2008年06月14日
A.C Milanジュニアキャンプ@Perugia
ユーロ2008も第2戦目が始まりどんどん盛り上がってきています。 イタリアは2戦を終えて1分1敗とかなり苦しい状況ですが最後の3戦目まで見逃せません。 さてユーロについては日本でも放送されており知ってる方が多いと思うので私はあくまでイタリアにいるからこそ見れるサッカーについて発信していきたいと思います。 今週月曜日から金曜日までの5日間に渡って、A.C Milan主催のジュニアキャンプがここペルージャで行われ、責任者の方のご好意によって特別グラウンド内での見学を許可して頂き、この1週間時間のある時を利用して練習を見学させてもらいました。 日本でもバルサやアーセナル、またミランなどのクラブが子どもを対象としたクリニックを開催していることを聞いたことがありますがこれはそのイタリア版です。 対象は6歳~15歳の少年少女約100人。 これを年代ごとに6グループに分けて計5日間午前・午後と行われました。 こういったキャンプでは主に実践的技術と基本的な個人戦術の指導を行っていると指導者の方は言っていました。 ただもちろん年代の幅があるためにその年代にあったメニューを行っています。 行われているメニュー自体はおそらく日本の指導現場でも見られるような基本的なことが多く、例えばエリア内でのドリブルやパス交換、1対1のフェイントの練習などです。 ただこのキャンプでは毎日各担当コーチが自分のグループのその日の練習で課題として出たことを次の日の練習で行うといったあくまで決められたメニューをこなすものでなく毎日選手達に合わせたメニューを行っていることが特徴のようです。 そこで今回私は指導者の人達の指導方法や声のかけ方に注目してみました。 もちろんイタリア人の指導者でもその指導方法は様々です。 日本人以上にやんちゃで騒がしいイタリア人の子どもを指導するために厳しく怒鳴る(悪い意味でなく)コーチもいればイタリア人らしくジョークを言いながら面白おかしく指導するコーチもいました。 その中でも私が目を引いたコーチが一番下のカテゴリーの指導をしていたコーチの指導方法でした。 ちなみに責任者の方はこのコーチが今回の中で一番優れていると思うと言っていたコーチでした。 このコーチが指導していたのは2000年以降に生まれた子ども達、つまり6、7歳の子ども達です。 想像できると思いますがこの年代の子ども達は正に宇宙人です(笑) じっとしていることなんてできるはずもなければ、こっちでは泣いてる子がいるはこっちではトイレに行きたいという子がいるは、こっちでは好き勝手にボールで遊んでいる子がいるはとまるで保育園状態です。 このグループを見ながら「コーチはストレス溜まるだろうな」と思いながら見ていたのですが、コーチはいつも優しい目で子ども達の行動を見守っていました。 もちろん時には厳しい言い方をすることもありましたが、辛抱強く子ども達全員を見ながら指導していました。 グリッドの作り方もなるべく目の行き渡るように広げすぎずに、それでも子ども達がみんなプレーできる大きさを考えていました。 そしてまだサッカーというものをほとんど知らないこの年代の子ども達に対しても、「これをこうして」と教え込むのでなく、「こういった場合~するのと・・・するのどっちがいいと思う?」といった質問形式にして、小さな彼らにも常に考えさせるような質問を投げかけていました。 こういったやりかたは日本でも推奨されているやり方ですよね。 ただ何もない状態から「はい考えて」といっても特にこの年代の子どもでは難しすぎます。 そうでなく「~と・・・ではどっちがいいと思う?」といったように選択肢やヒントを与えることで彼らの考え方をスムーズに導いていました。 他の年代のコーチを見ていてもそういったような指導をしているコーチもいればそうでないコーチもいました。 私はイタリア人のコーチだから日本人コーチより優れているとは全く思いません。 日本人にだっていろんな指導者がいてもっと優れた指導を行う人もいると思います。 ただイタリア人コーチにはどの人にも強い信念を感じることが多いです。 もちろん指導者といえども常に学ぶ姿勢は必要だと思いますが、これだと思ったことをまっすぐぶつけ実行する強さも必要だなと感じました。自分の指導に自信を持つというかそういったことも必要なんだと思います(過信することは危険ですが) こうやっていろいろな指導者や指導現場を見ることは本当に勉強になります。 そしてその経験が自分の自信に繋がっていけばと思いこれからも勉強していこうと思います。
posted by イダリア |06:34 |
イタリアサッカー |
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