2010年01月05日

謹賀新年

遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。
この「カルチョ・イダリアーノ」のブログも開始から3年目を迎えることになります。
まだまだ表現がうまくできずに伝わりきれていない部分もあるかと思いますが、少しでもイタリアという日本の外の世界から見たサッカーの情報を、日本やその他の国からこのブログを見て下さっている方に伝えていき、何かしらの考えのヒントとなってくれればなと思っています。

また私事ですがまだきちんと報告していませんでしたのでここにて報告させて頂きますと、2009年8月よりミラノに移住しました。
2005年6月より約4年間住んだペルージャで、地元のアマチュアクラブの育成部、Perugia Calcioの育成部、そしてセリエEでのクラブで初めて契約コーチとして活動したことなど多くのことを学ぶことができましたが、2009-10シーズンはそのペルージャを離れイタリアでも最大の都市ミラノへとやってきました。

ミラノに来た理由はいろいろとありますが、最大の理由はやはりペルージャという小さな田舎都市だけでなく、大きな都市にてもっと大きなクラブの現状を見てみたいというものでした。
ミラノに来た当初は伝も少なく何もできない日々が続きましたが、現在はA.Cミランのアカデミースクールのある‘Lombardia 1’というクラブにてスクールコーチを勤めさせて頂いております。
またミラノの町の外れにあるインテルの育成部やA.Cミランの育成部の練習の見学に行ったりしています。

さらに今年になってサッカーの通訳やアテンドの依頼も受けることが多くなりまだミラノに来て4ヶ月足らずですが非常に充実した日々を送ることができています。

今シーズンでイタリア生活も最後となる予定ですので、残りの半年を実りのある日々にしつつ、少しでも多くのことを日本に持って帰れればと思っております。

今年も何卒「カルチョ・イダリアーノ」をよろしくお願い致します。

ロンバルディア1


posted by idalia_calcio |07:10 | 私事 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月30日

雑誌掲載

来週、ブックハウス・エイチディさんより発刊される「月刊トレーニングジャーナル」8月号(7月10日発売)より2ヶ月に1回、1年間(計6回)に渡り「海外スポーツ医療情報」という内容でイタリアの情報について執筆させていただくことになりました。

私の専門はサッカーのフィジカルトレーニングということで医療とは少し違った分野ではありますが、フィジカルコーチにとっても医学的な知識は必要だと思っていますし、また自身のトレーナーの経験なども踏まえて主に私自身が見たり経験したイタリアでの情報を発信していく予定でいます。

日本にいて海外の情報が手に入りず来方に少しでも現地の情報を伝えることができればと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

posted by idalia_calcio |18:09 | 私事 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年04月22日

カルチョ・イダリアーノを通して伝えたいこと

このブログを始めて1年とちょっとになりますが、今まで私なりにイタリアのサッカーを見ていて感じたこと、思ったことを勝手な自分の主観でですが書かせて頂き、予想以上に多くの方が読んでくださっているようで、この場を借りてお礼を言わせて頂きます。

ただ私の思っていることをうまく文章に表せていないこともあり、言いたいことの本質がずれた形で伝わっている部分も多いようです。

記事を書くたびにいろいろな方からコメントやご意見を頂いているのですが、先日はこのようなコメントがありました。(先に断らせて頂きますが、そのコメントに対しての批判や文句が言いたいわけでなく、そのように捉えられている方もいらっしゃるという事実とそれを踏まえて自分が本当はどういったことをこのブログを通じて伝えていきたいのかを読んでいる方々に知っていただくために今回このことを書いています。匿名でのコメントでしたので個人のプライバシーに触れることはないと思いますのでコメントそのままを掲載させて頂きます)


「私は少年サッカー指導者です。近年、日本のクラブユースも勉強に力をいれています。私のチームでも勉強をしない子供はいくら上手くてもレギュラーにはしません。プレミアーリーグ、リーガエスパニョーラのユースチームも同じ文武両道の考え方ですからイタリアだけというものではありません。それはサッカーがうまくなる前の青少年の教育・義務という常識です。ブログを読ませていただいていますが、コーチを目指しているのにイタリアで知ったということばかりが多すぎませんか?日本ではサッカーの何を勉強されていたのでしょうか?まだ10代の方なら、無知であることも分かりますが26歳のコーチをされているかたがここまでサッカーの指導業界に対して無知なのはいかがなものでしょうか?イタリアだけが凄いという感じのブログの内容ばかりです。またイタリアのサッカーが素晴らしいものであるのなら貴方様はそれをどうやって吸収したり、日本のサッカーへ生かしていかれたいのか全く伝わってこず、プロフィールにある日本サッカーの発展に貢献することにはなりません。イタリアへ長く留学している意味はあるのでしょうか?日本で頑張っている指導者の方がよっぽど日本サッカーを真剣に考えておりますよ。外国帰りのコーチという名前で指導していこうというものが多くて困ります。」(以上コメント)

まず私は現在イタリアという国にてサッカーの勉強をしています。
確かにW杯4度の優勝を誇り、セリエAという世界でもトップリーグと呼ばれる国内リーグを持つイタリアという国はサッカーの歴史においても実力においても日本より大きな国であります。
しかし私自身その中で実際にイタリアサッカーを見ていて、全てがイタリアだから特別だとか優れているとか思ったことはほとんどありません。
もちろんいろんな面で衝撃を受けたり学ぶべきことは多々あります。
しかしそれらが全て目新しいもので日本には無いものかと言われればそうではありません。

このコメントがあった記事の内容は「文武両道」を目指すクラブチームについてでした。
コメントにあるように日本でも「勉強にも力を入れている」というクラブは存在します。いやむしろ「うちのクラブは勉強には力をいれてません」という指導者やクラブはほぼ存在しないと思います。
ただ重要なのは力をいれているが結果がでているか?ということです。

先日イタリア指導者研修に参加された方がこの記事のきっかけになった前回の記事とコメントを見てこういったメールを下さいました。

「先日帰国後ある方と話をしていたおりに、次のようなことを言っていました。今の日本は、「文武両道」ではなく、「文武両立」である。」
これは捉え方の問題なので非常に表現が難しいですが、要するに重要視の仕方のことです。
(以上メールの一部より)

彼はその話を聞いて、{日本では勉強もサッカーもどこか(これらに限らずなんにしても)「やっといた方がいいんじゃない?」程度のような表面的な感じがします。(あくまで全体的な傾向として)僕が感じるいわゆる日本の「軽さ」が、単に個人的な思い込みであれば、全く問題ないのですが、少なくとも僕は今回のイタリア研修を通してこの点を非常に感じました。}と言っていました。

これは子供を指導するにあたって勉学にも力をいれることは常識だと思っている大人にも言えることであり、その常識が現実ではどう結果につながっているか、本当に日本全体がそうなのか?そこまで問わないと単に一部の常識として捉えられているだけで中身の薄いものになってしまうと思います。

もちろん簡単なことではありませんが、当たり前だと思っていることでも私は記事に書いたあるクラブを見て日本人指導者の人達と話をして改めてそのことについて考える重要性を改めて感じたので記事に書きました。(ちなみにイタリアでも全てのクラブがそうできているわけではありません)

その他のことについても、今まで私が書いてきた内容に「そんなこと日本ででも当たり前だ」と思うことがいっぱいあると思います。
しかしその当たり前だと思うことが如何にしっかりと行われているか、それを再度見つめなおすことも必要だと思ったことを書いています。

確かに私は日本を離れて4年、その間に日本のサッカー現場も指導者の質もどんどんレベルアップしていると思います。
日本にも情熱を持って本当に努力されている指導者がいっぱいいることは十二分に承知しています。

上にも書いたメールをくれた方が次のようにも言っていました。

日本にも熱い人は間違いなくたくさんいます。
ただ、「熱い=力のある=日本社会を問題視している=具体的に行動している」を兼ね備えたレベルになるとそうはいないんだよね。。。
(以上メールより)

私自身日本の情報はあまり入手できないためにどのように進んで行ってるのかは日本にいる方よりは明らかに疎いでしょう。
しかし私はイタリアにいるからといって日本のサッカーや指導者を下に見下したりそう思ったりしたことは一度もありません。

海外にいることで日本以外の国のことも知れることはもちろん、外から見た日本のことも改めて考え直すことができたり、欧州でも日本と同じような考えや方法の部分も沢山あるのだということをこちらに来たからこそ感じることができたことも多く、こちらにいる私が今日本に対してできることのひとつはそれを日本に伝えることだと思って書いています。

下手な文章でわかりづらいことも多いとは思いますが、その中で少しでも日本で、また他の国でもこれを読まれている方に何かしら日本サッカーの発展に繋がるものがあれば幸いだと思ってます。

今回のコメントを頂き私自身もいろいろと考えさせていただくいいきっかけとなり、コメントを下さった方にはある意味感謝もしています。

また、自分の意見をうまく伝えることも指導者として必要な資質だと思いますので、私自身もこれからもっと精進していきたいと思います。
これからも何卒よろしくおねがいします。

posted by idalia_calcio |06:10 | 私事 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年12月28日

自分を振り返ってみて

2008年も終わりが近づいてきました。
先日家庭の事情によりほんの数日間日本に帰国して、その間に両親と今後について話をしたり、また人に自分のやってきたことや今やっていることをお話させて頂いたりして、改めて今の自分の現状やこの2008年を振り返って考えていました。

今年の初めはまだペルージャの育成部で勉強させてもらっており、あの時はまさか今いるチームで働くことは予想していませんでした。
カテゴリーも育成からトップへと変わり、今いる場所はセミプロとは言えども正に勝負の世界であってそれは育成とはまったく違う状況にあります。

また、少なからずも給料を頂くことにより「仕事」として携わることも自分の中で今まで以上の「責任感」を持つきっかけとなりました。

見習いから仕事へ、つまり与えてもらう(学ぶ)立場から与える(指導する)立場となり、知識のインプットの部分よりアウトプットの割合が増えてきたことが今までとの一番の違いでした。
今いるチームの監督はフィジカルトレーニングを私に任せきりというよりかは一緒に考え行うといった考えの人なので彼のやり方からイタリア式のトレーニングを学んでいるのでインプットの部分も多いのですが、それでもアウトプットの作業をしていくと、自分の知識の乏しさに改めて気づかされることが多く、もっと学んでいかなければいけないことを思い知らされます。

まだシーズン半ばですが、今回の帰国の際に来シーズンのこと、そして今後のイタリア生活のことについてもいろいろと考えました。
ようやく仕事としてイタリアで第一歩を踏み出したことも大事にするべきだし、もっと先に進むためにはより高いレベルへ行くべきだとも思います。そのためには今の実力では仕事というよりまた見習いに戻るべきなのか現在悩んでいます。

イタリア留学の最大の目標であるイタリアサッカー協会公認のフィジカルコーチのコースへ通うことについては正直壁にぶつかっています。
選手経験、指導者経験を各カテゴリーごとにポイント分けされ、そのポイントの多い人を優先的にコースに通わせる形式を取っているイタリアの指導者養成制度は外国人の私(しかも選手経験もない)にとってはこの1~2年でどうにかなるような問題ではありません。
実際にイタリア人でも選手の実績のない指導者はコースにすら通えない人も多く、運よく繋がりを手に入れた人が「推薦」という形でようやくコースに通えているといったことが現状です。悪い響きに聞こえるかもしれませんがイタリア社会というは本当にコネクションの世界であるということを痛感されます。

そうであるならその資格だけに固執する必要もないのかと切り替えて考えている自分もいます。
もちろんライセンスという手に残るものを持って帰ることもわかりやすく大きな実績のひとつではありますがそれが全てではありません。
指導者としての経験・実績もまた重要なことであり、今自分にできることはこの経験を積んで増やしていくことと考えています(もちろんコースに通うことを諦めたわけではありませんが)。

そういったことも含めて、残りのシーズンを過ごしつつも先のことを考えていっている次第であります。
選択肢としては一度日本に帰って、日本のサッカーの現状をもう一度見て、数年後また外に出ることもありかなとも思っています。
その間にまた他に何か自分の武器になるものを身に着けることができればそれを活かして海外で働きやすくなる可能性もありますから。

と、この1年を振り返りながら自分のこれからの道を考えてみました。
どういった形がベストなのかはやってみなければわかりませんし、残りの半シーズンでまた違った選択肢も出てくるかもしれません(去年もそうでしたから)。
ただ大切なのは今の仕事を全力でやることだとも思っています。それが今後の自分に繋がるということを忘れずに2009年も頑張っていこうと思います。

posted by idalia_calcio |07:45 | 私事 | コメント(0) | トラックバック(0)
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