2008年02月12日

サッカー暦10年競技暦3年

今回のイタリア研修プロジェクトのメンバーと練習の見学中だけでなく食事中や夜のホテルで様々な議論が行われています。
実際にイタリアサッカーの現場を見て気づいたこと、イタリアの指導者に質問して感じたこと、日本サッカーとの違い、その1日をふりかえってみんなで話し合うことによって自分の考えも整理され他の人の考えや意見も聞くことができ非常に有意義なものとなっています。

ところで今回参加者の中に1人だけバスケットボールの指導者の方がいます。
鈴木良和さんという方で、日本でバスケットボールの家庭教師をされている方です。
バスケット界も指導者不足や選手の発掘がうまくいかずに低迷しているそうです。
そのバスケット界を立て直そうと自ら会社を設立し(「ERUTLUC」http://basketballtutor.com)個人・チーム・団体とさまざまなところでバスケットの指導をされている方です。
その指導数は1年に450回を超えるということでそれを聞くだけでどれだけすごいことをしているのか想像できると思います。

さてまたまた前置きが長くなってしまいましたが、そんなサッカー以外の指導者の方を含めて今のサッカー界、バスケット界の現状を話し合っている時に「はっ!!」気づかされたことがあります。
それが「サッカー暦10年競技暦3年」ということです。
それはバスケット界でも同じことだそうです。

日本での育成年代でのリーグ戦の導入は最近いろいろなところで言われてきています。
ノックアウト方式のトーナメント戦ばかりでは公式戦の数が少なすぎる、1回負けてもう終わりでは選手が育たない、負けても次があることで課題を修正し立て直すことができる、小さいころからリーグ戦の戦い方を学ぶことでプロになった時にすでにリーグの戦い方に慣れているなどこういった様々な理由からです。

欧州では小学生の年代からリーグ戦があります。
本格的に11人制サッカーでは小学校高学年の年代くらいからですが、彼らは小さいころからリーグ戦を戦うことを学んでいるのです。
しかも日本のように1クラブ1チームだけしかリーグに参加できないのでなく、チームがある分だけみんなリーグに参加できます。
つまりうまい子もそうでない子も公式戦を体験できるのです。

日本でもプリンスリーグが始まったり、地方でも各県や地域でのリーグ戦が少しずつ導入されていい方向に進んでいます。
しかしまだまだ1高校チーム、1クラブ1チームの参加というのがほとんどでしょう。
つまり1軍でプレーしている選手は公式戦の経験が多く積めるものの、そうじゃない選手はまだまだ公式戦を戦う経験を積める環境がありません。
するとどうなるか、
「サッカーは10年やってるけど、公式戦の経験(競技暦)は3年分しかない」
ということになるのです。

特に学校の部活動で起こりがちな、1年生は玉拾い、2年生で練習参加、3年生でレギュラーといったことがあると、3年間で競技できるのはたったの1年間です。
それを中・高・大学とやっても10年間で3年くらい。
一方で欧州なんかは10年サッカーやってると10年公式戦に出ることができます。

同じ10年でも公式戦の経験数が3年と10年では大きな差があるでしょう。
その差が今の日本と欧州の差なのかと思いました。

やはり日本でもリーグ戦の導入、多くの選手が公式戦を経験できる環境が必要です。
運営面や指導者の数の面でいっぱい問題はありますが、少しずつでもそういった場が増やせていけるように考えなければ日本サッカーはいつまでも進歩しないでしょう。



monte morcino


posted by イダリア |16:53 | 日本サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:選手暦10年競技暦3年

なるほど。
確にそれが日本と欧州のホントに大きな違いなのですね。
なかなか勉強になります!

posted by ing | 2008-02-12 17:30

サッカー暦10年競技暦3年

ingさん>

指導方法なんかを学んでいくことも大事ですけど、日本に今一番必要なのはシステムの改革なのかもしれません。
まだサッカーの文化が根付いてない日本では難しいことがいっぱいありますが、少しずつでも改善していければいいなと思います

posted by イダリア | 2008-02-16 18:57

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