2010年09月08日

イタリア指導者研修報告会告知

この度、2007年より毎年スポーツ指導者支援協会主催で実施してきた「イタリア指導者海外研修」の大報告会を開催することになったためにこの場を使って告知させて頂きます。

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本研修コーディネーターとして現地でお世話になった井田氏をパネリストにお招きし、4回を通して学んだことを皆さんと共有できるよう報告致します。
また、次回研修国であるスペインに精通されている倉本氏もパネリストとしてご協力頂き最新事情についても伺います。

海外の指導環境について興味がある!という方は是非ご参加下さい!


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「2007-2010イタリア指導者研修から学んだこと ~2011-2013スペイン研修に向けて」

【開催日時】:2010年9月27日(月)18時30分~21時(終了後、軽く懇親会)

【会場】:大久保地域センター 会議室A(JR山手線「新大久保駅」下車徒歩8分)

【参加対象】:指導者・指導者志望の学生

【参加費】一般:3,150円,学生:2,650円 

【パネリスト】
井田征次郎氏(イタリア研修コーディネーター)
倉本和昌氏(湘南ベルマーレU-15南足柄監督、スペイン上級ラインセンス取得)

【報告者】伊藤慧(NPO法人スポーツ指導者支援協会)、第1~4回研修参加者

【内容】
イタリアにて、4年間にわたり毎年(4回)開催した指導者海外研修を通して学んだことや、
研修参加者の研修後の指導面やその他の変化について報告いたします。また海外で指導経験
のあるパネリストからの意見も含めることで、本研修で得た経験をより確かなものとし、ま
た報告会参加者とも共有できるようにすることが目的です。さらに、次なる研修国としてい
るスペインに具体的なイメージを膨らませる機会ともしたいです。

【第1部】  2007~2010イタリア研修を振り返って
 第1回(2007年1月):ミラノ、ヴェローナ   
 第2回(2008年2月):ミラノ、ヴェローナ、ペルージャ
 第3回(2009年4月):ミラノ、ブレシア    
 第4回(2010年3月):ミラノ、パルマ
・研修各地では、育成カテゴリーの練習見学、現地指導者との対談、試合観戦、観光を通して、
参加者間で指導環境についてのディスカッションを繰り返しました。

【第2部】  2011~2013スペイン研修に向けて

【お申し込み詳細】
http://sportif-support.net/delivery/pleasure_delivery/italia_spain2010/SAP2010_0927rp.html


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以上皆様のご参加をお待ちしています。

posted by idalia_calcio |15:16 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月10日

A.C Milanでの研修終了

1月から約半年の間行っていたA.C Milanの育成部での研修が終了しました。
おそらく世界でも指折りの育成環境(設備、スタッフ、選手など全て)の中で学ぶことができたことは本当に貴重な経験となりました。

特に一番お世話になったフィジカルコーチのPiero氏には感謝の思いでいっぱいです。
20年もの間ミランの育成一筋で働きながらも、常に広い視野を持って学ぶ姿勢を忘れない彼の姿は指導者として素晴らしいと感じました。

ピエロ
*お世話になったPiero氏 おそらくみなさんはA.C Milanともなると全てのことが世界の最先端をいっていると考える方も多いかもしれません。 しかし実はそうでもない部分も多くあり、行っているトレーニングや使っている道具なども一見古風なものも沢山あります。 もちろんここだからこそいろいろなことが試すことが出来る(資金面でも田舎のクラブに比べると多いので)ということも確かにあります。 選手も全国から集められて来た選手が多いですが、彼らはこの環境の中で毎日の練習から戦っており、その厳しい環境が選手を育てているといっても過言ではないと思います。 指導者もまたここ数年育成で結果を出してないと言われていたミランが、今年から育成にも力をいれだしたこともあり指導者に対する評価も厳しくなっていることから、その中でいかに選手の能力を伸ばすことができるか試行錯誤しています。 育成とは短期間で結果の出るものではないですが、そういった選手も指導者も常に向上しようという頑張りがそれぞれを伸ばしていっているのだと思います。 今後ミランの育成から世界的に活躍する選手も出てくるのではないかと期待しています。 個人的には、ここで見たことがそのまま日本のサッカーに活かせれるかと言われればそれは難しいと思います。 日本での環境、特に育成年代での環境において日本はまだまだ改善すべき点が多くあります。 先日You Tubeの動画にて中田選手と本田選手の対談の様子を見ましたが(もう動画は削除されたようです・・・)、彼らが言っていたこと「日本の技術は練習のための技術でしかない」ということ非常に理解できます。 それを考えると、先ほど述べたように選手も指導者も常に厳しい環境の中で戦っていくためにはやはり長期におけるリーグ戦は欠かせないと思います。 一方で以前書いたこともありますがそういったハード面の変更は一筋縄ではいかないのが現実でもあります。 そういった中で指導者は今の環境のせいにするだけでなく、今ある環境の中でどうやって選手が育つ指導を行っていくのかも考えなければいけません。 またここで学んだ一番大切なことは「サッカーの本質」という根本的な部分を忘れてはいけないということです。 技術練習にしてもフィジカルトレーニングにしても、それは全てサッカーを上達させるためのものでなくてはなりません。 例えて言うなら「サッカーに技術やフィジカル能力は必要だけど技術やフィジカルがあるだけではサッカーは上手くない」ということでしょうか。 「努力した人は全て成功するとは限らない。しかし成功した人は皆努力をしている」といった言葉がありますが、このようにサッカーを構成する要素は必要条件であって十分条件ではないということです。 もちろん全ての選手が全ての能力においてコンプレートな選手ではありませんが、現代のサッカーにおいて全ての能力はある一定レベルに達してないとやっていけません。 よってどういったトレーニングをするのにも「サッカー」という本質の部分から逆算して考え、それを上達させるためにどういったトレーニングが必要なのか考える必要があると思うのです。 ただひとつ勘違いして欲しくないこととして、「サッカー」というものから逆算して考えるなら試合形式の練習するしかないということではなく、それぞれ個別のトレーニングをするにおいても、それがどうサッカーに繋がるのかを考えそして繋がるようにトレーニングをしていく必要があるということです。 当たり前のことのように感じますが、日本ではまだまだそれが十分でないように感じます。決して日本の指導者がそれを知らないと言ってるわけでなく、見落とし部分でもあるのだと思います。 自分も指導者としてこれからやっていこうと思っているので、サッカーの指導者としてその部分だけは忘れないようにしたいと思っています。 この半年間お世話になったA.C Milanに感謝しつつ、この経験を自分のこれからの指導に活かすことで恩返しになればなと思います。
マルデラ
*育成指導者責任者のマルデラ氏とユース1軍の監督のフルビオ氏  不覚にも目をつぶってしまいました。。。
Vismara
*ミラン育成部の練習場のあるVismaraスポーツセンター出口


posted by idalia_calcio |02:22 | イタリアサッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2010年03月13日

プロ選手になるために必要なものとは?

かなり更新をしていませんでした。。。

さて今日は研修先のA.C Milanの育成部のフィジカルコーチが言っていた「プロ選手になるために必要なこと」について書きたいと思います。

このコーチはA.C Milanで約20年前から働いており、多くの選手に携わりプロ選手を輩出してきました。(ちなみにA.C Milanはイタリアでもっとも多くのプロ選手を輩出したクラブです)
そして彼は現在主にトレーニングジムにて怪我した選手のリハビリと補強の必要な選手のトレーニング指導を担当しています。

先日、トレーニング終了後に彼は私に「あの選手は将来プロになると思うよ」という選手がいました。
その選手はこの夏に膝を怪我して現在リハビリ中であり、1ヶ月前に回復をチェックするテストを受けてまだ筋力が回復してないということで更に1ヶ月ジムでのリハビリを告げられトレーニングしている選手でした。

私はコーチに「それは何でそう言えるの?あなたの経験から?」と聞きました。すると彼は「あの選手は単に技術が優れているとかフィジカルが強いとかだけでなくて、自分に必要なトレーニングを自分で考えて行っている。また、いろんなトレーニングをやらしていてもそれがどの部分にどういった刺激がきているかも考えてるしそれをコーチと意見交換する。こういったことはリハビリやジムトレーニングだけでなくグラウンドでのトレーニングで監督との間でも活きてくる。単に監督の指示を待って言われたことだけこなすのでなく、自分で今何が必要か考え実行できる能力がなければプロ選手にはなっていけない。」と語ってくれました。

ヴィスマラ

私も聞いたことがあるのですが、一流と呼ばれる選手の多くは自分の身体のことを非常に良く知っており、「このトレーニングは今どういった目的でどういった働きをしている」と非常に詳しく理解し説明できると聞いたことがあります。

「いくら技術や体力的に優れた選手でも、例えプロの世界に入れたとしてもセリエCとかのレベルまででそれから上には上がれないだろう。今までにそんな選手を多く見てきた。セリエAレベルで何年もプロを続けれる選手というのはそういった部分が非常に優れておりまた欠かすことのできない能力の一つだ」とコーチは言ってました。

多くの選手が出入りするジムを見てて、確かにそのトレーニングに対する姿勢や取り組みが面白いように違っており、出来る選手と言うのはわずか16歳やそこらでもそういった能力が身についているようです。もちろん歳相応にふざけたりすることもありますが、やるべきことをしっかりやる選手と単にやらされている選手とではその差が今後大きな差を生んでいくのだろうなと思いました。


posted by idalia_calcio |20:35 | イタリアサッカー | コメント(6) | トラックバック(0)
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2010年01月19日

ミラノダービー第2戦を占う

今週日曜日に迫ったミラノダービー。
首位インテルを勝ち点差6で追いかけるミラン(ミランは1試合消化が少ない)。
8月に行われた第1戦ではインテルが4-0と圧勝し、今年もインテルの年かと思わせ、逆にミランはプレシーズンから絶不調でこのダービーでの大敗で、どうなるものかと不安視されていたのですが現在のチーム状態は全くの逆で、勢いに乗るミランとなんとか首位を維持しているインテルという感じです。
今週末行われる第2戦を私の個人的な見解から占ってみようと思います。

・絶好調のミランのポイントはやはりロナウジーニョの復活
シーズン開始直後は昨年に引き続きなかなかコンディションの上がらなかったロナウジーニョ。ダービー第1戦目でもボールを受ける前に潰されてまともに仕事をさせてもらえなかった場面をよく見ました。
しかしレオナルド監督はロナウジーニョを辛抱強く使い続け、試合に出続けることでフィジカルコンディションも上がっていき、前節はシエナ戦でトリプレッタ(ハットトリック)を決めるなど本人も今最高のコンディションだと自負するくらいまで上がってきました。
レオナルド監督はロナウジーニョの復活に賭けておそらく彼と心中するつもりで使い続けたのでしょう。それが結果いい方向に進み彼の復活と共にチームが上昇気流に乗れたのだと思います。
このロナウジーニョがどれだけ活躍するかがダービーのキーポイントの一つとなることは間違いないでしょう。

・守備の安定性もまた好調のポイント
昨年までディフェンスラインの老朽化が叫ばれていたミランのディフェンス陣。今シーズンセンターバックにティアゴ・シルバが加入し若返りを図ったもののダービー第1戦目での大敗はやはりそれでけでは改善できてないことが明らかに。
しかしここ数ヶ月、ザンブロッタとヤンクロフスキーの負傷からチャンスを得た2人の若手(アントニーニとアバーテ)が非常に良い働きを見せています。
ミランの育成出身の2人がミランディフェンスに活気を与え、攻撃に守備にとサイドを駆け回っています。
私個人的には左サイドのアントニーニはとても好きな選手です。タイミングの良いインターセプトからサイドを駆け上がりゴール前まで突き進むプレーは守備だけでなく攻撃面においてもかなり貢献していると思います。
そしてそのディフェンスを統率するのがベテランのネスタ。年を重ねても彼の危機管理能力は未だに健在で、若返ったミランのディフェンスラインをまとめる要として健在しています。
ちなみに今シーズン、ネスタとティアゴ・シルバが一緒に先発としてプレーした試合で負けを喫したのは第1戦のダービーだけです。この2人がコンディションを維持しプレーし続けていることが如何に大事かがわかります。

・現在の好調の波に乗っていけるか?
それ以外にもセンターフォワードのボリエッロの好調、1月から新加入したベッカムがチームにフィットしていることなどチームの状態がミランの成績に反映されていると思います。その勢いで今週末のダービに挑めば第1戦とは違う結果になることが大いに予想されます。

・エトー不在のインテル。しかしもっと大きな問題はディフェンス
アフリカ選手権でエースのエトー(エースと言えるほどの活躍はまだ見せてないが)が不在で不安視されるものの、パンデブの加入によって攻撃のオプションは増えたものの、未だにスナイデルの調子次第というのが今年のインテル。
インテルもまたスナイデルが出場した試合は今期負けなしということですが、彼の活躍次第で試合の進み方が変わってくるでしょう。
さてそれよりも大きな問題はディフェンス陣。サムエルの復帰が間に合ったものの一番不安なのが左サイド。キエーボ戦で頭蓋骨を骨折したキブーが使えないために左サイドの専門がいない状態です。
サントンが怪我から復帰したものの今シーズンは去年ほどのプレーはできずに苦しんでいるために、キャプテンのサネッティが左サイドバックを勤めざると得ない状態に。そうなると困るのが右サイドのマイコン。彼の持ち味はあの強力な攻撃力。しかしそれは彼が上がった穴をいつもカバーするサネッティがいてこそ成り立っていた部分があります。
12月末に見たラッツィオ戦でも途中からサネッティが左サイドに入るとマイコンの攻撃参加回数が一気に減っていました。
サネッティが中盤の右にいることで守備の安定だけでなく、マイコンの攻撃力を活かしているのがインテルの特徴の一つ。左サイドの専門がいない今回、モウリーニョ監督はどういった戦法に出るのか楽しみです(左にサネッティを置いて守備を安定させるか、中盤右に置いてマイコンの攻撃力を活かすか。)

と、なんだかミラン寄りの書き方になってしまいましたが(決して私がミランびいきというわけではないです・・・)、現在のチーム状態から言えばこうなるのも仕方ないのかなと思います。
しかし試合が行われなければどうなるのかわからないのがサッカー。
好調の波にのるミランか、それとも不安材料があるインテルをモウリーニョの采配でどう戦うか、今年のセリエAを占う大事な1戦となることは間違いないと思います。

さて私は今回どこで見ようか考え中です・・・(チケットは今のとこ1階席以外完売)

ミラノダービー
写真は8月の第1戦。


posted by idalia_calcio |19:30 | イタリアサッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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2010年01月11日

A.C Milan育成部より「時代の変化と共に変わる選手の変化」

1月から研修させてもらっているA.C Milan育成部にて、現在はリハビリ担当のプレパラトーレ(フィジカルコーチ)であるCongedo Piero氏(以後Piero)の元でその仕事を見させてもらっています。

Pieroが私にまず言った事は、「今ここで一番大きな問題は選手達の柔軟性の低さだ」ということでした。
彼曰く、イタリアでは学校において体育の授業がほとんどなく、そこで運動や柔軟体操をする機会が少ないこと、そしてイタリアでもまたコンピューターなどの技術の発展により家でパソコンの前に座って動かない子どもが増えたこと、そういったことによって身体の柔軟性に乏しい選手が増え、その為に起こる怪我やその再発が多くあるそうでそこを一番の課題だということでした。
Pieroは20年ほど前からこのA.C Milanの育成部にて働いているそうですが、以前に比べてこういった問題が増えてきているのだそうです。
1日のうちでグラウンドにいるのは2時間程度。それ以外の時間の習慣が身体に及ぼす影響は大きいとPieroは言っています。

日本においてもこういったことはあると思いますが、時代や技術、文化や生活習慣の変化によって選手の身体も変化しています。
身体的な面だけでなく子どもの精神的な変化というものも大きくあると思います。
その変化が良いものだけでなく悪い変化もあるのが現実です。
10年前では考えられなかった問題(少なかった問題)が時代の変化によって生まれる、これは今の問題だけでなくこれから未来にも起こりえることであり、指導者は常にその問題に向き合っていく必要があります。

時代の変化により選手が変わることによって、指導の仕方もまた変えていく(それにあわせて変化させる)必要があるということです。

ただその一方で、変えてはいけない(変えるべきではない)大切にしなければいけない、忘れてはいけないものもあるのかなと個人的には思います。
ミランやインテルの育成の練習を見ても、多くの時間を基礎的な技術のトレーニングに費やしています。
ついつい新しい方法に興味をそそられ目が行きがちになったりもしますが、昔から残っている方法、その物事の基本となる部分はやはりいつの時代になっても大事なことが多くあります。

変化と不変、対峙する言葉ですがどちらも指導者として必要なことだと思います。

こういったことは長年指導者をされている方のほうが多く持ち合わされていると思うので、そういった方から教えて頂ける考えなども大事にしていきたいと思います。

posted by idalia_calcio |07:00 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年01月08日

A.C Milan育成部にて研修開始

2010年1月より、A.C Milanの育成部にて研修をさせて頂けることになりました。
このA.C Milanの育成部がトレーニングを行っている施設は昨年一度日本人の指導者の方達を連れて訪れたことがありますが(そのときの記事はこちら→http://www.plus-blog.sportsnavi.com/idalia_calcio/tb_ping/104)その施設で学ばせてもらえることなど当時は考えてもみませんでした。

今回は上の記事にも書いておりますプレパラトーレ(フィジカルコーチ)チームのスタッフの下で勉強させて頂きます。
現在は5人のプレパラトーレ(各カテゴリーのフィジカルトレーニング担当)とリハビリ担当(全カテゴリー共通)の6人体制で行っており、現在はリハビリ担当スタッフの下でそのトレーニングを見させて頂いています。

現在はただその仕事内容を見せてもらうだけの状態ですが、一度リハビリの選手のストレッチの指導を手伝わせて頂いたこともあり、そうやって少しずつ彼らの仕事を手伝っていきながら学んでいければ最高だなと思っております。

2年前Perugia Calcioに帯同させて頂いた時も、はじめはただ見学しているところからのスタートでした。そこからひょんなきっかけからトレーナーの仕事を手伝わせてもらえるようになったりと、どこでどんなチャンスに巡り合えるかわかりません。
ここでもまた目で見て多くのことを学びながら、もし何かしらのチャンスが巡って来た際にはそれを掴めるように勉強を続けていければと思います。

今後またこのブログを通して更に興味深い情報を提供していけたらなと思っております。
今後ともよろしくお願いします。

posted by idalia_calcio |06:15 | イタリアサッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年12月24日

ブッフォンの師匠のトレーニング

フルゴ1
更新がしばらくできませんでした。
実は12月半ばからパルマにて、あるJリーグ選手の個人トレーニングの通訳の仕事に行っていました。
その選手とはヴィッセル神戸のGK榎本達也選手。今回はイタリアでも以前FCパルマにて育成時代ブッフォンを見出したGKコーチとして定評のあるエルメス・フルゴーニ氏の下で個人トレーニングをするために自費でイタリア入りされていました。
インターネットのニュースにも掲載されていましたが(http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/fctokyo/news/200912/CK2009121002000120.html)FC東京の権田選手も同コーチの下でトレーニングを行っていました。(両選手が一緒になったのは1日のみ)
また日本代表GKである川島選手も数年前からフルゴーニ氏の下でトレーニングを行っているそうです。
今回はフルゴーニ氏の元レジーナ時代の教え子で現在デンマークリーグ1部でプレーするセルビア人(デンマークリーグは現在バカンス中なため個人的にフルゴーニ氏のトレーニングを受けたくてイタリアに来たそうです。)と、地元のアマチュアリーグでプレーするイタリア人も一緒にトレーニングをしました。

さて、私自身も今までGKの技術やトレーニングに関しては全くの無知であり、今回の仕事を通して多くのことを学ばせて頂きました。
プロで10年以上もプレーしている榎本選手でも、イタリアでのトレーニングは目から鱗だったようで、短期間のトレーニングにも関わらずトレーニングや技術に対する意識から実際の動きまで確かな変化を感じていると言っていました。

ふるご2
フルゴーニ氏のトレーニングはイタリアのGKコーチの中でも他とは少し異なっていると言われています。 私自身の今までのイタリアGKの印象として、無理にキャッチに行かずに遠くに確実に弾く印象がありました。しかしフルゴーニ氏は「パンチングやセービングはあくまで最終手段。取れるものは確実にキャッチに行くべきだし、飛ぶ必要がなければ飛ばないほうがよい」といった考えでした。 その他にもフルゴーニ氏のトレーニングのコンセプトは非常にはっきりとしており、トレーニングを受けた榎本選手も言葉がわからなくても(通訳を通さなくても)トレーニング内容からそのコンセプトの意味合いが理解できると言っていました。 フルゴーニ氏のトレーニングの主なコンセプト ・Attacca la palla 日本語に訳すと「ボールに向かう、ボールにアタックする」となるでしょうか。フルゴーニ氏が一番言っていた言葉です。向かってくるボールに対して待つのでなく前に向かって取りに行く、真横よりも少し前に取りに行くことが大事だと言っていました。速度の速いシュートのセービングの際にはそこまで前で取ることはできなかったりしますが、練習時に常にそう意識してトレーニングを行うことで以前よりも前の位置でボールを止められるようになった(それまでは自分の身体よりやや後ろで止めていた)と榎本さんも言っていました。 ・スピードとパワーを重視 GKは最初の一歩目のスピードが重要なためにそこで素早く動けるためのパワーを生むフィジカルが重要。「出だしの部分で決まる」とフルゴーニ氏は言ってました。 ・状況を常に観察する力 ボールを持っている選手だけでなく、中に何人のFWがいて何人の味方がいるか、その中で誰が危険な相手か常に観察しそこに常に飛び出せるように集中しておく。そしてその飛び出すタイミングを決めるための観察も必要。ブッフォンはこの能力が特にすごいとフルゴーニ氏は語っていました。 ・セービングの際、身体は1本の線のように ボールを目で追いかけるとどうしても頭の位置が身体と手を伸ばした線より後ろに行きがちなのですが、頭は重いためそれではバランスを崩してしまうため、頭を前にして手と身体と1本の線のようにすることが大事。榎本選手が常に指摘されていた部分がこの頭の位置でした。 ・ギリギリまで動かない 予測して先に動いてしまうことで相手に逆をつかれてしまうため、ギリギリまで動かずに相手が蹴った瞬間に最大の力で動き出す準備と集中力が必要。反応速度は脳を経由する動きのために単なる筋力トレーニングだけではそのスピードは養われないために、反応を素早くするトレーニングをしっかりと行うことが大事だそうです。 榎本選手は練習を受けて「こういったことは日本でも言われていることだしある意味当たり前なことのようだけど、だからこそ少し曖昧にして後回しにしていたところがあったけど、今回これだけ何回も言われてその重要性を再認識した」と言っていました。またトレーニングの内容にはこういったことを習得するための要素が常に含まれていたためにそれをこなしていれば自然と能力がついてくるとも言っていました。こういったトレーニングメニューの工夫はコーチの力によるものだと思います。 今回は急なヨーロッパの悪天候のために実質5回のトレーニングしかできませんでした。 しかしその5回でも榎本選手の動きは格段に変わったとフルゴーニ氏は言っています。 トレーニング初日に、シーズンを終えたばかりの身体でトレーニングを行った際に今までこなかった部分の筋肉痛がきたということで、「自分が今まであまり使ってなかった部分を使ってる」と初日にして感じていました。 GKのみならずどんなことに関しても基礎の部分と言うものは大事にされているようで実は徹底できてないことということがよくあります。イタリアでも同じことをトレーニングで言っているコーチは沢山いるけれど、それをトレーニングで実際に徹底して行わせているコーチは少ないとフルゴーニ氏は言っていました。 今回のトレーニングでその基本的なことの重要性は私自身も再認識させてもらいました。 今回近くでプロのトレーニングを見せてもらい、もちろんフルゴーニ氏のトレーニングから学ぶことも多くありましたが、榎本選手は30歳という決して若手ではない選手ですがこうやってまだ自分の能力を上げようとイタリアまでやってきてトレーニングをされている姿、また今まで自分が築き上げてきたことも多くあるでしょうが今回教えてもらったことを素直に受け入れ自分の中で吸収していっている姿は非常に素晴らしいと思いました。その姿にフルゴーニ氏も感心していました。 「GKは40歳までいけるぞ!!」フルゴーニ氏がそう言うように、榎本選手にも是非これからも頑張って常に上を目指して欲しいと思います。
フルゴ3


posted by idalia_calcio |06:20 | イタリアサッカー | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年10月29日

サッカー選手の運動量と疲労について

先日、イタリアサッカーフィジカルコーチ協会主催による講習会に参加してきました。
今回はセリエAのシエナやレッチェ監督経験もあるMario Beretta氏(写真右)、Beretta氏のアシスタントとして活動しているMax Canzi氏(写真左)、そして「Human Performance Lab」にて研究をされているErmanno Rampinini氏(写真中央)が講演をしてくださいました。

その中で興味深かったのがRampinini氏による「サッカーの試合時における運動量と疲労」についての講演でした。
Rampinini氏は今回「Time motion analysis」という装置を用いたサッカー選手の試合時の運動量の分析をしたものを発表してくださいました。

プロサッカーの1試合の平均走行量は9~12Kmだということはご存知の方も多いと思います。
日本代表も現在選手の選考基準のひとつとして、1試合平均12km以上走る選手ということを挙げているといったことも聞いたことがあります。

しかしこの約9~12kmという走行量、ただ単に12km走り続けているわけではないことは皆さんもお分かりだと思います。

9~12kmの走行量のうち、約2200~2400m(全体の22-24%)がハイスピードの運動(15km/h以上)、約850~950m8-9%)が高強度の運動(19.8km/h以上)、そして約250~350m2-3%)がスプリント(25km/h以上)というデータがあるそうです。
これらからわかるように、サッカーにおける運動は間欠的な運動(持久走のように一定の速度で長く運動するものでなく、高強度・低強度の運動が交互に行われる運動)であり、毎4-6秒ごとにその運動は変わっており、選手1人につき1試合で約1300タイプの運動、その内(200タイプが高強度の運動)行われているそうです。
もちろんその他にもドリブルや接触プレー、ヘディングなどの動きも存在し、それらは更に運動量の消費を増加させます。

これらの運動によって溜まった疲労は「一時的な疲労」と「永続的な疲労」2種類に分けられます。
「一時的な疲労」とは主に筋系などの肉体的疲労であり、「永続的な疲労」とは脳や中枢神経系の疲労、つまり精神的な疲労を指します。

肉体的な疲労に関してはクールダウンや運動後の栄養補給、そしてマッサージなどのトリートメントなどでケアすることが一般にも広く知られています。
一方精神的な疲労についてはどうでしょうか?
実は疲労の内訳として全体の35%が肉体的疲労、残りの65%が精神的疲労だというデータがあるそうです。
つまり精神的な疲労を取り除くことが如何に大事かということがこれでわかります。

一般的に疲労の回復は試合後48~72時間以上の休息が必要とされています。スペインなどではどのカテゴリーにおいても試合後(90分以上の試合後?)48時間以内に次の試合を行ってはいけないという決まりがあることを聞いたことがあります。
この48~72時間の間でどれだけ疲労を回復させれるかが次の試合週のトレーニング、そして試合を万全の状態で戦える鍵となります。

日本のチームでは試合の翌日にアクティブレストとして軽めのトレーニングを行うチームもあるようです。
一方でイタリアのチームでそういった手法を取るチームはほとんど聞いたことがありません。
以前モウリーニョの本で見たことがあるのですが、彼も「疲労の大部分は精神的なものであり、それを回復させることが次の週に非常に重要なために試合の翌日はオフにしている」と書いていた記憶があります。

欧米の人たちにとって子どもも大人も休日に家族や友人と過ごす時間が一番のリラックスできる時であり、その時間を非常に重要視しています。
日本の場合、家族や友人との時間がそういった役割になっているかどうかはわかりませんが、精神的に自分がリラックスできる術を持つことは非常に大事なようです。

昔から言われているきつい練習による所謂「根性練」といったものも必用な時もあるかもしれませんが、精神的な回復をすることもトレーニングの一環と言えるかもしれません。

またサッカーは運動量だけではその実力は測ることはできませんが、現代サッカーにおいてトップレベルの選手の運動量が多いのは明らかです。
このデータをどうトレーニングに活かすか、そこが重要になってくると思います。
AIPAC


posted by idalia_calcio |21:02 | イタリアサッカー | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年09月18日

インテルのサッカーは本当につまらないものだったか?(CLインテルvsバルセロナ戦より)

インテル
先日行われたCL予選のインテルvsバルセロナの試合を観戦してきました。
試合結果については皆さんも既にご存知だと思います。

試合内容について、バルセロナが7割近くのポゼッション率を誇りながらもインテルの堅守によりスコアレスドロー。
イタリア国内の新聞でもバルセロナの攻撃的なサッカーに対してインテルは引きこもってサッカーをしていないという批判もあれば、インテルの現実的なゲーム展開を褒め称える人もいます。

ゲームについて思うことは見る人それぞれの見解があると思いますが、生で試合を見た一人としてその感想を述べさせて頂きます。

「ペナルティーエリア内で9人もの選手が守るチームを相手に、プレーするのは生易しいことではない。“カテナチオ”を崩すには常に困難が付きまとうというものだ。とはいえ、われわれにも相手の守備を揺さ振るために必要な“中盤から前線への飛び出し”が少し欠けていた」
インターネットの記事でバルセロナの監督であるグラウディオラのコメントです。

実際試合を見ていて私自身インテルはエトーとミリートに加えトップ下のスナイデルも比較的前に残っていたように思います。

バルセロナの守備は前線から連動してプレッシャーをかけ非常にコンパクトでした。そこからボールを奪うとまるで水面に水滴を垂らしたかのようにバッと全員が広がっていくのが非常に印象的でした。
そして圧巻なのがポゼッションの技術。ポジションチェンジを頻繁に行い常にボールを動かしたかと思えば、前線のイブラヒモビッチやメッシなどがボールを持つとそこでタメを作ってまた新たな選手が飛び出してくる。
確かに見ていて躍動感のある非常に魅力的なサッカーだと思いました。

一方でインテルは先ほど書いたように前線に3人を残して残る7人(プラスGK)での守備。
試合後のコメントでモウリーニョ監督も「非常に現実的なゲームの進め方だった」と言っていましたが、明らかにポゼッション能力の上回る相手に対して、前線からむやみにプレッシャーをかけるより、自陣内まである程度相手の好きにボールをまわさせておいて、ペナルティーエリアに近づいてきたところで人数をかけてプレッシャーをかけてボールを奪う、一見引きこもりでつまらないように見えますが、バルセロナのような相手に対してそれに合わせた戦術を用いるという考えでは非常に合理的だと私は感じました。
イタリアのチームはこういった守備の仕方をするチームが多いです。

もちろんサッカーは今や観客をも楽しませるスペクタクルなものであるべきだという意見ももちろんわからなくはないです。
インテルが単にゴール前にかたまって攻撃などまったくしないようなサッカーをして0-0をはじめから狙っているのであればそれがつまらないものと言われても仕方ないかもしれません。
ただ時折見せたインテルのカウンターもサッカーの戦術の一つとして非常に魅力的なものであったと私は思います。

またそういった戦術をとるチーム相手に、それをどう崩してくるチームが現れるのか、それを見るのもまた楽しみであり、その積み重ねがサッカーの進歩なのだと思います。

イタリアサッカーは守備的で魅力に欠けると言われていますが、昔から言われている伝家の宝刀であるカウンター攻撃と、またゴール前に堅い守備を掻い潜るFWの動きは非常に面白い部分があると思います。

目に見えやすいバルセロナのような動きのあるサッカーももちろん素晴らしいと思いますが、地味でも意外と見所があるイタリアのサッカーの魅力を発見してみるのも意外と面白いと思うのは私がイタリアにいるからでしょうか・・・笑


posted by idalia_calcio |20:10 | イタリアサッカー | コメント(35) | トラックバック(0)
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2009年05月04日

イタリアサッカーとスペインサッカーから感じること

先日、スペインのリーガ・エスパニョーラの大一番であるレアル・マドリッドとバルセロナの試合をBarにて観戦してきました。
普段はセリエAの試合を見るのがほとんどで他国のリーグを見る機会が少ないのですが、この大一番は見逃せないと思い行ってきました。

結果はみなさんご存知の通り2-6でバルセロナの勝利。
評判どおりバルセロナのサッカーは非常に魅力的でありチームとしても素晴らしく機能していると思いました。

この試合を見ていて普段イタリアサッカーばかり見ている私にとってはある意味違ったスポーツのような印象を受けました。
前線からの高い位置からのプレッシャーや細かいパス回しからの展開が多いスペインの(バルセロナの?)サッカーは、イタリアサッカーでよく見られるディフェンスラインからの長い縦パスのボールや相手を自陣に追い込んでからのディフェンスなどとは全く違ったサッカーでした。

同日その試合の30分後にスタートしたセリエAのインテルVSラッツィオの試合も同じBarで放送されていたため(Bar内に2つテレビがある)少しその試合も見ましたが比べてみるとそれはより鮮明に見えました。

ここで思ったのはどちらが良いとか悪いとかでなく、国が違えばサッカーの特徴も全く違ってくる、言い方を変えればその国独自のサッカーがあり、選手もそれに沿った能力を持った選手が多いといった印象を受けました。

イタリアは主にカウンター主体の縦に早いサッカーをしているとこが多く、それ故にFWが後ろからの縦パスへの反応や身体の使い方、そしてトラップからシュートまでの動きが非常に上手い選手が多いです。
ミランのインザーギのプレーなどはその典型的なタイプだと思います。

バルセロナの試合を見て思ったのは、高いポゼッション率を計るために正確なパス能力はもちろんのこと、パススピードの速さやポジショニングが非常に優れている選手が多いです。
また中盤の3人の選手(シャビ・イニエスタ・トゥーレ)の選手の1タッチ2タッチでの正確なパス回しと絶対に相手にボールを奪われないキープ力は圧巻でした。
ああいったタイプの選手はイタリアリーグにはあまりいないと思います。

このように各国、各チームが自分たちのサッカーの色を持つことでそれに合った選手が育つ(クラブの場合はそれに合った選手を取ってくるとも言えますが)大きな要因の一つになるのだと思います。

日本のサッカーも今日本の特徴を活かしたサッカーを作っている段階だと思いますが、Jリーグでもまだまだ外国人FWに頼るチームが多いのが現状だと思います。
外国人FWがいなくても勝てるサッカーをするチームがどんどん現れるとそれが日本の色のひとつに成り得るかもしれませんね。
(勝負の世界な以上結果を出すために外国人FWを使いたいというのはわかりますけどね。)

posted by idalia_calcio |20:36 | イタリアサッカー | コメント(8) | トラックバック(0)
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