2008年04月24日

リーグ戦終了

昨日の試合をもちまして、今シーズンのリーグ戦(ウンブリア州・U-16)のリーグ戦の全日程を終えました。
最終節は2位のチームとの直接対決でしたが3-0で勝利し、リーグ無敗(30戦26勝4分)という素晴らしい結果で終了することができました。

リーグ唯一のプロ下部組織であり優勝がある意味義務付けられたようなチームではありましたが、基本的に周りのチームとは一つ下の世代のメンバー中心で、練習環境もプロの下部組織にも関わらずかなり厳しい環境ではあったのですが、選手達はその中でも最後まで戦い抜いてくれました。

負けから学ぶこともたくさんあります。
選手達を見ていてむしろ「このままじゃいけないのでは?」と思うこともありました。

でも彼らが成し遂げたことはとても素晴らし結果であり、簡単にできるものでもありません。
この経験を今後の彼らの人生に(サッカー人生においても、生活としての人生においても)何かしらプラスになってくれればと思います。

ただこの1年PERUGIA CALCIOというクラブを見てきていろいろと感じるものがありました。
それはいい部分悪い部分の両方であり、イタリアだから、プロクラブの下部組織だから必ずしもいい環境ではないということもすごく感じました。

今後1ヶ月はトーナメントに参加したりともう少しシーズンは続くようなのですが、そこではもう来シーズンのチームを想定してのトーナメントであるためこのチームでの活動もこれにて終了しました。
選手達も来シーズンに向けての準備が始まるのですが、私自身にとっても来シーズンどうするか考えないといけない時期でもあります。

この時期はいつも不安であり悩む時期でもはありますが、自分を少しでも高められる環境を探して行きたいと思います。

posted by イダリア |18:37 | イタリアサッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年04月22日

イタリアの指導者講習会に参加

先日、ボローニャという都市にあるトレーニング・リハビリ施設「ISOKINETIC」という場所にて行われた「Nuovo Calcio」という指導者向けのサッカー雑誌(日本で言う「サッカークリニック」のような雑誌)が主催した指導者講習会に参加してきました。

ちなみにこの「ISOKINETIC」という施設、イタリアでも屈指のリハビリ施設で、過去にはロベルト・バッジョが膝の怪我を負った際にここでリハビリを行い驚異的な回復をして、復帰戦出場後2分でゴールを決めたことは有名な話です。
中村俊輔選手もレッジーナ時代に怪我のリハビリをこの施設で行ったこともあるそうです。

中にはリハビリ用のジムが3つ、プール、天然芝サッカーグラウンド、屋根付き人工芝ミニグラウンドと、とても充実した施設です。

さて、今回の講習会では医者、プロチームの指導者(シエナの監督とフィジカルコーチ)、育成クラブの指導者(ボローニャの育成部監督とフィジカルコーチ)による講義と実技のデモンストレーションが行われました。

その中で何回も耳にした言葉が「コーディネーション」という言葉でした。
PERUGIAでの練習でも多くの指導者が口にする言葉で、ある意味イタリアでは一種のブームなのかなという印象も受けました。
具体的には「自分の身体をコントロールする」ためのトレーニングの必要性を言っていました。
動きのある中での技術練習、道具(バランスボール・バランスディスク等)を使っての技術練習、ステップワーク、これらをセリエAのトップチームでもウォーミングアップの中に取り入れたり、育成年代においては毎日の練習の中にそういった要素を取り入れて行われている(ボローニャの育成では毎回の練習前に30分行うそうです)と言っていました。

実は私は日本での学生時代にこういった類の講習会に何回か参加したことがあるのですがそこで見たもの、あとは実際に大学時代に選手をつかまえてやっていた自主トレーニングで行っていたものとさほど違いはありませんでした。(むしろコンセプトは同じ)
そう考えてみると、イタリアだから最先端のトレーニング方法があるだとか、何か特別なものがあるといったことはないのかなとも最近感じています。
日本の方がもっと前から情報を得て取り組んでいるとも思えます。(それがどれだけ広まっているかは知りませんが)

ただ講義の中でもみんな言ってましたが、「有名なチームがやってるから」とか「誰かがやっているから」という理由だけでそれを真似して行うことはしてはいけないということです。
自分のチームの選手に「何が足りないか?」「何を伸ばしてくのか?」を考え、それにあったトレーニングを行うことが大事だと。
最新の器具を買って使う必要もない、あるものを活かしてどうトレーニングするかが大事だと講師の方は言っていました。
正にその通りだと思います。

そういったことを再認識できた今回の参加は有意義なものでありました。


nuovo calcio 


posted by イダリア |17:22 | イタリアサッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年04月16日

10万アクセス

先日、このブログの10万アクセスを突破しました。
1月から書き始めて3ヶ月、自分なりにイタリアで感じたことを書いてきましたが、予想以上に多くの方に読んで頂いてコメントも頂き、書いている自分としても学ばせていただいてることが多々あります。
今後も読んで下さるみなさんの興味をそそるような内容を提供していければと思います。
今後とも「カルチョイダリアーノ」をよろしくお願いします。

                                              井田征次郎

posted by イダリア |01:03 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月14日

無敗~一度も負けないこと~

私が帯同しているPerugia Calcio-Allievi Regionali-チームのリーグ戦も終盤戦。
現在のところ16チーム中唯一の無敗チームで首位を走ってます。
今日の試合も内容は良くなかったものの勝利することができ、残す試合は2試合のみ。
おそらく優勝はほぼ確実なものとなったのですが、このチームはリーグ戦無敗という記録も狙っています。

我がチームはAllieviという年代(1991,92年生まれ)の92年の子ども達を中心としたチームで、91年の子どもを中心としたチームは全国リーグを戦っており、私が帯同しているチームが参加しているリーグはペルージャのあるUmbria州のなかで行われる州リーグであって、来年全国リーグを戦うであろうチームの選手で構成されています(92年生まれでもうまい子は上のリーグでプレーしています)

このリーグ唯一のプロクラブの下部組織であるために、他のチームからは「勝って当たり前だ」とか「他に負けてもPerugiaだけには勝ちたい」と言われています。
確かに選手の個々の能力を見ても他のチームの選手よりレベルの高い子が多いですが、他のチームと比べると一つ下の年代のメンバーが中心のチームであること、そしてこれはまた改めて書きますがプロの下部チームといっても他の町クラブと比べても決して恵まれた環境ではないことも考えると、この「無敗」という記録は決して簡単なことではありません。どんなに強いと言われるチームでも負けることがあるのがサッカーですから。

残念ながら毎試合いい試合ができてるわけではありません(今日なんか内容的には決していい試合をしたとは言えません)
もちろん負けることによって課題がより見えてそれを修正して成長していくという見方もできます。
ただ、ここまで「無敗」というすばらしい結果を残してきている彼らには是非最後までそれを達成して、この「一度も負けなかった」ということがひとつの大きな「自信」になってくれればなと思います。

残り2節、最終節は2位のチームとの直接対決が控えてます。
その前に優勝が決まっている可能性が大ですが、例え消化試合となっても最後までこの記録に挑んで戦い抜いて欲しいと思います。
Perugia Calcio3


posted by イダリア |03:01 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月09日

イタリア人コーチが言う日本人に足りないもの

イタリア人が日本人の子どもの試合を見て言うことにいくつか共通点があります。
「技術がすばらしい」ということもその一つではあります。
しかし足りないものとして挙げられるのが「ファンタジー性がない」「プレーがきれいすぎる(もっとずる賢くプレイしないと)」といったことです。

その中でも「ずる賢いプレー」ということについて、先日まで通訳として帯同させて頂いていた日本のジュニアユース世代のチームの子ども達にも口をすっぱくして言っていました。

日本でも「マリーシア」というポルトガル語がお馴染みだと思いますが、この「ずる賢いプレー」とはいったいどういったものを指して言ってるのかご存知ですか?
・ファールを受けたら痛くなくても痛いフリをする。
・時間稼ぎをする。
などといったことが思い浮かぶのではないかと思います。

それらも間違いではないでしょうが、イタリア人がもっと言いたいことは「ファール」についてです。
「ファールをするということはルールに反していて良くないことだ。ましてや育成年代でそんな指導をするなんてもってのほかだ」と思う方もいるかもしれません。
また、日本には「きれいに勝つ」といった美学が存在しているからかもしれません。
しかし彼らが言っているのは「戦術的ファール」であり、人を痛めつけたりするようなファールでなく、失点を逃れるため、そしてそれは負けないために行われる言わば「戦術」の一つなのです。

日本人の子供たちの練習中に、相手に抜かれそうになって諦めてそのまま抜かれる場面を目にして「なんでそんなにあっさり抜かせるんだ?そんなんじゃどうぞ行って下さいって言ってるようなもんだぞ!!」とイタリア人コーチは繰り返してました。
「多少引っ張ったりして相手を食い止めるファールは必要。それでファールを取られたりカードをもらっても点をみすみす与えるよりはましだ。それがサッカーだ。」と強く言っていました。

イタリア人と言えども小学生の頃からファールの仕方を教えたりするような指導はしません。
けれども、むしろ選手達はそんな指導を受けなくても自らそういったプレーをしていく選手が多いです。それは何故か?負けたくないから、勝つためには有効であり必要な戦術だと知っているからです。

日本人にはそういった考えが薄いために、どこかでそういったことも教えなければいけないと思います。
どのタイミングでどう教えるかは指導者の手にかかってますが、重要なのは「サッカーは戦いだ」ということも教える必要があるということです。
oyama2


posted by イダリア |03:43 | 日本サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年04月03日

選手の気持ち、指導者の情

最近ここイタリアにて日本人チームを見る機会に恵まれています。
1週間前には静岡県選抜チームが私がお世話になっているペルージャと試合をしたり、またこの1週間はジュニアユース年代のあるクラブチームのイタリア合宿の通訳として帯同してきました。
将来的には日本で指導をしたいと思っている私にとっては日本人選手がどんなプレーをするのかを見ることは非常に大事なことであり、こういった機会は普段あまりないのでとても貴重な経験となりました。

通訳として帯同したチームには1週間付きっきりだったので寝食を共にし、イタリア人コーチによる練習の通訳をさせて頂きました。
今回はその中で感じたことや、そのチームの指導者の方と話したことから気づいたことなどを書いていこうと思います。

彼らは某Jクラブの下部組織の地方支部の子ども達で栃木県で活動しているクラブです。
今まで私がイタリアでこういったような形で携わらせて頂いたチームはどちらかというともう少し都会の地域のクラブが多かったため、子どもの気質の違いを今回は少し感じました。
誤解を避けて言わせてもらえれば少し田舎地域の子ども達でよく言えば素直でほのぼのした仲良し同士の子ども達、ただサッカーの実力的には都会のクラブの子どもに比べて少し劣るかなといった印象でした。
それでももちろん技術レベルはイタリア人に比べると格段に優っていて、日本人の技術レベルはやはり相当高いものだということが再確認できました。

指導者の方達はこの遠征を通して、日本では味わえないいろんな困難や難しさ(サッカーだけに至らず生活の面でも)を体験して強い気持ちを持って欲しいという思いもあったようです。
実際に彼らの試合や生活での行動を見ているとその理由がわかった気がします。
試合に臨む際にも気持ちが入ってなかったり、自分の出場予定の試合の直前になっても準備ができていなかったり、また自分が試合に出たい、アピールしたいといった気持ちが全くない選手が多いと指導者の方は悩んでいました。
せっかくイタリアにまで来て、セリエAの下部組織のチームと試合ができたり、普段相手にできないイタリア人選手と対戦できたりするのに、日本で練習しているのと何も変らない雰囲気。
これに対して監督の方は厳しい接し方をされていました。
試合に出たいと思わない奴(実際には思っていてもそれをアピールしようとしない奴)、それに対して準備して気持ちをつくっていない奴はプレーさせない、イタリアにまで来たのだから最後には情けで少しはプレーさせるといったこともまったくせずにそういった厳しい態度を取ることで選手達に伝えていました。そこで情けをかけたら選手達は何も気づかないでしょうから。

子ども達には平等な出場機会を与えうまくない子にもチャンスを与えていく、そういったこともとても大事なことではあります。ただ、それだけでは単なる仲良し集団を作るだけになる恐れがあることも確かです。
下手でもいい、自分をアピールし試合に出たいと思う気持ち、試合に出たら勝ちたい、負けたくないという気持ちを持つこともサッカー選手としては必要なことです。

果たしてどこまでその思いが子ども達に通じているのかはわかりませんが、やはり日本人の子ども達にはそういった強い気持ちや自己アピールといった部分において足りない部分があるんだと思います。
その背景には日本の教育制度や文化からそういったことが子どもを育てる環境でないことも理由にあります。

今や日本ではサッカークラブ(スポーツクラブ)が人間教育の場にもなっている現実もあります。(本来なら家庭や学校で教育されるべきことまでしているようです)
サッカーだけを教えることだけが指導者の仕事ではなくなっている日本ではどういったことが求められていて、指導者にはどういった資質が必要なのか、そして自分が指導者になるためにはどんなことが必要なのか考えていかなければならないと強く感じました。

oyama


posted by イダリア |15:50 | 日本サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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