2006年08月25日
ホアキン移籍の裏側
【バレンシア入りが決まったホアキン】 バレンシアがクラブ史上最高額の2500万ユーロ(約37億円)でベティスよりスペイン代表MFホアキンを獲得した。 と、そんなニュースは既に誰もがご存知だろう。そこで、今回のバレンシア、ホアキン移籍の舞台裏を少しお話しよう。 今回のホアキンの移籍は彼自身が記者会見の席で「バレンシアからオファーがある」と爆弾発言をしたことに端を発している。 「1500万ユーロ+レゲイロ」 とオファーの具体的な内容まで明かしてしまったホアキンの発言内容には個人的に疑問を感じているが、それにより移籍がスピードアップしたのも事実。
【代表合宿にてホアキンを見つめるベティスファン】 ベティス側はホアキン放出を決断することになる。本人が「ベティスを出たい」と記者会見の席で発言してしまった以上、クラブに気持ちがない選手を新シーズンに使うことはできないという判断からだ。 昨シーズン開幕前、チェルシーから3000万ユーロともいわれるオファーを拒否し、いつも通りベティスへ残留した”ホアキン移籍の噂”が今年は現実味を帯び、具体的になった形だ。 スペイン国内のメディアの論調も、「ベティスを出ることは間違いなし」「ただ、バレンシアかどうかはまだわからない。オファー次第」というもので一貫していた。 当初、バレンシアからのオファーはバレンシア関係者、バレンシアの新聞記者の話しをまとめると、「1300万ユーロ+レゲイロ」というもので、ホアキンが発言した1500万ユーロではなかったようだ。 ただし、そこから怖ろしいまでの値上がりが起こる。数週間で結果的には1000万ユーロの値上がり、ハイパーインフレだ。その背後にはこういうことがあった。 ■「1500万ユーロ+レゲイロ」→「1800万ユーロ」 まずは、ホアキン獲得のためのオプションとして入るとされていたバレンシアのレゲイロ(ウルグアイ代表MF)がベティス行きを拒否。いや、正確に言うなれば拒否ではなく、ベティス側に年俸の大幅アップを要求したからだ。 「無理矢理ベティスに行かされるのなら、それ相応の年俸アップをしないとベティス行きには合意しない」 とレゲイロの代理人がベティス側へ難題を突きつけたのだ。それによって、ベティス側はレゲイロ獲得に難色を示し、バレンシア側もキケ監督が左サイド、トップ下と複数のポジションをこなせるレゲイロを無理に出すことはないという判断からオプションに入れない形でのオファーに変えた。 よって、当然ながらその分、オファーの額は上がる。その額は、1800万ユーロだった。
【ベティコの“ニーニョ”もホアキン移籍を悲しんでいるのだろうか】 ■リヨンの横やり そして、今週に入り事態に変化が起こる。21(月)にバレンシアはベティスとクラブ間でホアキンの移籍に関して合意に達する。バレンシアのソレール会長が、ベティスの元会長で筆頭株主のルイス・ロペラ氏と電話にて確約を取った形だ。 しかしながら、そのロペラ氏はすぐにその口頭での合意を取り消すことになる。その理由は、フランス、リヨンからホアキンに対するオファーが届いたからだ。 リヨン側のオファーは「推定2000万ユーロ+ゴブー」という内容。ベティス側にとっては魅力的なオファーであり、またベティスのイルレタ監督も層の薄いFW陣の補強としてゴブーの加入を肯定的にみていた。 リヨンによって横やりを入れれてたことにより、バレンシアは移籍金を上積みせざるをえなくなる。そして、23日夜、バレンシア側が2500万ユーロのオファーを出し、最終的にはそれが決定打となる。 ホアキンの意図は初めから、「バレンシア行き」だったと言われている。チームメイトのマルドナードも23日の記者会見にて、「ホアキンはバレンシアに行きたがっている」と発言している。実際に彼はスペイン国内のクラブへの移籍しか考えていなかったようだ。 最終的には、一連の移籍騒動により、ベティス側は移籍金を大幅にアップさせることができた。会長時代から何かと物議を醸し出していたロペラ氏が意図的にバレンシアを揺さぶったのか、それとも彼の本質的な性格による必然的な結果だったのかはわからないが、最終的にはベティス側にとっても良い放出になったと言えよう。(もちろん、チームの象徴を失うことはクラブにとって大打撃だが…) バレンシアにとっては、クラブ史上最高額。アイマールの移籍金を越えた。今夏、そのアイマールが去り、ホアキンが来たことはバレンシアにとっても何かを象徴するプレシーズンだったのかもしれない。 26日から開幕するリーガ・エスパニョーラの開幕戦は、 バレンシア vs ベティス となっている。ホアキンは25日にバレンシア入りし、その日のうちに入団発表が行われる予定となっているが、ベティスも同日バレンシア入りする。(翌日の試合に向けて) ただ、そのホアキンが開幕戦で出場することはなさそうだ。非公式ながら、移籍の契約条項にこの開幕戦に出場しないという条項が盛り込まれていると言われている。 これもベティス側の作戦の1つでもあろう。 チームの象徴であるホアキンが、リーガ開幕戦でいきなり相手チームのスタメンとして出場し、ベティスが負けるようなことになれば、色々な意味でのファンのダメージは大きい。 私個人としては、リーガ開幕戦前のホアキン移籍騒動前哨戦は、ベティス側の勝利ではないか、そう思っている。
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posted by Ichiro Ozawa |03:19 |
バレンシアCF |

【バレンシア入りが決まったホアキン】
バレンシアがクラブ史上最高額の2500万ユーロ(約37億円)でベティスよりスペイン代表MFホアキンを獲得した。
と、そんなニュースは既に誰もがご存知だろう。そこで、今回のバレンシア、ホアキン移籍の舞台裏を少しお話しよう。
今回のホアキンの移籍は彼自身が記者会見の席で「バレンシアからオファーがある」と爆弾発言をしたことに端を発している。
「1500万ユーロ+レゲイロ」
とオファーの具体的な内容まで明かしてしまったホアキンの発言内容には個人的に疑問を感じているが、それにより移籍がスピードアップしたのも事実。
【代表合宿にてホアキンを見つめるベティスファン】
ベティス側はホアキン放出を決断することになる。本人が「ベティスを出たい」と記者会見の席で発言してしまった以上、クラブに気持ちがない選手を新シーズンに使うことはできないという判断からだ。
昨シーズン開幕前、チェルシーから3000万ユーロともいわれるオファーを拒否し、いつも通りベティスへ残留した”ホアキン移籍の噂”が今年は現実味を帯び、具体的になった形だ。
スペイン国内のメディアの論調も、「ベティスを出ることは間違いなし」「ただ、バレンシアかどうかはまだわからない。オファー次第」というもので一貫していた。
当初、バレンシアからのオファーはバレンシア関係者、バレンシアの新聞記者の話しをまとめると、「1300万ユーロ+レゲイロ」というもので、ホアキンが発言した1500万ユーロではなかったようだ。
ただし、そこから怖ろしいまでの値上がりが起こる。数週間で結果的には1000万ユーロの値上がり、ハイパーインフレだ。その背後にはこういうことがあった。
【ベティコの“ニーニョ”もホアキン移籍を悲しんでいるのだろうか】

