2008年06月18日

契約交渉

人生で初めて契約交渉というものを体験しました。
アマチュアクラブでも契約の際に給料の話をし、契約書にサインするのですが、来シーズンはイタリアに来て初めてお金を貰って指導を行うことになりました。

ただこの契約交渉、想像していた以上の緊張感の中で行われました。
いや、実際にはそんなかしこまった契約ではないのですが、自分の中での緊張感が半端ないものでした。

今まで日本でも仕事といってもアルバイトの経験しかなく、基本的に給料は前提示がありそれを知った上で面接に向かうことが一般的でした。

ただこういった契約の場合はその場で条件が提示されます。
その提示額と自分の考えを合わせてサインするかどうか決めるのです。

私も監督にある程度の提示額は聞いていたのですがそこで提示されたものは言われていたよりも低いものでした。

ここでイタリア人なら納得がいかなければサインをせず保留するでしょう。
そして自分の希望額を伝えるのが普通です。

ただ恥ずかしながら今の私はそれを交渉する勇気?がありませんでした。というか正直言ってビビッてました。
「全く無名で実績もない外国人を雇うと言ってくれている以上提示額を受け入れるべきじゃないのか?」「それ以上を提示して、じゃあいらないって言われるんじゃないか」そんな思いが自分の中によぎってました。

もちろんこうなること(提示額が思っていたより低いこと)は予想してましたし、友人から「そこは譲ったら足元見られるだけだよ」と聞かされていたのですが、その場を実際に体験してそれができませんでした。
特に海外ではそういったことを主張していかないといけないと知ってながらも・・・。

今の自分に実績も自信もないことがそうさせたんだと思います。
そしてどこかで監督が既に話をして金額も決まっているものと思って期待していた自分もいました。
帰りの車で監督に「クラブがお前にお金をいくら提示したかは聞かないけど、契約に満足したか?」と聞かれました。監督は最初からそれは自分で交渉するものだという気だったようです。
これは完全に自分の甘えであって、今の自分の弱さだと思います。

お金をもらって経験を積めるならいいではないかという考えもありますが、こういった交渉にズバッと自分の意見を言える強さと自信をつけていけなければいけない必要性を感じました。

とにかくサインをしたのでそれは変わりません。
ならば己を弱さを知ったことをバネにして、チーム関係者に「こいつにはもっとお金払ってもいい」と思わせるような仕事をするしかありません。

2008-2009年度シーズンはセリエE(アマチュア2部)のSEMONTEというクラブのトップチームのアシスタントコーチとして働きます。
日本時代を通してもトップチームの指導をするのは初めてのことです。
7月半ばから始まるシーズン始動まで日本でしっかりとその準備をしたいと思います。

posted by イダリア |03:40 | イタリアサッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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