2006年08月30日

ホアキン入団発表の裏側

バレンシア、メスタージャスタジアムで熱烈な歓迎を受けるホアキン 
【熱烈な歓迎を受けたホアキン】

バレンシアにホアキンが加入した。

28日に行われた会見のほぼ全文をニュース配信しているので、興味のある方は下記をご覧下さい。

「神に感謝したい」ホアキン、バレンシア入団会見

さて、今日もその舞台裏を少し紹介。

ホアキン、ソレール会長、カルボーニスポーツ・ディレクター
【入団会見を行うホアキンとそれを見つめるソレール会長、カルボーニ氏】

「19時開始」と当日朝に発表になり、18時半には入団発表の行われるバレンシア、メスタージャスタジアムに到着。

が、予定通り(?)、スペインらしく、19時になってもホアキンは到着せず… 約20分遅れで会見スタート。

しかしながら、この会見場、満員御礼もいいところ。スペースの確保がサッカー選手以上に難しい状況であった。私の場合、録音用のICレコーダーのスイッチをONにすればすぐにカメラ撮影に取り掛かる。暢気に椅子に座って会見を聞いてる暇はない…

私のことはいいとして、会見はクラブ側も映像を撮り、スタンドに詰め掛けているファンに生中継。粋なはからいをしていた。会見の様子をオフィシャルHPで生中継していたかどうかは知らないが、映像ファイルとして配信している。(その映像はこちら)

今シーズン、モリエンテス、デル・オルノ、タバーノと入団発表に行ったが、その誰もそんな待遇はなかったぞ!(笑)

まあ、今回の移籍騒動でメディアの注目が異常に高まっていたのも事実。ベティスの筆頭株主であるロペラ氏に振り回され続けたホアキンがバレンシア移籍後、そのロペラ氏に対して何というかに注目が集まったが、批判ではなくうまく皮肉レベルに抑え、逆に会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。

ピッチ外でも彼はエンターティナーなのかもしれない。


ファンの声援に応えるためマイクを握ったホアキン
【マイクを握りファンに挨拶をするホアキン】

ファンは「19時より入団発表」とあるので、当然ながら19時前には到着している。よって、会見後、スタジアムに出る時には既に20時近く。1時間近くも待たされるとさすがのスペイン人も黙ってはいない。(人を待たすのは得意なくせに、待つのは苦手なようだ…)

入団会見の最後の方はスタンドから猛烈なブーイングが鳴り始め、広報担当の落ち着きもなくなる。慌てて、「もう最後の質問だ」と結構あっさりと質問をシャットアウト。多くの記者が、「俺にも質問させろよ」と思っていたようだ…(笑)

いよいよスタジアムにユニフォーム姿を披露したホアキンだが、本当に「すごい」の一言。バレンシアの歴史に名をつらねている、“ロマーリオ”や“アイマール”の入団発表ですらこんな状況ではなかったそうだ。長年バレンシアの番記者を務めている人間も口を揃えて、「初めての光景だ」と驚きつつ感激していた…

なんせ、メインスタンドが本当に一杯。2階席やゴール裏にまで人が群がっているではないか… 皆が「インクレイブレ…(信じられない)」を連発…

スタジアム内では、ホアキンにマイクが渡された。

入団発表でマイク片手にご挨拶なんて、これまた初めての経験。

ホアキンが何かを話そうとするたびに、「ホアキン、ホアキン」とコールが続き、感動したホアキンが思わず涙を浮かべるシーンもあった。

午前にはベティスの退団会見で悲しみの涙を見せたホアキンが、午後にはバレンシアで嬉し涙。彼にとってこの日は一生忘れることのできない1日になったであろう。

この日は、夜9時にスペイン代表がマドリードにあるサッカー協会の施設に集合し、合宿をスタートさせたが、さすがにホアキンは遅刻。(当然、協会の許可は下りていた)

入団発表が終わっても、いくつかのメディア、特にスポンサーである『カナル・ノウ』(TV局)、『ラジオ・ノウ』(ラジオ局)はガッツりインタビューを撮っていた。

そのホアキン、開幕戦のバレンシア対ベティス戦を複雑な気持ちで観戦していたそうだ。

「ベティスがバレンシアに勝ってくれたら、(ロペラ氏が)バレンシアへの移籍を容易にしてくれるかもしれないという期待があったからね…」

とベティスを陰ながら応援していたことをぶっちゃけていた。確かに一理ある。

「ただ、バレンシアが勝っちゃったからね…」

と苦笑いで答えていたが、試合後の本音は、「やばいよ、バレンシア勝っちゃったよ、俺どうなるのよ」という気分だったのだろう。ましてや、試合直後にロペラ氏から呼び出しをくらっている。校内放送で職員室に呼び出される時の気分以上に嫌な“予感”があったことだろう。。。

背番号は、カルボーニがつけていた『15』に決定。

ホアキンはバレンシアで新たなスタートを切った。


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posted by Ichiro Ozawa |05:09 | バレンシアCF |
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2006年08月26日

ユーロ2008予選 スペイン代表メンバー

スペイン代表 バレンシアCF ダビド・ビジャ 8/25
【スペイン代表入りした、バレンシアCFダビド・ビジャ】

9月に行われるユーロ2008予選に向けたスペイン代表メンバーが25日発表された。

メンバーはこちら

スペイン代表 バレンシアCF ビセンテ 8/25
【代表復帰とならなかったビセンテ】

発表前、アーセナルからの移籍問題に揺れるレジェスに代わりバレンシア、ビセンテが代表復帰するのではないかと噂されていたが、最終的にはレジェスが選出された。

バレンシア寄りの新聞はこう皮肉を言っている。

「現在、アーセナルではけが人リストに入っているレジェスだが、代表ではプレーできるらしい。さすがは、アラゴネス監督!」

今月初めのCL予備戦もプレーしなかったが、15日に行われたスペイン代表の親善試合ではプレーした。

なんとも不思議な現象だ。

そのレジェスは、レアル・マドリーではなくアトレティコ・マドリーへの移籍がここにきて濃厚になってきている。

スペイン代表 バレンシアCF カニサレス 8/25
【ドイツW杯が代表の最後になる可能性のあるカニサレス】

代表引退こそ明言していないものの、カニサレスの復帰も難しい現状のようだ。

個人的には、彼の代表復帰を心配するよりも、今年37歳になる彼がいまだにこういった“ギンギンギラギラ”の髪で彼の頭皮が心配だ…

日本代表もそうだろうが、代表監督というのは大変な仕事だ。

スペインでは、「Seleccionador(セレクショナドール)」と呼ばれる通り、“セレクトする人”、仕事だ。クラブの監督は、「Entrenador(エントレナドール)」と呼ばれ“エントレナール(=練習を指揮)する人”と呼ばれる。

誰を選んでも、誰か良い選手が召集外になり誰かに文句を言われる。これを黙らせるためには結果を出すしかないのだが、このメンバーでアラゴネス監督はドイツワールドカップを失敗している。

監督、選手が変わっていない限り、システムや戦術といったピッチ上での変化で変化を付けていくつもりなのだろう。9月からはじまるユーロ予選で“新生スペイン”がみれるのか。2日、6日の試合に期待したい。


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posted by Ichiro Ozawa |20:55 | スペイン代表 |
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2006年08月25日

ホアキン移籍の裏側

バレンシアがホアキンを獲得
【バレンシア入りが決まったホアキン】

バレンシアがクラブ史上最高額の2500万ユーロ(約37億円)でベティスよりスペイン代表MFホアキンを獲得した。

と、そんなニュースは既に誰もがご存知だろう。そこで、今回のバレンシア、ホアキン移籍の舞台裏を少しお話しよう。

今回のホアキンの移籍は彼自身が記者会見の席で「バレンシアからオファーがある」と爆弾発言をしたことに端を発している。

「1500万ユーロ+レゲイロ」

とオファーの具体的な内容まで明かしてしまったホアキンの発言内容には個人的に疑問を感じているが、それにより移籍がスピードアップしたのも事実。

ベティスを去るホアキン
【代表合宿にてホアキンを見つめるベティスファン】

ベティス側はホアキン放出を決断することになる。本人が「ベティスを出たい」と記者会見の席で発言してしまった以上、クラブに気持ちがない選手を新シーズンに使うことはできないという判断からだ。

昨シーズン開幕前、チェルシーから3000万ユーロともいわれるオファーを拒否し、いつも通りベティスへ残留した”ホアキン移籍の噂”が今年は現実味を帯び、具体的になった形だ。

スペイン国内のメディアの論調も、「ベティスを出ることは間違いなし」「ただ、バレンシアかどうかはまだわからない。オファー次第」というもので一貫していた。

当初、バレンシアからのオファーはバレンシア関係者、バレンシアの新聞記者の話しをまとめると、「1300万ユーロ+レゲイロ」というもので、ホアキンが発言した1500万ユーロではなかったようだ。

ただし、そこから怖ろしいまでの値上がりが起こる。数週間で結果的には1000万ユーロの値上がり、ハイパーインフレだ。その背後にはこういうことがあった。


■「1500万ユーロ+レゲイロ」→「1800万ユーロ」

まずは、ホアキン獲得のためのオプションとして入るとされていたバレンシアのレゲイロ(ウルグアイ代表MF)がベティス行きを拒否。いや、正確に言うなれば拒否ではなく、ベティス側に年俸の大幅アップを要求したからだ。

「無理矢理ベティスに行かされるのなら、それ相応の年俸アップをしないとベティス行きには合意しない」

とレゲイロの代理人がベティス側へ難題を突きつけたのだ。それによって、ベティス側はレゲイロ獲得に難色を示し、バレンシア側もキケ監督が左サイド、トップ下と複数のポジションをこなせるレゲイロを無理に出すことはないという判断からオプションに入れない形でのオファーに変えた。

よって、当然ながらその分、オファーの額は上がる。その額は、1800万ユーロだった。

ベティコの“ニーニョ”(=子供)
【ベティコの“ニーニョ”もホアキン移籍を悲しんでいるのだろうか】

■リヨンの横やり

そして、今週に入り事態に変化が起こる。21(月)にバレンシアはベティスとクラブ間でホアキンの移籍に関して合意に達する。バレンシアのソレール会長が、ベティスの元会長で筆頭株主のルイス・ロペラ氏と電話にて確約を取った形だ。

しかしながら、そのロペラ氏はすぐにその口頭での合意を取り消すことになる。その理由は、フランス、リヨンからホアキンに対するオファーが届いたからだ。

リヨン側のオファーは「推定2000万ユーロ+ゴブー」という内容。ベティス側にとっては魅力的なオファーであり、またベティスのイルレタ監督も層の薄いFW陣の補強としてゴブーの加入を肯定的にみていた。

リヨンによって横やりを入れれてたことにより、バレンシアは移籍金を上積みせざるをえなくなる。そして、23日夜、バレンシア側が2500万ユーロのオファーを出し、最終的にはそれが決定打となる。

ホアキンの意図は初めから、「バレンシア行き」だったと言われている。チームメイトのマルドナードも23日の記者会見にて、「ホアキンはバレンシアに行きたがっている」と発言している。実際に彼はスペイン国内のクラブへの移籍しか考えていなかったようだ。

最終的には、一連の移籍騒動により、ベティス側は移籍金を大幅にアップさせることができた。会長時代から何かと物議を醸し出していたロペラ氏が意図的にバレンシアを揺さぶったのか、それとも彼の本質的な性格による必然的な結果だったのかはわからないが、最終的にはベティス側にとっても良い放出になったと言えよう。(もちろん、チームの象徴を失うことはクラブにとって大打撃だが…)

バレンシアにとっては、クラブ史上最高額。アイマールの移籍金を越えた。今夏、そのアイマールが去り、ホアキンが来たことはバレンシアにとっても何かを象徴するプレシーズンだったのかもしれない。

26日から開幕するリーガ・エスパニョーラの開幕戦は、

バレンシア vs ベティス

となっている。ホアキンは25日にバレンシア入りし、その日のうちに入団発表が行われる予定となっているが、ベティスも同日バレンシア入りする。(翌日の試合に向けて)

ただ、そのホアキンが開幕戦で出場することはなさそうだ。非公式ながら、移籍の契約条項にこの開幕戦に出場しないという条項が盛り込まれていると言われている。

これもベティス側の作戦の1つでもあろう。

チームの象徴であるホアキンが、リーガ開幕戦でいきなり相手チームのスタメンとして出場し、ベティスが負けるようなことになれば、色々な意味でのファンのダメージは大きい。

私個人としては、リーガ開幕戦前のホアキン移籍騒動前哨戦は、ベティス側の勝利ではないか、そう思っている。


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posted by Ichiro Ozawa |03:19 | バレンシアCF |
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2006年08月22日

バレンシアCF キケ監督

08/21 バレンシアCF キケ監督会見
【21日会見でのキケ監督】

21日のキケ監督の会見、いつもながら興味深いものだった。会見の要旨は、既にスポーツナビ内でニュース配信されているのでそちらをご覧頂きたい。

バレンシアのキケ監督「ザルツブルクはアウェーでレベルが落ちる」

この監督、まだ若いにも関わらず非常にサッカーの論理が明確で、会見でも迷いない発言をする。スペイン人らしくない(?)厳格さも持っており、日本人のような几帳面な性格もうかがえる。

ただ、この日の会見では、さすがに笑いが出てしまうようなシーンがあった。

まずは、ホアキンについての質問について。

「ここ最近、まだチームに来ていない選手の話はしない方がいいと学んだ。…」とある。実は少し前のローマとの親善試合後に、獲得の噂のあったローマ、マンシーニについて、「今のバレンシアに必要な選手ではない」ときっぱり発言してしまった。いわば、本音を出してしまったということ。

キケ監督とフロントのカルボーニスポーツ・ディレクターの不仲が取りざたされており、仲が良い、悪いは別にして意見の食い違いがあるのは確か。まあ、現場とフロントでの意見の衝突や見解の違いはどのクラブでもあることだろう。

そして、新加入のFWタバーノについても面白い発言だった。

何気にタバーノに“ダメ出し”しているのがおわかり頂けるだろうか。タバーノはカルボーニが独断で引っ張ってきた選手と言われている。キケ監督は常にエスパニョールのルイス・ガルシアを希望していた。ただ、エスパニョール側と契約延長したこともあり実現せず、最終的にはアイマール、ミスタの穴を埋めるべく、イタリアのエンポリからFWタバーノを獲得するに至った。

キケ監督の本音は、「なんでこんな知らない選手を連れてきたんだ」ということだろう。ただ、来たからには仕方がない。公然と選手獲得について批判することもできまい。「内気な選手で、言葉が理解できず、フィジカルも劣っている」と現状評価をすることが彼なりの精一杯の抵抗だ。(クラブに対する)

まあ、こんなことで大問題にはならず、彼なりのユーモアやユニークな表現が入り混じっての会見だった。記者席からは何度も笑いが起こっていた。

少なからず、私はこの監督のサッカー理念、現場での指導方法について興味深くみている。選手との距離感も適度に保ちつつ、うまくコミュニケーションを取るタイプの監督だ。

ザルツブルクについて「アウェーでレベルが落ちる」と一見傲慢な発言をしているように聞こえるかもしれないが、全くの逆。相手を研究しつくした上での戦略である。キケ監督も含め、現場スタッフの研究熱心さには頭が下がる。いつも練習が終わった後、ビデオを使って相手の分析やスカウティングをしているそうだ。確かに、練習場から去る姿を見たことがない。(=誰よりも遅く帰るor私が早く帰るだけか?!)

今夏には選手にそういった意識をより強くもたせるべく、パテルナ練習場に新たなオーディオルームを開設している。

ただ、今日、22日のCL予備戦で今シーズンのCL出場を逃すようなことがあれば、質問にあったように、進退問題が問われることもあるかもしれない。

しかしながら、私は一貫して、この監督の指導者としての姿を1シーズンを通してみたいと思っている。昨シーズン、観ることができなかったからこそ、今シーズンはたっぷりと彼の現場、会見での様子を追ってみたいと思っている。

記者としてはもちろん、サッカー指導者を目指す立場としてキケ監督は願ってもない監督だ。


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posted by Ichiro Ozawa |18:34 | バレンシアCF |
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2006年08月20日

移籍先の決まらない選手たち

移籍先の決まらない選手たち

豪華なチームが出来上がった。

8月20日現在、移籍先の決まっていない選手で1チーム作れてしまう。そう、実質上戦力外になった選手(一部自らの意思で退団を表明)たちである。

GK:
モリーナ→デポルを退団。プレミアリーグへの移籍を希望中。

DF:
ベラスコ→アギーレ監督の下、戦力外に。

ガルシア・カルボ→同じくアギーレ監督により戦力外。

パボン→カペッロ監督により実質上、戦力外に。ビジャレアル移籍の噂もあった。

ソリン→ボルドーへの移籍が濃厚。

MF:
スカローニ→デポル残留となりそうだが、カパロス監督と激しくもめている。

グラベセン→セルティックへの移籍が濃厚。ナカムラのチームメイトになるか。

ムサンパ→トルコへの移籍が噂されている。

FW:
D・トリスタン→スカローニ同様、カパロス監督と激しく対立中。ボルトンからのオファーは拒否。リーガ残留を希望。

クライファート→一度はドイツ行きが噂されたが、現状はオファーなし。バレンシアで1人練習を行っている。

サビオラ→セビージャが有力も移籍金が高く最終的にはバルセロナに残る可能性も。


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posted by Ichiro Ozawa |01:33 | リーガ全般 |
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