2008年03月22日

桐光学園VSA.Sローマ(プリマヴェーラ)

ラッツィオユースとの練習試合の翌日、午前中の練習で前日の試合で出た課題を改善することを目的とした練習をこなし、午後はA.Sローマのプリマヴェーラとの練習試合を行っていました。

昨日の相手とは違い、今回のローマのメンバーは全員1990年生まれで桐光学園の選手と同じ年。
おそらく同年代の中でもさらに優秀な選手はトップの練習に合流したりしていなかった可能性もあるものの、一応同年代でイタリア有数の強豪チームとの対戦でした。

体格も前日の対戦相手より2年違うとこんなにも違うのかというくらいガッチリとした身体つきの選手ばかりで、身長では桐光の選手も高い選手はいるものの、横の太さを見ているとやはり人種の違いってあるのかなと思ってしまいます。

桐光のメンバーは先日と同じメンバーでスタート。(先日の課題を修正するためには同じメンバーの方がいいだろうという桐光のコーチの意向)
やはり運動量では勝るものの、先日の相手と違うのはまず寄せの速さ、つまり相手もかなりプレッシャーが速くしかも身体が強いこともあり、ボールを離す判断が遅くなって身体を寄せられるとかなり苦しい状況が多くみられました。

午前中にやったサポートの動きやポゼッション練習が活きたのか、上手く周りのサポートを使って攻めるものの、ちょっとでもトラップを多くしたりプレーの判断が遅くなるとすぐさま身体を寄せられます。

しかし全体的に前日の試合で出た課題についてはかなり修正できていて、練習の吸収力の早さはさすがだなと思いました。

審判のジャッジがややローマよりだったため(イタリアらしいでしょうか??苦笑)PKで先制点を許すものの、昨日の試合よりはかなり質の高い(技術的にミスも少ない)試合展開をしていました。
GKのファインセーブなどもあり最終的には3-1で勝利した桐光学園。

試合後に選手達に感想を少し聞いてみたところ、「とにかく強い。あんな相手とやったことない。Jのユースなんかでもあんな相手いなかった。プリンスリーグ前にこの体験ができてよかった。」などと選手達なりにもイタリア人相手に試合ができたこと、そしてそれなりに力のある相手に勝てたことはかなりの自信になったのではないでしょうか。

私はこの2日間でこの遠征からは離れたのですが、彼らはその後約1週間この遠征は続き他のチームとも練習試合を行っています。
彼らの人生の中でもこうやって海外でサッカーを体験できることもそう多くはないでしょう。
この遠征で少しでも多くのことを体験し学んでいって欲しいと心から思います。
そしてこの中からこの遠征で対戦した相手選手の誰かと世界の舞台で再会できる選手なんかがいれば、それはまた素晴らしいことだと思います。

最後に、突然の私の訪問に対して快く迎え入れてくださった桐光学園サッカー部の皆様、そしてこの遠征スタッフの皆様にこの場を借りて御礼を言わせて頂きます。
桐光学園サッカー部のご活躍を心よりお祈りしております。
In bocca al lupo!!
vs roma


posted by イダリア |20:41 | 日本サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月21日

桐光学園VSラッツィオユース

桐光学園のイタリア遠征にお邪魔させて頂いた初日の午後にラッツィオユースとの練習試合がありました。
日本人のサッカーがイタリア人相手にどれだけ通用するのか非常に楽しみにして試合を観戦しました。

対戦相手のラッツィオユースは1992年生まれの子ばかりで(桐光学園は90,91年生まれ)年下相手でしかもこの日は数人主力が抜けているということでしたが、桐光学園もこの日がイタリア遠征初の試合ということもあり多少緊張した面持ちでスタート。
2つも年下だといくら日本人とイタリア人でも日本人側の方が大きい子が目立ちます。
試合開始から豊富な運動量で前線からプレスをかけて走り回る桐光学園。
これだけ走り回れるだけの体力があるというのは相当走りこみをしているなというのが感じられました。

桐光学園は多くのチャンスを作り出しますが、肝心のゴールが決まらない。
そう思っていた矢先にコーナーキックから失点で0-1で前半を折り返します。

ここで私自身の感想を書くとすると、
1、いわゆる日本人らしい?豊富な運動量で相手にプレスをかけていっているものの、ボールを取りきれていない。(連携ミス?または球際の弱さ?)
 その結果いくら体力があってボールを奪えなければ余計に走る量が増えて最終的にはガス欠に
2、危険なエリアで奪われることにより、イタリアらしいシンプルなカウンターで幾度か危険な場面あり。(ラッツィオ側はほぼ2~3人で攻撃していた)
 ボールを失っても大丈夫な場所(キープしたり仕掛けてもいい場所)とそうでない場所がまだわかっていない?
3、数的優位を作ろうとして?後ろから果敢にオーバーラップをするサイドバックがいるが、それを待つ前にもっとシンプルに前の選手を使って仕掛ける場面があってもいいと思った。時間をかけることで相手のDFが揃ってしまう場面が多かった。
4、FWにはもっと積極的に前に仕掛けて欲しい。その日の午前中の練習がポストプレーの要素が入っていたのでそれを実戦で試したのかもしれないが、前半はFWがペナルティーエリア付近で前を向いて仕掛ける場面がほとんどなかった。それでは相手は全然恐いと思わないだろうなと感じた。

一方で後半ではその前半の課題(私の私見での)が修正されてる場面もあり、終わってみれば8-2の快勝でした。

技術・戦術的な課題は1試合観ただけなのでその日だけのものか、もしくはまだ不足している部分なのかはわかりませんが、体力的な課題としてはやはりスタミナに関しては日本人の方がおそらく練習で走ってる量が圧倒的に多いでしょうから勝っているのは明らかでしたが、ボールの奪いどころでの連携ミスや球際の弱さ、効果的でない走りから無駄な体力?(一概にはそうは言えませんが)を使ってしまって自ら疲労していってるのを感じられたように思います。
ラッツィオ側は明らかに運動量では劣っていたものの、シンプルな攻撃で少人数でも突破していっている場面が見られました。
こういった問題は、体力面だけでなく技術や戦術的な問題が大いに関係していると思うのですが、サッカーに必要な体力はやはり最終的には体力だけで独立しているものでなく技術や戦術とかなり結びついており、そこに活かせるためのトレーニングが必要なんだと感じました。
(簡単に言えば、単に走れればいいということでなく、走りの質も重要だということです)

イタリア人コーチは早速次の日の朝の練習にて、その日の試合での課題を練習前のミーティングで話し、それを改善するためのトレーニングを行っていました。

そのトレーニングの後の午後にはA.Sローマのプリマヴェーラとの練習試合がありましたがそのことについてはまた次回に書きたいと思います。
vs lazio


posted by イダリア |19:48 | イタリアサッカー | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月19日

イタリア人指導者による日本人高校生への指導~いつもと違う刺激~

日本の高校サッカー界でも強豪高として知られている神奈川県の桐光学園がイタリアに遠征にやってきているということで、先日その遠征先を訪問させて頂きました。
桐光学園は約10年程前から約2年に1回のペースでイタリアのヴィテルボというローマ近郊の街で合宿を行い、イタリア人指導者によるトレーニングと、イタリア人チームとの練習試合を行っているそうです。
過去にはセルティックの中村俊輔選手や私の大学時代の後輩でもある清水エスパルスの藤本淳吾選手、また多くの桐光学園出身のJリーガーも過去にこの遠征に参加していたそうです。

そして毎回指導を行うイタリア人指導者の3人はこのヴィテルボを中心に、イタリア国内のみならず海外でも指導を行っているベテラン指導者であり、ACミランが主催のミランキャンプの担当指導者でもあるそうです。

責任者のルチャーノはイタリア人らしく明るく陽気な雰囲気作りがとても上手く選手達が楽しんで練習に励んでいることが一目瞭然でした。

桐光の選手達も本当に真面目な選手が多く、トレーニングの意図を素早く理解し吸収していってるのが1回の練習を見ただけでもわかりました。

この時期の桐光学園は3年生が抜け新チームになって数ヶ月が経ち、4月から始まるプリンスリーグに向けてチームを作っていく段階だったそうですが、毎回このイタリア遠征を境に選手個人、そしてチームとしても変化があるそうです。
その理由としてはいろんなものがあるでしょうが、一番はやはり普段と違う環境で普段と違う指導者によるトレーニング(特に日本人でなくイタリア人の)を受けることによって新たな刺激やサッカーのトレーニングに対する新たな考え方を感じたり、またいつも日本人と試合をしている選手が大半ですが、そういった外国人と試合をすることによって感じられる自分達の実力や試合展開など選手達にとって新鮮で刺激的なことが詰まっていて、それがひとつの変化のきっかけになってるのであろうなと思いました。
もちろんどのチームもこういった海外遠征が行えるわけじゃないですし、海外に行けばどこの国でも誰の指導でもいいってわけでもないですが、要は選手達にいつもと違う刺激を与えることは、選手達が一皮剥けるきっかけになるんだろうなと思い、こうやって若い時にそういったことを体験できる彼らがうらやしく思えました。

次回はイタリア人チームとの練習試合(vs Lazio,Roma)を観ての感想を書きたいと思います。


toko


posted by イダリア |06:59 | イタリアサッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年03月14日

フィジカルトレーニングの方法(ボールあり?ボール無し?)

今日は私が一番専門的に学びたいと思っているサッカー選手のためのフィジカルトレーニングについて書きたいと思います。

そもそもフィジカルコーチ・フィジカルトレーニングの在り方ついては現在も様々な議論がされています。
フィジカルに特化したトレーニングなんて必要ない、ましてやフィジカルコーチ自体が必要ないと言っている指導者なんかもいるということを聞いたこともあります。

フィジカルコーチの有無のことまで書き出すと話が広がりすぎるので、今日はフィジカルトレーニングでも、「ボールを使ったトレーニング」と「ボールを使わないトレーニング」について書こうと思います。
ちなみにこれは、ある友人(同じく海外でサッカーの指導を学んでいる友人)から頂いた、「FCバルセロナのフィジカルコーチによるフィジカルトレーニングに関する対談」の日本語訳に書かれた彼らの意見、そして私が今まで経験したり実際にフィジカルコーチとして活動されている方の話を聞いたことを元に自分の意見を加えて書いていきます。

まず始めに私の率直な意見(まだ経験も知識も浅い私ですが)を言わせてもらうと「どちらも必要。チームの状態や状況、目的に応じて変ってくる」ということです(ある意味当たり前の意見かもしれませんが、「ボールを使わないトレーニング」は必要ないだろうと言っている指導者もいるので)

サッカー選手に必要な体力は、マラソン選手に必要な体力や野球選手に必要な体力とは違い、サッカー選手のための体力が必要とされます。
つまり、競技特性に応じた体力ということです。

サッカーはボールを使い、敵がいて、判断力を伴うスポーツであり、それを無視した技術も相手も判断もないトレーニングははたして有効なのか?といった意見をよく耳にします。
また、サッカーのゲームの中にはサッカーに必要な要素が全て詰まっており、ゲームをすることが一番のトレーニングになるということは全くその通りだと思います。

しかし、だからといって毎日ゲーム(公式戦なみに本気での)を行うことは不可能です。
また、ゲームのように相手を伴うものは、相手との体力差やコンディショニングの差から怪我に繋がる危険性があります。
またポジションによって、もしくはゲーム展開によって選手にかかってくる負荷も違い、チームの中での負荷のかかり方、コンディショニングの差がうまれてきます(目的をチーム全体の体力向上という点で見たとき)。

それではゲーム以外でのボールを使ったトレーニングの中にダッシュやジャンプする場面を入れればいいのではないかと思いますが、果たして毎日の練習の中で試合のように100%のダッシュ、100%の力で思いっきりジャンプをする場面が何回あるでしょうか?
普段の練習において試合時にかかる負荷と同じ位の負荷をかけることは非常に難しいことだと私は思います。

一方で、サッカーの試合において1試合中1人の選手がボールに触れている時間は2~3分程度と言われています。
それ以外の88分はボール無しでの運動です。
「ボールを使わないトレーニング」も必要だと言われているのはこういったことからもあると思います。
スペースに走りこむダッシュ・ストップ、相手をマークする動き、こういったボールが無い場面での動作もゲーム中にはたくさんあります。
そして、こうした動きのベース・またそれを行うために必要な筋力を作るためには「ボールを使わないトレーニング」で行う必要があると私は考えます。

こうして文章に書き出していくと自分の中での意見もまとまってきたり、また変ってきたりするもので、現時点で思うのは、

普段のサッカーのトレーニング(ボールあり)
     ↓
    公式戦

この2つにかかる負荷の差を埋めるために必要なのが「ボールを使わないトレーニング」ではないかと考えるようになりました。

先にも書きましたが、普段の練習で公式戦時ほどの負荷をかけることはとても難しい、むしろほぼ不可能だと思います。(精神的なものも公式戦となると普段の練習と違うため)
そのギャップを埋めるために、「ボールを使ったトレーニング」ではかけきれない負荷をかけるのが「ボールを使わないトレーニング」なのかなと思うようになりました。

また、動きや筋力のベースになるものをボール無しのトレーニングで行うとも書きましたが、そこで習得したベースを実戦で活用できるようにするためのトレーニングが「ボールを使ったトレーニング」であり、その両方をうまく使い分けることが必要なのかなと思います。

ただ問題点とも言えることは、海外(特に欧州)では1週間に練習をするのは週3~4回程度です(特にアマチュアや育成クラブは)。
その中でフィジカルだけに特化したトレーニングを行うと他のトレーニングをする時間を削らなければならないため、どうしても技術や戦術の要素を少しでも含ませた練習がしたいと指導者は思うでしょう。

それであれば「ボールを使ったトレーニング」に関して重要なことはその「トレーニングの第一の目的は何なのか?」それをはっきりさせることが必要だと思います。
ボールを使って技術や判断の要素を含ませても、そのトレーニングの目的が体力の向上なのなら、指導の仕方もその部分を重点的に行うべきだと思いますし、それを無視して技術のミスでフリーズばかりしていては練習が止まってしまい、一番の目的である「体力の向上」という部分の効果が薄れてしまいます。

目的を複数練習の中に含ませることもいいですが、あれもこれもと詰め込みすぎるとどの部分に関しても効果は薄れると思います。
含ませた目的の中でも優先順位はどれなのかはっきりし、それに沿った指導が必要だと思います。

最後にまとめとして、「ボールを使ったトレーニング」と「ボールを使わないトレーニング」それぞれがいい部分、足りない部分を持ち合わせています。
どちらかにしなければいけないとか、どっちもやらなければいけないではなく、これらはそれぞれ一手段であり、指導するチームの選手の能力やチーム状況、またシーズンのどの時点で行うかによってその手段を変えていけばいいものであり、指導者としてはその状況に対応していけるような知識と指導力が必要なんだと思います。(最初にどっちも必要だなんて書いておきながら、文章を書いているうちにそう考えるようになりました。あえて最初に書いたことも残しておきます)

あとは指導していく経験からどういったものがより適しているかが見えてくるでしょう。(答えは出なくても傾向は見えてくるでしょう)
そのためには私はもっと経験を積まなくてはいけません。

posted by イダリア |18:34 | 指導者 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年03月11日

日本人が西洋人に勝るもの

先週末はいつものチームとは違い、二つ下の年代の試合にトレーナーがいないということでそちらに派遣されて行って来ました。
いつも一緒にいるチームだけでなく他のチームの仕事も任せられるようになり、クラブに認められてきたうれしさと少しの自信がついていっています。

さて、この試合の行く途中に車で送ってもらっていたマネージャーの人との会話でで面白い話があったので紹介したいと思います。
彼は日本の文化や技術にとても興味があり、そして日本のそれらをとても関心していました。

アメリカなんかは機械が壊れるとその機械を捨てて新しいものを作る。一方で日本はその機械の故障の原因をさぐり、直して再び使う。ダメだったらはい終わりでなく、何でダメだったかを考えそれをより良くしようとする考え方がとても素晴らしいと彼は言っていました。

そこで私はある話を彼にしました。
それは以前ACミランの日本人トレーナーの方から聞いた話で、イタリア人のトレーナーやフィジオセラピスタは、例えば膝を怪我した選手がいたら膝しか見ようとしない。そこでその日本人トレーナーが足の裏や大腿部、腰なんかを見ていると「おい、こいつは膝が悪いんだぞ、わかってるのか?」って言われたそうです。
その方は膝を怪我するなら他の部位にも原因があるのではと思い(もちろん怪我をしている膝は見たうえで)他の部分からのアプローチをして見事にその選手の痛みを緩和させたそうで、それを見たイタリア人は大そう驚いてたそうです。

その話を聞いたイタリア人のマネージャーは、「それもさっきの話に当てはまるね。日本人は広い視野をもっている。悪いとこだけでなく、その原因がどこにあるのか見れる能力を持っている」って言ってました。

一つのことに専門的に強いことって素晴らしいことだと思います(実際にイタリア人のドクターはそれぞれの部位の専門化が多いそうです)が、広く見渡せる能力というのもとても重要なことだと思います。
なぜなら身体にしろ機械にしろ、それらは全て繋がっているからです。

広い視野や考え方を持ち全体を見渡せることは、日本人が西洋人に勝るとても素晴らしい能力だと思います。

posted by イダリア |05:08 | その他 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年03月08日

日本人VSイタリア人

3月に入ったというのにここペルージャはまた急に寒くなりました。
今日は雨の後に雪まで降ってくるという天気の荒れ方で、こんなところでコンディションを管理するのは本当に難しいなと感じています。

さて、日本はもうそろそろ春休みに入りますね。
この春休みを利用して、いくつかの日本のチームがイタリアにも遠征に来るようです。

一つは去年通訳として仕事をさせてもらったのですが、日本の中学生年代のチームが合同でイタリアやってきて、イタリア人コーチの指導を受けたり、こっちのチームと試合を行います。
私は主に練習時の通訳をやらせてもらっていたのですが、今年もその仕事の依頼を受けたので今から楽しみにしています。

また、今日Perugiaの責任者の方から話があり、これまた3月末に日本の高校生チームがイタリアにやってきて、Perugiaの同年代の子どもと練習試合をすることになったそうでそのお手伝いもさせてもらえることになりました。

これは私にとってもとてもいいチャンスで、日本人選手と普段よく見ているイタリア人選手とがどんな試合をするのか比較できるということがとても楽しみです。

日ごろから常々思っているのですが、いくら自分がサッカー先進国のイタリアで学んでいるからとは言え、それをそのまま日本人には応用できないと考えています。
日本人を指導するためには日本人のことをもっと知らなければいけない、そう思っていました。
そのためにはこの日本人とイタリア人が試合をするところを見ることが一番勉強になります。
また、Perugiaの指導者達にも日本人がどんなプレーをするか見てもらい、どう感じるかを聞いてみたいと思っています。

この春はいろいろと収穫がありそうな感じです。
また面白い発見があれば紹介していきたいと思います。

posted by イダリア |01:39 | 日本サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年03月04日

タイミングと巡り合わせ

あっという間に3月に突入しました。
私がPerugia Calcioでお世話になり始めてもう半年近くが過ぎました。

イタリア3年目とはいえこのクラブにやってきたのは初めてで、クラブ側からしてみれば「なんだこいつ?」といった感じだったでしょうが、今はクラブの関係者、選手、そして選手の親御さん達にも顔を覚えられてとても居心地よく勉強させて頂いてます。

クラブに来た当初は「日本からわざわざイタリアサッカーを学びに来た青年」という感じで「偉いね」なんて言われてたものの、いくら体育系の大学を卒業したと言っても単なる研修生というか練習見学者のようなものであったのですが、あることがきっかけで自分のことを少しずつ認められていくことができました。

私は大学時代にサッカー部のトレーナーを務めていたこともあり、練習前に毎日クラブのトレーナールームを見学させてもらっていました。
このトレーナールームの責任者のトゥーフォは27年間Perugiaのトップチームのトレーナーとして働いており、中田選手のことももちろん知っています。

3年前から育成のトレーナー責任者となりここにいるのですが、彼の仕事を毎日見学させてもらっていたある日、トゥーフォが急用でトレーナールームを離れていた際に1人の選手がバンテージを巻いてもらうためにトレーナールームにやってきました。
「トゥーフォは今出てるよ」と言ったらとても困った様子でいたので「俺がやってあげるよ」といって私が代わりに選手にバンテージを巻いてあげました。

選手も喜んでくれて私も満足していたのですが、その次の日にはその噂がクラブに伝わり、トゥーフォから「今日から俺の仕事手伝ってくれ」と言われました。
ほんの些細なことですが、これが初めてイタリアのサッカー現場で自分のことを認められた時でした。そしてまた今まで日本で学んだことが活きた時でもありました。
今では毎日の練習前の選手のケアだけでなく、試合時にトレーナーの人数が足りない時はベンチ入りもさせてくれるようになり、トゥーフォからは「来年も俺の仕事を手伝ってくれ」と言ってもらえるようにもなりました。

以前ACミランの日本人トレーナーの方と話をさせていただいた際にその方も言っていたのですが、仕事を得たりするにはタイミングと巡り合わせが必要で、そのトレーナーの方も日本でイタリア人選手と知り合いイタリアに渡り、ちょうどいいタイミングでミランの医療スタッフのが変わりそこに入ることができ、それからトップチームのスタッフに欠員が出たところでヘルプとして行ってた際に鍼灸の治療が何人かの選手に認められてそのままトップで働いているということでした。

そういったタイミングや巡り合わせっていつ来るかわからないものです。
しかしそれがいつ来てもいいようにしっかりと今出来ることを学んでおき、その時が来た時にそれを発揮できるようにしておかなければいけません。

これからまたどんなタイミングでどんな巡り会わせがやってくるかもしれません。
その時のためにもしっかりと準備をしておきたいと思います。
tufo


posted by イダリア |19:37 | その他 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月03日

ダービー

リーグ戦の中でも他の試合とはある意味違い重要視されるのがダービー。
セリエAでもミラノダービー(ミラン対インテル)やローマダービー(ローマ対ラッツィオ)なんかはとても激しい(危険?)もので有名ですが、今回は私がお世話になっているペルージャの子ども達(U-16)のダービーについてです。

本来ダービーとは同じ街や州に所属するチーム同士の対戦で、勝ち負けだけでなく街やチームの誇りを賭けて選手だけでなくサポーターまでも熱い気持ちをぶつける試合です。
自分の街やチームを愛し、誇りを持っているからこそここまで盛り上がれるのでしょうね。(イタリア人は本当に自分の生まれ育った街を愛しています)

私の所属するチームのリーグ戦は州リーグのためほとんどいつも近くの街のチームとの対戦のためある意味毎回ダービーのようなものなのですが、リーグ中唯一のプロの下部組織であることもありどのチームも「リーグに勝てなくてもペルージャには勝ちたい」という気持ちで望んできます。
その中でも今日は同じくリーグ上位を争う「Ponte Vecchio(現在3位)」というチームとの対戦でした。

このクラブはアマチュアクラブであるものの昔から非常に力を入れているクラブであり、新聞でもこのクラブとの対戦を「注目のダービー戦」として取り上げてました。

選手達も練習時からこの日の試合のために非常に気合が入っており、「日曜日は戦争だ!!」なんて言っている選手もいたくらいです。

試合当日はグラウンドに多くの観客も来ていて、ダービー戦の雰囲気をかもし出していました。

Jリーグでも埼玉ダービーや静岡ダービーなど非常に盛り上がるカードがあると思います。
しかし子どもの試合からこうやってダービーと称して街やチームの誇りをかけて戦う場があるということは日本では稀なことではないでしょうか?
そして小さい頃からそういった体験をしている選手達。
そうやっていつも以上に気持ちを賭けて戦える場所が毎年ある彼らが少しうらやましく思いました。

ちなみに試合結果はペルージャが6-0と快勝しました。

posted by イダリア |02:43 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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