているのか感じることができました。
試合終了後1時間以上興奮の冷めないスタジアム、私達は一足先にスタジアムを後にしたのですが、街に帰る際に道路はクラクションと車の窓から振り回すオサスナの旗の嵐。
夜の街ではどこのBarでもオサスナサポーターが歌い踊り飲みまくっていました。
決して大きくないクラブであっても、街全体にこれだけ感動や喜びを与え、逆に降格したチームは悲しみや絶望を与えるサッカーというスポーツが与える影響力の強さを改めて感じました。

