2008年07月18日

日本を育てるための指導者に

長らく更新してなくて申し訳ありません。
3週間日本に滞在し、休暇を取るとともに様々な人たちに会って多くの話をさせて頂きました。
現役選手、指導者、サッカー以外のスポーツ関係の方や全く分野の異なる方まで本当に多くの人に会い話をすることで自分の中で新たに考えさせられたことや感じたことがたくさんあります。
その中でも印象的だったのが、題名にも書いた「日本を育てるための指導者に」ということでした。

私は現在イタリアでサッカーの指導を学んでいます。
ヨーロッパという世界でも最高峰の地域の、世界一に4回もなったことのあるイタリアという国で、その中に入り込んで学べているということはとても恵まれていることだと思います。
今年からはアマチュアチームですが、仕事として働かせてもらうことにもなっています。
今後あと何年イタリアにいられるかはまだわかりませんが、可能性がある限りこうやって海外で指導する経験が積めたらいいなと考えています。

しかし私は将来的には日本に帰って日本人(チーム)の指導をしたいと思っています。
日本でも世界レベルに追いつこうと多くの外国人指導者や選手が日本に招聘されています。それはサッカー以外のスポーツでも。

しかし、単に海外の風をそのまま日本に入れるだけでは中々日本のレベルは上がりません。
外国人指導者や、連れてくる強力な外国人助っ人頼みのチームだけでは、勝利はできても日本のレベルアップ自体には中々繋がり難いのです(もちろん世界レベルの選手と対戦できるというメリットもありますが)
ただプロの世界では、招聘された指導者にはそのチームを勝たせることが第一の責任となります。しかもある程度短期の間にそれを(その傾向を)見せないことには解任されてしまいます。
そのために手っ取り早く強力な助っ人選手を連れてきて勝たせるという方法を取らざるえない部分はあると思います。

しかしそれで満足していては結局は先にも書いたように中々日本自体のレベルアップには繋がり難いと思うのです。(毎年Jリーグの得点ランキングTop10に何人の日本人選手がいるでしょうか??)

日本のレベルアップという点から考えたらやはり日本人選手を中心としたレベルアップのための指導方法を考えなければいけないでしょうし、海外のものをそのまま日本人に与えてもそれはうまくいかないと思っています。

よく日本人は、「海外のいいものをそのまま真似ようとする傾向があるよね」とある指導者の人と話をしてました。
例えば今回ユーロで優勝したスペインのサッカーや、クラブでいいサッカーをしていたと評判のアーセナルのサッカーなど、確かに理想を持つのはいいことだと思いますし、参考にすることを否定はしません。
ただそれをそのまま日本人にやらせようとしても無理があるのは明らかでしょう。

私もイタリアでイタリア人選手の中で学ぶなら彼らのやり方を吸収する必要があり、そうしなければ彼らに認めてもらうことも自分の地位を確立することもできないでしょう。
ただ将来的に日本人を指導したいと考えている以上、常に学んだことをどうやって日本人に活かしていくか考えていく必要があると思います。

そんな考えのきっかけをくれたある選手と指導者の方に感謝しています。

posted by イダリア |11:50 | 日本サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年05月08日

おらが町のチーム

イタリアにはイタリアサッカー協会のリーグ戦がセリエAを頂点として10のカテゴリーが存在します。
その中でプロリーグとしてあるのはセリエA・B・C1・C2の4カテゴリーで、それ以下のリーグはアマチュアリーグとなります。

トップリーグのチームなんかはご存知のようにオーナー企業がチームを所有し経営していっているのですが、アマチュアチームはもちろんチームを所有する会長がいるもののチームを支えているのは各々の町の人々だったりします。
町のパン屋さん、お肉屋さん、不動産屋さん、それぞれの町の人々が少しずつお金を出し合いチームの運営を金銭的に支えたり、レストラン経営者なんかは選手の試合時の食事の提供、八百屋さんなんかは選手へ練習後にフルーツを差し入れしたりといろんな形で自分達の町のチームを支援しています。
正に「おらが町のチーム」がイタリアにはたくさん存在するのです。
これはイタリアにカルチョという文化が根付いており、カルチョにお金を投資する人がということを表しています。
また、自分達の町をこよなく愛するイタリア人の性格も関係していることでしょう。

最近は日本でもJチームだけでなく、各地域でJクラブを作ろうとするところが増えてきていると聞きます。
私の地元である岡山もそのひとつです。
実は今日本に一時帰国していて地元に帰って来ているために、地元のチームである「ファジアーノ岡山」の練習を見学に行きました。
4年前にJクラブを目指して作られたこのチームは昨年地域社会人リーグを勝ちぬき今年からJFLに参入、今年JFLで4位以内に入ればJ2への昇格が認められることになっています。
そして現在10節を終えて首位に立つという高調を維持しています。

正直私は岡山というお国柄、スポーツで成功する事は難しいとずっと思っていました。(こんな事言ったら怒られるかもしれませんが・・・)
昔から目立って盛んなスポーツもなく、野球でもサッカーでも身近にある広島や神戸などに比べて盛り上がる事もありませんでした。
しかしそんな岡山からこうしてJを目指し盛り上がっているクラブがあるということは地元の人間としてうれしく感じています。

偶然にも大学時代の後輩がこのファジアーノ岡山でプレーしている事もあり、彼と食事をしながらチームのことを聞いてみましたが、選手の10人以上はプロ契約選手(金銭的には恵まれたチームではないものの)、スポンサーは全て岡山県内の企業のみとしているらしく、また以前からJFLに所属している三菱水島よりも今や知名度も人気もあるそうです。(三菱水島は企業チームということもあるでしょうが)

自分の生まれ育った町、住んでいる町にこういった「おらが町のチーム」ができ地域を活性化させ、様々な地域にこういったクラブができていけば日本にもサッカーの文化がもっと根付くきっかけのひとつだと思います。

私は正直郷土愛というものがほとんどない人間だったのですが(苦笑)、少し地元のことを意識した今回の帰国でした。

posted by イダリア |01:50 | 日本サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年04月09日

イタリア人コーチが言う日本人に足りないもの

イタリア人が日本人の子どもの試合を見て言うことにいくつか共通点があります。
「技術がすばらしい」ということもその一つではあります。
しかし足りないものとして挙げられるのが「ファンタジー性がない」「プレーがきれいすぎる(もっとずる賢くプレイしないと)」といったことです。

その中でも「ずる賢いプレー」ということについて、先日まで通訳として帯同させて頂いていた日本のジュニアユース世代のチームの子ども達にも口をすっぱくして言っていました。

日本でも「マリーシア」というポルトガル語がお馴染みだと思いますが、この「ずる賢いプレー」とはいったいどういったものを指して言ってるのかご存知ですか?
・ファールを受けたら痛くなくても痛いフリをする。
・時間稼ぎをする。
などといったことが思い浮かぶのではないかと思います。

それらも間違いではないでしょうが、イタリア人がもっと言いたいことは「ファール」についてです。
「ファールをするということはルールに反していて良くないことだ。ましてや育成年代でそんな指導をするなんてもってのほかだ」と思う方もいるかもしれません。
また、日本には「きれいに勝つ」といった美学が存在しているからかもしれません。
しかし彼らが言っているのは「戦術的ファール」であり、人を痛めつけたりするようなファールでなく、失点を逃れるため、そしてそれは負けないために行われる言わば「戦術」の一つなのです。

日本人の子供たちの練習中に、相手に抜かれそうになって諦めてそのまま抜かれる場面を目にして「なんでそんなにあっさり抜かせるんだ?そんなんじゃどうぞ行って下さいって言ってるようなもんだぞ!!」とイタリア人コーチは繰り返してました。
「多少引っ張ったりして相手を食い止めるファールは必要。それでファールを取られたりカードをもらっても点をみすみす与えるよりはましだ。それがサッカーだ。」と強く言っていました。

イタリア人と言えども小学生の頃からファールの仕方を教えたりするような指導はしません。
けれども、むしろ選手達はそんな指導を受けなくても自らそういったプレーをしていく選手が多いです。それは何故か?負けたくないから、勝つためには有効であり必要な戦術だと知っているからです。

日本人にはそういった考えが薄いために、どこかでそういったことも教えなければいけないと思います。
どのタイミングでどう教えるかは指導者の手にかかってますが、重要なのは「サッカーは戦いだ」ということも教える必要があるということです。
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posted by イダリア |03:43 | 日本サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年04月03日

選手の気持ち、指導者の情

最近ここイタリアにて日本人チームを見る機会に恵まれています。
1週間前には静岡県選抜チームが私がお世話になっているペルージャと試合をしたり、またこの1週間はジュニアユース年代のあるクラブチームのイタリア合宿の通訳として帯同してきました。
将来的には日本で指導をしたいと思っている私にとっては日本人選手がどんなプレーをするのかを見ることは非常に大事なことであり、こういった機会は普段あまりないのでとても貴重な経験となりました。

通訳として帯同したチームには1週間付きっきりだったので寝食を共にし、イタリア人コーチによる練習の通訳をさせて頂きました。
今回はその中で感じたことや、そのチームの指導者の方と話したことから気づいたことなどを書いていこうと思います。

彼らは某Jクラブの下部組織の地方支部の子ども達で栃木県で活動しているクラブです。
今まで私がイタリアでこういったような形で携わらせて頂いたチームはどちらかというともう少し都会の地域のクラブが多かったため、子どもの気質の違いを今回は少し感じました。
誤解を避けて言わせてもらえれば少し田舎地域の子ども達でよく言えば素直でほのぼのした仲良し同士の子ども達、ただサッカーの実力的には都会のクラブの子どもに比べて少し劣るかなといった印象でした。
それでももちろん技術レベルはイタリア人に比べると格段に優っていて、日本人の技術レベルはやはり相当高いものだということが再確認できました。

指導者の方達はこの遠征を通して、日本では味わえないいろんな困難や難しさ(サッカーだけに至らず生活の面でも)を体験して強い気持ちを持って欲しいという思いもあったようです。
実際に彼らの試合や生活での行動を見ているとその理由がわかった気がします。
試合に臨む際にも気持ちが入ってなかったり、自分の出場予定の試合の直前になっても準備ができていなかったり、また自分が試合に出たい、アピールしたいといった気持ちが全くない選手が多いと指導者の方は悩んでいました。
せっかくイタリアにまで来て、セリエAの下部組織のチームと試合ができたり、普段相手にできないイタリア人選手と対戦できたりするのに、日本で練習しているのと何も変らない雰囲気。
これに対して監督の方は厳しい接し方をされていました。
試合に出たいと思わない奴(実際には思っていてもそれをアピールしようとしない奴)、それに対して準備して気持ちをつくっていない奴はプレーさせない、イタリアにまで来たのだから最後には情けで少しはプレーさせるといったこともまったくせずにそういった厳しい態度を取ることで選手達に伝えていました。そこで情けをかけたら選手達は何も気づかないでしょうから。

子ども達には平等な出場機会を与えうまくない子にもチャンスを与えていく、そういったこともとても大事なことではあります。ただ、それだけでは単なる仲良し集団を作るだけになる恐れがあることも確かです。
下手でもいい、自分をアピールし試合に出たいと思う気持ち、試合に出たら勝ちたい、負けたくないという気持ちを持つこともサッカー選手としては必要なことです。

果たしてどこまでその思いが子ども達に通じているのかはわかりませんが、やはり日本人の子ども達にはそういった強い気持ちや自己アピールといった部分において足りない部分があるんだと思います。
その背景には日本の教育制度や文化からそういったことが子どもを育てる環境でないことも理由にあります。

今や日本ではサッカークラブ(スポーツクラブ)が人間教育の場にもなっている現実もあります。(本来なら家庭や学校で教育されるべきことまでしているようです)
サッカーだけを教えることだけが指導者の仕事ではなくなっている日本ではどういったことが求められていて、指導者にはどういった資質が必要なのか、そして自分が指導者になるためにはどんなことが必要なのか考えていかなければならないと強く感じました。

oyama


posted by イダリア |15:50 | 日本サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月22日

桐光学園VSA.Sローマ(プリマヴェーラ)

ラッツィオユースとの練習試合の翌日、午前中の練習で前日の試合で出た課題を改善することを目的とした練習をこなし、午後はA.Sローマのプリマヴェーラとの練習試合を行っていました。

昨日の相手とは違い、今回のローマのメンバーは全員1990年生まれで桐光学園の選手と同じ年。
おそらく同年代の中でもさらに優秀な選手はトップの練習に合流したりしていなかった可能性もあるものの、一応同年代でイタリア有数の強豪チームとの対戦でした。

体格も前日の対戦相手より2年違うとこんなにも違うのかというくらいガッチリとした身体つきの選手ばかりで、身長では桐光の選手も高い選手はいるものの、横の太さを見ているとやはり人種の違いってあるのかなと思ってしまいます。

桐光のメンバーは先日と同じメンバーでスタート。(先日の課題を修正するためには同じメンバーの方がいいだろうという桐光のコーチの意向)
やはり運動量では勝るものの、先日の相手と違うのはまず寄せの速さ、つまり相手もかなりプレッシャーが速くしかも身体が強いこともあり、ボールを離す判断が遅くなって身体を寄せられるとかなり苦しい状況が多くみられました。

午前中にやったサポートの動きやポゼッション練習が活きたのか、上手く周りのサポートを使って攻めるものの、ちょっとでもトラップを多くしたりプレーの判断が遅くなるとすぐさま身体を寄せられます。

しかし全体的に前日の試合で出た課題についてはかなり修正できていて、練習の吸収力の早さはさすがだなと思いました。

審判のジャッジがややローマよりだったため(イタリアらしいでしょうか??苦笑)PKで先制点を許すものの、昨日の試合よりはかなり質の高い(技術的にミスも少ない)試合展開をしていました。
GKのファインセーブなどもあり最終的には3-1で勝利した桐光学園。

試合後に選手達に感想を少し聞いてみたところ、「とにかく強い。あんな相手とやったことない。Jのユースなんかでもあんな相手いなかった。プリンスリーグ前にこの体験ができてよかった。」などと選手達なりにもイタリア人相手に試合ができたこと、そしてそれなりに力のある相手に勝てたことはかなりの自信になったのではないでしょうか。

私はこの2日間でこの遠征からは離れたのですが、彼らはその後約1週間この遠征は続き他のチームとも練習試合を行っています。
彼らの人生の中でもこうやって海外でサッカーを体験できることもそう多くはないでしょう。
この遠征で少しでも多くのことを体験し学んでいって欲しいと心から思います。
そしてこの中からこの遠征で対戦した相手選手の誰かと世界の舞台で再会できる選手なんかがいれば、それはまた素晴らしいことだと思います。

最後に、突然の私の訪問に対して快く迎え入れてくださった桐光学園サッカー部の皆様、そしてこの遠征スタッフの皆様にこの場を借りて御礼を言わせて頂きます。
桐光学園サッカー部のご活躍を心よりお祈りしております。
In bocca al lupo!!
vs roma


posted by イダリア |20:41 | 日本サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月08日

日本人VSイタリア人

3月に入ったというのにここペルージャはまた急に寒くなりました。
今日は雨の後に雪まで降ってくるという天気の荒れ方で、こんなところでコンディションを管理するのは本当に難しいなと感じています。

さて、日本はもうそろそろ春休みに入りますね。
この春休みを利用して、いくつかの日本のチームがイタリアにも遠征に来るようです。

一つは去年通訳として仕事をさせてもらったのですが、日本の中学生年代のチームが合同でイタリアやってきて、イタリア人コーチの指導を受けたり、こっちのチームと試合を行います。
私は主に練習時の通訳をやらせてもらっていたのですが、今年もその仕事の依頼を受けたので今から楽しみにしています。

また、今日Perugiaの責任者の方から話があり、これまた3月末に日本の高校生チームがイタリアにやってきて、Perugiaの同年代の子どもと練習試合をすることになったそうでそのお手伝いもさせてもらえることになりました。

これは私にとってもとてもいいチャンスで、日本人選手と普段よく見ているイタリア人選手とがどんな試合をするのか比較できるということがとても楽しみです。

日ごろから常々思っているのですが、いくら自分がサッカー先進国のイタリアで学んでいるからとは言え、それをそのまま日本人には応用できないと考えています。
日本人を指導するためには日本人のことをもっと知らなければいけない、そう思っていました。
そのためにはこの日本人とイタリア人が試合をするところを見ることが一番勉強になります。
また、Perugiaの指導者達にも日本人がどんなプレーをするか見てもらい、どう感じるかを聞いてみたいと思っています。

この春はいろいろと収穫がありそうな感じです。
また面白い発見があれば紹介していきたいと思います。

posted by イダリア |01:39 | 日本サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年02月12日

サッカー暦10年競技暦3年

今回のイタリア研修プロジェクトのメンバーと練習の見学中だけでなく食事中や夜のホテルで様々な議論が行われています。
実際にイタリアサッカーの現場を見て気づいたこと、イタリアの指導者に質問して感じたこと、日本サッカーとの違い、その1日をふりかえってみんなで話し合うことによって自分の考えも整理され他の人の考えや意見も聞くことができ非常に有意義なものとなっています。

ところで今回参加者の中に1人だけバスケットボールの指導者の方がいます。
鈴木良和さんという方で、日本でバスケットボールの家庭教師をされている方です。
バスケット界も指導者不足や選手の発掘がうまくいかずに低迷しているそうです。
そのバスケット界を立て直そうと自ら会社を設立し(「ERUTLUC」http://basketballtutor.com)個人・チーム・団体とさまざまなところでバスケットの指導をされている方です。
その指導数は1年に450回を超えるということでそれを聞くだけでどれだけすごいことをしているのか想像できると思います。

さてまたまた前置きが長くなってしまいましたが、そんなサッカー以外の指導者の方を含めて今のサッカー界、バスケット界の現状を話し合っている時に「はっ!!」気づかされたことがあります。
それが「サッカー暦10年競技暦3年」ということです。
それはバスケット界でも同じことだそうです。

日本での育成年代でのリーグ戦の導入は最近いろいろなところで言われてきています。
ノックアウト方式のトーナメント戦ばかりでは公式戦の数が少なすぎる、1回負けてもう終わりでは選手が育たない、負けても次があることで課題を修正し立て直すことができる、小さいころからリーグ戦の戦い方を学ぶことでプロになった時にすでにリーグの戦い方に慣れているなどこういった様々な理由からです。

欧州では小学生の年代からリーグ戦があります。
本格的に11人制サッカーでは小学校高学年の年代くらいからですが、彼らは小さいころからリーグ戦を戦うことを学んでいるのです。
しかも日本のように1クラブ1チームだけしかリーグに参加できないのでなく、チームがある分だけみんなリーグに参加できます。
つまりうまい子もそうでない子も公式戦を体験できるのです。

日本でもプリンスリーグが始まったり、地方でも各県や地域でのリーグ戦が少しずつ導入されていい方向に進んでいます。
しかしまだまだ1高校チーム、1クラブ1チームの参加というのがほとんどでしょう。
つまり1軍でプレーしている選手は公式戦の経験が多く積めるものの、そうじゃない選手はまだまだ公式戦を戦う経験を積める環境がありません。
するとどうなるか、
「サッカーは10年やってるけど、公式戦の経験(競技暦)は3年分しかない」
ということになるのです。

特に学校の部活動で起こりがちな、1年生は玉拾い、2年生で練習参加、3年生でレギュラーといったことがあると、3年間で競技できるのはたったの1年間です。
それを中・高・大学とやっても10年間で3年くらい。
一方で欧州なんかは10年サッカーやってると10年公式戦に出ることができます。

同じ10年でも公式戦の経験数が3年と10年では大きな差があるでしょう。
その差が今の日本と欧州の差なのかと思いました。

やはり日本でもリーグ戦の導入、多くの選手が公式戦を経験できる環境が必要です。
運営面や指導者の数の面でいっぱい問題はありますが、少しずつでもそういった場が増やせていけるように考えなければ日本サッカーはいつまでも進歩しないでしょう。



monte morcino


posted by イダリア |16:53 | 日本サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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