2008年01月31日
これはシーズン前(リーグ戦開始前)の準備期間に私の友人が所属するチーム(イタリア6部)の練習を見に行ったときの話です。
6部といっても、選手はお金をもらいながらプレーをしていて、こういった下部のリーグからセリエAまでにりつめた選手も多くいます。
逆に元セリエAやBでプレーした選手が下に落ちてくることももちろんあり、アマチュアといえどもレベルはある程度高いです。
選手の体格なんかもガッチリとしていて、やっぱり黒人じゃなくてもイタリア人の骨格は日本人とは別物だなという印象を受けました。。
この日、チームは準備期ということで様々なフィジカルトレーニングを行っていました。
その中の練習の一つで、ミニハードルを置いてステップワークのような練習をしていたところ、どうもイタリア人はスキップができない人が多いのです。
しかもハードル間をうまく一定のリズムで進むことができない。
つまりコーディネーション能力(調整力とでもいうのだろうか)が明らかに低いのです。
これはそのフィジコ曰く、イタリアは体育の授業というものがほとんど無いに等しいくらい学校でやらないので、そういった小さな時期に身につけておくべき神経系の能力が劣っている人が多いということでした。
ちなみに私が今いるペルージャの子ども達の中にもスキップがうまくできない子もちょこちょこいます。
練習をし続けてできるようになった子もいますが、いっこうにうまくできない子もいます。
日本は体育という教科がしっかりと行われているので(残念ながらそうでない学校もありますが)そういった能力はイタリア人に比べて格段に優れていると思います。
イタリアの学校は日本の学校と比べて全体的に授業時間も少ないし(授業はほとんどの日が午前中だけ)体育の授業なんかもその分少ないようです。
一方で日本の体育の授業は決められた時間数が確保され、様々な種目を行います。
球技だけでなく、器械運動や縄跳び(イタリア人は縄跳びも苦手な人が多い)、陸上競技でも短距離走だけでなくハードル走や高・幅跳びなど授業を通して様々な動きを経験することができるのです。
こう見てみると、日本人はいろいろな動きを経験し習得しています。
ただしかし、これができるからといってサッカーの勝ち負けには直接結びつかないとこが難しいところです。
でも身体能力で日本人が勝っている部分ってのは確実にあると思います。
それをどうサッカーに活かしていくかが一番の課題でしょう。
日本には日本の環境があり、それは欧米のサッカー先進国に比べて足りない部分もあれば、より良い部分もあると思います。(他のスポーツに対しても同じ事は言えると思います)
単に欧米の真似事をするだけでなく(参考にして、いいものを取り入れるということは大事です)、今ある環境、その環境をどううまく活かすか、それを考えていくことが必要だと私は思います。
スキップの写真がなかったので、うちのチームでやってたmulti balzi(直訳:多種のジャンプ)というコーディネーション系のトレーニングの写真。
最近ではイタリアでもこういったコーディネーション能力のトレーニングが注目されてるみたいです。
posted by イダリア |08:05 |
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2008年01月28日
先週末のセリエAのローマVSパレルモの一戦。
1-0でローマの勝利に終わったのですが、この試合の主人公は得点を決めたマンチーニでなく、ボールボーイの少年だと新聞が報じていました。
この得点シーン、コーナーキックを得たローマはタッデイが蹴りにコーナーに向かう。彼がコーナーに着いた時にはすでにボールボーイの少年の手によってボールがセットされていました。
これに気づかずまだディフェンスをセットしきれてないパレルモの隙をついてタッデイがクロス。
それに合わせたマンチーニのヘッドがゴールとなり勝利。
大抵ボールボーイはボールが外に出たら選手にボールを渡すなどをして試合の再開を早める役目をする程度。
しかしこの少年はボールをいち早くコーナーにセットしてすぐに試合がリスタートできるようにしていたのです。
これには相手チームも意表をつかれたようです。
実はこういうことは初めてのことではありません。
ローマのボールボーイはいつもいち早く試合をリスタートさせるためにこういったことします。
私は去年のミラン戦でも同じようなことからゴールが産まれたのを生で観ました。
確かCLのマンチェスター・U戦でもあったような気がします。
私の友人はこれを見て、「オリンピコでのローマはボールボーイも一緒に戦っている」と言っていました。
ローマとオリンピコで対戦するチームは本当に一瞬も気を抜くことができないでしょう。
ちなみにこの少年はローマの下部組織でプレーしているそうです。
でも「僕は根っからのユーヴェファンで、将来はビアンコ・ネッロ(ユーヴェのユニフォームの色からユーヴェの愛称をこう言う)でプレーすることなんだ」と新聞の取材で堂々と言っていました。
さてローマVSユーヴェ戦で彼がボールボーイになったらどうなるんでしょうね?笑
posted by イダリア |19:00 |
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2008年01月27日
私が今年お世話になっているチームは、中田英寿氏がイタリアで最初にプレーしたチームPERUGIA CALCIO(現A.C PERUGIA)の育成部です。
3年前に倒産して現在のチームとなり、セリエC1から再スタートをしたのですが、チームの基盤やグラウンドやスタジアムはそのまま使われています。
日本人の自分がその中にいることで「ナカタ、ナカタ」と呼ばれることもあるかと思っていたのですが、意外と中田氏について聞かれたことはありません。
しかし先日、ペルージャのクラブがホームゲームのある週に発行するクラブ報のようなものにこういったことが書かれていました。
現在育成部のGiovanissimi(中学生年代)のカテゴリーのチームが全国リーグで2位につけています。
そのチームの試合には多くの観客が訪れているそうで、そのことをこう書いてました。
「この少年達が毎回プレーする時には、多くの観客であふれている。それはまるでかつて人々がNAKATAの練習を観に来ていたときと同じようだ」
当時、中田選手を見ようと多くの人が練習場に足を運んでいたそうです。
その中には日本のマスコミが大勢駆けつけて中田選手の取材をしてたということもあるでしょうが、サポーターなんかも多くいたことでしょう。
そういったことはこういった田舎クラブではとても稀なことなのだと思います。
チームを去っても、ましてやサッカーを引退してもなお、こうやって彼の名前が聞かれることに、NAKATAという選手のこのクラブでの知名度というか影響力の大きさを感じました。
posted by イダリア |06:04 |
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2008年01月25日
先日、プロ通産200ゴールを決めたフィオレンティーナのヴィエリ。
そのヴィエリのインタビューで少し面白いことが新聞に載ってたので紹介します。
インタビューの中でヴィエリは若手選手への助言として、
「怪我をしたらきちんと治したほうがいい。例え3~4試合出れないとしてもだ。俺はインテル時代に同じ箇所を3度も怪我をした。それはきちんと治る前にプレーしたからだ。その中には自分は必ずしも出なくてもいい試合もあった。メディアはそんな俺を毎晩ディスコに通い遊んでるからと報道していたがね。」と語った。
イタリアでは問題児だとか遊び人として有名なヴィエリ。
彼が本当に遊び人で、毎晩のディスコ通いをしていたかは私にはわからない。
しかし、200ゴールというすばらしい記録をを達成した選手が何の努力もなしに成し遂げたとは思えない。
例え遊ぶことがあっても、彼はその裏でかなりの努力をしているんではないだろうか?
多くの怪我に悩まされながらも結果を出している彼が自分の経験から語ったこの言葉はとても意味深いものだと思う。
正直私もヴィエリは遊び人といったイメージが強かったが、少し見方が変わった。
メディアの報道とは本当にすごい影響力である。
彼の本当の姿がどうであるかは謎だが、最後に彼は
「息子ができて大きくなったら俺は一緒にディスコに通うよ」
とジョークを言い放ったのは如何にもイタリア人らしかったです。
posted by イダリア |06:49 |
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2008年01月24日
本日から新しい監督の指導が始まりました。
昨日言ったように私は今のチームに残ることにしました。
新しい監督による今までと違う指導によって、子ども達がどう変わっていくのかにも興味があります。
ここで予想外の出来事が一つ。
監督だけがこのチームに来ると思っていたのですが、彼は一緒にフィジカルコーチも連れてきました。2人一緒に移動してきたのです。
彼らがいたチームに新しく就任したのは、元スクールのコーチで、彼らも監督とフィジコの2人一緒にやって来ました。
プロクラブなんかでは一般的なことかもしれませんが、こっちでは特に指導者がセットで動くことが多いです。
一般的には監督と第2監督、フィジコのセット。
やはりお互いの信頼関係があるコーチとの方が仕事がやりやすいんだと思います。
日本のJリーグなんかでも監督が変わればその監督が自分の信頼するコーチを一緒に引っ張ってくることはよくありますよね。特に外人のコーチがそうすることが多いでしょうか。
ただ驚いたのが、ここのような育成組織の中でもそうやってセットで動くんだなということです。
欧州や南米ではこういった指導者がセットで動くことが一般的なんだと思います。
今回フィジコも一緒なのが予想外のことでしたが、彼の仕事を身近で観察できるということでこれはこれでよかったのかなと思います。
それにこのフィジコは新米の若手フィジコで私と歳も近く、以前に彼のチームで私にウォーミング・アップの指導をさせてくれたこともある人なので(というかいきなりやってみろって振られたのですが・・・)私にも指導する機会を与えてくれる可能性が多いにあります。(今日もお前がやるかって言われましたし)
その時のためにしっかりと準備しておかなければなりませんね。
とにかく自分が選んだことなので、しっかりとそれを全うして悔いの無いようにしたいと思います。
さて私は将来どんな人と一緒に動くことになるのでしょうか?笑
posted by イダリア |02:38 |
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2008年01月23日
昨日、Perugia CalcioのPrima squadra(トップチーム)の監督が解任されました。
先日のホームゲームにてまたも負けを喫したからです。(ホーム4連敗)
セリエB昇格を狙うペルージャにとってホームでの負けは非常に痛いことです。
これで順位も7位とプレーオフ圏内からも外れてしまいました。
そしてPrima squadraの監督に新たに就任したのが、Juniores(日本で言えばユース年代くらい)の監督だったMatrecanoです。
このMatrecanoは昨年からJunioresの監督を務めていたのですが、就任1年目でこの年代のイタリアチャンピオンになりました。
今年もリーグ戦で2位につけていることからその手腕を買われての就任なのでしょう。
他の育成チームの監督やコーチ陣なども彼の就任を喜び、そして期待しているようなことを言ってました。
そしてそのMatrecanoが抜けたJunioresの監督に抜擢されたのがなんと我がチームの監督であるPeruginiでした。
今日は彼との最後の練習となりました。
私は友人の紹介でPeruginiにお願いしてこのPerugia Calcioにお世話になることになりました。
その彼が他のチームに行くということで私は明日からどうすればいいのかと監督と話をしたところ、「このまま残ってもいいし、俺についてきてもいいよ」と言われました。
正直とても悩みました。
というのもJunioresは昨年のイタリアチャンピオンということもあってレベルの高い選手が多くいます。この年代のイタリアのトップレベルの選手を身近で見られるということはとても貴重なことであると思うからです。
また、Junioresuには専属のフィジカルコーチもいます。
彼の元で自分の専門としたい仕事を学ぶこともとても魅力的です。
一方で今いる私のチームに愛着もあります。
毎日一緒に練習していた選手だし、最近では私にストレッチの補助を自ら頼んでくる選手もいて、このチームで少しは認められてきたという喜びもあります。
この選手達のプレーを今シーズンの最後まで見届けたいという気持ちもかなり強いです。
そしていろいろ考えた結果、今のチームに残ろうと思っています。
何故かというと、先ほど述べたようにこのチームの選手をシーズン最後まで見届けたいという気持ちと、あともう一つは次にこのチームにやって来る監督はまた一つしたの年代の監督で私も顔見知りで、彼はそのチームでフィジコを連れていたのですが、おそらくこのチームには監督だけがやってくると思われるので、フィジコの役割をさせてもらえる可能性があるからです。
指導を学ぶ場と指導経験を積む場、どちらを選ぶか悩んだ末今回は指導経験の可能性がある場所を選ぶことにしようと思ってます。
普通だったら、指導の仕方を学びそして指導の経験を積むことが一般的でしょうが、この外国の地で指導をさせてもらえる機会はなかなかありません。
一方で指導を学ぶことは来年でもおそらくできることでしょう。
なので今年はこのチームに残り、できれば選手の指導も少しやらせてもらい、来年に次のレベルで学ぶ場にいこうかと思います。(来年も指導できるということになればそれはそれでいいことですし)
Prima squadraの監督交代が自分の道の岐路にもなるとは思ってもみませんでしたが、自分で選んだ道をしっかり進んで行こうと思います。
posted by イダリア |05:01 |
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2008年01月21日
前回書いたことに対してもいろんな方から様々な意見を頂きました。
それを見つつ自分の考えと照らし合わせて考えたことは、まずフォームの改善は選手の能力を改善するためのひとつの手段であり、ファームを改善することがサッカーの能力の向上のための一番の目的ではないということです。
フィジカル面において選手の能力を十分に発揮させるためには何が必要か?(この選手にはなにが必要か?)
筋力?持久力?バランス感覚?
この選手にはこういう弱点がある→その弱点を解消するにはどうすればいいか?
その中のひとつとしてフォームの改善というものもでてくると思います。
フォームのことに執着して考えるあまり、フォームの改善→選手の能力の向上と少し勘違いして考えていたところがあるようです。
フォームの改善はあくまで一つの手段でしかないのだなと。
(改めて考えてみると当たり前のことかとも今更ながらに思ってます・・・)
また、選手のフィジカル面を指導する際もサッカーの技術や戦術を指導するときと同じように、指導者は選手にヒントやきっかけを与え、手助けをするものだということです。
「サッカー選手としての理想の肉体はこうである!!」と指導者が言って選手の身体をそれに近づけるものではなく、選手がより力を発揮できる身体をそれぞれの選手にあった方法で提示することが必要であり、また選手自身にその必要性やトレーニングの目的や効果を教え自発的に取り組むようになることが理想だと思います。
そのためには、選手の身体・動きを見る目、選手の要望に応えられる知識と引き出しの数、そしてそれを実践する指導力が必要でしょう。
当たり前のことかもしれませんが、フィジカルコーチも監督やコーチの指導者と同じ資質が必要とされているのだと思います。
身体の部分に関しては全く同じものというのはありえないものであり、単に他の選手の真似をしていいものではありません。
しかしトッププレーヤーが活躍しているのにはそれなりの理由があるはずです。
それを参考にして各選手に合ったトレーニングを行う、それがフィジコの理想かもしれません。
チームスポーツのにおいては大人数を管理しなければいけないので大変難しいことだと思います。
野球なんかではサッカー以上にフォームが本当に大事であると考えられているため、プロの選手なんかは個人トレーナーなんかを雇ってるんだと思います。
サッカーでもオフのトレーニングに個人的にトレーナーを雇って自主トレする選手もいるようです。
そうなると、チームのフィジカルコーチの仕事は選手の能力を向上させることより、選手の体調管理が一番の目的になってくるのかなとも考えられます。(プロの選手は特に)
しかし個々の選手がそれぞれ個々のトレーナーを雇い、そのトレーナーによって管理されるようになったら、フィジコがいらなくなってしまうのでは??というのは考えすぎですかね?・・・??(選手個人個人が自分の管理方法を持ってるということは大切なことだと思いますが)
今世界でもトップを走ってるチームがどうやってそれらを管理し指導しているのか大変興味があるところです。
もしそういったものを見る機会があれば、またみなさんに報告したいと思います。
ちょっと今回は前回に比べ話が広がりすぎたかもすぎませんね・・・。
今後はもっとまとめれるようにしていきたいと思います。
posted by idalia_calcio |21:46 |
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2008年01月21日
この度、スポーツナビさんの方からセレクトブログに登録して頂きました。
まだまだ実力も実績もない私ですが、海外からの生の情報や、現場での発見などをどんどん提供していければと思っています。
改めまして自己紹介させて頂きます。
井田征次郎(1982年7月21日生)出身:岡山県
岡山県立倉敷天城高校-筑波大学体育専門学群(体力学研究室・蹴球部)2005年卒。
2005年6月にイタリア・ペルージャに渡る。
2005年6月~2006年3月まだペルージャ外国人大学にてイタリア語を学ぶ。
2007年9月ペルージャ大学運動科学部入学
2005年9月~2006年6月San Marco Juventinaアシスタントコーチ
2007年9月~Perugia Calcio(元A.C Perugia)Allievi regionaliアシスタントコーチ兼育成部トレーナーアシスタント
将来の目標はフィジカルコーチとしての経験を積み、イタリアサッカー協会公認フィジカルコーチの資格の取得(現在までの日本人取得者無し)、そして日本サッカーへの指導者としての貢献です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
posted by イダリア |20:04 |
自己紹介 |
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2008年01月18日
フィジカルを専門分野としていこうとする私が今もっている疑問、それは選手のフォーム(身体的な動き)の改善の良し悪しです。
最近日本でも話題になっている古武術だとか二軸動作、無駄の無い動きや省エネの動きをするために選手のフォームを改善させることは本当にパフォーマンスを向上させることにつながるのかということです。
以前、某J1のチームがフィジカルコーチとして陸上の専門家を招聘したり、私の通っていた大学のサッカー部でも一時期、陸上の短距離の専門家の人に指導を受けていたこともあります。
選手の走り方を改善するために走りの専門家に教えを請うことはある意味で正しいことかもしれません。
直線的なスピード、無駄の無い走り方を学ぶということはサッカーの中でも活きることかもしれませんから。
それらのことに反対はしませんが、ただ私はこのことについていくつか疑問に思うことがあります。
1)サッカーはただ走るだけではない
サッカーは走るスポーツです。
しかし陸上短距離のように単に走って終わりではありません。
サッカーでは走りながらも方向転換、ストップ、ジャンプ、キック、そしてコンタクトも含まれ、いわゆる複合的な動きが必要とされます。
果たしてそういった複合的な動きをするのに、陸上的な走りが適しているかどうか疑問に思います。
もちろん素走りというベースの部分での基礎的なフォームの習得、ボールを持ってない状態での一瞬のスピードを養うための技術の習得という部分では効果的かもしれません。
ただそれだけではサッカーに活かしきれるのかなと思います。
2)フォームの改善は危険な賭け
以前、某J1クラブでフィジカルコーチをしている方と話をしているときに言っていたのが「選手のフォームをいじることはある意味賭けでもある。うまくいけばいいけど、うまくいかなかった時に他の部分への影響もあるからね」ということだった。
確かにそうだと思います。
走り方のように小さいころから身についたフォームをいじって(しかも短期間で)変えるということは容易いことではありません。
まだ走り方もちゃんと身についていない小学生ならまだいいでしょうが、中学生や高校生だと十数年、大人になると二十数年以上やってて身についているフォームを改善することがいかに難しいことでしょう。
例えばそのフォームだと怪我をする恐れがある、改善する必要があるといった場合は別です。
ただ、スピードアップのために皆が同じ走り方を身につけること、同じフォームで走ることなんかがいいかと言えばそうじゃないと思います。
個人個人で合う合わないもあるでしょうし。
実際にサッカーの試合を見ていても、陸上選手のような走りをしている選手がいるでしょうか?
むしろ個性的な走りをしてる選手が私は目につきます。
イタリアで言えばA.Cミランのジラルディーノなんか決してきれいな走りをしてるとは誰も思わないでしょう。
でもあれが彼の走り方であり、それでトップリーグでプレーしています(彼が今活躍してるしていないはここでは置いておきます)
しかしあの不細工な彼の走りのフォームを改善してサッカーのパフォーマンスが上がるかどうかなんて誰にもわかりません。(必要性があるのかどうかも)
クリスティアーノ・ロナウドとカカー、共にスピードのある選手として有名ですが、走り方は全然違います。
細かく脚の回転の速いクリスティアーノ・ロドナウと、長いストライドで走るカカー。
単に速いといってもそのタイプは違いますが、それぞれがサッカーのパフォーマンスに活きていて、彼らの武器となっています。
しかし彼らと同じ走り方をしても、彼らのようなスピードが出るとは限りません。
逆に無理して真似することによって、今までのスピードすら出なくなる可能性だって大いにあります。
長年やってきて身についたもの、それを変えるということはメリットと同時にリスクもあるということを忘れてはいけないと思います。
そう考えると、選手のフィジカル的な改善をするにはどうしたらいいのかわからなくなってきますが・・・。
一番いいのは、それぞれの選手の能力を一番発揮できる身体に仕上げることなんでしょうけど、そんなに簡単なものではありませんよね・・・。
人間の身体って本当に難しいと思います。
posted by idalia_calcio |08:22 |
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2008年01月16日
昨年の3月に日本からイタリアに遠征にやってきたチームに通訳として帯同させてもらった際に気づいたことを書きたいと思います。
年代は中学2年生で1チームは某Jクラブの下部組織(以後チーム1)、そしてもう1チームはある地方のチーム(以後チーム2)でした。
両チームとも全国レベルのチームとはいかないものの、チーム2の方なんかは個人技術もしっかりしておりいいチームだなと感じました。
イタリアにてセリエのプロクラブの下部組織など数チームと練習試合をしたのですが、チーム2に関しては負けなし。(僕は主にチーム2に帯同してたのでこちらの話ばかりになりますが)
唯一引き分けになったのがセリエAのフィオレンティーナの下部組織とやった時だけでした。
身体の大きさは、全員がそこまで大きな差があるというわけではないものの、イタリア人の中の何人かには大人顔負けのがっしりとした体格の子どももいました。
それでも日本人の子どもは技術がしっかりとしているので、多少のプレッシャーを受けても彼らは自分達の技術を遺憾なく発揮していました。
対戦相手のレベルが少し低かったかもとオーガナイズの人たちが遠征の反省として言ってましたが、選手達に感想を聞いてみると面白い意見が出てきました。
「イタリア人はうまいとは思わないけど、日本人相手と同じ抜き方をしたらなんか引っかかるんだよな。なんか伸びてくるって言うか。」
確かに試合を見ていて、ちょこちょこ相手DFにひっかかる選手がいました。
特に相手がうまいというわけではないけど、どうやら日本人相手の感覚と同じ方法では、イタリア人の身体には引っかかってしまうようでした。
試合数を重ねるにつれて、そういった引っかかりが少なくなっていったのは、そういったことをプレーの中で体験して、「この抜き方じゃダメだからこうしよう」と彼ら自身の中で気づきがあったのでしょう。
これは海外に出て、海外の選手と実際にプレーしたからこそ得られたことであって、いくら日本の高いレベルでやっていても気づくことができなかったかもしれません。
子どもの体験と重ねるのはナンセンスかもしれませんが、大人のプレーヤーになっても同じことって言えると思います。
海外に出て、実際に体験してみないと気づけないことがある。
世界レベルを目指すのであればやはり、実際の肌でそれを感じることが一番だと思います。
posted by イダリア |06:37 |
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