2008年02月16日

育成と勝敗の共存はできる?

前回の「セルフジャッジ制」に引き続き、イタリアの育成年代で導入している制度でもう一ついいなと思ったのは3タイム制度です。
これは試合を本来の前半・後半の2タイム制でなく、もうひとつ加えて3タイム制にすることです。
そしてルールとして1本目と2本目は違うメンバーで戦い、3本目はチームの好きなように決めていいというものです。
各勝敗は1本ごとで決まり、3本の合計勝利数でチームの勝敗が決まります。

この制度のいいと思う点は、選手が皆試合に出られること、合計勝利数でチームの勝利が決まるのでこの時期に1軍・2軍といったうまい子とそうでない子が別々にプレーするといった日本ではありがちなことが起こりにくいこと(そうするためにこのクラブでは3本目もみんな平等の時間プレーさせるようにしている)、そして勝負にもこだわって試合に望めることです。
日本ではよく、「小学生年代から勝敗にこだわるのはよくない」「この年代は育成に努めることが大事だ」といった「勝敗」と「育成」が相反するものに捕らえられがちです。
しかしルールややり方を工夫することによって、それらは相反するものではなく共存できるものなんだということがこういったイタリアのやり方を見て感じました。

サッカーも勝負事ですから負けてうれしい人なんて誰もいません。
イタリア人なんか子どものころからそういった思いの強い子が多いです。
だからといってうまい子ばかりプレーさせる勝負に徹したサッカーをしていては選手は育ちません。
選手達は試合をこなしながら成長していきます。
子ども達みんなに真剣に勝負する場(公式戦)を与えていきましょう。
その中でチームとしても勝利を目指せる制度を私達大人が作って与えていくべきだと強く思います。
monte morcino2


posted by イダリア |02:44 | イタリアサッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/idalia_calcio/tb_ping/26
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
育成と勝敗の共存はできる?

もう何年も前から、日本各地で行われていますよ。 8人制の3ピリオド制。 1本目と2本目は総入れ替えで、3本目は自由です。
全国大会までありますし・・・。
大きなクラブにとっては良いことですが、16人いないクラブにとっては、参加することも出来ませんよね・・・。 8人制と言う名の最低人数16人制です。
普及が目的だとかいう理由ですが、現状の日本サッカー協会の登録制度では予選の時点で人数が足りなくて棄権するチームが沢山います。 何が普及なのでしょうか? 試合に出られないチームのコーチや選手にとっては育成も勝敗も関係の無いことですよね。 

posted by なにこれ | 2008-02-17 03:05

育成と勝敗の共存はできる?

なにこれさん>

日本でももう行われてるんですね。
私が小学生を指導していた時(2002~2004年)はその地域は行われていなかったもので。
なるほど、人数が16人に満たないと参加できないとこもあるんですね。
ただ16人に満たないところは同じメンバーが2本目も出てよい(3本目はその他のメンバーに)といったルールの改善点はまだまだできますよね。
登録の時点で16人いないと参加できないというのであればそれも問題ですし。
そういった改善できる点はまだまだあると思いますよ。
あくまで多くの子ども達にプレーさせる機会を与えるためのものなんですからそういったところを変えていかないとせっかくやってるものも台無しですよね。

posted by イダリア | 2008-02-18 03:19

育成と勝敗の共存はできる?

僕は初めて3タイム制を知りましたが、育成という観点から考えるととてもいい制度のように思いました。
ユースチームでどのような制度を導入するか、ということを大人がしっかり考えることは本当に大切だと思います。

仮に人数が揃わない場合でも、ルールを工夫することで3タイム制のエッセンスを取り入れることはできるのではないでしょうか(結果的には3タイム制とは違うものになったとしても)。人数やクラブの規模に合わせた育成制度を考えることも重要ですね。

posted by ミラニスタ | 2008-02-19 08:22

育成と勝敗の共存はできる?

ミラニスタさん>

技術や戦術の指導法を考えることも大事ですが、選手達が学んでいく環境(制度)をより良くしていくことも大人の役目だと思います。
ある程度の決まりも必要でしょうが、あまり型にはめるばかりでなく、柔軟に対応して参加できない選手やチームが少なくなるといいですよね。

posted by イダリア | 2008-02-20 07:55

コメントする