2008年09月29日
厳しい日々が続いています。
リーグ戦5試合を終えて1勝2分け2敗の勝ち点5。
先週から8日間で3試合が立て続けにあり、1分2敗という結果。しかもホームでの2連敗。負のループに入っています。
アマチュアリーグと言えども選手もスタッフもお金を貰いながらプレーをし、ほぼプロ選手のような待遇を受けています(セリエAなどとは比較になりませんが)。
それ故に勝てない時のプレッシャーは半端なものではなく、サポーターからも「給料泥棒!!」などという厳しい罵声が飛んできます。
先日の試合は監督が前節試合終了後にで審判に抗議したことで1試合ベンチ入り停止となり、監督の代わりに私が初めてベンチ入りしました。(普段ベンチには選手と監督とトレーナーとマネージャーのみが入れる)
とは言っても私が試合を動かすわけでもないため、ベンチ裏のスタンドにいる監督の指示を私がピッチ上の選手に伝える役目をしました。
結果は1-3の敗戦。偶然ですが初ベンチ入りを勝利で飾ることができませんでした。
怪我人が多いだとか交代選手がいないだとか言い訳はいくらでもできますが、それをしたところで結果は変わりません。
そして結果が出ないと厳しい決断を下されるのがプロの世界です。
今日の新聞には会長が選手を何人か切るかもという記事がでていました。イタリアの新聞の記事なため信憑性が薄いですが、結果が出ないと行われるのは監督(スタッフ)の交代か選手の入れ替えです。
監督の更迭が行われれば監督に連れてこられた私のクビもありえることです。
厳しいことですがプロの世界、勝負の世界とはこういうものだと自分がその立場になり初めて実感しています。(まだ何も決まったわけではないですが)
ただ私にできることは、今後もチームスタッフとして続けていけるのであれば、自分にできることでチームに貢献し、できればチームの立て直しに貢献できるように頑張ることのみです。
posted by idalia_calcio |19:06 |
イタリアサッカー |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年09月23日
「相手より点を多く奪ったチームの勝ち」
サッカーの定義であり得点競技の定義でもあり当たり前のことです。
いくら優勢に試合を進めていても、いくら相手に引けをとらない試合をしていても、たった1つのゴールが上まっていたチームが勝ちなのです。
日曜日に行われたリーグ第3節、vsGualdo Tadino戦。
数年前までセリエCだったクラブ(Gualdo)と数年前までイタリア9部にいたクラブ(私のチーム)。
隣町のクラブのチームということもあっていつもと違った雰囲気がグラウンドを包む。
リーグ戦前に行われたカップ戦の予選で1度対戦したことがあったのだがその時はアウェイで勝利した私達ですが、「リーグ戦ではまた違った戦いになる」と監督は試合前に口をすっぱく言っていました。
試合は前半のはじめを押し気味に進めるもゴールは生まれず均衡した試合に。
こういった試合を決定付けるのはスーパープレーか痛恨のミスというのが多いのではないでしょうか。
この試合でも実際にそうでした。
中盤で囲まれたMFがボールを奪われ、そのボールを相手が30mくらいの距離からロングシュート。
ボールは見事にゴール右上隅に突き刺さり失点。
その後両チーム退場者を出す激しい試合展開に。
後半終了間際に私のチームもゴール前で1対1のチャンスがあったもののそれを外し得点ならず。
そのまま試合終了して敗戦という結果に終わりました。
ほんとたった一つのプレーが試合を決定付けたものでした。
内容的にも劣っていない、チャンスもなかったわけでもない。ただ一つあったのは相手が決めてこちらは決めれなかったこと、ただそれだけでサッカーの勝敗は決まってしまいます。
もちろん細かく見れば原因はあったりするのでしょうが。
今年のリーグ戦はどのチームも混戦していると監督は言っています。
そうなるとこういった試合を如何に勝ちきるか(もしくは負けないか)が今後非常に重要になってきます。
今週は水曜日にもリーグ戦があり中2日の連戦。
身体的にはきついものがあるでしょうが、この次を負けると一気に今後厳しくなるという緊張感を持って闘えることを考えると、この連戦はある意味好都合だったかもしれません。
ただ実際に試合をやってみないとわかりませんが。
明日の試合に向けて、本日の練習でしっかり準備をして試合に臨みたいと思います。
posted by idalia_calcio |18:48 |
イタリアサッカー |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年09月15日
イタリアサッカーの用語の一つである「違い(differenza・英語でdifference)」」のつくれる選手という言葉。
試合の流れを変えるプレーができる優れた選手を意味する言葉です。
イタリアサッカーにおいてこういった選手は非常に貴重な選手であり、イタリアのサッカーではA.C MILANのカカーのような選手が代表されます。
つまり、チームが困難に陥ったときにその試合の流れをひっくり返すような武器を持っている選手のことです。
カカーのように一人で打開していく選手もいれば、フリーキックなどのセットプレーにおいて正確なキックで得点する選手などがおり、こういった選手がチームにいるかいないかによって相手に与える脅威は全く異なります。
私のチームにも一人そういった選手がいます。
Marco Gaggiottiというその選手はまだ22歳の若い選手。
過去に3年間セリエC2でもプレーしていた選手であり、イタリア人には珍しくテクニックに優れたタイプの選手です。(もちろんイタリアにもテクニック系の選手は他にもいますが)
身長175cm前後で身体の線も太くはない彼(日本人のような体格をしています)ですが、正確なテクニックと優れた戦術眼を持つ選手です。またコンタクトプレーにおいても相手に真っ向勝負するのではなく独特のリズムで身体をうまく使う選手であり、このチームの鍵を握る中心選手です。
先日のリーグ戦でも1点を先制されていたチームを得意のフリーキックで同点に追いつき試合の流れを一気に変えました。
こういった選手は相手チームに恐怖をあたえる(fare paura)選手とも言われます。
私がイタリアに渡って、たまに日本からやってくる日本のチームなんかを見ていて、巧い選手は全体的に多いいが、こういった「違い(変化)」を与えたり、相手に「恐怖」を与える選手が少なく感じました。
対戦したイタリア人選手からも「巧いけど怖くはない」と言われるのもそういったことからだと思います。
平均的には日本人選手の質も高まってきてることは事実だと思います。
ただ世界と闘うためには、こういった相手を怖がらせる「違い(変化)」をつくれるが育たないことには上に行くのは難しいと思います。
ただ指導者がつくろうと思ってそういった選手が育つものではありません。
ならば指導者はそういった選手ができるような環境をつくることを考えていかないといけません。
そのためにはもっと日本のサッカーの環境も考えていく必要があるでしょう。
私もそのためになることを今ここで学んでいければと思います。
posted by idalia_calcio |20:06 |
イタリアサッカー |
コメント(6) |
トラックバック(0)
2008年09月11日
皆さんには理想とする指導者像はありますか?
「こういう指導者になりたい」、「あの人のような指導者を目指したい」、そういった目標となるような指導者像って持っていますか?
私は正直まだそれが定まっていません。
今までいろいろな指導者の方と出会ったり、一緒に仕事をしたり、もちろん素晴らしい方達とも出会いましたし、決してその方達が良くなかったと言っているのでなく、ただ「自分もこうなりたい」と強く思ったことがまだほとんどありません。
夏にあるJクラブのコーチとお話させて頂いた時にその話をしたら「理想の指導者には自分がなればいい」と仰っていました。
ならいったい自分はどういった指導者になりたいのか?
どういう方向に進んで行きたいのか?
ただ指導をする日々を送るだけでなく、自分の方向性をもう少し具体的に考えていく必要があると強く思いました。
posted by idalia_calcio |15:36 |
指導者 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年09月08日
9月6日土曜日、私のチームのリーグ(SerieE)の開幕戦が行われ、我がSEMONTE CALCIOはホームにCANNARAというチームを迎えました。
7月23日から今シーズンの練習が開始され、その時から監督は常に「9月6日のCANNARA戦に標準を合わして心と身体を準備していく」と言っていました。
SEMONTEという人口800人程度の小さな町にあるクラブ。
他の大都市のチームと比べると、資金力にも環境にも決して恵まれたチームではありません。
ほぼプロ選手といっても過言でない選手を集め、優勝を狙っているチームもありますが、私のチームは常に毎試合1試合1試合が勝負であり、最低降格しないことが第一の目標であります。
「リーグの初戦は特別な気持ちが入る」と監督は言っていましたが、今週1週間は特にその試合に賭ける思いと緊張感が監督の隣にいてひしひしと感じられました。
そして迎えた開幕戦。
まだ夏の暑さが残り、この日は珍しく湿度が高く蒸し暑い日でした。
アップ最中の選手の顔つきもいつもとは違い、闘いに望む顔になっていたのが非常に印象的でした。
イタリア人はこのONとOFFの切り替えが非常にうまいと個人的には感じています。
そして試合は3-2で見事初戦を勝利で飾りました。
しかし後半最後の20分は完全に押し込まれ、あと5分あったらおそらく追いつかれ下手をすれば逆転を許してたであろう内容に、試合後の監督は珍しく興奮して怒り狂っていました。
残り30分のとこまでは3-0でほぼ試合を決めてたのですが、クリアミスでのオウンゴールにより1点を失ってから完全に流れが相手ペースに。
3-0で出た気持ちの緩みと、試合の流れを読んだプレーができずに、若くて走る選手の多かった相手チームの最後まで走りきるプレーに完全に呑まれていました。
いくらリードしていてもいつ流れが変わり試合がひっくり返るかわからない、本当にサッカーのそういった部分が見れた試合だったと思います。
監督は「技術や戦術の差もあるけれど、最終的には頭(メンタル)の差が試合を決める」と言っていました。
如何にメンタル的な部分を90分間高い状態で保てるか、ユーロ2008でもそうですし、W杯にしても最近はいろいろなサッカーの試合を見ていてそれがすごい重要だと感じています。
勝利というものが一番認められるイタリアですが、指導者としてはそれだけで満足していては成長はないと思います。
今回出た課題をどう修正していくのか、来週からの練習がまた楽しみです。
posted by idalia_calcio |02:18 |
イタリアサッカー |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2008年09月03日
週末にいよいよセリエA2008-09シーズンが開始しました。
私の所属するチームのリーグは1週間遅れで今週末に開幕します。
先週はリーグ戦に先立ってカップ戦の予選が行われ、3チームによるトライアングル方式の試合が行われ2戦2勝で予選を突破し、リーグ戦の初戦に向けていい公式戦のスタートを切りました。
この2戦にて、前回の記事に書いた育成枠で出場している2選手を見て少し感じることがあったので今回はそのことについて書きたいと思います。
この2選手は両方とも右のサイドハーフとサイドバックとして出場しました。
ハーフの選手は去年からこのチームでプレーしており、このカテゴリー(セリエE)の経験を1年間している選手です。(昨年も育成枠で試合に出場していた)
一方バックの選手は去年までセリエC2のプロクラブの下部組織にてプレーしており、練習はトップチームと一緒に練習していた選手であり、個別では肉体的にも技術的にもハーフの選手に比べ上手くて強い選手であると思います。
一般的に見てアマチュアクラブの育成の選手と、プロクラブの育成でプロ選手と共に練習してきた選手では後者の方が経験的に勝っていると見えるかもしれません。
しかし先週の2試合の中で高いパフォーマンスを発揮したのはハーフの選手の方でした。
何が良かったかと言うと、一番の要因はこのカテゴリーの試合のスピードへの慣れだと感じました。
アマチュアリーグといえどもこのカテゴリーは結構レベルの高い選手やチームが揃っており、少しでも判断が遅ければあっという間にプレッシャーをかけられてボールを奪われてしまいます。
このディフェンスの選手のようにプロクラブでの練習経験があり個人能力的には優れている選手でも、公式戦でのゲームのスピード感がまだ乏しく、判断の遅さや技術を発揮できない場面が多々みられました。
今日の練習前に週末のゲームについて監督がミーティングで振り返った際にも同じようなことを言ってました。
ここで感じたのは、やはり公式戦の経験の差というものはとても大きなことであり、確かに良い環境で練習することも大事なことではあるけれども、選手の成長にとってやはり大事なのは試合で経験を積むことだと思いました。
posted by idalia_calcio |04:39 |
イタリアサッカー |
コメント(2) |
トラックバック(0)