2009年03月27日

サッカーは数学ではないけれど・・・

サッカーは数学のように計算式があったり数字の大きさで結果が決まるものではありません。
例えば試合中に一人退場して10人対11人になったら11人のチームが勝つと決まってるわけではないし、勝ち点の上のチームが下のチームと対戦すると必ず上のチームが勝つと決まってるわけでもありません。
どんな試合もやってみないと結果はわからない、それがサッカーであり、またそれがサッカーの醍醐味でもあると思います。

ただ違った意味でサッカーには計算も必要になってきます。
リーグの終盤戦になると皆残りの試合をどう戦うか、どの試合に重点を置くのか、自分達の順位、他のチームの順位、そして対戦相手当と含めて自分達が目指す現実的目標を達成するための計算をするのです。
もちろん全部勝つ、負けてもいいだなんて思っているのではなく、現実的な状況判断、残りの期間をどう進めていくのかという意味での計算です。

ここで現在の私のチームSemonteが属しているリーグと現在の状況を含めてその計算の一例(実際にチームではそう考えていること)を挙げてみたいと思います。

まずは第30節終了時の現在の順意表は
順位 チーム               勝ち点
1.     C.Castello                   65
2.     C.Rigone                     63
3.     Todi                           53
4.     Bastia                        49
5.     Semonte              46
6.     Torestina                    46
7.     C.Castello                   44
8.     Narnese                     44
9.     G.Ponte                      43
10.   Gualdo                  39
11.   Torgiano                     39
12.   Gabbelletta                 37
13.   Spoleto                      34
14.   Cannara                     33
15.   Angelana                    32
16.   Valfabbrica                 27
17.   Umbertide                  22
18.   M.Martana                  14(降格決定済み)

18チーム中、1位がSerieDに自動昇格、2位~5位までが昇格をかけたプレーオフへ、13位~16位までが降格争いのプレーアウトへ、そして17、18位が自動降格となります。

我がSemonteは現在勝ち点46の5位タイ。
残りの4試合は11位のTorgiano、3位のTodi、12位のGabbelletta、そして最終節が15位のAngelanaとなっています。
ここでプレーオフ圏内の5位以上をキープするために、同位にいるTrestina、4位にいるBastiaとの直接対決は残っていないために、正直どの試合も落とすわけにはいきません。
しかしここでその2チームの今後の対戦相手を見てみると、Bastiaは今週末に現在1位を走るC.Castelloと対戦します。このC.Castelloも首位の座を守るために負けるわけにはいかない試合であるので本気モードで試合に臨むでしょう。
もしここでBastiaが負け、今週Semonteが勝てば勝ち点が並びます。
そしてBastiaはその次の週に今週我がチームと対戦するTorgianoとの試合が控えています。
このTorgianoも今週我がチームに負けるとプレーアウト圏内のチームがすぐ下に迫ってくるためにいよいよ負けられなくなり試合は激しいものになるでしょう。イタリアではそういった試合をGuerra(戦争)といった言葉で表します。

また来週に我がチームと対戦するTodiは優勝は狙えない位置であるもののプレーオフ圏内はほぼ安泰で今週勝ち点3を無事に獲得すればそれはより固くなるでしょう。
その状態で対戦することになるといわゆるGuerraのような試合になることは考えられにくいでしょう。
一方で勝ち点でSemonte並ぶTrestinaもまた来週は現在プレーアウト圏内ギリギリにいるSpoletoとの対戦が控えており、そこもGuerraになることが予想されます。

聞かれないチームの名前を出して少々分かりづらかったかもしれませんが、我々Semonteにとって今週のTorgiano戦が今シーズンを決める大一番になることは間違いありません。
今年になって何回この「シーズンを決める試合」という言葉を発したかわかりませんが・・・これが本当に一番の決め手になる試合だとみんな思っています。

もちろんこうやって計算したことが全て思い通りにいくということはありませんが、リーグの流れを読んだり戦い方を考えることはとても重要なことだということを教わりました。
ちなみにこの計算はチームの若手の19歳や20歳の選手も考えていることであり、さすが小さいころからリーグ戦を戦っており、そういった考え方が染み付いているのだなと感じました。

とにかく残り4試合、最後まで気を引き締めて最後にいいシーズンだったと言えるように頑張りたいと思います。

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posted by idalia_calcio |08:10 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年03月23日

リーグ終盤戦、注目は首位対決だけにあらず

イタリア・ウンブリア州SerieE(Eccelenza)のリーグ戦も残り4試合となり、いよいよ終盤戦の架橋に入りました。
本日行われた試合で我がSemonteは勝ち点43で同位につけるGrifo Ponte Nuovoというチームと対戦。両チームともプレーオフ圏内の5位まで勝ち点3差の6位ということでこの勝負がプレーオフ争いの直接対決の1試合でもありました。

先週の練習試合でSerieC2にあたるGubbioとの練習試合で正GKが手の骨を骨折し今季の残り試合が絶望的となり第2GKのユース選手を使わないといけないという緊急事態に陥り守備面での不安があったものの、この大事な1戦を1-0と見事勝利し、しかも一つ上の順位にいたチームが敗れたために勝ち点46で5位タイで並び、この時点でプレーオフ圏内に入り込むことができました。

ちなみにこのプレーオフ制度、各リーグで用いられており、リーグ戦を終盤のギリギリまでどの試合もガチで行わせるいい効果を生んでいます。
というのも、リーグで1位になったチームは自動的にSerieDに自動昇格、そしてリーグ2位から5位の4チームで残り1枠を争うプレーオフが行われます(2位対5位、3位対4位で試合をし、その勝者が再び対決)。
そうすることによって、優勝の可能性が無くなったチームも5位圏内を争ってリーグの最終戦まで高いモチベーションを保ってリーグを戦うことができます。

一方逆に下のチームにも最後まで油断のできない厳しい戦いがあります。それが降格争いをするプレーアウトです。
降格争いは下の2チームが自動降格し、下位3位から6位までの4チームでプレーアウトを行い2チームが降格します。

現在首位と2位が勝ち点差2、また最下位がダントツでビリを走っていますが、あとのプレーオフ争いとプレーアウトの争いは大変混戦状態です。この時期の1試合1試合がどのチームにとってもチームの今シーズンを占う1戦となり見逃せません。
上位の優勝争いだけでなく、中位につけているチームは何とかプレーオフ圏内を、自動降格の域にいるチームはなんとかプレーアウトに届くように、またプレーアウト圏内のチームもなんとかプレーアウトが避けられる順位までとそれぞれのチームが最後まで目的を持って試合を行うことになるのです。
こういった制度が消化試合を減らし、最後までリーグを盛り上げる要因の一つになってると思います。

現在日本のリーグで特にJ2などは降格制度がないために(チーム数を増やすためとJに加入する基準を超えたチームがまだ少ないのでJFLからJ2に上がれるチームが少ないからかもしれませんが)リーグの終盤にかかると消化試合が多く、モチベーションも低く試合の面白みも少ないことから観客の入りが非常に少ないといった話を聞いたことがあります。
選手は真剣に試合を戦っているかもしれませんが、しかし目標があるのとないのでは気持ちの入り方は全く違ったものになるでしょう。
特に経済面で潤っていないチームにとって消化試合はお金の無駄にもなりかねません。
リーグ戦を最後まで面白くさせる工夫ということも日本は今後考えていく必要があると思います。

posted by idalia_calcio |05:45 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年03月07日

シーズン終盤の危険な時期

3月に入り今シーズンも残り2ヶ月となりました。
この時期になって問題になってくるのはシーズン終盤の肉体的疲労とそしてそれ以上に深刻なのが精神的な疲労です。

特に私のチームは通常のリーグ戦の他にカップ戦の決勝、またリーグ戦の1試合が雪で延期になったためにその試合がこの1週間に行われ、10日間で4試合をこなさなければいけないという過密日程の途中にあります。
こう試合が続くと回復する時間が少ないことと、試合に備えるための準備期間が少ないことで様々な問題が生じてきます。

先日は延期になった試合の振り替えが行われたのですが現在最下位のチーム相手に後半途中までリードされるという展開で、試合中の選手のパフォーマンスには明らかに疲労の色が見えました。
そしてそれはまた肉体的なものだけにあらず精神的にもみられ、ミスと感情の起伏の悪循環でした。

なんとかその試合は勝利したものの、練習中でもこの時期はちょっとした問題が生じたりもします。
最近ではシーズン終盤ということもあり一つ一つの試合の結果が最終的にシーズンを決定付ける試合でありピリピリしたムードで練習する選手も多いです。
それが練習を引き締める良いものであればいいのですが、残念ながらそうでないことも多くあります。
その辺の感情がうまくコントロールできないのがアマチュア選手なのかもしれませんが(そういった感情もコントロールできる選手がプロとアマチュアの差だと言う人もいます)、今日の練習ではミニゲーム中にミスをした若手の選手に対してあまりにもひどい罵声を浴びせたベテラン選手がいて、その若手の選手は途中でゲームを抜け泣いてしまいました。

基本的にイタリア人の間には上下関係というものがあまり存在せずに、特にサッカーのピッチ上ではほとんどそういったものはありません。
年下の選手でも年上の選手に喰らい付くし、年上の選手もかなり厳しい言葉を言い放つこともありますがそれに年下の選手が怯えるようなこともほとんどなく逆に言い返すようなことが普通です。

そうであるにも関わらず今日のようなことが起こったということはそれほどひどい罵声を浴びせられたのだと思います。
言った方の選手もいつもそこまで言っているのでなく、この時期的なものや、様々な疲労からピロピリしていたということもあるでしょうし、逆に言われた側もそれに耐えうるだけの力が無い状態だったのかもしれません(あくまで仮定ですが)

監督は「この時期は肉体的にも精神的にも疲れがたまる時期で非常に危険な時期だ。去年も同じようなことが起こったし、それは他のクラブでも起こってることなんだ」と言っていました。
そして「イタリア人なんか特にstupido(愚か者・バカ)だからそういった感情をコントロールできないんだ。俺がプレーしていたセリエCのレベルでもそうだった。それができる唯一のプロはセリエAでやってる奴らだけだ」とも言っていました。

またいくらセリエAの選手でもそれこそ個性の強い集まりの集団ですからそれをまとめるスタッフの力は非常に重要であり難しい能力であると思います。

こういったチームのいわゆるロッカールーム事情なようなことは試合を見ているだけ人達にはわからないものであり、チームの内側にいる人のみがわかることであります。
それをなんとか解決していくのがチームスタッフやもちろん選手間皆の役割なのでしょうがそのコントロールが非常に難しいということを非常に痛感しました。

posted by idalia_calcio |07:12 | イタリアサッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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