2008年02月22日

壊れていくサッカー選手

今日のスポーツ新聞「corriere dello sporto」の記事で、最近急増している膝の故障についての記事がありました。
イタリアでもつい先日、1週間に3人(ミランのロナウド、インテルのコルドバ、エンポリのポッツィ)が試合中に膝を故障しました。
膝の怪我は場合によっては選手生命にも関わりかねないものとなります。
数年前に比べて明らかに急増しているこの膝の故障について、FIFAとフィジオセラピストの見解が書かれてあったので紹介します。

膝の怪我の2/3が接触のないプレーで起こるものであり、その70%近くが前十時靭帯の損傷だそうです。
数十年前では膝を怪我すると1年以上の長期離脱、もしくは選手生命の危機となるようなものでしたが、医学の進歩により今では約6~9ヶ月位で復帰できるようになりました。
しかし膝を故障の件数は近年増加しています。
この原因はまず試合数の増加が原因とされています。
ビッグクラブになると年間平均で3日に1試合をこなしています。1週間の中で試合後のクールダウンの日を除けば実質的に週に1回しか練習ができないことになります。
ちなみにA.Cミランは多いときでは6日で3試合をこなさなければいけない時もあるそうです。
フィジオセラピストの意見では人体学的に言えば週に1試合が妥当だと言っています。
試合数の増加が選手を危険に曝しているという意見は様々なところで議論されているようです。
実際にセリエAのチーム数を現在の20チームから16チームの減らそうという声もあがっているそうです。

また選手の身体的な変化として、20年前のプロサッカー選手に比べ現在の選手の持つパワーは40%程度高いとこのフィジオセラピストは言っています。
しかし増しているパワーに比べ靭帯や腱などは遺伝的なものであり増加しているパワーに比べ昔と変らず、そのパワーに耐え切れずに故障が増加しているとも言っています。

先日、イタリア研修プロジェクトにて、A.Cミランでトレーナーをされている日本人の方とお話する機会がありました。
その方も「マルディーニなんかは筋肉だけ見れば今でもこれからもバリバリ現役でプレーできるけど、関節や靭帯がボロボロなんだよね」と言っていました。
正にそれがこのフィジオセラピストの言っていることに当てはまるものなんだと思いました。

特にヨーロッパサッカーでは国内リーグだけに留まらず、CL、国内カップ戦、そして代表選手は代表戦に加え、ビッグクラブは夏季にアジアやアメリカなどにエキシビジョンマッチをしに行き、選手は年間ほとんど休みなしに活動しています。
しかしこれを続けることによって選手達がどんどん壊れていくことにななり、それを選手が壊れた後に気づいても遅いでしょう・・・。
そういったこともサッカー界は考えていく必要があると思います。

posted by イダリア |20:20 | その他 | コメント(8) | トラックバック(2)
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今日のスポーツ新聞「corriere dello sporto」の記事で、最近急増している膝の故障についての記事がありました。 イタリアでもつい先日、1週間に3人(ミランのロナウド、インテルのコルドバ、エンポリのポッツィ)が試合中に膝を故障しました。 膝の怪我は場合によっては選手生命にも関わりかねないものとなります。 数年前に比べて明らかに急増しているこの膝の故障について、FIFAとフィジオセラピストの見解が書かれてあったので紹介します。

2008-02-23 00:30 | 続きを読む
痛みとは長い友だち 【A.C.MILANを斜め読み】

前の記事中にありましたが、アーセナル戦、マルディーニの膝が終了10分前にボキッて音がしたってー! マジ老人クラブじゃないんだからーパオロさーんー。でも痛みとは付き合い長い...

2008-02-23 20:03 | 続きを読む
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壊れていくサッカー選手

そんなことはみんな気づいてるよ。
FIFAは、試合を減らすために各国リーグのクラブ数を減らせと迫る一方で、インターナショナルマッチを間にねじ込むという矛盾を続ける。
土曜(日曜)リーグ戦→水曜親善試合(U-21とかは火曜)→土曜リーグ戦。クラブの遠征より疲労が溜まる代表戦にいって怪我人が増えないわけが無い。
あのマヌケがトップにいる限りこれからさらに怪我(重大な)は増え続けるよ。

posted by ミック | 2008-02-22 21:13

壊れていくサッカー選手

なるほど、試合数が多いために、練習に取れる時間が少なくて、怪我になるということなんですね。
一回の怪我で全く別の選手のようになってしまうこともあるので、サッカー協会の方は日程に関して少し考えてもらいたいですよね。

>ビッグクラブになると年間平均で3日に3試合をこなしています。
あげあし取るようみたいですが、3日で1試合ですかね。

posted by tg | 2008-02-22 21:19

壊れていくサッカー選手

イングランドで疲労骨折する選手が続出しているけど、クラブやリーグは儲けたいが為に試合数を減らすことは難しいと言われていますね。
さらに海外リーグ構想。呆れます。

posted by ハム | 2008-02-22 21:50

壊れていくサッカー選手

リーグ戦、カップ戦、CL、代表戦と・・・これだけでもかなり負担があるかと思います。
また、日本でもおなじみの親善試合はかなり酷な話だと思います。体調が心配ですし、全力でプレーもできないでしょうし。クラブの「商業主義」の濫用だと思います。
選手の「労働環境」はよくないと思います。サッカー選手を守るためのルールも必要ですね。

posted by futaba | 2008-02-22 21:51

壊れていくサッカー選手

試合数についてはかねてから問題になっていますよね。
その一方で、一試合で莫大なお金が動くとなれば、クラブとしても単純に試合数を減らすという決断ができないことは容易に想像できます。
また、ファンとしてもできるだけ多くの試合を見たいという気持ちがありますし。
いずれにしても、サッカーを取り巻く環境が大きく変化した結果、選手の体にしわ寄せがきているということでしょう。
今後、試合のクオリティを高く維持するためには試合数を減らす必要があるのは間違いないと思います。

posted by ミラニスタ | 2008-02-23 10:57

壊れていくサッカー選手

昨日のスポルトでロナウドがドーピングしてたって言てました。薬の効果が骨に以上なまでにパワーアップする効果を与え骨がそれについて行けなくなるって、ロナウドもそれでしょう。

posted by 栄光 | 2008-02-23 17:22

壊れていくサッカー選手

ミックさん>

クラブと協会の求めるものが違ってこうしたことが起こって、その影響を受けるのが選手というなんとも悲しいことですね。
それもサッカーがビジネス的に大きなものになりすぎたことが原因の一つですよね。

tgさん、ハムさん、futabaさん>

上にも書いたのですが、やっぱりビジネス的要素が大きくなりすぎて、現場とフロントの方向性の違いが大きくなりすぎてるんでしょうね。
その被害を被るのは選手という悲しいことに。。。

ミラニスタさん、栄光さん>

ロナウドのドーピングについては単なる新聞の報道なので信憑性はありませんが、かつてローマのピサロ選手がインタビューで試合数の多さによる疲労が取れずにサプリメントを大量摂取せざるをえないと言っていたのを思い出しました。
その中には単なるビタミン剤なんかの栄養剤だけでなく、もしかしたらかなり身体に影響のあるようなもの(ドーピング)も含まれてるかもしれませんし、そういった噂は耐えないですね。
その結果サッカーの質が落ちていくようなことになることが心配です。。。


posted by イダリア | 2008-02-25 06:11

壊れていくサッカー選手

サッカー選手がサッカーをしてゆくことで食っていくということは、お金を出す誰かのためにサッカーをすることであり、それはそれを支えるフィジコやコーチも同じです。

私のブログ「身体運動研究室」でも、拙い文章でありますが、そのことについて触れております。(http://karadaforsports.blog.shinobi.jp/Category/11/)

スポーツそのものがお金を生み出すシステムを持たない限り、お金の提供元の意向を尊重せざるを得ません。

スポーツの関係者は、お金との付き合い方を真剣に考えなければなりませんね。

posted by hao80 | 2008-02-28 00:36

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