2006年08月22日
バレンシアCF キケ監督
【21日会見でのキケ監督】 21日のキケ監督の会見、いつもながら興味深いものだった。会見の要旨は、既にスポーツナビ内でニュース配信されているのでそちらをご覧頂きたい。 バレンシアのキケ監督「ザルツブルクはアウェーでレベルが落ちる」 この監督、まだ若いにも関わらず非常にサッカーの論理が明確で、会見でも迷いない発言をする。スペイン人らしくない(?)厳格さも持っており、日本人のような几帳面な性格もうかがえる。 ただ、この日の会見では、さすがに笑いが出てしまうようなシーンがあった。 まずは、ホアキンについての質問について。 「ここ最近、まだチームに来ていない選手の話はしない方がいいと学んだ。…」とある。実は少し前のローマとの親善試合後に、獲得の噂のあったローマ、マンシーニについて、「今のバレンシアに必要な選手ではない」ときっぱり発言してしまった。いわば、本音を出してしまったということ。 キケ監督とフロントのカルボーニスポーツ・ディレクターの不仲が取りざたされており、仲が良い、悪いは別にして意見の食い違いがあるのは確か。まあ、現場とフロントでの意見の衝突や見解の違いはどのクラブでもあることだろう。 そして、新加入のFWタバーノについても面白い発言だった。 何気にタバーノに“ダメ出し”しているのがおわかり頂けるだろうか。タバーノはカルボーニが独断で引っ張ってきた選手と言われている。キケ監督は常にエスパニョールのルイス・ガルシアを希望していた。ただ、エスパニョール側と契約延長したこともあり実現せず、最終的にはアイマール、ミスタの穴を埋めるべく、イタリアのエンポリからFWタバーノを獲得するに至った。 キケ監督の本音は、「なんでこんな知らない選手を連れてきたんだ」ということだろう。ただ、来たからには仕方がない。公然と選手獲得について批判することもできまい。「内気な選手で、言葉が理解できず、フィジカルも劣っている」と現状評価をすることが彼なりの精一杯の抵抗だ。(クラブに対する) まあ、こんなことで大問題にはならず、彼なりのユーモアやユニークな表現が入り混じっての会見だった。記者席からは何度も笑いが起こっていた。 少なからず、私はこの監督のサッカー理念、現場での指導方法について興味深くみている。選手との距離感も適度に保ちつつ、うまくコミュニケーションを取るタイプの監督だ。 ザルツブルクについて「アウェーでレベルが落ちる」と一見傲慢な発言をしているように聞こえるかもしれないが、全くの逆。相手を研究しつくした上での戦略である。キケ監督も含め、現場スタッフの研究熱心さには頭が下がる。いつも練習が終わった後、ビデオを使って相手の分析やスカウティングをしているそうだ。確かに、練習場から去る姿を見たことがない。(=誰よりも遅く帰るor私が早く帰るだけか?!) 今夏には選手にそういった意識をより強くもたせるべく、パテルナ練習場に新たなオーディオルームを開設している。 ただ、今日、22日のCL予備戦で今シーズンのCL出場を逃すようなことがあれば、質問にあったように、進退問題が問われることもあるかもしれない。 しかしながら、私は一貫して、この監督の指導者としての姿を1シーズンを通してみたいと思っている。昨シーズン、観ることができなかったからこそ、今シーズンはたっぷりと彼の現場、会見での様子を追ってみたいと思っている。 記者としてはもちろん、サッカー指導者を目指す立場としてキケ監督は願ってもない監督だ。
- 共通ジャンル:
posted by Ichiro Ozawa |18:34 |
バレンシアCF |

【21日会見でのキケ監督】
21日のキケ監督の会見、いつもながら興味深いものだった。会見の要旨は、既にスポーツナビ内でニュース配信されているのでそちらをご覧頂きたい。

